マストの意味とは?ビジネスでの使い方・例文・対義語などをまとめて紹介!

マストの意味とは?ビジネスでの使い方・例文・対義語などをまとめて紹介!

マストとは、必須・欠かせないなどの意味を持つ英語をカタカナ語にした言葉です。マストは、ビジネスのシーンでの使い方とファッション分野での商品を指す使い方をします。マストの本来の意味は?ベター・ウォント・フリーなどのマストの対義語など例文を交えながら説明します。

記事の目次

  1. 1.マストの意味とは
  2. 2.マストの類義語
  3. 3.マストの対義語
  4. 4.マスト使い方・例文【ビジネス】
  5. 5.マスト使い方・例文【物を表す】
  6. 6.マスト使い方・例文【項目】
  7. 7.マストを使用する時の注意点
  8. 8.ビジネスで使われる主なカタカナ語
  9. 9.マストの意味とは絶対に必要な事などに使われる事が多い

マストの意味とは

日本で使われている言葉には、英語をそのままカタカナにして使っている言葉が多くあります。そのような言葉は特にビジネスでよく使われます。今回説明するマストもそのひとつです。マストは英語で「must」と表記します。英語のmustは、「I must go」といった使い方をして「~しなければならない」「~しなければいけない」といった意味で使います。

この場合は、私は行かなくてはならないという意味になります。また、英語の「must」の後に「not」を付けて「must not」と表記して「~してはいけない」といった否定する言葉を表す使い方があります。

また英語の「must」には、「Must I go there now?」とmustを先頭に使うことで、疑問文としての使い方ができます。

~しなければいけない

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英語の「must」には「~しなければいけない」という意味があります。また英語の「must」には、絶対にやらなければならない「必須」の意味と「欠かせない」の意味があります。ビジネスのシーンでマストと使うのは、この英語の意味にある絶対、必須と欠かせないとしての意味が含まれています。

例文として「この仕事はマストでやって欲しい」と使います。分かりやすく説明すると絶対にやって欲しいことを要求している意味が含まれている言葉です。

英語・mustと同じ意味から来ている

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ビジネスで使われているマストの言葉は、英語のmustをカタカナとして使っているのです。何かを絶対にやらなければならない、絶対にやって欲しい、絶対に欠かせないと相手に伝える時にマストの言葉を使っています。

マストとアイテムを繋げてマストアイテムと呼びます。このマストアイテムは、「must」に「item」を繋げた和製英語で、英語としての意味はありません。マストアイテムは、必携の物、必需品、必須品などの言葉に置き換えることができます。

ビジネスシーンでも同じ意味として使用

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マストには、「~しなければならない」「必ず」「必須」「欠かせない」「義務」などの意味があり、ビジネスシーンでも同じ意味として使用しています。マストがビジネスで使われるシーンは、上司が部下に対して仕事を依頼をするときと大きな問題を抱えた事柄を相手に伝えるときです。

絶対に必要な事

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ビジネスには、さまざまな仕事があります。営業マンであれば、自分の仕事以外にも、上司への報告や顧客との打ち合わせなどの仕事を持っています。マストは、その仕事の中でも上司が部下に最優先でやって欲しい仕事があるときと重要案件や用件を部下に伝えるときに使います。

マストがビジネスのシーンで使われるのは、上司が部下に絶対に必要な事、絶対にやって欲しい仕事を部下に伝えるためです。上司からマストにやって欲しいと言われれば、部下としては、絶対にやらなければいけないことを意味しています。

マストの類義語

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マストの類義語には、どんな言葉があるのでしょうか。マストの類義語には、必要な、外せない、必要不可欠、無くてはならない、無くては困るなどがあります。また、「必要な」は、大事、忘れてはならない、抜けられない、役に立つ、万能などの言葉が類語であり、連想する言葉でもあります。

「必要不可欠」は、絶対、避けて通れない、第一とする、肝要、強制的、最重要、本質的、取り揃えなければならない、究極などの言葉が類語であり、連想する言葉でもあります。必要不可欠の英語表記には、「Essential」「indispensable」などがあります。

マストに似たような言葉としてニードがあります。ニード自体の言葉は、マストのようにカタカナ語としては使いません。しかし、世の中に必要な物・事の意味があるニーズとしてカタカナ語を使います。英語の「need」にsをつけた「needs」として使います。

