職人気質な人ってどんな人?
「あの人は職人気質な人だ」だという話を聞いたことはあるでしょうか?また、あなた自身が「職人気質だね」と言われたことはあるでしょうか?職人気質と聞くと、なんとなく気難しいイメージを持つのではないでしょうか?しかし根は真面目で頑固といったイメージもあるでしょう。
そうした職人気質の人は、とかく付き合い方が難しいと思われがちです。しかし、本当に職人気質の人との付き合い方は難しいのでしょうか?もしあなたが職人気質だと言われているのなら、周囲があなたとの付き合い方に苦労しているということになります。
必ずしも誉め言葉で使われるわけではない、職人気質という言葉ですが、長所もあるはずです。長所を生かした仕事をしていくと、きっと人生が豊かで楽しいものになるでしょう。それにはまず、職人気質の意味をよく知る必要があります。
職人気質の意味を知り、職人気質の人の性格や特徴を知っていきましょう。職人気質は決して欠点ではありません。職人気質の人がもっと生きやすいように、本人も周囲も理解を深め、上手な付き合い方をしていきましょう。
そもそも「職人気質」の意味とは
「あの人は職人気質だね」と言われる人は身近にいるでしょうか?または、あなたが職人気質だとよく指摘されるでしょうか?そもそも、職人気質とはどういった意味なのでしょうか?
別に職人としいて修業をしている人が、職人気質だという意味ではありません。ベテランの職人さんのような佇まいを持っていたり、頑固そうな性格をしていたりすると、職人気質だと言われるようです。ここで改めて、職人気質の意味について見ていきましょう。
実直で腕前や技術に自信がある
職人気質とは「しょくにんかたぎ」と読みます。「しょくにんきしつ」と読む場合は個人の性格を表します。職人気質の意味は、仕事における自分の技量や腕前に自信があって、頑固ながらも仕事にまっすぐに向き合って取り組む気質のことです。
職人というのは他と群れることが少ないです。もくもくと自分の仕事に没頭し、他人に指図されたからといって、簡単に己のやり方を変えたりしません。こうした気質は職人にありがちです。このことから、職人のような気質の人の意味で、職人気質という言葉を使います。
職人気質の意味は、いい意味なのでしょうか?悪い意味なのでしょうか?頑なにやり方を変えずにまっすぐに突き進む姿は、意固地にも思えますが、自分の仕事に自信があり、熱心に取り組んでいる点は誉め言葉にあたるでしょう。仕事に真面目に取り組む気質はいい意味で使われます。
職人気質な人の性格の特徴
職人気質とは、生業としているのが職人であるという意味ではありません。頑固一徹な職人のよういに、真面目に仕事に向き合い、仕事に関して頑固な一面を持っているという意味です。そうした気質を持っている人は、性格の面ではどういった特徴があるのでしょうか?
職人気質の人の性格面での特徴がわかると、どういった付き合い方をしていけばいいのかがわかってきます。また、自分が職人気質の人の性格だと理解できているなら、周囲の人とどうしたらよりよい付き合い方ができるのかを考える指針となるでしょう。
気難しい
職人気質な人の性格の特徴の1つ目は、気難しいというものです。職人気質の人は、自分のやり方というものを持っています。またそのやり方に自信があり、こだわりもあります。
そのため、とても気難しい性格だととらえられることが多いと言えるでしょう。気難しい性格だと、周囲の人は扱いにくいと感じることもあるでしょう。
しかし、それもこれも、自分の仕事に自信があり、その仕事に対してまっすぐな気持ちで突き進むゆえに生まれる性格です。ただ、相手に合わせるのが苦手なので、付き合い方が難しい人ととらえられることが多いのです。
プライドが高い
職人気質な人の性格の特徴の2つ目は、プライドが高いというものです。職人気質の人はとても仕事がよくできます。それは周囲だけでなく本人もよくわかっています。
自分がやっている仕事に関しては自信があるため、とてもプライドが高く、相手から口出しをされることを嫌います。自分がやって来た仕事が確かなものであり、これからも自分は確かな仕事をやっていくというプライドがあります。
これまでの実績に裏打ちされた自信です。誰よりも努力をし、その仕事で成果を残してきたので、それは当然のことでしょう。仕事上の経験や努力から、自尊心が高い傾向にもあります。
曲がったことが嫌い
職人気質な人の性格の特徴の3つ目は、曲がったことが嫌いというものです。職人気質の人は自尊心があります。また、自分の仕事に関して自信があり、こだわりも持っています。
そういった職人気質の人は、自分のやり方が大事なので、それを曲げようとはしません。考え方が頑固なので、ちょっとでも道を外れて楽な方向に進むということはしません。
それだけ仕事に対して信念を持っているのです。曲がったことが嫌いというよりも、自分の考えを曲げないといったほうが正解でしょう。自分の考えを曲げないので、頑固だと思われることが多いです。
愛想がない
職人気質な人の性格の特徴の4つ目は、愛想がないというものです。職人気質の人は、仕事の成果を決めるのは、自分がやって来た仕事の結果なのだと考えます。
