辛い酔い覚ましの方法を解説
お酒を飲める人にとって、飲み会はとても楽しいものです。最近では、家で親しい人と集まってお酒を飲む宅飲みも人気です。でも、楽しいお酒のときが終わると待っているのが二日酔い。
この記事では、酔い覚ましの方法としてよく知られていることや、酔い覚ましに効く食べ物に飲み物などを紹介していきます、
二日酔いが辛いのはわかっているのに繰り返してしまう人はもちろん、今まで二日酔いの経験がないという人も知識として酔い覚ましの方法を取り入れておくと良いでしょう。
酔いや二日酔いのメカニズム
酔い覚ましの方法を考える前に、そもそも、お酒を飲むとなぜ酔うのでしょうか?専門的に説明すると長くなってしまうので、簡単に原因をご紹介します。
お酒にはアルコールが含まれているのはご存知でしょう、アルコールが体内に入ると、血中アルコール濃度が高くなります。アルコール濃度が高くなった血液は脳に回って麻痺させます。これが原因となり酔った状態になります。
では、二日酔いとはどんな状態でしょう?アルコールが一晩のうちに排出されれば良いのですが、アルコールを分解する肝臓の処理が間に合わないときや、胃の粘膜がアルコールで荒らされてしまうことが原因となり結果、胃痛や吐き気の症状だ出てしまいます。
この酔いや二日酔いの原因を知っていると、このあとの酔い覚ましの方法もより理解しやすくなります。
酔い覚ましの方法~お酒を飲んだ直後~
酔いと二日酔いの原因がわかったところで、酔い覚ましの方法をみていきましょう。最初の酔い覚ましの方法は「お酒を飲んだ直後」にできる方法です。
飲み会などで、お酒が飲み終わったときから、酔いと二日酔いの対策は始まります。せっかくお酒を飲んで良い気分なのにと思うかもしれませんが、次の日に辛い思いをしないためにしっかり酔い覚ましの方法を実践しておきましょう。
①水分を補給
お酒を飲んだ直後できる酔い覚ましの方法1つ目は「水分補給」です。お酒で上がった血中のアルコール濃度を、水分を補給することでさげることができます。
もちろん、水分補給といっても、どんな飲み物での良いというわけではなく、ミネラルウォーターやスポーツドリンクなど効果的に水分を補給できる飲みのもで摂るようにしましょう。
アルコールの分解
飲み終わったあとに、スポーツドリンクだと、アルコールを体中に巡らせてしまうようなイメージがありますが、アルコールを分解する働きのある「糖分」を含んでいるので、効果があります。温度にも注意して、冷たいものを飲んでスッキリしたいところかもしれませんが、胃に刺激を与えてしまうため、常温がおすすめです。
また、水分補給目的でのコーヒーのようなカフェインが入っている飲み物はおすすめできません。コーヒーのカフェインは利尿効果があるため、体内の水分が失われてしまう原因になります。
また、コーヒーがアルコールも弱っている胃を更に痛めてしまう原因になることがあるので、酔い覚ましで何を飲むかには注意が必要です。
②睡眠を多く取る
お酒を飲んだ直後にできる酔い覚ましの方法2つ目「睡眠」です、オールで飲み明かしたあとは、二日酔いになりやすかったり、時間は経っているのになんとなくだるいように感じることがあります。
体内に入ったアルコールは体内で分解されますが、そのために多くのエネルギーを必要とします。そこでしっかり休息が出来ないと、アルコールが残る原因になってしまいます。
体を休める事で分解を進める
多くのエネルギーを効率よくアルコールの分解にあてるためには、しっかり睡眠をとることが重要です。飲み会や打ち上げだと、二次会とか三次会と続き、帰宅が0時を過ぎるどころか朝方になってしまうこともあるかもしれませんが、酔いを残さないためにもしっかり睡眠をとるようにしましょう。
酔い覚ましのために良い睡眠をとるためには、睡眠の妨げになるものは摂らないように注意しましょう。たとえばコーヒーやお茶に含まれるカフェインは眠れなくする原因になってしまいます。
③シャワーを浴びる
お酒を飲んだ直後にできる酔い覚ましの方法3つ目は「シャワー」です。シャワーを浴びることで血行が良くなるので、アルコール分解速度を早めるという効果があります。ただし、アルコールを飲んだ直後の入浴は心臓に負担をかけ、発作などの原因にもなるため危険です。また、お湯の温度はぬるめで、軽く浴びるくらいにしましょう。
頭をスッキリさせる効果
飲み会が長くなって、朝帰りのあとに仕事へ行くようなとき、シャワーを浴びるだけで頭をすっきりさせることができ、酔い覚ましとして効果がありますが、できれば、睡眠か休息はとるようにしましょう。また、思った以上に体内の水分が失われるので、酔い覚ましの方法としてシャワーを浴びるときにも水分補給を忘れないようにしましょう。
④軽い食事
お酒を飲んだ直後にできる酔い覚ましの方法4つ目は「軽い食事」です。食事といってもなんでも好きなものを食べて良いというわけではありません。体に入ったアルコールを分解するにはエネルギーが必要ということは「睡眠」の章で紹介しましたが、アルコールの分解を助ける栄養をもつ食事を摂ることでも酔い覚ましの方法として効果があります。
