「水を得た魚」の意味とは?正しい使い方・読み方・例文をまとめて紹介!

「水を得た魚」の意味とは?正しい使い方・読み方・例文をまとめて紹介!

「水を得た魚」という言葉はビジネスシーンでもプライベートでもよく使われる言葉です。しかし、正しい使い方や読み方ができているという自信はありますか?そこで、「水を得た魚」の意味や使い方や例文・最も注意が必要な読み方をご紹介していきましょう。

記事の目次

  1. 1.水を得た魚の意味とは?
  2. 2.水を得た魚の由来
  3. 3.水を得た魚の類義語
  4. 4.水を得た魚の対義語
  5. 5.水を得た魚の使い方
  6. 6.水を得た魚はその人に最適な場所で活躍しているという意味

水を得た魚の意味とは?

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ことわざとしてよく使われる「水を得た魚」ですが、具体的にどのような意味なのかご存知でしょうか。なんとなく使っているという方も意外と多いのではないでしょうか。そこで、今回は「水を得た魚」という言葉について、意味や使い方、例文などをご紹介します。

「水を得た魚」の意味ですが、その人にとって最も力を発揮することができる最適な場所で、いきいきとして活躍しているという意味です。自分にぴったりの場所で活躍している、好きなことをやって楽しく過ごしているときに使われます。

仕事の上では、リーダーに任命されたり転職をしたりと環境が変わったときに今までよりも活躍できるようになったというときに使われます。プライベートでも、興味があったり得意だと感じる分野に関していきいきとしている場合にも使うことができます。ビジネスシーンでもプライベートでも使うことができる便利な言葉です。

水を得た魚の由来

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水を得た魚とは、まさにその言葉の通り魚が水の中で元気に泳いでいる姿から由来されています。魚は水がない陸地では呼吸することができずにぐったりとしてしまい活動できません。釣りをしたことがある方であれば想像しやすいのではないでしょうか。

陸地では活動できない魚ですが、水の中に入ると一変して人間よりも非常に上手に泳ぐことができます。水の中でこそいきいきと泳ぐことができる魚から「水を得た魚」という言葉が使われるようになったとのことです。

水を得た魚の読み方

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ちなみに水を得た魚の読み方についてですが、水を得た魚の読み方を間違っているという方が非常に多いです。というのも、水を得た魚は「みずをえたさかな」と読んでいませんか?

水を得た魚の読み方の正解は「みずをえたうお」です。水を得た魚では「魚」は「さかな」と読み間違えられることも多いですが、正しい読み方は「うお」なので注意が必要です。

ビジネスシーンでも「みずをえたさかな」と表現している方も非常に多く、周囲も間違いに気づいていないため注意されることなくそのまま使い続けているというケースも多いのです。

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なぜ魚の読み方がうおなのかということですが、元々昭和23年の当用漢字音訓表では魚は「うお」と「ギョ」の二つの読み方しかありませんでした。さかなと言えば「肴」であり、お酒のおつまみのことを意味していたのです。

昭和48年に当用漢字が改正されてから魚が「うお」「ギョ」だけではなく「さかな」という読み方が認められたということです。

現在では魚は「うお」よりも「さかな」の読み方が一般的になっていますが、「水を得た魚」の読み方は「みずをえたさかな」ではなく「みずをえたうお」が正しいのです。水を得た魚に関しては、使い方よりも読み方が最も注意が必要です。
 

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水を得た魚の類義語

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それでは、「水を得た魚」の類義語についてご紹介していきましょう。類義語とは、言葉は異なっていますが意味が非常に似通っている言葉のことです。水を得た魚の代わりに使うことも可能である類義語を3つご紹介します。

今回ご紹介する類義語はそれぞれの言葉ごとに若干意味や使い方が異なっています。ぜひそれぞれ適した場面で使うようにご注意ください。

魚の水を得たるが如し

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水を得た魚の類義語、まずは「魚の水を得たるが如し」です。読み方は「うおのみずをえたるがごとし」であり、水を得た魚と同様に魚は「さかな」ではなく「うお」と呼ぶことにご注意ください。

魚の水を得たるが如しとは、離れることができないほど親密な付き合いの例えです。また、苦しい状況から脱却し、その人にふさわしい場所を得ていきいきと活躍することができるという意味もあります。