自分の評価とはつまり、仕事の評価となります。そのため、自分の評価を決めるのは周囲にいる人ではないと考え、媚を売ることがありません。
他人との無理な付き合い方をしてまで、自分に対する印象をよいものにしようとは思っていません。そのため、人との付き合い方を最小限に抑えるので、ぶっきらぼうで愛想がないように見えてしまいます。笑顔が少ないのも特徴の1つです。
自分にも他人にも厳しい
職人気質な人の性格の特徴の5つ目は、自分にも他人にも厳しいというものです。職人気質の人は、仕事には真摯な気持ちで向き合います。もちろん妥協は許しません。
手を抜かないで最後までやり通すという性格は、自分に厳しいと言えるでしょう。しかし、自分に厳しい性格なのはいいですが、その厳しさを他人にも求めてしまいます。
自分のやり方や姿勢に自信があるので、他人にも同じようなストイックさや姿勢を求めてしまうのです。その結果、自分にも他人にも厳しい性格になってしまいがちです。こうした点から、付き合い方が難しいと考える人も多いようです。
責任感が強い
職人気質な人の性格の特徴の6つ目は、責任感が強いというものです。職人気質の人は、どんな分野の仕事であっても、自分の技量を最大限に発揮し、いい仕事をしようと考えています。
自分の仕事に自信があり、成果もあげているので、プロ意識があります。一度引き受けた仕事を途中で投げ出したりはしません。むしろ、要求された以上の成果を出そうと、一生懸命に取り組みます。
そうした責任感の強い性格も、職人気質の人の特徴と言えるでしょう。少し難しいかなと感じた仕事でも、依頼してくれた人のためにと最後まで真摯に取り組みます。
頑固
職人気質な人の性格の特徴の7つ目は、頑固であるというものです。職人気質の人は、自分が行う仕事に関して、絶対のこだわりを持っています。その考えに揺るぎがないため、頑固であるということも言えます。
職人気質の人は、頑固な性格のため、他人の意見に耳を傾けたり、自分の気持ちを曲げたりすることがあまりないと言えるでしょう。しかし、それだけ自分の仕事に信念を持ってやっているということです。
他人に何を言われても、ブレたり、気持ちが揺れたりすることがありません。常に自分に自信を持ち、自分を曲げたりしないで何事にも取り組みます。
職人気質な人の仕事の特徴
職人気質の人は、真面目で頑固な性格です。曲がったことが嫌いで、プライドも高く、周囲の人は扱いにくいと思う場合もあるでしょう。しかし、その仕事は確かなもので、常に素晴らしい成果を発揮します。
その素晴らしい成果は、偶然現れたものではありません。職人気質の人は、そうした成果を出すことを、仕事をやる前から自分でわかっているのです。
それは、仕事に対する真摯な姿勢やこだわりから来るものです。さらに、努力するだけでなく、確かな腕を持っているので、必ず素晴らしい成果を発揮するのです。そうした職人気質の人の仕事の上での特徴を挙げてみました。
仕事が丁寧
職人気質な人の仕事の特徴の1つ目は、仕事が丁寧であるというものです。職人気質の人は、どんな仕事にも真摯に取り組みます。性格もまじめでまっすぐなため、そうした性格が仕事の上でも現れてきます。
職人気質の人は、とても几帳面な性格をしています。几帳面ぶりは仕事でも同様なので、素晴らしい成果を表します。依頼された通りに仕事をこなすのはもちろん、期待されている以上に丁寧に、しっかりと仕事を行います。
真面目な性格なので、嘘がつけず、ごまかすということを知りません。そうした丁寧な仕事が周囲からさらなる信頼をえることとなります。
仕事の手を抜かない
職人気質な人の仕事の特徴の2つ目は、仕事の手を抜かないというものです。職人気質の人は、何事にも完璧以上の成果を出したいと考えています。それは仕事の上でも同じです。
仕事も完璧に行おうとするので、仕事の手を抜くということがなく、やり遂げます。職人気質の人は、妥協したり、中途半端で済ませたりといったことができません。完璧主義者でもあります。
こうした性格になるのは、請け負った仕事をきちんとやり遂げたいという気持ちがあるからです。やり慣れた仕事や、簡単な仕事であっても、手を抜くということがありません。仕事を任せた人にとっては、とても信頼のおける人となるでしょう。
失敗してもめげない
職人気質な人の仕事の特徴の3つ目は、失敗してもめげないというものです。職人気質の人は、一度の失敗程度で、仕事を投げ出したりしません。
仕事をくれた人の気持ちに応えようと、一度失敗しても、再度チャレンジをします。一度目の失敗のことはきちんと頭にあるので、同じ過ちは繰り返しません。
諦めない気持ちがあるので、失敗を恐れて、妥協した仕事で済ませるといったこともありません。何度もやり直していくうちに、自分だけの道を見出し、何度かの失敗の後に見事に成功させるというのが、職人気質の人の特徴でもあります。
職人気質な人の長所と短所
職人気質の人は扱い方が難しい、強いこだわりを持った人がほとんどです。そうした職人気質の人には、さまざまな長所があります。職人気質の人の長所とは、どういったものなのでしょうか?