分解に必要な成分を分泌
アルコールの分解を助ける栄養にはスポーツドリンクに多く含まれる「糖」や「ミネラル」などがあります。それらを食事で摂ることで、次の日までアルコールを残しにくくします。反対にアルコールの分解を妨げる原因となる「油」を多く含む揚げ物やスナック菓子などの食べ物は避けるようにしましょう。
また、お酒を飲んでいるときも、食事をとるようにすることでも、体内にアルコールが過剰にまわるのを抑える効果があります。
しかし、何を食べるか?や、何を飲むか?には気を使いたいところです。酔い覚ましの方法としてコーヒーを飲むというのもありますが、利尿効果があるものでは、体内の水分が出ていってしまいます。しっかり酔いに効き目のある食べ物を摂りましょう。
⑤ツボ押し
お酒を飲んだ直後にできる酔い覚ましの方法5つ目は「ツボ押し」です。ツボ押しが酔い覚ますことは、一見、酔い覚ましの方法と関係がないように感じるかもしれませんが、ツボを押すことは内臓機能を活性化させる働きがあります。体内のアルコールを分解するのは「肝臓」ですが、ツボを押すことでその肝臓の働きを元気にすることだできます。
肝臓に効果のあるツボ
肝臓を活性化させるツボは、親指と人差指の交わっている部分の『合谷』と言われる場所です。最初は信じられないかもしれませんが、酔い覚ましの方法として簡単にできるので試して見る価値はあります。
また、酔い覚ましの方法として運動で軽く汗をかくのもおすすめです。その時に、体に負担をかけすぎると心臓に負担がかかり発作の原因にもなってしまうので、ストレッチなどにとどめておくようにしましょう。
酔い覚ましの方法~翌日~
ここまで、お酒を飲んだ直後にできる酔い覚ましの方法を見てきました。続いて、お酒を飲んだ次の日にできる酔い覚ましの方法を紹介していきます。
お酒を飲んだ次の日スッキリ目覚められれば良いのですが、お酒が残っていたり二日酔いになっていると起き出すのすら辛いかもしれません、そのような時に実践できる酔い覚ましの方法も一緒に見ていきます。
①朝食をしっかり食べる
お酒を飲んだ翌日にできる酔い覚ましの方法1つ目は「朝食をとる」です。二日酔いで頭痛や吐き気が原因で食欲もわかなかったり、ご飯なんて食べられないと感じるかもしれませんが、そこまでひどくなければ、軽くでも朝食をとるのがおすすめです。
翌日までお酒が残っているとしても、体は夜のうちにアルコールを分解しようと働いてエネルギーを使っています。そこで失われたエネルギーはこの朝食で補給するようにしましょう。
和食がおすすめ
朝食で何を食べるのかもおさえておきたいポイントです。基本的には何を食べても大丈夫ですが、お酒を分解するのに多く消費された栄養や体外に出ていってしまった栄養を重点的に食べ物でとるようにしましょう。そこでおすすめなのが和食です。和食には、これらの栄養素が豊富に含まれてます。
②フルーツを食べる
お酒を飲んだ翌日にできる酔い覚ましの方法2つ目は「フルーツを食べる」です。朝に軽くご飯を食べるのが辛い時でも、フルーツであれば食べることができるかもしれません。フルーツにもアルコールの分解で多く消費する酵素やビタミンが含まれていますので、体内で消費されたこれらの栄養を効率よくしっかり補給することができます。
ビタミンCを摂取
フルーツでも、特にビタミンCやリコピン、そしてクエン酸を多く含むものがおすすめです。有名なものでは、オレンジやレモン。また、野菜ですがトマトも良いでしょう。また、アルコールは胃腸にもダメージを与えてしまいますが、それを保護してくれる効果もあります。
ここでは、お酒を飲んだ翌日にフルーツを食べるメリットですが、お酒を飲んだあとやお酒を飲みながら食べておくこともできます。
③いつもより念入りに歯磨き
お酒を飲んだ翌日にできる酔い覚ましの方法3つ目は「いつもより念入りにする歯磨き」することです。歯磨きすることで、前の日から残ってしまったお酒や二日酔いがスッキリなくなるわけではありませんが、お酒や食べ物が原因で感じる口の中の不快感が症状を悪化させるように感じることもありますので、やっておきたいことの一つです。
口内をスッキリさせる
また、この中の不快感は、口臭にもあらわれてきます。これは普段の歯磨きの丁寧さに関係なく、体に残っているアルコールの匂いやお酒を一緒に食べた食べ物のニオイも加わってしまうため、口臭がきつくなってしまいます。こちらもお酒を飲んで返って来たら実践してもらいたいものですが、次の日もしっかり歯磨きをするようにしましょう。
酔い覚ましによく効く方法~食べ物~
お酒を飲んだ翌日にできる酔い覚ましの方法でも、朝食とフルーツを食べるのがおすすめなことはご紹介しましたが、ここでは具体的にどんな食べ物が酔いを覚ますのに効果があるのかを紹介していきます。
中には意外と感じる食べ物もありますが、しっかり理由もあるので、二日酔いのときはもちろん、飲んでる最中でも取り入れてみるのはいかがでしょうか?
