髪の毛に段をつけるってどういうこと?
美容院で、「段をつける」や「段カット」という言葉を耳にしたことはありませんか。髪の毛に段をつけてカットすると言われても、いまいちピンとこない人もいるのではないでしょうか。髪の毛に段をつけるとは、一体どういうことなのでしょう。
今まで何となくお願いしていた段カットを、この機会に再確認しませんか。段をつけるのがどういうことか分かっていれば、より自分のイメージに近い髪型をリクエスト出来ることでしょう。
髪の毛に段をつける「段カット」とは?
そんな段カットですが、実は別名があります。「レイヤーカット」がそうなのですが、これなら分かるという人もいるかもしれません。段カットはその名前の通り、髪の毛に段をつけてカットするという技法であり、最近とても流行っています。
とはいえ、髪の毛に段をつけるというのが、そもそもどういうことなのかイメージしづらい部分もあります。それについては、これから詳しく見ていきましょう。
上から下に長さを変えて段を入れるカット
段カットとは、髪の毛の上下の長さを変え、段差をつけるようにカットする方法です。段差をつけるには上から下に長さを変えていくのですが、具体的にはどういうことを指すのでしょう。詳しくご説明しましょう。
段カットでは、上になる髪を短く、下にくる髪の毛を長くすることで髪型を作ります。同じ長さの髪の毛の上に短い髪の毛を被せて、段を作ると考えると分かりやすいのではないでしょうか。
段カットの種類
段差をつけるカット方法が段カットであることは、分かっていただけたのではないでしょうか。その段カットですが、大きく分けて3つのやり方があると言われています。髪の毛にどのように段をつけるかによって、カット方法が変わってくるのです。
これから挙げる3つの段カットについて知れば、あなたも段カットの達人です。美容院でカットしてもらう時に、より自分のイメージに近いオーダーが可能になることでしょう。
ローレイヤーカット
段カットの種類のひとつに、ローレイヤーカットというものがあります。ローは英語で「低い」という意味なのですが、低い位置に段をつけるのがこのカットの特徴です。毛先に段を入れるので、段の幅が小さいとも言えます。
段をつける部分が毛先のため、ショートはもちろんのこと、ロングでもミディアムでも使えるカット方法です。入れる段の幅が狭いため、イメージと違った場合にも直しやすいカット方法です。
ハイレイヤーカット
ローレイヤーカットがある一方で、ハイレイヤーカットという方法もあります。ローレイヤーカットが毛先に段をつける技法だったのに対し、ハイレイヤーカットは髪の毛の上の方から大胆に段をつけていくやり方です。
段を大きくつけることで、髪の毛全体に動きが出るという特徴があります。トップが短いことでボリュームが出やすくなり、髪の毛をふんわりと持ち上げたい人にもおすすめの方法です。
セイムレイヤーカット
セイムには、「同じ」という意味があります。つまりセイムレイヤーカットとは、カットするラインを同じにするというカット方法のひとつです。襟足や前髪といった部分を、それぞれ同じ長さに切り揃える、基本的なカットと言えるでしょう。
硬くて太い髪の毛の人に向くカット方法でもあり、メンズカットや、ショートカットを作るときに多く用いられる方法だと言われています。
髪の毛に段をつけないカットとは?