三国志には「狐の孔明有るは、猶魚の水有るがごときなり。願わくは諸君復言うこと勿れ」という記述があります。魚は水がなければ生きていくことができないことからこの言葉が使われたと言われています。

水魚の交わり

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水を得た魚の類義語、続いては「水魚の交わり」という言葉もあります。水魚の交わりは故事成語の一つであり、親密な間柄や交際ということを意味しています。友人関係だけではなく、主従関係を示す言葉としても使われています。

日本では親密な関係という意味ですが、中国では「如魚得水」と表現し、自分が活躍できる場所を得ることという意味で使われています。もともとは三国志の文章に由来しています。

適材適所

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水を得た魚の類義語、最後にご紹介するのは「適材適所」です。適材適所は「てきざいてきしょ」と読む四字熟語です。その人の能力や適性に応じて、それにふさわしい仕事や地位につかせるという意味です。

適材適所は漢字の通り、適した人材を適切な場所に配置するということです。適材とは「ある仕事や職務に適している才能や能力を持っている人のこと」であり、適所とは「ふさわしい地位や仕事のこと」です。

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適材適所の語源は、もともと建築現場での木材の使い方だと言われています。建築で使われている木材は、そのまま置いておくと曲がってしまうものも出てきます。

曲がったものは使えなくなると考えられがちですが、うまく組み合わせて使うとまっすぐなものだけ使うよりも丈夫なものを作ることができます。このように、木材の特徴に合わせながら使っていくことによってより良いものを作り出すということが適材適所の由来です。

適材適所は物を配置する際にも使うことが可能です。ただし、物に使われることは少なく、基本的には人を表現する際に使われています。

水を得た魚の対義語

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「水を得た魚」の類義語に続いて、対義語についてご紹介していきましょう。対義語とは、持つ意味が反対の関係にある語のことです。水を得た魚とは自分に適した場所でいきいきと活躍しているという意味ですので、対義語は力を発揮できないという意味の言葉になります。

いずれの対義語も普段から使える言葉ばかりです。そのため覚えておくと会話中に使えて便利です。ぜひシーンに合わせて使ってみてはいかがでしょう。なかなか普段は使わない言葉も多いので、知的な部分をアピールすることもできるでしょう。

陸に上がった河童

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水を得た魚の対義語、まずは「陸に上がった河童」です。読み方は「おかにあがったかっぱ」であり、「陸へ上がった河童」とも言うことがあります。意味は、もともと力がある者であっても、自分に適した場所から離れてしまうと力が発揮できず無力になってしまうということです。

陸に上がった河童は、泳ぎが得意な河童であっても陸に上がってしまうとうまく動くことができないということに由来しています。また、河童には頭の上に皿がありますがその皿が乾いてしまうと死んでしまうとも言われています。

同じく河童を使ったことわざとして「河童の川流れ」がありますが、これはどんな名人でも失敗することがあるという意味です。陸に上がった河童と混同しないようにご注意ください。

木から落ちた猿

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水を得た魚の対義語、続いては「木から落ちた猿」です。「木から離れたる猿の如し」ということもあります。意味は、頼りとしているものや心の拠り所を失ってしまいどうしたらいいのかわからないということです。

猿は木の上では自由自在に動き回ることができますが、木の上ではなく地上に降りてしまったら食べ物にも困ってしまい他の動物から狙われることもあり困ってしまうということに由来しています。

同じく木と猿を使ったことわざとして「猿も木から落ちる」というものがありますが、名人でも失敗することがあるという意味であり上でご紹介した「河童の川流れ」と同義として使われます。木から落ちた猿と混同しないようにご注意ください。

魚の水に離れたよう

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水を得た魚の対義語、続いては「魚の水に離れたよう」です。読み方は「うおのみずにはなれたよう」です。水を得た魚と同様、魚は「さかな」ではなく「うお」と読むことにご注意ください。

魚の水に離れたようとは、たった一つの頼っていたものを失ってしまいどうすることもできない様子という意味です。水から出てしまった魚は呼吸することが出来ずどうしようもありません。そういったことから由来されています。

青菜に塩

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水を得た魚の対義語、最後にご紹介するのは「青菜に塩」です。読み方はそのまま「あおなにしお」です。青菜に塩とは、元気がなくてしょげている様子を意味しています。