①チョコレート
酔い覚ましによく効く食べ物1つ目はチョコレートです。「お酒が残っているのにチョコレートを食べるの?」と思うかもしれませんが、バーなどにいくとチョコレートを使ったメニューもあります。ポッキーがグラスに挿してあるのを見た頃もあるでしょう。
チョコレートには酔い覚ましに効くとされる糖分がたくさん含まれていますが、この糖分はアルコールを分解する効果があるとされています。また、体にも吸収されやすいということで、効率よく酔いを覚ますことも期待できます。
②トマト
酔い覚ましによく効く食べ物2つ目はトマトです。トマトも居酒屋のメニューとして目にすることがあります。お酒を飲むときには、冷やしトマトを必ず注文するという人もいます。また、トマトを使ったお酒「レッドアイ」というのもあります。
酔い覚ましの方法の研究でも、トマトとアルコールを一緒に摂取すると、アルコールの分解が早くなったという結果が出ています。トマトそのものでもなくても、トマトジュースでも良いとされています。
③しじみ
酔い覚ましによく効く食べ物3つ目はしじみです。酔い覚ましのために和食が効果的というのも紹介しましたが、特にしじみの味噌汁はおすすめといわれています。二日酔いにしじみが効くということは、テレビや雑誌のCMでご存知の方も多いでしょう。
しじみそのものがアルコールを分解するわけではありませんが、アルコールが肝臓の働きを活性化させる効果があります。肝臓はアルコールを分解する仕事をしているので、結果、酔いは二日酔いに効果的とサれています。
④はちみつ
酔い覚ましによく効く食べ物4つ目ははちみつです。酔い覚ましに「果糖」が効果的なのは何回か説明してきました。果糖にはアルコールの分解を助けてくれる効果があるとされていますが、この果糖を摂取できるのはくだものだけではありません。意外かもしれませんが、はちみつにも果糖がたくさん含まれています。
お酒を飲んだあとに、はちみつをそのまま舐めたり、レモンのはちみつ漬けを作っておくのも良いかもしれません。また、朝食は和食が良いですが、朝の時間がなかったり、軽く済ませたいときには「はちみつを塗ったトースト」というのもおすすめです。
また、酔い覚ましの方法として、お酒を飲むときに「はちみつ」や「果糖」を多く含むアメや飲み物も持っていくのも良いかもしれません。
酔い覚ましによく効く方法~飲み物~
「酔い覚ましによく効く食べ物」の次に紹介するのは「酔い覚ましによく効く飲み物」です。二日酔いなどで食べ物は無理でも、飲み物であれば大丈夫な場合もあると思います。
お酒を飲んだ直後や次の日の朝にできる酔い覚ましの方法でも「水を飲む」などありましたが、ここでもう少し詳しく紹介していきます。
①コーヒー
酔い覚ましに効果のある飲み物の1つ目が「コーヒー」です。お酒を飲んで体内に溜まったアルコールが血中アルコール濃度をあげてしまう前に排出できるよう、酔い覚ましの方法としてコーヒーのカフェインの効果を借りる方法があります。
コーヒーのカフェインには利尿効果があるので、摂取したアルコールを体外に出してしまうことができます。しかし、コーヒーをたくさん摂ってしまうと胃を痛める原因にもなってしますので、注意をしましょう。
しかし、コーヒーの利尿効果のために体内の水分が少なくんってしまうと考えるかもしれません。お酒を飲む時に同時に水分を補給することも紹介していますが、コーヒーと一緒に酔い覚ましの方法でも紹介している「水分」もしっかり摂るようにしましょう。
また、これも酔い覚ましの方法で紹介したシャワーなどで気分転換をするというのも方法ですが、コーヒーも気分転換に効果があるのでぴったりかもしれません。
②栄養ドリンク
コーヒーの次に紹介する、酔い覚ましに効果のある飲み物の2つ目は「栄養ドリンク」です。アルコールを分解するにはたくさんのエネルギーが必要です。そこで失われがちなエネルギーを補給できるのが栄養ドリンクです。
栄養ドリンクにもいろいろな種類があり、含まれている成分やその効果もいろいろありますが、注目したいのがカフェインとビタミンです。酔いや二日酔いに効果のある成分が入っていばそれだけ効果も期待ができます。
