「実績」の意味とは?
「実績を上げて行け!」「実績が評価されました」「実績を積み重ねます」という使い方がされる「実績」。「実績」の意味にはどんな意味があるのでしょうか。今回は、「実績」についての意味を詳しく解説していきます。
そして、類語、使い方、例文をもとに正しい「実績」の使い方を学んでいきましょう。また、「実績を上げる人」の特徴にはどんな特徴があるのかも解説していきます。
「実績」について正しい理解ができる内容になっているので、最後までしっかりと読んでみて下さい。それでは、「実績」の意味から詳しくレクチャーしていきましょう。
実勢にやり遂げた成果・業績
「実績」の読み方は、「じっせき」という読み方をします。「実績」の意味には、実際にやり遂げた成果・業績という意味があり、過去に実際に生産し消費した物質の量という意味がある言葉です。
現在では、「成果」「業績」という意味で「実績」を使う使い方が一般的になっています。ビジネスの場面でよく使われる使い方がされていて、ビジネスの成果や成績を表す意味で使う使い方がされているのです。
「実績」の意味には、過去に測定された「成績」を指す意味として用いられる言葉になっています。実際にビジネスの場面で出した成果、良い成績の積み重ねという意味があります。これは、良いか悪いかということではありません。
「実績があるか」「実績がないか」ということで評価されるものになっています。また、「実績がどれくらいあるのか」についても評価対象になる言葉なのです。「実績」の対象となる成績は過去のこととなります。
将来の「実績」を予想することは不可能なので、「将来の実績を予測します」という使い方は間違った使い方となるのです。「成績」の意味には、「出来のよさ」「成し遂げた仕事」「事業の出来具合」「成果」「評価」という意味があります。
「実績」の意味の由来
「実績」の意味には、「実際に現れた功績・成績」という意味があります。主としてビジネスの場面で使われていて、ビジネスの場面上で成果があるのか、ないのか、どれくらいあるのかで評価される意味があります。「業績」は、過去に実現した成績という意味があるのです。
「実績」を上げる人の特徴
それでは、「実績」を上げる人の特徴には、どんな特徴があるのか解説していきます。「実績」を上げる人の特徴として、いくつか「実績」を上げる人の特徴をご紹介していきましょう。
「実績」を上げる人の特徴とは、仕事で評価される人ということになります。どういった人が「実績」を上げているのか仕事での評価を勝ち取っているのか、参考にしてみましょう。
相手に貢献できることを考える
「実績」を上げる人というのは、相手のニーズをつかむのが大変上手いという特徴があります。例えば、ビジネスの場面で取引先の人がどういったニーズを持っているのかを瞬時に把握することができるという特徴があります。
これによって、自分ができること、相手に貢献できることが考えられる人が「実績」を上げる人の特徴となるのです。
相手が何を求めているのか、そのニーズに対して自分が何ができるのかが分かるか分からないかで仕事の「実績」に大きな影響を与えています。
自分ができないような仕事を、無理をして受けてしまうと相手のニーズに応えられないばかりか自分を壊してしまうことにもなりかねません。
また、相手のニーズにしっかりと応える仕事ができないと「実績」を上げることはできていないということになります。
相手のニーズをつかむというのは、相手の立場に立って物事を考える想像力や共感力が必要になってきて、相手の上辺の言葉だけを聞いているのでは、難しくなっているのです。
相手の話を親身に聞くことが必要ですし、相手の言葉にしない仕草や表情から相手のニーズをつかむことも非常に重要になってくるのです。
よって、「実績」を上げる人の特徴として、相手のニーズをつかんで自分ができる相手に貢献できることをする人という特徴があるのです。
仕事の正確さよりも速さを目指す
「実績」が上がらない人の特徴として、全ての仕事に対して完璧を求めがちになってしまうという特徴があります。仕事を完璧にこなそうとするために、どうしても細かい部分まで完璧にしようとします。
そうすると仕事のペースがどんどんと遅くなってしまう特徴があります。仕事によっては、正確さよりもスピード感が重視される場合も多くあり、速さを求められる場面もたくさんあるでしょう。
