自己肯定感が高い人ってどんな人?
自己肯定感という言葉についてその意味やどんな人を指すのかについてどれだけの事をご存知でしょうか?自分が好きな人や、そういう気持ちが強い人のことを指すのか、はたまた自分のやることなすことなんでも良しとするような特徴の人の事をさすのか。
そうしたいろいろな観点はあるものの、具体的に「どう」という特徴や考え方を持っている人なのかを詳しく言えるか?と言われるとおもわず考えてしまう人も多い事でしょう。今回はそんな、「自己肯定感が高い人」に関するいろいろな誤解や特徴を解説します。
加えて、自己肯定感が高いことによるメリットについてや、恋愛における自己肯定感の高い人低い人の違い。さらには、誤解からくる子供っぽさなどのような印象についてどのような意味を持った特徴なのかについてもしっかりとご紹介します。
「自己肯定感が高い」という言葉への誤解
自己肯定感の高い人についての理解を深めていくのであれば、まず真っ先に「自己肯定感とはなにか?」という根本的なことを知っておかなければなりません。よく誤解されがちな自己肯定感の高い人にたいする印象などから、実際の意味について理解を深めましょう。
そもそもとして、自己肯定感というのは「自分自身に対して自分がその真価を正しく評価する」というような意味合いを持った言葉です。ですので、よく勘違いをされてしまう以下のような傾向や特徴をもったひとをチェックして「自己肯定感の高い人」として認識しがちです。
よく間違えて認識されがちな「自己肯定感高い人」として考えられやすい人というのはどのような人たちなのでしょうか。それぞれの具体的な例と、その違いについて見ていきましょう。
ナルシストとは違う
自己肯定感が高いということと、ナルシストを混同されることがままありますが、自己肯定感が高いということとの明確な違いにはどのような事があげられるのでしょうか?その最大の違いは「自己愛」からくる自己陶酔の有無にあります。
自己肯定感が高いからといって、子供じみた自惚れや居丈高な様子になるわけではありませんので、そうした部分がナルシストと自己肯定感の高い人との違いと言えます。
甘えん坊・子供っぽいとは違う
子供っぽい印象をうける「甘えん坊」のような「なにもできない」ことがごく当然のこととして受け入れられるという意味で自己肯定感の高い人を捉えることがあります。たしかに、自らを肯定することを意味する言葉なのでそのような印象を持ったとしてもおかしくはありません。
しかし、子供のように当たり前として現状に甘えることと、自己肯定感の高い低いということとは大きな違いがあります。それは「責任感」です。子供には責任能力はありません。子供なので責任を感じる必要が無いからです。
自己肯定感の根幹には、そうした社会的な面も含めて責任を持てるからこそ高い状態を維持できるという違いがあり、それは子供っぽい甘えからくる無責任な状態とは一線を画します。
自分勝手とは違う
自己肯定感が高いことと、その人が子供のように自分勝手でわがままなことを意味しているのか?といえばそれもまた違います。自分勝手という特徴は自己の意思や希望を無理やり通そうとする子供っぽいわがままが原点にあるので、そうすることで満たされようとする心理状態とは異なるためです。
子供や子供っぽい人は周囲に自分の存在をアピールするためにワガママを言ったり自分勝手な行動をとりますが、自己肯定感の高い人はそんな行動を必要としないのです。
自尊心とも少し違う
自分自身が「必要とされている」といった、自分の価値を他人に求めることも多い自尊心やプライドは、自分で自分を認めるという自己肯定感の基準から考えるとこれも少し違います。たしかに自己を確かな物として感じている部分は同じですが、むしろ自己肯定感はより深い位置にあると言えます。
ですから、自己肯定感の高い人というのは、肥大化した自尊心をもっているというのは誤解であることを理解して、プライドの高い人と同じ認識になっていないか自己判断の基準をチェックし直しましょう。
自己肯定感が高い人の特徴
続いては、実際に自己肯定感が高いと言われている人たちに共通するいくつかの特徴についてご紹介します。自己肯定感が高いことで、どのような特徴的な行動や心理状態によって、恋愛や人生において影響差せているのでしょうか。
自己肯定感が高い人に特有のさまざまな性質や特徴をチェックして、結果として得られる高い「幸福度」の秘密を知りましょう。
物事を肯定的に見る
自己肯定感が高いということは、自分に降りかかる様々な事に対してとても寛容だ、という特徴があげられます。発露する感情や存在意義等に対してとても冷静に受け止めることができるので、基本的に何事にたいしても肯定的な受け止め方をします。