マストの対義語

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マストの対義語には、どんな言葉があるのでしょうか。マストの対義語には、ベター英語の表記では「better」、ウォント英語の表記では「want」があります。ベターは、他よりも良いことという意味があり、ベストとはいえないがベターといった使い方をします。つまり、最善ではないけど、他と比較すると良いことを意味します。

ウォントは、自分が「~したいこと」すなわち、願い望むこと、相手にして欲しいことなど要望と願望の意味があります。ウォント英語の表記では「want」となり、wantを英語で使う場合は「I want it」といった使い方をして「欲しいです。」「下さい。」を意味します。

欲しいという意味が同じ言葉に「ウォンツ」があります。ウォンツとは、ビジネスの中でも主に、マーケティング分野で使われる言葉で「~の手段が欲しい」といった使い方をします。

ベター/better

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マストの対義語であるベター/betterについて詳しく説明します。ベターは、マストと同様によくビジネスのシーンで使われる言葉です。マストには、「しなければいけない」といった義務的な意味があります。一方で、ベターには、「した方がよいです」といったおすすめの意味があります。

無難・より望ましい

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またベターは、他項で説明したように、他と比較して良いことという意味の使い方をします。ベターを使った例文としては、「その方法は、ベストとは言えないが、ベターだね」「お店で待つのを嫌うのであれば予約しておくことがベターですよ」などベターは、無難・より望ましいといった意味の使い方をします。

マストとベターの関係

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マストの英語の意味は「しなければならない」になり、ベターの英語の意味は「比較的よいこと・さま」です。このようにマストとベターは英語の意味としては違うことになります。しかし、マストには欠かせないもの・必需品といった意味があり、ベターと同じような意味で使うことがあります。

例えば、「暑い夏にはエアコンはマストです」と「暑い夏にはエアコンがあった方がベターです」と使った場合は、どちらも暑い夏にはエアコンがあった方がよいと同じ意味になります。

フリー(free)

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「絶対に必要な」の意味があるマストの対義語には、事柄や物に制約などがなく、自由なさま、無料の意味があるフリー(free)があります。マストは、事柄や物に対して強制的な意味合いがあります。制約などがなく、自由なこと、無料の意味があるフリーはマストの対義語になります。フリーは、フリートーク、フリーマーケットなどの使い方をします。

マストの日本語での対義語

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マストと同じように英語の意味をそのままカタカナ語にしたベター・ウォントの対義語を紹介しました。ここでは、マストの日本語の意味としての対義語について紹介します。マストの日本語での対義語には、充分にある、不必要、余計にある、無駄なもの・こと、結構、不要品、必須ではない、必要がない、なくても良い、おすすめできないなどがあります。

マストは、物や事柄を限定する意味合いがあります。物が充分にあるなどの意味で使われる「充分にある」「余計にある」は限定していないことの意味があるので、マストの対義語と言えます。

また、マストには「~があった方が良い」や「~しておいた方が良い」の意味があります。その対義語が「なくても良い」になります。さらに、マストには「必須」の意味があり、その対義語は「必須ではない」になります。

マスト使い方・例文【ビジネス】

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ビジネスにおけるマストの使い方と例文を紹介します。言葉を何でも短縮して表現することや、頭文字をとって略称で表現したり、英語の単語をカタカナの言葉として使ったりすることが多くあります。中でも、ビジネスのシーンではそのような形で使われることが多いのが現実です。

ビジネスで使われているマストは、英語のmustをカタカナの言葉として使っています。何かを絶対にやらなければならない、絶対にやって欲しい、絶対に欠かせないと相手に伝える時に、マストの言葉を使って表現しています。

ビジネスにおけるマストの例文には「このプロジェクトの計画作りは5時がマストでお願いします」「取引先の相手からマストな条件が出せれました」などがあります。

意味:絶対に必要

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ビジネスのマストは、絶対必要なもの、絶対必要な仕事、欠かせない事項などを表現する時に使います。例えば、この仕事は絶対にやって欲しいとか、これは絶対に必要なもの、絶対に欠かせないといったことを伝えたいときに使います。絶対といった少し強制的な表現を柔らかくしてくれたり、スマートなイメージにしてくれたりするのがマストという言葉です。

マストの例文

マストの例文としては「この季節にとってマストな製品をご紹介します」この例文には、この季節には絶対に必要になる製品の意味があります。「マストな条件が提示されました」の例文の意味には、絶対に外すことが出来ない条件が提示されたといった意味があります。