「実績」を上げる人の特徴として、そのスピード感はかなりあって、仕事が速いという特徴があります。「実績」がある人は、どの部分は正確にするべき仕事なのか、正確さよりもスピード感が重要かを判断する能力が優れているという特徴もあるのです。
仕事に対して全てにおいて完璧にできることは必要なスキルでもあります。しかし全て完璧にするのは、難しいもの。なかなかモチベーションを保つのも難しいですし、力配分が難しくなってきます。
自分の強みを知り仕事を楽しむ
「実績」を上げる人の特徴として、自分の強みをよく分かっているという特徴があります。これは、「自分はどういう仕事が得意なのか」「自分はこういう強みがある」ということをしっかりと把握で着ている人です。
そういった人が、「実績」を上げていく特徴があるということになります。そして、その仕事を楽しんで取り組んでいるという特徴もあるのです。
自分にしかできない仕事をもつということは、苦労もありますが、自分の価値をあげることにもつながり「実績」にもつながっているので、それはかなりやりがいのあることになるのです。
やりがいを感じながら仕事をすることは難しいことではあります。なかなか自分の思うような仕事ができなかったり、思う仕事ではない場合もあるのが現実です。
しかし、自分がいかにその仕事に対して向上心をもって取り組むか、自分が仕事に対してどのような受け取り方をするかで、仕事の「実績」にもつながっていることを忘れてはいけません。
何事もいやいやしていることは、うまくいかないものです。難しい仕事であっても、自分には「こんな強みがあるんだ」という意識を持って仕事に取り組んでみましょう。
そして仕事を楽しめることができるように気持ちを作ることも「実績」を上げるのにう必要になってくるのです。
「実績」を上げる方法は?
それでは、「実績」を上げる方法について営業職を例にご紹介していきましょう。「実績」を上げることでビジネスの場面でも活躍することを意味しています。よりビジネスでの成功を得るために「実績」を上げることは必要不可欠です。
営業職の場合
営業職の場合、「実績」を上げるためにお客様に押し売りをしたり、詐欺まがいの方法で買わせるように仕向けるのは、一時的な売り上げにしかなりません。「実績」とは、積み重ねていくものなので、継続的な成績の向上が求まられるのです。
営業職の方であれば、「自分」という商品に自信を持つことが最も重要になってきます。「自分はできるんだ」「自分はやれる!」と自信をもって高い向上心をもって仕事に取り組んでみましょう。
仕事は不思議な事にうまくいくようになっているのです。少しの失敗があったとしても、自分は2回同じ失敗をしないという自信は、「実績」につながっていきます。
そして、営業をしている自分に自信を持つことができたら、自分の売る「商品」に自信を持つことも大切です。お客様を幸せにするような商品を自分は売っているんだという気持ちをもって営業の仕事をするのです。
営業の仕事は、その商品のメリットに気が付いてもらう仕事でもあるのです。どんな部分がおすすめなのか、生活がいかに豊かになるのかを親身になって伝えていきましょう。
最後まで自分を信じて商品を自信をもって売り込むことが営業マンとしての「実績」を上げていくことになるのです。
「実績」が上がらない原因
しかし、実際に仕事をしているとそう簡単に「実績」を上げていくことはできません。その「実績」が上がらない理由には、どんな理由があるのでしょうか。それは、自分の仕事への力配分が間違っていることが考えられます。
例えば、深夜遅くまで残業をして連日連夜仕事をしていたりしないでしょうか。職場の飲み会には必ず出席して、会社の仲間とのコミュニケーションをとっていないでしょうか。
自分のプライベートな時間にも、仕事への時間に使ってしまってはいないでしょうか。こういった努力というのは、実際の仕事の「実績」にはつながらず、組織のために頑張っているということになっているのです。
「実績」を確実に上げるのであれば、自分への投資に時間を使ってみましょう。本を読んで勉強をしたり、コミュニケーション能力を高めることに努力する時間をもつようにしましょう。
「実績」と「成果」の違い
「実績」と同じような使い方をされる言葉として「成果」があります。「成果」とは「せいか」という読み方をします。「実績」と同じような使い方をする「成果」との違いにはどんな違いがあるのか解説していきましょう。