また、酔い覚ましに特化した栄誉ドリンクもコンビニなどで販売されています。こちらは、アルコールの分解に効果的な栄養を含んでいるので、お酒を飲む前や飲んだあとに一本飲んでおくという方法もあります。
③スポーツドリンク
栄養ドリンクでは、アルコールを分解するための栄養を中心に摂取できますが、水分を摂取することはができません。また、酔いに効果のあるコーヒーで水分が減ってしまうので、しっかり水分を補給できるようにするのが大切です。そこで酔い覚ましに効果のある飲み物の3つ目の「スポーツドリンク」を飲むようにしましょう。
アルコールを分解するのに必要なものに、果糖が必要なのも何回か紹介していますが、スポーツドリンクには果糖や塩分が含まれていますし、アルコールの分解には水分も必要になります。
お酒を飲んだ直後に水を飲むのもおすすめですが、効率的に水分を補給できるスポーツドリンクを飲むのもおすすめです。
④100%ジュース
酔い覚ましや二日酔いに効果があるもので「ビタミン」や「果物」を摂るというのがおすすめですが、それを飲み物として摂取できるのが、酔い覚ましに効果のある飲み物4つ目の「100%ジュース」です。
ふつうのジュースにもビタミンや果糖は含まれていますが、100%ジュースにはそれらがたくさん含まれています。100%ジュースそのものが健康に良いですし、さっぱりするので気分転換としてもおすすめの飲み物です。
酔い覚ましに逆効果な方法
ここまで、酔い覚ましの方法やおすすめの飲み物や食べ物を紹介してきました。お酒で取り入れたアルコールなどをコーヒや水分を補給して体外に出したり、薄めたりする他、アルコールの分解を助ける栄養を補給したり、肝臓を元気づける方法などいろいろありました。
ここからは、これまでとは反対に、酔い覚ましの方法としては逆効果な方法や飲み物を紹介します。また、やってしまうことで命の危険にも繋がってしまうこともあります。
①飲んですぐ入浴
お酒で体内に入ったアルコールを早く外にだすために利尿効果のあるコーヒーを飲むという方法や汗をかいて排出するために軽く運動するという方法がありましたが、酔い覚ましの方法としてやってはいけないのが「飲酒後の入浴」です。
旅館や温泉にいくと、多くの場合に脱衣所にある「入特の注意事項」にも「お酒を飲んだあとの入浴は禁止」と書いてあります。それでも、飲酒後の入浴のために倒れる事故が発生しています。
心拍数上昇の原因に
お酒を飲んだあとの運動にも当てはまりますが、アルコールが入っている状態だと血圧が既に上がっている状態で、さらに入浴や運動で心拍数が上がり、その結果として心臓に大きな負担がかかるため、倒れる原因になってしまいます。
また、温泉だけでなくサウナや自宅のお風呂でも同じです。特に自宅のお風呂の場合、脱衣所と浴室の温度差も心臓に負担をかけますので注意が必要です。
②ウーロン茶
ウーロンハイなどウーロン茶を使ったお酒があるので、ウーロン茶も酔い覚ましの方法と考えがちですが、実はウーロン茶が酔い覚ましに逆効果ということはあまり知られていません。なんとなくスッキリしそうなウーロン茶ですが、どうして逆効果なのでしょうか?
必要以上の油を流してしまう
ウーロン茶といえば、体内に入った油を流してくれるという効果があるので、油ものを食べる時に一緒に飲むと良いとされていますが、油を流してしまうのがアルコールには逆効果になってしまいます。
アルコールが胃で過剰に吸収されないようにするために、お酒を飲む時は食べながらというのが進められていますが、油も胃の内側をアルコールから守る効果があります。もちろん、酔い覚ましの方法でも紹介しましたが、過剰な油は、アルコールの分解を妨げる原因となるのでバランスをよくとっていくというのも方法です。
ウーロン茶は、その油を胃から流してしまうためアルコールが体内に吸収されやすくなってしまいます。それで、酔い覚ましの方法としては逆効果とされています。飲みものにも気をつけましょう。
酔い覚ましの方法を覚えておこう!
ここまで酔い覚ましの方法や、酔い覚ましでやってはいけないことをまとめてきました。お酒を親しい人と飲むのは楽しいひとときですが、それで失敗しないためにしっかりと酔い覚ましの方法をおさえておきましょう。
また、ここで紹介している酔い覚ましの方法をどれだけ実践していても飲み過ぎては意味がありません。節度をもってお酒を楽しみましょう。