自己評価の書き方&例文を職種別に紹介!ポイントを押さえて上手にアピール!

自己評価の書き方&例文を職種別に紹介!ポイントを押さえて上手にアピール!

「自己評価」の時期などは頭を悩ませていませんか?「面倒臭い」「書き方わからない」など色々な感想があるかもしれません。しかし、「自己評価」はとっても大切な業務です。今回は自己評価の書き方のポイントをまとめました。是非キャリアアップの参考にしてください。

記事の目次

  1. 1.自己評価の書き方
  2. 2.自己評価の書き方の注意点
  3. 3.自己評価を書く時意識すべきポイント
  4. 4.自己評価の職種別の例文
  5. 5.自己評価の目的
  6. 6.自己評価は客観的・前向きに書くことが大切

自己評価の書き方

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「自己評価」するということについてどのようにお考えですか?自分で自分について吟味するという意味ですが、単に肯定的に、または否定的に自分を評価するということは、自尊心(自虐心)や自信(自信喪失)につながる側面があります。

しかし、社会というシステムの上においては、「自己評価」の意味合いが異なります。この意味での自己評価は社会における自分が生み出したものについて、評価することで、より良い物を生産することにつながる意味があります。

今回は、このような自らを客観視することでより良い生産を喚起させる「自己評価」について、書き方や例文を踏まえ詳しく紹介していきます。

まずは、「自己評価」を書く上で、すべきポイントをご紹介いたします。以下の「3つのする」で書き方の方向性をとらえてもらえれば幸いです。

PDCAを意識した書き方をする

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「自己評価」をする書き方として、まずは自分が社会においてどのような行動サイクルをしてきたかを分析する書き方が必要になります。これを「PDCA」といいます。

「自己評価」をする書き方として大切な「PDCA」は4つの行動の頭文字で、それぞれ「Plan(=計画する)」「Do(=実行する)」「Check(=検証する)」「Act(=改善する)」の頭文字になります。

つまりPDCAは、目標を計画(Plan)し、実行に移し(Do)、その結果を検証し(Check)、さらに結果をよくするために改善する(Act)という行動サイクルになります。

このPDCAを自己分析する書き方をすることで、自らの行動過程を客観視することができ、適切な「自己評価」をすすることにつながります。

ポジティブな書き方をする

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「自己評価」をする目的は先述した通り、更なる自己の生産性を追求することで、それが会社全体の利益につながります。「自己評価」をする上でもマイナスな部分だけに目が行きすぎるのは、仕事への動機付けという点ではあまり生産的とは言えません。

「自己評価」の書き方として、あくまでプラス思考のポジティブな姿勢を示す書き方をすることで、自分のモチベーションを担保する。このような書き方をすることで人事考課をする上司にとっても的確な評価につながるポイントになります。

具体的・簡潔な書き方をする

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「自己評価」をする上で、冗長な書き方は、的を得ていない印象を抱いてしまう懸念が生じます。上司が人事考課のうえでもPDCAを意識した書き方をする、具体的なポイントを簡潔に読みやすい文章にすることも大切です。

「自己評価」をする上で、プラスな面もマイナスな面も自分が上司に伝えたいことを的確に要領を得た文章で伝える書き方にすることが、具体性を帯び、かつ的を得た印象を上司に与えることにつながります。

上司・考査する立場に立った書き方にする

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「自己評価」の文章は、人事考課の上で上司などの読み手がいることを想定されています。自分が書いた文章が果たして、読み手に読みやすい文章か?誤字脱字がないか?文章上の内容に矛盾や不明点が存在した書き方ではないか?一度書き終えた時、再度点検する必要があります。

「自己評価」をする上で、上司や人事考課する立場に立った書き方をすることで、より適正に「自己評価」の文章を人事考課の判断材料にできることがポイントになります。

自己評価の書き方の注意点

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「自己評価」の書き方について、「3つのする」を上記で紹介しましたが、では逆に「しない」という注意点の角度から見ていきます。以下に紹介する「3つのしない」の注意点を踏まえて、実際に「自己評価」をする上での参考にしてもらえれば幸いです。