2つの言葉の違いを知ることで、より「実績」への理解を深めることができます。結論からいうと「実績」と「成果」の違いには、大きな違いはありません。
2つの言葉の意味には違いはなく、同じ意味合いとなるといえるのです。しかし、厳密に違いを説明すると少しの違いがあるのです。
「成果」の意味
それでは、「実績」と「成果」の違いについて迫っていきましょう。「実績」の意味には「実勢にやり遂げた成果・業績」という意味があります。
一方「成果」の意味には、「あることをして得られた良い結果」という意味があるのです。「成果」の使い方例文として「成果を上げる」「努力の成果」「研究の成果」「練習の成果」というような使い方をしてます。
小学校や中学校の運動会の選手宣誓の場面でも「日頃の成果を発揮し」というような使い方をしているのを聞いたことがあることでしょう。
よって、「成果」の意味には「実績」と同じような意味になるということです。「実績」と「成果」には、ほとんど同じ意味になり違いはないということになります。
「実績」の意味と「成果」の意味の違い
「成果」の意味には、「実績」の意味である「実際にやり遂げた成果」「実際にやり遂げた業績」という意味で「成果」と「実績」には、同じような意味があります。使い方もほとんど同じような使い方になるのです。
「実績」と「成果」には違いはないということになるというと違いはあります。厳密にご説明すると「成果」に比べると「業績」に方が、「自分が過去から現在に渡って達成することになった成果」という意味合いがあります。
自分の他にも、特定の個人や組織も含まれるのです。そのために、自己PRの時には、「成果」を使うよりも「実績」を使うことが多くなっているのが特徴的になります。
「実績」の使い方
「実績」の意味の使い方を例文をご紹介しながら解説していきます。「実績」の正しい使い方を知りましょう。「実績」の使い方も注意点として漢字の間違いに注意して下さい。
「実績」の「績」の字は、糸編の「績」です。「積」と間違いやすくなっているので。「実績」を使う時には注意するようにしましょう。
例文①
「実績」の使い方例文①として「実績がある」があります。「実績がある」の意味には、過去に実際にやった成果や業績があることを意味する言葉です。
「実績がある」の使い方例文として、「あなたの実績を明確に具体的にアピールすることが、転職活動ではポイントになってきます」
「彼は、売り上げ実績が高くなっています。かなりやり手の営業マンなので期待できます」「彼は、赤字続きの企業を3社も回復させた実績があるんですよ」という使い方例文があります。
例文②
「実績」の使い方例文②として「実績を残す」があります。「実績を残す」の意味には、「実績を上げた」ことを意味する表現なるのです。
「実績を残す」の意味としては、積み上がって成績や名前が人々の記憶に残るという意味合いがある表現となります。「実績を残す」を使った使い方例文をいくつかご紹介していきましょう。
「私は、努力を継続してきました。その結果、他の人にはできないような実績を残すことができました」
「実績を残すことばかりに執着してしまいました。結果、仕事の本質を間違って捉えてしまっていました。とても危険な行為だと分かりました」という使い方例文があります。
例文③
「実績」の使い方例文③として「実績を上げる」を使った使い方例文をご紹介していきましょう。「実績を上げる」の意味には、「現在の誰かが成果を人々に見せた」という意味合いの言葉となります。
「実績を上げる」の使い方例文として「彼は、退職するその日まで、会社に大きな実績を上げることを目指していた」
「彼は、常に自分の持てる力を全て出し切っていました。その結果、このように素晴らしい実績を上げることができたのです」という使い方例文となります。
例文④
「実績」の使い方例文として「実績がものをいう」があります。「実績がものをいう」の意味には、「仕事の成果が効果を発揮する」という意味合いになります。
「実績がものをいう」の使い方例文として、「信頼できる会社というのは、それまでの実績がものをいうものです」「実績がものをいう世界なんだよ」という使い方例文があります。
この他に、「実績」を使った使い方例文をいくつかご紹介していきましょう。「実績を残した営業マンには、人脈があります」「着実に実績が上がるように、人間関係をよくしていこう」