たとえば、コップに入れられた一杯の水をみて「このコップには半分も水か入っている」と捉えるのか、はたまた「このコップには半分しか水が入っていない」と捉えるのか、という考え方の違いを表すことがありますが、自己肯定感の高い人は前者を選ぶ傾向がとても強い特徴があります。
精神的な安定感がある
自己肯定感の高い人ほど、特徴として精神的に安定している傾向にあります。自分に自信があり、どのような状況になったとしても、自分でどうにかできるという自信であったり、自分ならなんとかできるという自信があるからです。
例えば、とても悲しい事や辛い現実に晒されたとしても、自分がどうやってその状況を打ち破るべきなのか、どうすれば自分を取り戻すことができるのかを知っているのです。
ですから、トラブルにまみえたとしても自分を見失うことは無く、確かな自分を保って打開策を見出すことにも繋げる事ができますし、そうした経験がさらに自己肯定感を高める事に繋がることを知っています。
積極性がある
失敗する事を恐れないという利点も自己肯定感の高い人の特徴といえます。そのため、なにごとにも積極果敢に挑戦し、困難であることを理由にチャレンジすることを諦めたりしません。
また、物事の主体に自分という存在を据えているので、他人の意見はあくまでも他人の意見として取り入れて、自分の判断を最終的な結果として行動の理由にすることで冷静に物事を判断して、失敗も経験として捉えていく事もできます。
恋愛面においても、積極性はとても重要です。恋愛に発展してもしなくても、自分よいう人間をしってもらうことが最初の目的ですから知られることに対する恐怖がない、というのは恋愛だけでなく人間関係における大きな魅力につながります。
優しい
自己肯定感の高い人は、えてして周囲に対して優しいという特徴もあります。自己肯定感が高いことで、自分に対しての不安なども含めて素直に認めることができるので、心身への余裕が極めて大きく、精神的な余裕が大きいのです。
そのために、自己肯定感の高い人ほど他人を思いやったり気遣ったりする余裕があるので、結果的に周りの人に対しても許容範囲が大きくなり、「優しい」人として正しく冷静な人間関係を築きやすくなる傾向にあるのです。
恋愛面でもおおきなアドバンテージになります。恋愛対象への優しさはそのまま包容力という魅力につながりますから、余裕のある人間は恋愛においても大切なファクターとなるのです。
自己肯定感が高い人のメリット
自己肯定感の高い人だからこそ得ることのできるメリットがあります。誤解されがちな自己肯定感の高い人の例にもありましたが、ナルシストの人にはナルシストの人なりの、自分勝手な人には自分勝手なひとなりのメリットもあります。
しかし、そうした人たちと自己肯定感の高い人のメリットの違いからも誤解であることが分かります。自己肯定感の高い人には具体的にどのようなメリットが挙げられるのかについて、それぞれに焦点をあてて見ていきましょう。
自分をコントロールできる
自己肯定感が高いことで得られるメリットとして最大のポイントは、自分の感情やさまざまな問題に振り回されることがない、という点です。たとえばそれは社会的な事情で問題を抱えているからフラストレーションが溜まっている、といった事情が考えられます。
ほかにも友人関係や恋愛、恋人、夫婦関係など、会社との人間関係に問題を抱えていてイライラしてしまう、というようなこともまた、感情や状況によって振り回されている状況です。
自己肯定感の高い人にとってこうした問題はさほど大きな意味をもちません。なぜならば解決するための糸口を自分の中に持っているので、あとは他人の問題点を解決する糸口を教えてあげるだけだと知っているからです。
プラス思考ができる
どんなに困難な状況下であっても、問題を解決できると強く考えられるのも自己肯定感が高い人ならではのメリットです。自己肯定感の低い人はこうした問題が発生したときは、自分自身での解決の糸口が見えないので発言や行動がネガティブになります。
「どうせ私なんて」というマイナスな思考によって行動が引っ張られてしまうので、結果的に問題を解決するための行動すら起こせずに、どうにもならなくなってしまうことも往々にしてありがちです。
自己肯定感が高いことで、たとえすぐに問題を解決するための方法が思い浮かばなくても、「なんとかなるさ」と問題の解決策がいずれ思い浮かぶと信じられますし、そうすることで問題を必要以上に大きく捉えるすぎることもありません。
集中できる