また、職人気質の人には長所があるばかりではありません。周囲を困らせたり、うんざりさせたりする短所も、長所同様に持ち合わせています。
職人気質の人の長所と短所とは、いったいどのようなものなのでしょうか?安心して仕事を任せられる職人気質の人の長所と短所について、以下で詳しく見ていきましょう。
職人気質な人の長所
職人気質な人の長所とはどういったものでしょうか?1つ目の長所は他人の言葉に流されない、強い信念があるということです。自分を見失うことなく、一本芯が通っているのが長所と言えるでしょう。
2つ目の長所は、完成度の高いものを作り出せるということです。努力を惜しまず物事に取り組むことで素晴らしい成果を発揮します。3つ目の長所は、努力家であるということです。探求心が強く、この道で頑張りたいと思うので、キャリア志向も見られます。
長所の4つ目は、嘘を付けないというものです。物事に真摯な態度で向き合うので、とても正直であるという長所を持っています。誠実で真面目なため、異性にもモテやすいといえます。
職人気質な人の短所
職人気質な人の短所とはどういったものでしょうか?短所の1つ目は、協調性がないというものです。職人気質の人は自分の仕事だけに没頭するので社交性がなく、協調性に欠けるという短所があります。短所の2つ目は、融通が利かないというものです。
自分のこだわりを重視しるあまり、他人の意見を聞き入れず、融通が利かない短所があります。短所の3つ目は、真剣になり過ぎて周囲が見えなくなりがちであるということです。食事や睡眠を忘れたり、仕事の中断をすることが出来ない人もいます。
職人気質な人との付き合い方
職人気質の人は気難しく、近寄りがたい印象があります。また、長所や短所を見ても、付き合い方が難しいいと感じられる性格もあります。
しかし同じ仕事場に職人気質の人がいる場合、まったく付き合いをしないで過ごすというわけにもいきません。せっかく一緒にいるのですから、うまい付き合い方をしていきましょう。
お世辞や褒め言葉を控える
職人気質な人との付き合い方の1つ目は、お世辞や誉め言葉をあまり言わないようにするというものです。職人気質の人はお世辞を言われるのが嫌いな人も少なくありません。
「素晴らしい」と言われても、職人気質の人にとって、それは当然のことであるので、お世辞を言ってご機嫌取りをしているのではないかと思われてしまいます。最悪の場合、嘘をつかれていると誤解されてしまいます。
職人気質の人との付き合い方で大事な点は、お世辞は本当に素晴らしいと心から思った時だけに言うということです。相手もその仕事に満足をしている時は、素直に聞いてくれるでしょう。
自分の意見を押し付けない
職人気質な人との付き合い方の2つ目は、自分の意見を押し付けないというものです。職人気質の人はあまりおしゃべりではない人が多いです。
だからといって自分だけぺらぺらとしゃべり続けたり、相手に自分の意見を押し付けてしまうと、職人気質の人は拒否感を持ってしまう場合があります。上手な付き合い方として、相手の言葉に耳を傾け、自分から話し過ぎないようにしましょう。
職人気質の人があまり話さないからといって、「〇〇でいいんですよね」とか「〇〇さんもそう思いますよね」と意見を押し付けないようにしましょう。相手が意見を言うのを辛抱強く待つことも重要です。
回りくどい話や表現をしない
職人気質な人との付き合い方の3つ目は、回りくどい話や表現をしないというものです。職人気質の人は、真っ直ぐな性格なので、嘘がつけません。
そのため、回りくどい言い方を嫌う傾向にあります。あなたがもし、自分の気持ちをオブラートに包んで話すような性格ならば、率直に話をする癖をつけましょう。
こちらが率直に正直に話すと、職人気質の人も耳を傾けてくれるでしょう。こちらの言いたいことや伝えたいことを、すぐに話をするようにしましょう。職人気質の人も真剣に話を聞いてくれるでしょう。
あまり深い付き合いはしない
職人気質な人との付き合い方の4つ目は、あまり深い付き合いはしないようにするというものです。職人気質の人はなかなかに扱いづらい性格をしています。仕事の上での付き合いならば、ある程度、距離を置いた付き合い方を心掛けるようにしましょう。
仕事以外の部分でも、職人気質の人はこだわりがあり、頑固な面があります。そういったこだわりにいちいち付き合っていると大変です。あまり深い付き合い方は避けて、程よい距離感を保つようにしましょう。
仕事に真剣な姿勢を見せる
職人気質な人との付き合い方の5つ目は、仕事に真剣な姿勢を見せるというものです。職人気質の人は自分に厳しいだけでなく、他人にも厳しい性格の人が多いです。
仕事を中途半端に考えていたり、すぐに投げ出す人に対して、厳しい視線を向けてきます。しかし、あなたが真面目に仕事をしている姿勢を見せれば、職人気質の人もあなたを認めてくれるでしょう。
ともに仕事をする人間として、尊敬されて相対されるということは気持ちのいいものであり、お互いに付き合っていく上でも、うまくいくことが多くなります。
職人気質な人に向いている仕事は?