「仕事で出世したいなら、実績をだすことに集中しなさい」「実績が認めてもらえない会社にはなんの未練もありません」
「このコンペでは、今までの実績が問われるんだ」「あなたの実績はなんだい?それで判断しよう」という使い方例文があります。
「実績」の類語と意味
「実績」の類語にはいくつかの類語があります。「実績」の類語の意味や使い方例文について解説していきましょう。「実績」の類語を知ることでより、「実績」について正しい理解を進めていくことができます。
事績
「実績」の類語として「事績」があります。「実績」の類語「事績」の意味には、「事業や研究などで残した優れた結果」という意味があります。「事績」の使い方として「彼は、輝かしい事績を残しました」という使い方ができるので、「実績」の類語となるのです。
業績
「実績」の類語として「業績」があります。「業績」の意味には、「事業や研究において獲得した成果」という意味があるのです。「実績」の類語「業績」を使った使い方例文として、「彼は、会社の業績を上げることに成功した」
「彼は、業績を残したね」という使い方例文があります。「業績不振」「業績が認められる」といった使い方もでき、「実績」の類語として使えるのです。
功績
「実績」の類語として「功績」があります。「功績」の意味には、「あることを成し遂げた手柄」「優れた働きや成果」という意味です。
「実績」の類語「功績」を使った使い方例文として「彼の功績をたたえよう」「彼は、会社に多大なる功績を残しました」という使い方例文ができます。
その他にも「彼は、社会福祉の分野に功績がありました」という使い方もできるので、覚えておきましょう。
足跡
「実績」の類語として「足跡」があります。「足跡」は「そくせき」という読み方をし、意味としては「人が残した業績」「成し遂げた仕事」という意味があります。
「実績」の類語「足跡」の使い方例文として「足跡を記しました」「文学史上に輝かしい足跡を残しました」という使い方ができます。「実績」と同じような意味合いで使うことができる言葉なので、「実績」の類語となるのです。
「実績」の対義語はない
ちなみに「実績」の類語はあるのですが、対義語は存在しません。「対義語」とは、反対の意味をもつ言葉という意味があります。「実績」の反対の意味をもつ言葉はないということになるのです。「実績」には類語のみとなります。
「実績」を漢字表記する場合の注意点
漢字で「実績」を表記する場合、「実績」の「績」の部分を「積」にしてしまう間違いがあります。「実績」と「実積」とには、意味も使い方も違っているので注意するようにしましょう。
「実績」と「実積」の違いの注意点について詳しくご説明していきます。「実績」を漢字表記する時は注意するようにして下さい。
「実績」と「実積」は違う
「実績」を漢字で表す場合、よく間違うことがあるので注意しましょう。「実績」の「績」の字は、「積む」という漢字ではありません。糸偏の「績」を「実績」の「績」では使っているので間違わないように注意して書くようにしましょう。
「実績」と「実積」は、同じ音になっているのですが、意味が違います。同じような使い方はできないので、ご注意下さい。
ちなみに「実積」の意味には、「実際の面積」の意味があります。そのため、算数や数学で使われる意味があるので間違わないようにして下さい。「実績」と「実積」は漢字表記も違いますし、意味や使い方も違っているので注意して使うようにしましょう。
「実績」は「実際にやり遂げた成果・業績」という意味
「実績」に意味には、「実際にやり遂げた成果・業績」という意味があります。「実績」はビジネスの場面で使う言葉になっているので「実績を上げる」「実績がある」「実績を残す」「実績がものをいう」という使い方例文があるのです。
それぞれ、ビジネスの場面での実際にやり遂げた成果や業績を意味する言葉として使われています。また、「実績」を上げる人の特徴についてもご説明してきました。「実績」を上げる人というのは、仕事がよくできる人でもあります。
「実績」を上げるためにできることは、自分に自信をもつことです。そして、自分の仕事に自信をもつことでもあります。
もしも、いくら仕事をしていても「実績」が上がらないと感じているのであれば、仕事をするのに力の配分を間違っていることが考えられます。自分の仕事の仕方や仕事への取り組み方についてもう1度確認してみる必要があるのです。