また、自己肯定感の高い人のメリットとして、非常に高い集中力を発揮するというメリットも挙げられます。そもそも悩むことや考え無ければならない事に悩まされることのない特徴を自己肯定感の高い人ほどもっています。
なので、目の前にやるべきことがあれば、そこにわき目も降らずに邁進して結果を出すことだけに集中できるので、やったことに対する失敗してしまうのでは?といった不安とも無縁です。自己肯定感の高い人にとってそうした問題は問題ではないからです。
前向きになれる
自己肯定感の高い人にとって、自分への不安がないということが「後ろ向きな考え方」につながる要素のことごとくを打破します。そのため何らかの行動や物事にたいしての漠然とした不安や、将来に対しての懸念などで悩むことがありません。
ですから、常に何事にたいしても前向きな姿勢が崩れないというメリットがあります。そうした根本的な考え方によって周りの人にも好影響を与えることができる存在として認知されやすくなるので、ムードメーカーとしても親しまれるメリットがあります。
世間一般で言われる「悩みが無さそうな人」と言われるタイプの人が、自己肯定感の高い人である理由がそのあたりにあります。
恋愛がしやすい
自己肯定感の高い人は原則として悩みません。悩みますが、悩んだところで自分の問題を問題として認識しているのであれば、恋愛でもなんでも「チャレンジしよう」と思い立ってもすぐに行動に起こすような積極性はそこまで生まれません。
しかし、恋愛のチャンスはチャレンジを欠かさなければ欠かさないほど、積極的であれば積極的であるほどに効果はあがるものです。そして、自己肯定感の高い人にとって、チャレンジを妨げる精神的な障害などありません。
ですので、恋愛でもなんでも積極的にチャレンジし、試行回数の増加にともなって加速度的に積み上げられる経験値の差によって結果に繋げていきやすいというメリットがあります。
自己肯定感が高いかチェックする方法
そのように非情に魅力的な存在、そして生き方といえる「自己肯定感の高い人」ですが、はたしてどのようなタイプの人が自己肯定感を高い状態で維持出来るのでしょうか。
これからお話するチェック項目や、自己肯定感の高い低いを判断するチェックの方法を知る事によって、あなた自身の自己肯定感の高い低いだけでなく、あなたの周りの人間の自己肯定感の高い低いについてもチェックしてみましょう。
そして、どういった条件で自己肯定感の高いタイプの人かそうでないかをチェックしているのかなどについても知る事で、多幸感を得られる「自己肯定感の高い人」への道筋へのヒントを得ましょう。
セルフチェックテストを活用する
いくつかのチェック項目から、自分や友人・知人の自己肯定感をチェックしましょう。「鏡をみるとコンプレックスがきになる」、「誰かのいいねが欲しくてSNSを続けている」「誰かにちょっと怒られると驚くほど落ち込んで、引きずってしまう」という傾向はありませんか?
また、「自分のペースは大事にしている」「ついつい【無理】とか【疲れた】などの言葉が出てくる」といったことは?「~をするべきだ、~でなければならない。」が口癖ではありませんか?「上司や他人の言葉が気になってこだわる」ような傾向はないでしょうか。
「ついつい周りの意見や目線がきになる」「朝の服選びにやたらと時間が掛かる」「優柔不断だ」「どうせ自分なんて、と新しい挑戦をしない理由をさがしている」といったことにチェックが入ったりはしませんか?「トロトロ運転や動きの遅い人が気になる」といったことは?
自分の考え方を振り返る
上項で挙げたチェック項目のなかで当てはまる事が多ければ多いほど、「自己肯定感が低い人」となります。つまり言い換えれば「自分に自信がない人」ということです。それぞれの事柄を気にせず大らかな気持ちになれる自分を得るには、多くを気にしないことが大切です。
自分に対しても他人に対しても、目標に対して強いこだわりをもつことは大切な事ですが、そうでない些細なことにいちいちこだわる必要はないのです。ありのままを受け入れたところで突如としてなにか悪いことが起きるなんてことはないことをまずは理解しましょう。
自己肯定感が高い人になってみよう
自己肯定感が高いということは、なにもかもが全て上手くいっていると感じられる状態です。世界は常にバラ色で、未来はとんでもなく明かるいということを微塵も疑うことがない状態と言えます。もしもそんな状態になれたとしたら、それはとても幸せな事だとは思いませんか?
そんな状態になる事は最初は難しいかもしれません。しかし、誰もがそんな幸せを得る事ができる条件を備えていること事を知りましょう。そして、そのための扉は常に開け放たれていて、あなたはその扉をほんの少しでも勇気を出して開けばよいだけだ、という事に気付きましょう。