身近にもいる意識高い系
最近、よく耳にする「意識高い系」。身近にも思い当たる人がいませんか?「どんな人達を意識高い系と思いますか?」と聞けば、スタバのコーヒーをいつも持っているとか、カフェでMacBookを開きながら仕事をしている、哲学を語るなど様々な意見がでてきます。この記事ではそんな意識高い系の特徴の一つである「言葉」にスポットを当てていきます。
意識高い系とは
冒頭でも挙げましたが、意識高い系と呼ばれる人たちには独特の特徴がありますが、どれも普通の人に比べて「おしゃれ」とか「充実している」「博識」というイメージを周りに与えます。
それを自然できているのであれば「おしゃれさん」や「幸せ者」と呼ばれますが、無理してやっているように見えたり、周りに迷惑がかかったりすると「意識高い系」になってしまうそうです。
そもそも「意識高い系」は格好良いことを言っているのに行動がそれに伴っていない人や、空回りをしている人を皮肉って使われることが多く、あまり良い印象はないとされています。
言葉で自分を過剰に演出
意識高い系の人が思う格好良いことの一つに、自分を過剰に演出するような言葉というのもあります。馴染みのある言葉で言えば「武勇伝」にも近いものがありますが「学生時代に○○に一目を置かれていた」とか「僕が一言いえば解決さ」のような「自分はすごい」と思わせるような言葉がでたら、意識高い系の仲間入り間近です。
意識高い系の言葉の特徴
それでは具体的に「意識高い系」がどんな言葉を使いがちなのかを3つのカテゴリーに分けて。見ていきましょう。周りにいる人のことを思い出しながら見るのも良いですが、もじ、自分がこれから紹介する言葉をしばしば使っていることに気づいたら「意識高い系予備軍」の可能性があります。
①名言を多用
意識高い系がよく使う言葉の特徴1つ目は「名言を多用」です。偉人の言葉には重みもありますし、何かの問題にぶつかったときに、それを乗り越えられる力をもらったという経験をしたという人もいます。
しかし、意識高い系の人は名言の意味や使い所をしっかり把握せずに使うことがあり、それが原因で相手をイライラさせてしまうということもしばしばあります。また「名言を知っている自分に注目してほしい」という欲求が出てしまっている場合も少なくありません。
また。名言に関連して「カタカナの専門用語」もよく使います。この次に紹介する「横文字を使う」にも関係してきますが、一般的でない専門用語を知ると「だれも知らないことを知っていることを知ってほしい」と考え、機会を見つけてはカタカナの専門用語をわざわざ使うという傾向があるそうです。
②横文字を使う
意識高い系がよく使う言葉の特徴2つ目は「横文字を使う」です。このあとに詳しく紹介しますが、意識高い系の人は横文字やカタカナを使いたがります。これは、学生よりもビジネスマンといった社会人にも見られる傾向です。当たり前のとうに飛び出すカタカナの意味が理解できず、あとで調べたという経験もあるかもしれません。
また、意識高い系が使うカタカナ言葉の中には、省略されたり言い換えられたりしたことにより、さらに意味がわかりにくくなったものも多数存在します。銀座を「ザギン」と呼ぶ業界人と近いのかもしれません。
③大口をたたく
意識高い系がよく使う言葉の特徴3つ目は「大口をたたく」です。「名言を多用」や「横文字を使う」くらいであれば、周りに大きな影響は与えませんが、ビジネスシーンで意識高い系が大口をたたいたことによって大変な目にあったという人も少なくありません。
意識高い系の人に多いとされる「自分を過大評価してもらいたい」という欲求が「難題にもわたしなら対処できる。」という言葉に繋がり、その周りもそれに巻き込まれていくといった具合です。それでも、意識高い系の人が「働いている自分がかっこいい」「仲間の先頭にたって頑張っている」ということを言ってしまうことがあります。
意識高い系が使う言葉や例文一覧~初級~
それではここから「意識高い系が使う言葉や例文一覧」を紹介していきます。この前でも見ましたが、意識高い系の人は横文字やカタカナ言葉をとても好みます。また、他の意識高い系の人が使っていた言葉を自分でも使いたがる傾向もあります。
そのようなことも考えながら、まずは意識高い系が使う言葉や例文一覧の初級を見ていきましょう。一覧の半分以上の言葉を知っていたり、使っている言葉があれば意識高い系の仲間入りも遠きはないかもしれません。
①インフルエンサー