捏造・過大評価はしない

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「自己評価」をする書き方として、1つめの注意点としては、「捏造・過大評価」です。特に捏造はタブー中のタブーで絶対してはならない事です。これをしてしまう事で上司による人事考課という範疇だけではなく、自己評価者のキャリアを大きく損なわせる恐れがあります。

「自己評価」は自己の中の公平性と客観性と中立性が保たれて、初めて適切な評価の判断材料になり得る資料になります。捏造・過大評価をすることは、自己評価者だけでなく、会社の利益を損なわせる要因になります。

成果を自分ひとりの手柄にしない

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「自己評価」をする書き方として、2つ目の注意点としては、「成果を自分ひとりの手柄にしない」という事です。

ビジネスマンとしての行動は、例えば営業の場合は、一人の営業マンの行動が思わぬ商機に結びつくケースがあります。それによって生まれた成果は営業マンとしてはこの上ない冥利に尽きる事でもあります。

しかし、全ての行動は会社に従属した者としての行動であり、全て自発的な行動によるとは言い難い事でもあります。それは上司も部下も同じです。

「自己評価」をする上で、例え自らの行動によって成果が生まれたとしても、その行動に行き着くまでの経緯を分析し、自分以外のマンパワーの存在を認め、組織のチームとしてのミッションを客観的に評価する目も書き方として忘れてならないポイントです。

過小評価をしない

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「自己評価」をする書き方として、3つ目の注意点としては、「過小評価をしない」書き方が上げられます。先述したように、「自己評価」は自己の中の公平性と客観性と中立性が保たれていることが適正な評価の資料になります。

日本は、謙遜する文化があります。自分をへりくだる事を良しとする文化です。しかし、人事評価はこの日本の謙遜する文化に馴染みません。もともとアメリカから輸入されたシステムだけに、合理性が重んじられているシステムです。

「自己評価」をする上で、過小評価をする理由は、この他にネガティブな発想だったりと、メンタルな部分が要員として上げられます。そういう主観的な要素を排して、自らの客観性に徹することも必要なポイントになってきます。

自己評価を書く時意識すべきポイント

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これまで、「自己評価」の書き方として、「3つのする」べきこと、「3つのしない」ことをご紹介してきました。これからは仕事の中身の部分についてポイントをご紹介していきます。

仕事の中身といっても色々な側面があります。「自己評価」をする上で、その中でも代表的な基準となるであろう「業績」「能力」「情意」。「自己評価」をする上で、この3つの要素について、それぞれどのように書いていけば良いかそのポイントをご紹介していきます。

業績基準を意識して書く

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「自己評価」をする上で、一定期間の業務の成果や結果により評価する基準が業績基準です。これは「自己評価」による目標管理制度をセットで運用することが理想と考えられています。

これは組織目標を設定することから始まり、チーム目標、そして個人の目標へと細分化していくことにより、組織として統率感のある制度設計につながります。

その目標に対しての達成度がどのくらいかを測ることが、個人のPDCAに基づく「自己評価」である業績基準であり、チームの目標達成度への評価につながります。

能力基準を意識して書く

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「自己評価」をする上で、能力基準は業務の成果や結果とは関わらず、業務に取り組む上で身につけた能力に対する評価基準です。職務に関する知識、決断力、企画推進能力、折衝力、指導力、技能力などの各能力を総合的に勘案して評価します。

仕事には、簡単な仕事でも大きな成果を達成することもあるし、引き継ぎや割り当てられた業務内容により、業務の結果が変わることがあります。こうした外的要因を排し、個々人の能力自体を「自己評価」することが、会社にとって公平性や将来性に資することにつながります。

情意基準を意識して書く

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「自己評価」をする上で、情意基準は簡単に言えば仕事に対する姿勢について評価する姿勢です。仕事への熱意や誠実さ、チームとしてのコミュニケーション力など、その姿勢が会社全体のモチベーションを底上げすることも評価の対象です。