髪の毛に段をつけるカットが人気である一方で、段をつけないカット方法もあります。段をつけないカットというのは、実際にはどのような髪形のことを指すのでしょうか。段カットを知るついでにはなりますが、段をつけないカットについても知っておくといいでしょう。
特に女性の場合は、行事や服装に関係して、髪型が重要な部分を占めています。ちょっとした気分転換に段カットを試してみるのも悪くはありませんが、段をつけないカットが必要な時もあるのです。
全体の髪の長さを同じにするカット
髪の毛に段差のないヘアスタイルというのは、別の言い方をすれば、髪の毛全体の長さが同じであるヘアスタイルということになります。
段をつけないこういう髪型は、「ノーレイヤー」や「ワンレングス」といった呼ばれ方をしています。いわゆる「ワンレン」は90年代にも流行った髪型ですが、今なお根強い人気を誇る髪型です。
長さに関係はなく、いずれも毛先が切り揃えられた髪型のことを指しています。いずれにしても、髪の毛全体の長さが同じであることは、ポニーテールを始めとし、髪の毛を結うのに適していると言えます。
成人式などで髪の毛を結い上げる必要のある女性は、それが終わるまでは段をつけないカットをしておく方がいいでしょう。一度段カットをしてしまうと、段をなくすのに時間がかかってしまうからです。
例はちびまる子ちゃん
それでもイマイチ分かりにくいという人は、アニメや漫画でお馴染みの「ちびまる子ちゃん」を思い浮かべてみましょう。彼女はおかっぱ頭ですが、おかっぱも立派なワンレングスのひとつです。絶世の美女だったというクレオパトラも、ワンレングスの髪型をしたイメージがあります。
段をつける髪型と同様に、「切りっぱなし」のヘアスタイルも支持を受けていると言われています。そんな髪形にしたいなら、段をつけない方がいいのです。
段カットが流行ってもなお一定の支持層を持つワンレングスは、その髪型に仕上げるまでの道のりが長いです。特に黒髪ロングのワンレングスは重い印象を拭えませんし、髪の毛を切りたいという欲求との闘いになると考えられます。
そうしてワンレングスの髪型が完成したら、次は段カットを試してみるといいでしょう。段をつけることで印象ががらりと変わり、最高のイメージチェンジになるのではないでしょうか。
髪の毛の段カットのメリット
段カットが流行っていることを考えると、髪の毛に段をつけるというヘアスタイルに、メリットが多いからではと考えることも出来ます。事実、段カットには女性に嬉しいメリットがたくさんあると言われています。段カットにすることで得られるメリットとは、何なのでしょうか。
こちらでは、段カットにまつわる主なメリットを5つご紹介します。自分の場合と重ね合わせてメリットが多いと感じたら、段カットにチャレンジしてみてもいいでしょう。
髪が軽やかになる
段カットにすると、髪の毛全体の量を減らすことが出来るというメリットがあります。。髪の毛に段をつけるということは、毛先を軽くすることにも繋がります。それが髪型全体にエアリーな印象を与えてくれるのです。
髪の毛の量が多くて悩んでいる人や、ロングヘアでも髪の毛に軽さがほしい人には、嬉しいメリットと言えるでしょう。
頭の形がきれいに見える
いわゆる「絶壁頭」など、生まれ持った頭の形そのものは、どうすることも出来ません。それが原因で今までヘアスタイルを楽しめなかったのなら、一度段カットを試してみてはいかがでしょう。段カットには頭の形をきれいに見せてくれるというメリットもあるのです。
ベタッとした髪型だと目立ってしまう頭の形も、段をつけるカットにすることで、目立たなくすることも可能です。コンプレックスをなくすのは、大きなメリットと言えるはずです。
顔が小さく見える
小顔効果を期待出来るのも、段カットの持つメリットのひとつです。顔を小さく見せるのに重要なことは、フェイスラインを髪の毛でぼかすことです。顔全体が見えないことで、驚くほど小顔に見えるものなのです。それに一役買ってくれるのが、段カットというわけです。
段カットすることで、顔周りの髪の毛に丸みを持たせ、顔のラインに沿わせることが出来ます。小顔効果を狙うなら、段カットは外せないでしょう。
髪のアレンジがしやすい
アレンジがしやすいというメリットも、段カットを知る上で忘れてはなりません。段カットは特に毛先に動きが出やすくなるために、簡単にアレンジが出来るという特徴があります。髪の毛に段をつけないとアレンジの効きにくい髪型も、このメリットが解決してくれるでしょう。
毛先が軽いので、アイロンなどで巻きやすくなるのも嬉しいポイントです。そのまま編むともったりとした印象の三つ編みも、段カットを加えるだけでバランスよく仕上げることが出来ます。