意識高い系が使う言葉一覧1つ目は「インルエンサー」です。集団の中で影響力のある人のことを指して使われる言葉です。似た言葉に「カリスマ」というのがあります。ビジネスでも集団の中心にいて、買うか買わないかを決定に影響する人を「インフルエンサー」と呼ぶことがあります。
それでは例文を見てみます。学校の保護者会であれば、発言力のある人に対して「○○ちゃんのお母さんはインフルエンサーだから」とかビジネスシーンでは「○○さんはインフルエンサーだからマークしておこう」のような使い方をします。
②コミット
意識高い系が使う言葉一覧2つ目は「コミット」です、CMで耳にしてことがあるかもしれません。言葉の元は英語のCommitmentです。責任をもってした約束や目標に向けて関わっていく、責任をもって引き受けるという意思を表示することを言います。
では使い方の例文をビジネスシーンで見てみましょう。「このプロジェクトにコミットできる人」。これは、プロジェクトの目標に向けて責任もをって関わって引き受けてくれる人という意味になります。「プロジェクトに成功する人」という意味と混同しやすいの注意しましょう。
③プロセス
意識高い系が使う言葉一覧3つ目は「プロセス」です。これもビジネスの中で使うことが多い用語かもしれません。目標や目的までの経路であったり手順のことをいうのに「プロセス」という言葉を使います。使い方の例文としては「このプロセスで進めよう」というのがあります。
時々、間違わられるのが「アクセス「の代わりに「プロセス」を使ってしまうシーンです。駅までの行き方を説明するのに「駅までのプロセス方法は」のように使ってしまうと、言葉の意味が変わってしまいます。
④インセンティブ
意識高い系が使う言葉一覧4つ目は「インセンティブ」です。求人案内の報酬のところにも「インセンティブ」と書いてあるのを見て意味を調べたこともあるかもしれません。「インセンティブ」には、目標を達成させるための動機づけや外的刺激という意味があります。
例文を見てみましょう、目標を達成させるための動機づけが成功したときに「インセンティブが働いた」と使います。ビジネスシーンでよく見聞きする言葉です。
⑤アウトプット
意識高い系が使う言葉一覧5つ目は「アウトプット」です。こちらも生活の中でつかうことはあまり使うことがない言葉ですが、ビジネス分野でも。とくにIT分野ではよく使われる言葉です。元々は「出力」「生産品」という意味がありますが、そこにいろいろな意味が付け加えられています。
例えば、意見や意思、情報を発信するときに使うこともあれば、「結果を求める」場合に使うこともあります。
⑥ミーティング
意識高い系が使う言葉一覧6つ目は「ミーティング」です。意識高い系でなくても使うことが多いかもしれませんが、しばしば「会議」と混同して使うことがあるかもしれません。
ミーティングには「会合」や「打ち合わせ」という意味があります。これだけをみても「会議」と同じおように感じますが「会議」には議題があってそれを解決・決定していく会です。それに対してミーティングは議題の設定がない会合を指します。
⑦イノベーション
意識高い系が使う言葉一覧7つ目が「イノベーション」です、既にあったものや考え方について、そまでと違った「新しい切り口」や「新しい見方」「新しい活用法」のことを「イノベーション」と呼びます。
新しいことを生み出すことをイノベーションということがありますが「既にあるもの」に対する革新的な考え方なので言葉の意味が少し変わります。
意識高い系が使う言葉や例文一覧~中級~
意識高い系が使う言葉や例文一覧の初級編はいかがでしたか?普通に使ってる言葉もあったかもしれませんが、その意味までは知らなかったというのもあるかもしれません。
ここからは意識高い系が使う言葉や例文一覧中級編に入ります。ここもカタカナ言葉がたくさんでてきますが。横文字もあります。ここでも例文から意味をみていきましょう。
①PDCA
「PDCAがしっかりできていないから同じミスをくりかえすんだ」の例文で考えていきましょう。PDCAは 「Plan(計画)」「Do(実行)」「 Check(評価)」「 Act(改善)」の頭文字をとったものです。
この4つのステップを繰り返すことで品質は上昇すると考えられており、ビジネスシーンでも「PDCAサイクル」という言葉でよく使われます。しかし、例文のような言葉と一緒に、具体的にPDCAのどの部分ができていないのかまで教えてくれることはほとんどないようです。
②キャッチアップ