業績評価や能力評価とは違い、数値化できない難しい基準ではありますが、多くの会社が取り入れている基準であることは間違い無いので、意識して書く必要があります。

自己評価の職種別の例文

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次からは、「自己評価」の書き方として職種別の例文を見ていきます。それぞれの職種によって業務内容が異なります。

「自己評価」するポイントを職種別に見ていくことで、具体的な文章をイメージしてもらい、上司の良い人事考課につながるよう、実際の「自己評価」の書き方に役立てていただければ幸いです。

営業職の例文

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職種が営業職の書き方は「今年度は昨年対比110%という満足な結果を残すことができた。これも営業3部全体で、目標達成に向けて毎日士気を高めて諦めずに取り組んできたことの証左だ。

毎朝、短いが簡潔なチームミーティングで現状の業績の報告をし、目標達成に何が足りないか意識してきた。継続することの大切さを次年度の結果に結びつけ、更なる結果をもたらすよう日々努力していきたい。」

企画・マーケティングの例文

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職種が企画・マーケティングの書き方は「今年度は達成率95%と、あと一歩及ばすとなった。要因としては、マーケティングリサーチが確たる情報であったにも関わらず、アプローチの詰めが甘く、消費喚起が弱くなってしまったところだ。

ただ、すぐに今年度内に軌道修正をし、次年度に向けた企画をスタートされている。今年度の反省は逆に部署全体のモチベーションを高めている。次年度への弾みに繋がっていく、大いに期待が持てる良い材料だ。」

販売職の例文

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職種が販売職の書き方は「接客サービスの基本である、クリンレスは朝礼、昼礼、終礼時に励行し、常にハリと緊張感と清潔感溢れる店内環境を維持することができた。この毎日の率先垂範は、お客様にも伝わり、毎日訪れていただいているリピーターが増えたことにつながった。

反省すべき点は、多忙な時間とアイドル時間との時間管理だ。多忙な時間に業務が重ならないよう、こなせる業務はできるだけアイドル時間にこなし、業務の更なる効率化に努めたい。」

IT系の例文

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職種がIT系の書き方は「チームとして多忙を極める中でも、細かなプログラミングの案件を決められた納期に納入できたことは顧客の信頼を勝ち得ることにつながった。それもデザイン・マークアップ・ディレクションの各部署が連携しあい、一つ一つの仕事を丁寧に対応してきたからだと思う。

次年度は、今期の目標を踏まえて更なるスキルアップ・スピードアップにつなげて、生産性と質の両輪でチームをムーブアップしていきたい。」

エンジニア・製造系の例文

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職種がエンジニア・製造系の書き方は「メカニカルな部分のトラブルも少なかった理由は、設計時のフォローがチーム全体でしっかり行えていたことに尽きる。

細部にわたる検証が、その後のワークフローを円滑なものにしていくことを可能にした。納入時期の重なりも初動のテコ入れの厚さが功を奏し、目標達成につながった。」

保育士の例文

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職種が保育士の書き方は「今年の目標は通園時の安全確保の徹底と、保護者との連携の徹底を設定した。通園時は、交通量が多い通りなどをなるべく避け、不慮の事故などの不測の事態を回避することを念頭に置き、見直すべき通園ルートをチェックしていった。

保護者とも送り迎えの際など、お子さんの日頃の様子を細かく報告し、コミュニケーションを円滑にしていくことができた。」

看護職の例文

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職種が看護職の書き方は「日勤や夜勤とのシフト間の情報共有は予々、業務の課題であった。残業などが多い業務繁忙期などはこの連携がままならないことが多く、来年の課題として残る。

月に定期的なミーティングを開くことは、より円滑な業務遂行が果たせることが院全体の効率化に資するため、実践していきたい。」

公務員の例文

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職種が公務員の書き方は「4月や10月など業務が重なる時期においては、業務効率化が問われることになる上で、今年はその命題をクリアすることができた。まずは、書類関係では、汎用性のあるフォーマットで支障がない場合は、テンプレートをあらかじめ作り、書類作成時間の短縮化に成功した。