「これはマスト案件です」この例文は、ここに提示された案件を最優先でやらなければならないことになります。つまり、優先順位を伝えるために使っているのです。上司からこのような指示を受けたら、提示された案件を素早く処理することを忘れないようにしましょう。

こんなマストには注意

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何でもマストを付ける上司がいます。そんなに重要ではない、仕事や事柄に「これはマストだから頼むよ」と部下に伝えます。部下は最優先でやらなければと仕事を進めようとします。しかしよく確認をすると、そんなに優先度が高くないことに気がつきます。

このように、上司からマストの仕事と言われてもそのまま信じるのではなく、自分で確認することも大事です。また、相手は重要だと考えていても、意外に優先順位が低いこともありますので、マストの言葉だけを信じるのではなく、現実をよく確認することが大事になることを覚えておきましょう。

マストです・マストですね

マストです・マストですねを使った例文には、「この仕事はマストでやって欲しいです」があり、例文の意味は、この仕事は絶対にやって欲しいと強い意思を伝えています。「営業マンにとって髭剃りはマストです」この例文には、営業マンは身だしなみが大事ですよといった意味が含まれています。

「この仕事はあなたにとってマストですね」このマストの例文には、あなたには欠かせない仕事、またはピッタリの仕事の意味が含まれています。

「データを入力したり、情報を更新したりするのことはマストです」の例文の意味は、データの入力は必須で、情報を更新することは絶対に必要なことになります。

マスト使い方・例文【物を表す】

前項では、ビジネスにおけるマスト使い方・例文について紹介してきました。ここでは、マストを物を表す時の使い方・例文を紹介します。マストは、何か伝える時と物を表す時に使います。

物を表す時には、欠かせないもの・必需品の意味で使い、ビジネスにおける物を表す時には、欠かせないもの・必需品を強制的な意味ではなく、柔らかくまた、スマートに表現するために使います。

意味:欠かせないもの・必需品

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絶対に欠かせないの意味を持っているマストは、欠かせないもの・必需品のことを表す時にマストアイテムと使います。マストアイテムの英語の表記は「must item」です。

ビジネスにおけるマストアイテムは、現在流行している服装・スタイル・美容・健康・音楽などや機能・便利といった買っておいた方がいいもの、また、手に入れていた方がよいことなどを一押しする目的としての使い方をします。

またマストアイテムは、ビジネスシーンで使う表現と同じよう、欠かせないもの・必需品を購入した方がいいといった強制的な表現ではなく、「この物はおすすめです」といった柔らかいイメージにしてくれます。

マストアイテム

Photo by dreamsjung

マストアイテムの使い方は、欠かせないもの・必需品の意味はありますが、絶対に買いなさいとか買う必要がありますなどの強制しているのではないことは覚えておきましょう。

マストアイテムを使った例文としては、「この時期にはピッタリのマストアイテムです」この時期に購入しておいた方がよいものです、あるいは、この時期に持っておくことをおすすめしますといった意味になります。「その部屋に役立つマストアイテムです」は、その部屋に絶対に役立つから購入することをおすすめしますという意味があります。

マストのニュアンス

Photo by Offutt Air Force Base

マストはビジネスシーンでの指示・命令、ファッション分野での用語として使われています。ビジネスシーンで使うマストの言葉は、使う人また、聞く人によってニュアンスがかわります。「絶対やりなさい」と使う人もいれば、「しておいた方がいいですよ」といった意味合いで使う人がいます。

聞く人も絶対にやらなければならないと受け取る人もいれば、単に優先順位を付けてくれただけと受け取るする人もいます。しかしほとんどが、「した方がいいですよ」というようなニュアンスで使います。

ファッション用語の場合は、「必要です」ではなく「おすすめです」というようなのニュアンスで使います。

マスト使い方・例文【項目】

Photo by dumbledad

ビジネスにおけるマスト使い方・例文、物を表す時のマスト使い方・例文について紹介してきました。ここでは、項目におけるマスト使い方・例文について紹介します。マストは「必須」「絶対必要」「義務」といった意味があるため、安全に関する項目として使います。

マスト項目は、チェックする項目が多くあるときに、どの項目を優先するかといった順位をつけることの意味を含みます。また、多くある項目のうち、必ず必要になるチェック項目といったことも指しています。自動車や設備などの安全に関する項目では、絶対にチェックが必要になる項目があります。そのような項目のことをマスト項目と呼びます。

