プロジェクターの投影に適した壁を紹介!
自宅でも大画面で映像を楽しみたい、という方におすすめなのが、ホームプロジェクターです。本来は、スクリーンを用意して映像を映すものですが、ここでは家の壁を使って映像を楽しめるには、どんな壁がプロジェクター投影に適しているかを紹介します。
プロジェクターはスクリーンを設置しないで壁を代用してもOK?
プロジェクターはスクリーンを設置しないで壁を代用してもOKなのでしょうか。本来、プロジェクターは、その映像をスクリーンに当てて映像を映し出すものですが、自宅の壁を使ってプロジェクターの映像を映し出すことは可能なのでしょうか。
条件により壁を代用してもOK
結論から言いますと、プロジェクターの映像を映すのにスクリーンを設置しなくても、壁で代用してOKです。プロジェクターの映像はしっかりと壁に映し出されますのでご安心ください。しかし、きれいに映像を映し出すことを求めているのならば、いくつかの条件があります。
プロジェクターの投影に適した壁の条件
プロジェクターの投影に適した壁の条件には、大きく分けて、色・素材・広さの3つの条件があります。ここでは、それぞれの3つの条件を細かく見ていきます。自分の家にプロジェクターが欲しいとお考えの方は、家の壁が3つの条件に適しているかどうかを確認してください。
壁の色
プロジェクターの投影に適した壁の条件、1つ目は壁の色です。自宅の家の壁の色は何色ですか。壁の色によっては、プロジェクターが使えなかったり、映像をきれいに楽しめないということもありますので、しっかりと確認してください。
壁の色については、さらに2つのポイントがありますのでご紹介します。自分の家の壁がプロジェクターの映像を映すのに適しているかどうか、チェックしましょう。
白色であること
まず壁の色のポイント1つ目は、壁の色は白色であることが望ましいです。もしくは白色になるべく近い色であれば、さほど問題ないでしょう。これは、白という色が一番光の反射作用が大きいためです。
プロジェクター自体のグレードによっても異なりますが、映像を映し出す画面である壁の反射作用が低いと、上手く映像を映し出すことができません。白は他の色と比べても、光の反射作用が大きいので、映像をしっかりと映し出してくれます。
そのため、壁の色はできるだけ白い場所を選びましょう。白い方が、よりプロジェクターから投影される画質もきれいに見えます。
単色であること
また単色であることも、プロジェクターの映像を投影するのに適した条件のひとつです。単色とはひとつの色のみを使っているということです。
いくら白い壁でも、壁に柄や模様が入っていると、プロジェクターから投影された映像に柄や模様が一緒に映し出されてしまい、映像の邪魔をしてしまいます。映像自体が見にくくなり、集中も途切れますので、せっかくの映像が台無しになります。注意しましょう。
壁の素材
プロジェクターの投影に適した壁の条件2つ目は、壁の素材についてです。壁の素材は、できるだけ滑らかな素材が好ましいです。凸凹のある壁は、投影したときに映像が歪んで見えてしまう原因になります。
映像の色が白っぽい色であればなおさら、壁の凹凸が動いているようにも見えてしまうので、おすすめできません。またアニメのように多くの色を使った映像だと、色によって凹凸が浮き出て見えてしまうこともあるので、注意しましょう。
凹凸が気になったら模造紙を使ってもOK
せっかく白壁だったのに、凹凸がある素材のためスクリーンに不向き、という方も多いでしょう。そんな時は、模造紙を使って素材の凸凹を隠してしまうのもおすすめです。そのまま模造紙をスクリーン代わりにするのもいいでしょう。
模造紙とは、学校の研究発表などで使われる大判の用紙で、厚手で表面が滑らかな紙です。紙なので、切ったり貼ったりも簡単で、自分の好みのサイズに作ることができます。コスパもいいし、余ったら他の用途にも使えるので簡易的にスクリーンが欲しいという時にはおすすめです。
壁の広さ
プロジェクターの投影に適した壁の条件3つ目は、壁の広さです。壁の広さについては、なるべく広く大きな壁であるほうがいいでしょう。自宅の壁を使用する場合は、特に家具などでスペースが遮られない場所を選ぶのが理想です。
家具などに映像が映し出されると、余計な反射を起こしてしまいます。せっかく解像度の高い、高価なプロジェクターを用意しても、投影された画質が残念なものになってしまうのは避けたいところです。
壁の広さが十分にあって、家具など邪魔なものが置いていない場所で、ある程度のスペースを確保できる場所を選びましょう。
