100均セリアのアルコールマーカーがおすすめ！コピックとの違いや使い心地も！

絵を描く人であれば誰もが知っているアルコールマーカーですが、最近では100均で入手する事が出来るのをご存知でしょうか？先駆けとなったのはDAISOですがセリアでもアルコールマーカーが発売され、使い心地や種類、コスパに注目が集まっています。

セリアといえば他の100均に比べて群をぬいてオシャレ度が高く、全体的に淡い色使いが多いのが特徴の一つです。

様々な100均で発売されているアルコールマーカーの中でもフォルムがふんわりと可愛らしいセリアのアルコールマーカーはイラストを描く人達がおすすめしている商品となっています。そんなセリアのアルコールマーカーの特徴や種類、使い心地などを検証し、ご紹介していきます。

100均で次々と発売されたアルコールマーカーは2018年12月ついにセリアでも販売開始となりました。先に発売された旧色14種類に加え、2019年12月に新色20種類が追加されました。

濃い色が多いDAISO商品に比べ、セリアのアルコールマーカーは淡い色合いが多く、太い方がブロードタイプ(均一の線を引けるもの)、細い方が筆タイプになっています。

2色で100円（税込）という破格な値段はコピックに比べて7分の1程のコストになります。他メーカーのOhuhuも1本約78円と安めですがセット販売のため、単品で購入することができません。

その点セリアの商品は2本から購入することが出来ます。安い値段のため、様々な種類の色を集められるので、アルコールマーカーを初めて購入しようと思っている人や画材にお金をかけられない人がセリアの商品を購入している様です。

セリアの商品はDAISOのものに比べてコピックの外見にとても似ています。コピックの様にイラストを着色する時に使われ、まだ数は少ないものの配色もコピックに似た色になっています。

コピックの種類で最も売れているコピックスケッチ同様、ペン先が筆タイプになっています。100均の中で2つのペン先があり、細い方が筆タイプになっているのはセリアのアルコールマーカーだけです。

その為筆の使い心地が気に入っている人やアニメなどのイラストを描く人にセリアのアルコールマーカーは支持されています。広い場所を塗る時はブロードタイプがおすすめですが髪の毛や服の細かい柄などには筆タイプがおすすめです。

セリアのアルコールマーカーは2本で100円(税抜き)と破格の値段です。消耗品を1本50円程の値段で手に入れられるので画材コストを少しでも下げたいと思っている人に大変おすすめです。

ここまでセリアのアルコールマーカーが爆発的に売れたのも、コピックなどの高価な金額でしか手に入らないと思われていたものが、100均で手に入り、使い心地や沢山の種類の色を簡単に試せるようになったからではないでしょうか。

DAISOやCandoなどでも発売されていますがセリアのアルコールマーカーには一体どのような特徴があるのでしょうか？

セリアのアルコールマーカーの特徴は、パステルカラーが多いのでグラデーションしやすく、100均で唯一ブロードタイプと筆タイプな事です。カラーリングの練習をする人にとって扱いやすいでしょう。

淡い色合いや全体的に中間色が多いので練習用におすすめです。ペン先に関していえばCandoもセリア同様、筆タイプですが肌に使える種類が少ないので肌色が充実しているセリアの商品は活用しやすいでしょう。

ただ、1本50円という破格の値段な為、当たり外れがあるようで『インクが乾燥して出なかった』という人もいました。乾燥している場合は裏の注意書き通りに横にしておくとイングが復活可能との事なのでやってみるといいでしょう。

セリアの色は全部で36種類と40種類のDAISOに比べ、数こそ少ないですが注目すべきはセリアのラインナップです。初心者でも塗りやすいと言われる淡い色が多くなっています。旧色がM-1からM-8まで、新色がM-9からM-18となっています。