カラーなしでも明るい印象に
髪色を変えることは、気軽なヘアアレンジの方法です。しかし、学校の規則や職業によっては、簡単に髪の毛を染められない人もいるでしょう。段カットは、そんな人にもおすすめのカット方法なんです。カットだけで印象が変わるのかと思うなら、一度試してみることをおすすめします。
髪の毛の軽さが、全体的にアクティブで明るい印象にしてくれるのです。染めたい色に出来ないもどかしさはあるかもしれませんが、カット方法だけで印象が変えられるのは悪いことではありません。
髪の毛の段カットのデメリット
一見メリットの多い段カットですが、メリットだけでなくデメリットがあるのも事実です。髪の毛に段をつけるというカット方法に潜むデメリットとは、一体どんなものなのでしょうか。段カットをしてしまってから後悔しないよう、デメリットについても知っておきましょう。
後で詳しくご説明しますが、一度段をつけると、それをなくすのには時間がかかります。こちらで紹介するデメリットは、髪の毛の段をなくすことで解消されるものばかりなのです。
簡単にヘアスタイルを変えられない
段カットをすると髪の毛に動きが出て印象がよくなることが多いですが、デメリットもないとは言い切れません。デメリットのひとつとして挙げられるのが、ヘアスタイルを変えにくいというポイントです。髪の毛に段が入っていると、段がなくなるまでに出来る髪型が限られてくるのです。
髪の毛が元通りになるまで気長に待てる人はいいですが、頻繁にイメージチェンジをしたい人は、段カットをするかどうかよく考えた方がいいでしょう。
ポニーテールがきれいにできない
髪の毛がある程度長いなら、ポニーテールにしてしまうのが便利だったりします。顔周りに髪の毛がまとわりつくのが嫌な場合も、ポニーテールは重宝します。しかし、段カットをしてしまうと、このポニーテールが出来なくなってしまうというデメリットがあるのです。
ポニーテールをしたことがある人なら、その理由は簡単に分かるはずです。髪の毛の上下で長さが違うため、きれいなポニーテールを作ることが出来なくなってしまいます。
ポニーテールが出来るほどの長さがあっても、段カットでは下にいくほど髪の毛の量が少なくなっているわけです。そんな状態では、きれいなポニーテールを作ることは出来ません。ひょろっと細長い、貧相なポニーテールになってしまいます。
子どもならいいとしても、大人女子のポニーテールとしてはいただけません。髪の毛をポニーテールに結う習慣がある人は、段カット後はきれいなポニーテールが出来ないことを覚悟しましょう。
髪の毛がはねる
毛先に向かって髪の毛の量が減るため、段カットを施した髪型は軽やかではあります。その反面、髪の毛に重みがないために毛先がはねてしまったり、広がったりしてしまう人もいるようです。
髪の毛自体の重みで、まとまりが出ていることもあるのです。髪の毛のはねも無造作風にするには役に立ちますが、髪質によってはまとまりがない印象になってしまいます。
それをまとめようとポニーテールにしようにも、髪の毛の量が少ないと出来ません。まとまりもなくポニーテールにも出来ない髪の毛には、どう手を打てばいいのか分からなくなってしまうことでしょう。
くせ毛の人は特に、このデメリットを踏まえた上で段カットをしましょう。思い切ったイメージチェンジに踏み切ることも時には大切ですが、段カットだとリカバリーが難しい可能性もあるからです。すぐに伸びない髪の毛だからこそ、慎重であることも必要なのです。
段カット後のはね対処法とは?
段カット後に髪の毛がはねてしまうことには、ある程度の覚悟が必要でしょう。いざはねてしまった時にどうすればいいか知っておけば、それを心配して段カットを迷う必要もありません。どちらかといえばメリットの多い段カットなので、はねが怖くて諦めるのは勿体ないでしょう。
髪の毛のはねを防ぐには、ヘアケアが重要な要素です。髪質に合わないシャンプーを使って、髪の毛が荒れているということはないでしょうか。パサついた髪の毛は、はねの大きな原因です。
シャンプーを見直したり、トリートメントをして寝るのもおすすめです。髪の毛そのものを労ると同時に、カットを担当してくれる美容師さんに、髪質やくせについて知らせておくことも大切です。髪の毛を扱う専門職なので、くせに合った段カットをしてくれるでしょう。
それだけでも、段カット後の髪の毛のはねは軽減されるはずです。ヘアケアとくせを伝えるというこの2点を、忘れないようにするといいでしょう。
髪の毛の段をなくすための方法は?