職人気質の人には、どんな仕事も向いているとは言えません。仕事によっては、職人気質の人の性格が邪魔をしたり、人間関係で無駄に苦労する結果にもなりかねません。
職人気質の人は、仕事に大きな成果を上げる性格をしています。しかしそれにはその仕事が職人気質の人に合っているものである必要があります。
あなたが職人気質で、今の仕事が向いていないと感じている場合、他に向いている仕事はないかを考えてみるのもいいでしょう。仕事は毎日のことです。職人気質の人は自分の性格に合った仕事を選んで、充実した日々を送りましょう。
エンジニア
職人気質な人に向いている仕事の1つ目は、エンジニアです。エンジニアは技術職なので、自分の技術を極めることが求められます。自分の技術を上げ、真摯に仕事に取り組むことに得意な職人気質の人にぴったりの仕事です。
真面目で何事にも妥協せず、目標に向かって突き進む性格が、エンジニアという職種に生かされます。専門職なので、簡単に転職ができるとは言えませんが、今の仕事が合わないと感じている場合は、専門の技術を身に付ける勉強を始めてみるのもいいかもしれません。
芸術家・音楽家
職人気質な人に向いている仕事の2つ目は、芸術家や音楽家です。芸術家には画家、彫刻家などがあります。また音楽の道を究めるのも、広い意味での芸術と言えるでしょう。
こうした仕事は、職人気質の人でなければ、生き残ることができない厳しい世界です。しかし他人には思いつかない視点が必要で、常に新鮮な発想で働く芸術家は、職人気質の人に向いている仕事と言えるでしょう。
これまで名を残してきた多くの芸術家たちは、職人気質の性格で知られています。今はコンピューターなどの技術が発達しているので、芸術家の活躍する場も広がってきています。
デザイナー
職人気質な人に向いている仕事の3つ目は、デザイナーです。デザイナーは芸術家にも通じる、物づくりをする仕事です。女性を美しく着飾る服を作るファッションデザイナーが有名です。
しかしその他にも住みやすい部屋作りをするインテリアデザイナーなども、自分が納得するまでこだわりを持ち、独自の世界観を発揮することができます。1つの作品を作るまで、どこまでも妥協せず、黙々と仕事をすることができます。才能も必要ですが、職人気質の人に向いている職業です。
料理人
職人気質な人に向いている仕事の4つ目は、料理人です。職人気質の人は、じっくりと腰を据えて、1つのことに集中することができます。料理人とは、技術を磨き、日々向上していく必要のある仕事です。厳しい修行に耐える強さを持った職人気質の人に向いている仕事です。
大工
職人気質な人に向いている仕事の5つ目は、大工です。大工こそ、職人気質の人にぴったりの仕事です。妥協を許さず、1つ1つの工程を丁寧にすることで家が仕上がります。人々が安心して暮らせる家づくりをするため、信頼を得る確かな技量を持った大工として活躍するのもいいでしょう。
向いていない仕事は?
職人気質の人には向いていない仕事もあります。1つのことに集中することは得意ですが、いろいろな分野を並行して進める仕事には不向きです。Web関係の仕事の場合も、さまざまな業務を並行して行う仕事は向いていません。管理職といったポジションも職場によっては向いていません。
職人気質な人の特徴を理解して上手に付き合おう!
職人気質の人は、付き合い方が何かと難しい人と捉えられることが多いです。しかし、職人気質の人の特徴を良く知った上で、うまく付き合っていきましょう。職人気質の人には長所がたくさんあります。あなたの付き合い方次第で、いっしょにいて安心できる存在になるでしょう。