これから買い集める人は人物を塗る肌色のM-3ピーチベージュ、ペールオレンジ、M-12オーカー、ペールオーカーを買っておくといいでしょう。また、M-7ウォームグレー、クールグレーも影をつける時にあると便利です。

コピックのアシスタントとしてセリアの商品をコピックと一緒に使用してコストを抑える人もいますが、その際はコピックのペン先に接触が無い様に気をつけましょう。

セリアの商品はコピックに比べて両側がペン先1つ分ほど大きな作りになっています。コピックを持ち慣れた人であれば、ボールペンやシャーペンよりも長いので、少し大きいと感じるかもしれません。本体自体が軽く、重くないので使い心地は悪くありません。

使用感としては『筆ペンタイプで細部まで塗りやすい』『注意書きに保存は横向きにって書いてあるのに横向きにして保管しておいたら液が垂れてしまった』という意見もあり、賛否両論といった感じです。

セリアとコピックの違いは1本当たりの価格と持ちの長さ、ブラシの違い、にじみ方にありました。ブラシの違いとにじみ方についてはのちに詳しく説明します。コストの違いについては前にも述べましたが1本50円と大変安いです。

また、インク量はコピックスケッチだとB4サイズ約3.7枚分、セリアは約3枚とコピックの方が少し多いようですが価格がこれほどまで違うのでコスパの面で言えばセリアが優勢です。ではブラシとにじみ方についてはどうでしょうか？

セリアのアルコールマーカーとコピックのブラシの違いは大きさと筆の造りです。筆先の大きさを比較してみるとコピックの方が肉厚で筆がまん丸としており、毛先も頑丈な為、長持ちします。

セリアの方はシュッと細々としており、筆先も短いので塗り加減が難しいようです。また、筆の造りを比べてみるとセリアの方は素材がボサボサしており、まとまりがありません。

広範囲の色付けが難しく均等に色を塗ることが出来ないのでアラが出てしまう様です。ただ、慣れてくればコピック同様に使えるそうなので自分で塗り方の工夫が出来るという人にはセリアの商品はおすすめだと言えます。

セリアのアルコールマーカーとコピックを比較してみると色を塗った時に大きな違いが出ることが分かりました。実際に使ってみた人の声を調べてみると水彩境界線の様なものが強く出るそうです。コピックは細部に渡ってもムラなく柔軟に対応できます。

裏に写る度合いについてはセリアのアルコールマーカーとコピックでは差は無いようですが、筆圧の強い人は裏写りの割合が多くなってしまうかもしれません。

少しでも抑えたい場合は、ケント紙(画用紙よりも白く真っ平らな紙)を使用するのがおすすめです。画用紙に比べて滲みなどもなくキレイに塗れます。紙を変えるだけで滲みは随分変わってきます。

作品を完成させるのにとても重要になってくるのが、彩色です。下書きがうまく出来たとしても彩色で失敗してしまえば作品の完成度は低くなってしまいます。セリアとコピックを比べてみるとセリアの方は線が滲んでしまい、シャープさが今一つのようです。

塗った時により鮮明に色が現れるのはコピックでセリアに比べてハッキリとした輪郭で彩色できます。細やかな部分をキレイに仕上げる事ができるかで全体の見映えも大きく変わるので作品を仕上げるときはコピックでの彩色の方が適切かもしれません。

セリアのアルコールマーカーは100均に登場して安さやコピックに似たクオリティにより注目を一気に集めました。パステルカラーやイラストで多く使われる肌色も充実しているので初心者に使いやすい商品になっていました。

インク量やブラシの性能はコピックの方が優勢ですが1本50円という破格の値段やインク量、手に入れやすさや使い心地など、総合的にみてこれから練習用に買う人にとってとてもおすすめな商品であると言えるでしょう。

また、他のアルコールマーカーを持っている人は無くなりやすい色をセリアで購入してみるのもいいでしょう。「初めてのアルコールマーカー」としてセリアに行って商品を手に取ってみるのもいいかもしれません。