プロジェクターを凹凸のある壁に投影した場合の画質
ここでは、プロジェクターを凹凸のある壁に投影した場合の画質についてご紹介します。できるだけスクリーンになる壁には凹凸のないものを選ぶのが望ましいですが、それでも凹凸のある壁にしか映像を投影できない場合、どのような結果になるのか、まとめていますのでご覧ください。
遠くから見た感じは気にならない
プロジェクターの映像を凹凸のある壁に投影した場合、3m程度離れて見る分には画質はあまり問題はありません。3mもの距離を取るには、ある程度スクリーンが大きく、スペースも確保できる状態がベストですが、そのような条件下でもどのような映像なのかは認識できるレベルです。
しかし、近くで見れば見るほど壁の凹凸が浮き出るように見えてしまいます。文字は輪郭がぼやけてはっきりと見えず、画質は荒っぽさが否めません。また凹凸が動いているようにも見えるので、かなり気になります。
スクリーンと画質を比較
では、プロジェクターの映像を映した時のスクリーンの画質と比較してみましょう。スクリーンは、表面に凹凸がなく滑らかなので、映像も滑らかに映し出されます。文字や線などもぼやけたり、膨張したりせずにはっきりと見えます。
人物も色合いもくっきりときれいに映し出されます。特に人物の肌は、きめ細やかな質感まで映し出すことができるので、壁に映し出される映像とは全く違うといっていいほどの画質です。
壁を利用する際のプロジェクターの投影距離もチェック
ここでは壁を利用する際のプロジェクターの投影距離をチェックしていきましょう。プロジェクターの投影距離とは、プロジェクターのレンズから送り出される映像を映し出す壁又はスクリーンまでの距離のことを言います。
別名投射距離とも呼ばれます。プロジェクターを購入する時の他商品との比較にも使われるものなので、よく確認しておきましょう。
およその壁の大きさに対する投影距離
ここでは、主にプロジェクターに記載のある投影距離について見ていきます。ここでは、人気のEPSPNのプロジェクターについている性能表を参考にしています。性能表を見れば、他のプロジェクターと比較ができ、自分が欲しい性能を持っているプロジェクターを見つけることができます。
プロジェクターの性能表には、投影距離(投射距離)の数値が記載されています。性能表には、全部で5項目の数値が記載されています。
自分がどの程度の画面で映像を楽しみたいのか、プロジェクターの設置場所はどこなのか、必要な投影距離が確保できるかどうかなど、プロジェクター購入前に必ずチェックが必要な情報です。しっかりと抑えておきましょう。
30インチの場合
30インチとは、133×75cmのサイズの画面です。このサイズの映像を映したい場合の投影距離は、178cmから376cmあればいいでしょう。投影距離の差が大きければ大きいほど、プロジェクターの設置位置が柔軟に変えられることを示しています。つまり使いやすいということです。
100インチの場合
自宅でプロジェクターを楽しみたいと考える方へおすすめなのが100インチのサイズです。幅221×高さ125cmのモニターなら迫力の画面で映像を楽しむことができます。
このサイズに必要な投影距離は、最短300cm~最長630cmの間でプロジェクターを設置するといいでしょう。この距離よりも遠すぎるということはないでしょうが、最短距離よりも近すぎると映像を目で追うのが忙しく、大変疲れやすい環境となりおすすめできません。
300インチの場合
300インチは、100インチのスクリーンサイズの3倍、幅664cm×高さ374cmの巨大モニターです。さずがにこのサイズだと自宅に置くには不向きです。しかし大迫力の映画館並みの映像を楽しみたいという方は、最短908cm~最長1099cmの投影距離を確保してください。
このように、自分の置きたいモニターのサイズによってもプロジェクターを設置するスペースを確保できるかどうか考える必要があります。プロジェクター専用の部屋を作りたいとお考えの方は、まずプロジェクターの性能表を確認して、自分に合った適切なものを選びましょう。
条件に合った壁をプロジェクターの投影に利用しよう!
自宅でも大画面で映画が楽しめると人気のプロジェクターですが、映像を映しだすスクリーンが適切なものでないと、せっかくの映像もきれいに映りません。プロジェクターがきれいな映像を映し出す条件をしっかりと把握して、映画館気分できれいな映像を自宅でも楽しみましょう。