青菜とは、ホウレン草や小松菜などの緑の野菜のことを指しています。青菜は茎や葉に水分を含んでいるときには元気ですが、塩を振りかけられると水分がなくなってしおれてしまいます。そういったことが由来になっており、人が打ちひしがれている状態のことを青菜に塩と表現します。

青菜に塩の使い方には注意が必要です。というのも、もともと元気ではないという人や体調不良の人には青菜に塩は使えません。病気の際には青菜に塩は使わないように注意しましょう。

水を得た魚の使い方

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それでは最後に「水を得た魚」の具体的な使い方について、例文を用いながらご紹介していきましょう。普段の会話でもビジネスシーンでも使うことができるのが「水を得た魚」です。

普段なかなかことわざを使わないという方も、「水を得た魚」に関しては使い方は難しくありません。例文を参考に、ぜひ適したシーンで使ってみてはいかがでしょう。水を得た魚を使った例文を4つご紹介します。

例文①

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まず最初の例文は、「転職した後の彼は非常に輝いている。まるで水を得た魚のようだ。」です。水を得た魚は、その人に最適な場所で活躍しているという意味があります。そのため、仕事内容や職場を変わることによって活躍している場合に使うとぴったりです。

環境の変化に伴ってそれまでの仕事ぶりと比較すると非常に良くなっている場合や、同じ内容であっても本人がいきいきと楽しそうに働いている場合に水を得た魚を使うことが多いです。

水を得た魚という表現は、本人を目の前にして使用するというよりは周囲の人がその人を評価する際に使用することが多いです。ビジネスシーンで水を得た魚と表現される場合には誉め言葉として使われていることが多いです。

例文②

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水を得た魚の例文、続いては「彼はバスケットボールを始めた途端、水を得た魚のように動きが良くなった。」です。水を得た魚という言葉は、スポーツの際にも使用することができます。

人には得意なスポーツと不得意なスポーツがあるでしょう。スポーツがあまり得意ではないという方でも、自分に合ったスポーツが見つかるといきいきと体を動かすことができることも多いです。自分の得意分野になると活躍できる際に水を得た魚が使えます。

例文③

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水を得た魚の例文、続いては「彼に聞いたところ、まるで水を得た魚のようにペラペラと話し始めた。」です。水を得た魚は、言葉の前に「まるで」と入れて使うことも多いです。

それまではおとなしかったのに、自分の得意分野のことや知っていることを聞いた途端に人が変わったかのように話し始めることを、まるで水を得た魚のようだという表現ができます。上手に説明をしているというときや、途切れることなくペラペラと説明しているというときに使うことができます。

この例文は、ビジネスシーンでもプライベートでも使用することができます。仕事での得意分野や趣味で興味があることなど、幅広く使うことができるでしょう。

例文④

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水を得た魚の例文、最後は「授業中は静かにしていたのに、休み時間になった途端水を得た魚のように元気になった。」です。それまでとは打って変わっていきいきと元気に過ごす様子を表すときに水を得た魚を使います。

水を得た魚は大人でも子供でも使える言葉です。この例文の、授業中を仕事中、休み時間を終了後に変更しても違和感なく使えるでしょう。好きなことを楽しく行っている姿のことを水を得た魚を使って表現することができます。

水を得た魚はその人に最適な場所で活躍しているという意味

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水を得た魚についてご紹介しました。水を得た魚とは、その人にとって最適な場所でいきいきと活躍しているということを意味します。ビジネスでもプライベートでもよく使われる言葉なので、意味を理解して適当なシーンでぜひ使いましょう。

「みずをえたさかな」と読み方を間違えている方も多い「水を得た魚」ですが、正しい読み方は「みずをえたうお」です。間違えて使わないようにしっかりと読み方には注意しておきましょう。

類義語や対義語も併せてご紹介しました。水を得た魚だけではなく、様々なバリエーションがあると会話の幅も広がるでしょう。ぜひ知識として持っておくとビジネスシーンでも便利に使うことができます。正しい使い方でぜひ「水を得た魚」を使ってみませんか。

reiko
ライター

reiko

九州出身です。夫の転勤で北海道に来て6年目です。美味しいものを食べたり、家の中を可愛くする雑貨などをチェックするのが大好きです。

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