意味:安全の為に必ずチェック

Photo by First Stop - Bridgestone's UK tyre retail network

自動車や設備などの安全に関するチェック項目が多くあれば、その項目には、安全の為に必ずチェックが必要になる項目があります。自動車や設備などが安全に運転されるために必要になる項目がマスト項目です。例えば、自動車のブレーキは、自動車を安全に走行するために欠かせないアイテムです。そのブレーキ点検はマスト項目と言えます。

マスト項目

Photo byrawpixel

自動車には、便利で快適に運転できる、さまざまなシステムが導入されています。しかし、どんなに良いシステムが装備されていても、自動車の安全はマスト項目です。といった安全全体のことを意味する使い方もします。

また安全項目に限れば、自動車や設備などが安全に運転されるためには、どの項目が、必ずチェックが必要になるマスト項目なのかをはっきりと確認しておくことが重要です。

マストを使用する時の注意点

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マストを使用する時の注意点を説明します。マストを使用する時には、マストを頻繁に使用すると、受け取る人が迷うことになります。そのため、重要な案件をお願いする時など使うシーンや場所に注意をする必要があります。全ての案件に対してマストを使うと、どれを最優先すればよいのかがわかりずらくなります。

①カタカナを多用していないか

Photo by Kim Scarborough

ビジネスのシーンで、マストに限らず、カタカナを多用してしまうと、コミュニケーションが上手く出来なくなる可能性があります。やたらに、カタカナ語を多く交えて喋られると聞いている側からすれば、何を言いたいのかがわかりずらくなります。

そのことで、伝える側の意図が間違って相手に伝わることもあります。証拠の意味があるエビデンス、内向きの意味があるインバウンド、計画、予定表のことを指すアジェンダなどのカタカナの多用には注意をするようにしましょう。

②言葉を理解しているか

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マストなどの英語の意味をそのままカタカナにした言葉は問題は少ないのですが、それ以外のカタカナ語の中には、同じカタカナ語でも色々な意味を含んでいる言葉もあります。

そのため、使うカタカナ語の言葉をよく理解して使っていればよいのですが、よく理解していないまま使用してしまうと、相手に正確に伝わらないことになります。また、誤解を招くことにもなりかねませんので注意が必要です。

③言い換える事ができないか

Photo bywww_darkworkx_de

マストなどカタカナ語を使った方がいい場面はあります。しかし、「必須」「絶対」「義務」といった意味の日本語をしっかり伝えるためには、マストなどのカタカナ語を使うよりも日本語を使った方がより、的確に言いたいことが伝わります。そのために、使う場面や使う場所などによりマストの言葉がより伝わりやすい言葉に変えることも大事です。

ビジネスで使われる主なカタカナ語

Photo by DocChewbacca

ここでは、ビジネスで使われる主なカタカナ語を紹介します。作業を停止している状態、作業者が手が空いている状態の意味で使う「アイドルタイム」アイドルタイムは、少なくすればそれだけ効率がよくなるため売り上げなどに大きく影響します。

物事の評価と査定の意味を持つ「アセスメント」環境アセスメントといった使い方をします。情報の通知、告知などの意味を持つ「アナウンス」、革新・発明・大きな変化などの意味を持つ「イノベーション」があります。

製品やサービスを購入したお客様へサービスする意味のある「アフターサービス」、製品やサービスを購入して貰うなどの目的を達成するために、相手に近づくことを意味する「アプローチ」などなどビジネスで使われるカタカナ語は多くあります。

マストの意味とは絶対に必要な事などに使われる事が多い

Photo by The Forests Dialogue

マストの意味とは?ビジネスでの使い方・例文・対義語などについて説明してきました。マストは、ファッション分野でもビジネスのシーンでも使われています。絶対に必要なという意味からビジネスシーンでは、優先する仕事の順番がわかりやすい言葉になっています。

ファッション分野では、マストアイテムといった使い方をして、商品の宣伝としての意味を含みます。またマストは、物や事柄を判断しやすい言葉でもあります。マストは、とても便利な言葉ではあります。

しかし、マストを使い過ぎてしまうとマストとしての本来の意味の言葉の効力が失われることになります。使う場面、使う相手や使う場所などよく考えて使うようにしましょう。

kawakei
ライター

kawakei

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