今後も業務のスリム化を図ることで、報告漏れなどの他の業務のミスを抑止させることにつなげ、配属替えの際もスムーズな業務移管も可能にするようにしていきたい。」

教職員の例文

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職種が教職員の書き方は「生徒への課題のチェックと部活動の顧問、日々の教職業務の間で如何に業務時間をスリム化するか?これが今年のテーマだったが、去年と同様、どうしても業務遂行が優先され、勤務時間が大幅に予定よりオーバーしてしまったのは反省材料だ。

この問題を解決するために、職員室で教職員同士のミーティングを定期的に行い、情報共有することで、今の現状をお互いに把握し、横の助け合いを可能な限り実践していきたい。」

事務職の例文

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職種が事務職の書き方は「数値の正確性が問われる業務において、スピードアップを果たせたが入力ミスが目立った1年だった。入力ミスは数値の整合性の不一致につながり、それを合致させるために多くの時間を費やしてしまう結果となった。

業務スピードを追求する前に、まずは原点に立ち戻り、業務の正確性に重きをおいた来年度にしたい。まずは毎日の残業時間を減らすことを目標にする。」

自己評価の目的

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「自己評価」は自らの更なる生産性の向上を図ることを最終目的にしていますが、その前の様々な目的もクリアすることにつながっています。

「自己評価」につながっている様々な目的とはいったいどんなものがあるのでしょうか?以下で詳しく紹介していきます。

自分の成長を確認するため

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「自己評価」をすることは、自らを客観視して自らに評価を下すことです。営業職であれば日報など、様々な報告書がありますが、全体を俯瞰する見取り図とまではいかないでしょう。

これに対して「自己評価」は日々の業務の積み重ねを俯瞰して見ることができるいい機会になります。ああ、こんなことがあった、あんなことがあったと気づかせ、自分の成長を確認することができます。

過小評価・過大評価がないか確認するため

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「自己評価」はフラットな目で自らを分析することで、上司の人事考課に資する面を持っています。その分析資料は会社にとっても大きな財産になりますが、あえて文書化することで、自らが自らを過小評価・過大評価していないかを確認する資料にもなります。

人事考課制度に使うため

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「自己評価」は上司の人事考課制度に使われることも大きなウェイトを置ける目的です。人事考課は本人にとっても、会社にとっても将来を左右する重要な羅針盤です。明文化した確かな資料が今後の将来を大いに方向付けてくれます。

公平な評価をする

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「自己評価」が明文化していることは、公平さを担保することにもつながります。自己を公平に評価しているということを、自己申告しているということなので、そこには合理性があり、バイアスが働かないことにもなります。

会社の方向性・社員に求める姿勢の可視化を図る

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「自己評価」は会社の利益に繋がるために行われます。会社の利益ではありますが、その利益は従業員1人1人の利益でもあります。個々人の「自己評価」が見える化されれば、それが会社の方向性の見える化につながり、個々人の会社への姿勢の可視化にもなります。

社員のモチベーションを向上させる

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「自己評価」をする上で、自己分析することは、自らの過去の行動を顧みることです。このことは、至らなさと同時に、その欠点・弱点を克服する契機にもなります。すなわちモチベーションを向上させる一助を担っています。

自己評価は客観的・前向きに書くことが大切

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「自己評価」は自らを客観的に分析することがポイントです。ポジティブに書くことが人事考課の上で会社の利益にも自らの利益にもつながります。

大切なのは、続きがあることで、次年度へのモチベーションなのです。会社は終幕がなく、恒久的に続くことが理想です。そのために常にモチベーションを保ち、次へのステップを目指す必要があります。

SDA
ライター

SDA

本記事をお読みいただきありがとうございます。近頃はイベント自粛で何かと我慢な日々ですね。ただ最近は、家の中でも新たな発見があるものだと気づかされました。今後はインドアならではのお役立ち情報があれば、記事の通じてどんどん発信していきたいです。明るく取り組んでいきますのでよろしくお願い申し上げます。

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