次は「少し気を抜いていたらキャッチアップするのが大変だった」の例文で考えていきましょう。キャッチアップには「追いつく」や「既読にする」という意味があります。使われるシーンで少し意味が変わる言葉です。
ビジネスシーンであれば「気を抜いていたら、周りの仕事が速くて追いつくのが大変だった」という意味になりますし。IT系であれば「気を抜いていたら、未読のメッセージがたくさんで既読にするのが大変だった」の意味になります。
その場の状況や話の流れから、何のことについて「キャッチアップ」を使っているのか見極めるようにしましょう。
③アジェンダ
「今日中にアジェンダしておいてね」の例文を見て何をしたらよいかわかりますか?アジェンダには元々、会議で扱う議題を表にするという意味があります。
その「表」がスケージュール表にも当てはまるようになり、スケジュールに予定を入れることを「アジェンダする」と言うようになったそうです。それで、例文の場合には「今日中にスケジュールに入れておいてね」という意味になります。
④バイアス
次に紹介するのは「バイアス」です。これは例文ではなく単語で考えましょう。「バイアス」はしばしば「ジェンダー」や「認知」といった言葉と組み合わせて使われることがあります。
「バイアス」そのものには「偏見や偏り」という意味があり、男女差別や、考え方の偏りをそれぞれ「ジェンダーバイアス」や「認知バイアス」と呼ばれています。意識高い系というのも、もしかするとこの「バイアス」のひとつなのかもしれません。
⑤アウトソージング
「この仕事はアウトソーシングに回そう」の例文を見て「外注にお願いするのか」と自然に理解できる人が増えてきました。アウトソーシングは「外部委託」や「外注」という意味があります。
働き方のスタイルが変化していくなかで、アウトソーシングは注目されている働き方です。特にデータ入力等の単純作業は。会社側は社員をつかうより安くすみ、働ける時間に制限がある人には仕事ができ、その両者をマッチングさせるサイトもたくさんあります。
⑥マッチポンプ
これも「これま間違いなくマッチポンプだ」の例文で考えます。まず『マッチ』は火をつける道具ですが、マッチで火をつけてから、ポンプで水をかけて消す「自作自演行為」をマッチポンプと言います。
自作自演は、人を騙してお金や評価を得ること意図して行われることがあり、ビジネスシーンでわざとミスを誘発させた上で、そのミスを解決することで評価を上げるよう行為が発覚したときに「マッチポンプ」と言われ評価を下げてしまします。
⑦スケープゴート
誰でも頑張ったたらその分評価をしてほしいと考えますが。しかし「同期にスケープコートされた」の例文のようにうまくいかないことも多々あります。スケープゴートは聖書に由来しており「生贄」や「身代わり」という意味があります。
自分が頑張ったのに、それを利用されたように感じたり、自分が踏み台にされたように思ったときに「スケープゴート」と考えるかもしれません。
意識高い系が使う言葉や例文一覧~上級~
意識高い系が使う言葉や例文一覧の中級にもいろいろな言葉がありました。ビジネス用語みたいなものや普段意識せずに使っているカタカナ言葉もあったかもしれません。
ここからは、意識高い系が使う言葉や例文一覧の上級です。読んでいくうちに使ってみたくなる言葉もでてくるかもしれません。
①マイノリティ
「社会的少数派」のことを「マイノリティ」と言います。多数決や発言権のある人の言葉が優先される社会から、この「少数派」の意見もしっかり聞いていこうという社会に変わってきています。
ビジネスシーンでは意見が分かれた時に「これはマイノリティの考え方かもしれないが」のように使われることがあります。
②ASAP
カタカナ以外では2つ目になる「ASAP」はアサップやエイサップと読みます。ビジネスシーンでしばしば使われる言葉ですが、意味は「至急」や「急ぎで」です。似た日本語で「なる早」があります。これを言われたときに、意味を聞き返したり、調べあたりして、イライラサせないためにも、覚えておくと良い言葉です。
③リスケ
文章で見るより言葉で言われることが多い用語のひとつが「リスケ」です。元々の「リスケジュール」が省略されたもので、「スケジュールの組み直し」「計画の変更」という意味があります。「リスケASAPね」と言われたら「大至急でスケジュールの組み直し」に取り掛かりましょう。
④コストパフォーマンス
コストパフォーマンスという言葉や、略された「コスパ」の方が馴染み深いかもしれません。日本語にすると「費用対効果」という意味があり、専門用語というイメージはありません。「かかったお金に対する成果」以外にも「行ったことに対する結果」の用に「対」になるものはその時によって変化します。