段カットをすることのデメリットは、要するに、髪の毛に段があることから生まれてくるようです。段カットをしても髪の毛の段をなくすことが出来れば、そのデメリットも解消されるのではないでしょうか。ちなみに、髪の毛の段をなくす方法というのはあるのでしょうか。
残念ながら、髪の毛の段をすぐになくす方法はないと言わざるを得ません。段をなくすのに一番効果的な方法は、髪の毛を伸ばすことにあります。段の上部にあたる短い部分の髪の毛が伸びてしまえば、髪の毛についた段をなくすことが出来ます。
ローレイヤーで毛先に入れた段をなくすのは、さほど難しいことではないと考えられます。ハイレイヤーで大きく入れてしまった段は、段をなくすまでに時間がかかりますので注意が必要です。
伸ばすのではなく「切る」という方法も
段をなくすには、髪の毛についた段が分からなくなるまでに髪の毛を伸ばす必要があります。それは事実なのですが、考え方を変えると別の方法も見えてきます。髪の毛の段をなくすもうひとつの方法は、裾を切ってしまうことにあります。伸ばすと切るとは逆のことですが、どういうことでしょう。
裾を切ることとはつまり、段の幅を狭めることです。ハイレイヤーカットをしてしまった場合には、その大きな段差をなくすのに髪の毛を伸ばす時間がかかってしまいます。髪の毛を短くすることに問題がないのであれば、裾を切ることでその時間を短縮出来るのです。
髪の毛を短くすることに抵抗があるなら、伸ばしつつ切って段をなくす方法も考えられます。早く段差をなくすことには繋がりますが、ショートカットでは試しにくい方法であるとも言えます。
髪の毛に段をつけるヘアスタイル【ロング】
髪色や髪の毛の量によっては重くなりがちなロングヘアも、段カットを入れれば軽やかな印象にすることが可能です。ポニーテールにする必要がないのなら、積極的に取り入れていきたいカット方法と言えるでしょう。
段カットとパーマを合わせれば、さらに様々なニュアンスを楽しめます。せっかく伸ばした長い髪の毛ですから、ポニーテールだけじゃなく、もっと遊んでみましょう。
段カット×ふわふわウェーブ
段カットとふわふわウェーブを組み合わせたロングヘアは、落ち着いた印象にまとまります。パーマをかけても重い感じの出てしまうロングヘアも、段カットが解決してくれることでしょう。中でもおすすめなのが、毛先近くに段を入れるローレイヤーカットです。
毛先が軽くなることで、しっかり感のあるパーマもかけても、エアリーかつ無造作な印象の髪型に仕上がります。ポニーテールばかりだった髪型も、見違えるようになるでしょう。
段カット×強めパーマ
ちょっと強いかなというくらいのパーマも、段カットとなら相性がよくなります。ロングヘアにかける強めのパーマは、ガーリッシュな雰囲気を作るのにとても役立つことでしょう。ウェーブが強いことで髪の毛にさらに動きを加えることが出来、アクティブな印象を与えることも出来ます。
ロングヘアで強いウェーブがほしいという人は、段カットを取り入れることをおすすめします。段のないままに強めのパーマをかけてしまうと、ウェーブの強過ぎるくどい髪型になってしまいます。
段カット×くせ毛ウェーブ
悩みの種ともなるくせ毛も、使い方によっては好印象に持っていくことが出来ます。まるでくせ毛のような印象を与えてくれるパーマは、パーマをかけたのにかけていないようなナチュラルさが人気です。そんなくせ毛風パーマと相性がいいのもまた、段カットなのです。
ハイレイヤーカットで顔周りを軽くすれば、より女の子らしい雰囲気になります。ポニーテールが出来なくなっても試したい、段カットを用いたスタイルのひとつです。
髪の毛に段をつけるヘアスタイル【ミディアム】
段カットは、どの長さの髪の毛にもよく馴染むカット方法です。もちろん、ミディアムヘアにもばっちりはまってくれます。ロングとはまた違った印象を与えてくれるミディアムには、どんな段カットのヘアスタイルが似合うのでしょうか。
ミディアムヘアで段カットに挑戦したい人は、これからご紹介するヘアスタイルを参考にしてみてください。ミディアムを魅力的に見せるヒントが盛りだくさんです。
段カット×毛先ワンカール
毛先にだけパーマをかける毛先ワンカールは、そのままの髪の毛よりもスタイリングがしやすいというメリットがあります。その手軽さと共にほしいのが、雲か綿菓子を思わせるふわふわ感ではないでしょうか。そこまでの軽さを出すには、段カットを使わない手はありません。
ミディアムだからこそ出せるエアリー感を、段カットで手に入れてみてはいかがでしょうか。スタイリングもしやすいなら、一石二鳥と言えるでしょう。
段カット×無造作風
まるで何も手を加えていないかのような無造作感は、作り込んでいないからこそのリラックスな印象を演出できます。ミディアムでの無造作ヘアは、段カットを入れるとさらに緩くおしゃれな感じにすることが出来るでしょう。
無造作ヘアで注意したいのは、本当に何も手入れしないのはNGだという点です。何もしないと、寝癖の取れない髪の毛と変わりがありません。オイルなどを使って、さりげなく手入れしましょう。
段カット×軽めパーマ
無造作風より少しは手を入れたい人におすすめなヘアスタイルが、軽めのパーマです。軽いパーマならくせのある地毛にも見え、自然な感じで好印象になるでしょう。軽めパーマにも、段カットを加えるとなおよしです。
ミディアムでも重くなりがちな髪の毛の人は、段カットで軽やかさをプラスするといいでしょう。そこに軽いパーマを合わせて、質量を感じさせないエアリー感を演出しましょう。
髪の毛に段をつけるヘアスタイル【ボブ】
ミディアムより短くショートより少し長い印象のボブにも、段カットは上手くはまります。その形のせいか重くなりがちなボブですが、髪の毛に段を入れることで驚くほどすっきりと見せることも可能です。
こちらでは、段カットと相性のいいボブを3種類ご紹介しましょう。ショートまではいかないけど、ボブで楽しみたいという人は必見です。
段カット×前下がりボブ
前下がりボブとは、サイドを長く残すタイプのボブです。髪の毛の後ろ側からサイドにかけて長くなっていくので、前に下がったように見えるのがその名前の由来なのです。すっきりとした前下がりボブを作るにも、段カットが大活躍してくれます。
一般的なボブに比べて、前下がりボブは清楚な印象を醸し出すことが出来ます。おしゃれ感はほしいけど、凝ったものよりナチュラルさを重視したい人には、おすすめの髪型と言えるでしょう。
段カット×ひし形ボブ
髪の毛の重心が下の方にあるため、全体的な髪型がひし形状に見えるのがこのボブの特徴です。そのままだと重く見える傾向にあるので、段をつけて軽やかな印象をプラスするといいでしょう。ひし形のシルエットには、嬉しい小顔効果もあります。
ひし形ボブは、前髪を下ろすか分けるかでもずいぶんと印象が変わってきます。たとえば前髪なしにすると、全体的なフォルムが大人っぽさを印象づけてくれるのです。
段カット×ゆるふわパーマ
ボブでキュートさを追求するなら、段カットとゆるふわパーマの組み合わせは外せません。段のついたボブはとても軽く、そこにゆるっとしたパーマがかかるとエアリー感満点の髪型になります。暖かな春に、特におすすめしたい髪型の一つと言えるでしょう。
ゆるふわパーマのボブには丸みがあって、女性らしい優しい印象が強くなります。アクティブさよりも可愛さや優しさ重視なら、段カットとゆるふわパーマのボブを試してみてはいかがでしょう。
髪の毛に段をつけるヘアスタイル【ショート】
髪の毛の長さ、特にショートカットでは試すことの出来ないカットも多いものです。段カットには、そんな心配はいりません。ロングでもショートでも幅広くカバー出来るのが、段カットというカット技法のメリットと言えます。
ショートヘアにも可能な段カットですが、おすすめの髪型にはどんなものがあるのでしょうか。髪の毛が短くても、ヘアアレンジは楽しめるのです。
段カット×外ハネショート
アンニュイな雰囲気を出したい時は、ショートの段カットに限ります。ショートカットは髪の毛が少ないために、どうしても顔周りが強調されがちです。そんなデメリットさえも、段カットならカバーすることが出来るのです。
段カットしたショートヘアは、毛先を敢えて外ハネさせるのが今風と言えるでしょう。黒髪でもカラーでも試したい髪型です。
段カット×ベリーショート
ベリーショートのよさは、とにかく全体的に軽い印象になることです。その反面、ボーイッシュ過ぎるというのか、失敗すると少年のような風貌になってしまう恐れもある際どい髪型でもあります。そうならないように、ベリーショートにも段カットを施しておくのがいいでしょう。
ベリーショートと段カットの組み合わせは、どちらかといえばカッコよく決めたい人におすすめです。ショートカットにするなら、潔くベリーショートにするのもありでしょう。
段カット×ウルフ
「ウルフ」と呼ばれるヘアスタイルは、実は70年代に流行した髪型のひとつです。最近再びその人気に火が点き、今どきのウルフは「ネオウルフ」などと呼ばれて、おしゃれさんたちの間で脚光を浴びています。
元々が段カットを入れた髪型であるウルフですが、普通のハイレイヤーカットに比べて、毛先をより軽く長めに残すという特徴があります。長めでも鬱陶しくならないのは、段カットのおかげです。
ショートカットでの段カットウルフは、黒髪でやっても野暮ったくなりませんし、カラーを入れて楽しむことも出来ます。ウルフの特徴であるクールさも、ばっちり演出可能です。クールにカッコよく決めたいなら、ショートカットに段を入れたウルフを試してみるのも一つの方法です。
髪の毛に段をつけるヘアスタイルを試してみよう!
段カットのよさは、何といってもヘアスタイルに軽さを出してくれるところにあります。それを抜きにしても、アレンジのしやすさや小顔効果など、無視出来ないメリットがたくさんあることが分かっていただけたのではないでしょうか。
ポニーテールが出来なくなるのはデメリットですが、そのデメリットをカバーしても余りある魅力を引き出せるのが、段カットによるヘアスタイルです。興味のある人は一度試してみると良いでしょう。