⑤BYOB
不思議な言葉も紹介しましょう。「BYOB」はBring Your Own Boozenの頭文字からとられています。英語を訳すると「お酒は自分で持ってきてください」となります。アルコールが提供されないパーティーの招待状に書かれていることが多いこのメッセージですが、意識高い系の間では「意味を知りませんでした」というときに使われるそうです。
⑥イニシアチブ
社員研修などでも見聞きするのが多いのが「イニシアチブ」です。「自主性「や「率先」「自発性」という意味がありますが、上司に言われたことしかやらない人、指示待ちで自分からなにかをしようとしない人は「イニシアチブがない」と見られてしまいがちです。
また「主導権」という意味もあり「主導権を奪われた」時に「イニシアチブを奪われた」と使います。
⑦ドラスティック
それまで当然だと思っていた何かが、その根底から覆されたような大きな変化が起きたり経験したと時に「ドラスティックなことが起きて」という使われ方をします。「過激」や「抜本的」「徹底的」「思い切った」のような意味があり、小さな変化程度の場合にはこの言葉を使わないように注意しましょう。
意識高い系が使うビジネス用語
意識高い系が使う言葉や例文一覧を見てきて、これは聞いたことがないというものもあれば、普段から使っているというものもあったのではないでしょうか?意識を高く持っていなくても使っている人の影響を受けて知らずに使っていることはよくあります。
次に紹介するのは、特にビジネスシーンで使われることが多い単語です。ここもカタカナ言葉や用語が多くあります。
①フェーズ
ビジネスシーンでも目標や工程の段階を「第一フェーズ」や「次のフェーズ」のように言うことがあります。フェーズそのものには「段階」「局面」「期間」という意味があり、周りで使っているのがどの意味の「フェーズ」るのかは、事前に確認をしておいたほうが良いでしょう。
②マスト
マストアイテムといえば「これは絶対に必要」「ないと困るもの」です。使いみちが広く、覚えやすいので様々なシーンで見聞きすることがあります。マストそのものの意味は「必須」や「とても重要」です。「第三フェースはマストだからしっかりね」のような使い方もできます。
③コンセンサス
次に紹介する「コンセンサス」はビジネスでも特に「営業の分野」でしばしば用いられる用語です。複数人での「合意」や「同意」という意味があり、プロジェクト開始の同意が得られたときなどに「ついにプロジェクトのコンセンサスを得た」のように使われます。また「段取り」もコンセンサスということがあります。
④バジェット
ビジネスに「予算」はつきものです。その「予算」という言葉にも他と同じように「パジェット」という言葉が用いられます。他に「経費」という意味を含もこともあります。また「○○パジェット」の用に使うと「格安の○○」という意味にもなるので、書類などに書く際には意味が変わってしまうため注意が必要です。
⑤アポイントメント
最後に紹介するのは、今までの言葉の中でもトップくらいに多くの人が知っている「アポイントメント」です。「アポ取り」や「アポ電」のように「アポイントメント」を「アポ」と省略して使われることも多くあります。意味は「約束する」というもので、これも営業のなかでは普通に使われています。
意識高い系と思われない様にする対処法
たくさんの「意識高い系」の言葉を見てきました。どうしてわざわざ日本語を使わないでカタカナにするのか?や専門用語すぎてわからないと感じたものもあるかもしれませんが、もし、意識せずにカタカナ言葉を使うクセや専門用語を使ってしまう傾向があれば、意識高い系と思われているかもしれません。
言葉の中のカタカナや横文字の使用を減らす
意識高い系と思われないようにするコツは、とにかく「カタカナ」や「横文字」「専門用語」を使わないことです。また、聞いたカタカナ言葉もすぐに真似して使うのではなく、意味をしっかり確認した上で正しく使うようにするだけでも「意識高い系」と思われにくくなります・
意識高い系が使う言葉やビジネス用語を覚えておこう!
ビジネスや私生活のなかに一人はいる「意識高い系」ですが、彼らが使っている「カタカナ言葉」や「用語」の意味を知ることで、印象も変わるかもしれません。また、意識高い系でなくてもビジネスで使われる用語がありますので、この機会に一つでも覚えてみるのはいかがでしょうか?