玄米の美味しい炊き方知ってる?
ビタミンEやミネラルが豊富に含まれている玄米ですが、白米よりも炊き方が難しいので、ぼそぼそとした食感になってはいませんか?健康志向なお店で見かけることの多い玄米を自宅で楽しむためにも、しっかりと正しい炊き方を知ることをおすすめします。
そこでこの記事では、玄米の美味しくて簡単な炊き方をご紹介します。シンプルに玄米を洗って、炊くだけと思われていることの多い炊き方ですが、的確に水の量と時間を計る必要があります。
合わせて、玄米をさらに美味しくいただくためにも、おすすめのアレンジ例を取り上げていきます。ぼそぼそとした玄米を炊いていた人でも、簡単に美味しい玄米を炊くことができるようになるので、気になる人はぜひ参考にしてみてください。
玄米を炊飯器で炊く炊き方
主に玄米の炊き方としては、炊飯器か圧力鍋を使った炊き方がオーソドックスとなっています。この記事では、どちらの玄米の炊き方も取り上げていきますが、まずは玄米を炊飯器で炊く炊き方をご紹介します。
シンプルに米を洗い、水に浸し、炊飯器で米を炊き、蒸らすことによって、玄米は美味しく炊きあがります。もちろん玄米を炊くにあたっては、いくつかのコツを取り入れることによって、もちもちとした美味しい玄米に仕上がります。
米を洗う
玄米は、精米されていないため、糠が周りについていない状態と言ってもいいかもしれません。一般的な精米してある白米は、糠を取るために丁寧に洗米していく必要があるので、違いをしっかりと把握することが大切です。
ボウルに玄米を入れてササっと洗うことによって、汚れやホコリなどを取ることができます。玄米を洗いすぎてしまうと、せっかくの栄養が落ちてしまうので、気になる場合でも2、3回程度にとどめておきましょう。
また、水に浸けることによって、玄米は水を吸収するので、最初に触れさせる水にこだわることをおすすめします。せっかくの玄米を美味しく炊き上げるためにも、最初に使う水は浄水を使うと、美味しい玄米に仕上がります。
水に浸す
玄米を揉みこむかのように、しっかりと揉み洗いすると、細かい傷がついていくのです。細かい傷がつくことによって、水が入り込む隙間ができるので、ふっくらとした食感に仕上がると言ってもいいかもしれません。
基本的に炊飯器に玄米モードがあれば、そのボタンを押せば炊けるのですが、ついていない場合は水の量が大切になってきます。玄米2合を炊くときは、水の量をおおよそ600mlにすると、ふっくらとした玄米を炊くことができます。
たっぷりと8時間程度浸けることによって、糖が分解されるので、甘みのある玄米に仕上がります。歯ごたえのある玄米を食べたい人は、3、4時間浸けることをおすすめします。
炊飯器で米を炊く
適切な水の量で、玄米を浸水させたら、炊飯器で玄米を炊いていきます。玄米モードが付いていない炊飯器もあるかもしれませんが、水の量を調節することによって、炊飯器の通常モードでも炊くことができます。
簡潔に言えば、一般的な水の量よりも1.5倍から2倍程度の水を入れるのがコツとなっています。上記でも紹介しましたが、玄米を2合炊くときは、水の量を約600mlにすると、バランスのいい炊きあがり方になります。
玄米をしっかりと浸水させてあるので、そこまで炊き方にこだわる必要はなく、一般的なお米と同じように炊いてみてください。炊飯器によっては、かたい炊きあがりになることは稀ではないので、そういった時は水を足して炊き直すことが大切です。
蒸らす
炊きあがった玄米は、ふたを開けずに、10分程度蒸らしていく必要があります。炊飯器の中は、暖かい蒸気が充満しているので、ふんわりとした食感の玄米に仕上げることができます。
自分の望んだふっくらとした食感ではなかったときは、水を入れなおして、炊き直すことをおすすめします。ここまで炊飯器での玄米の炊き方を取り上げてきましたが、基本的に浸水時間と水の量をこだわることが大切となっています。
玄米を圧力鍋で炊く炊き方
土鍋や圧力鍋で玄米を炊くと、炊飯器よりも美味しいとされていますが、どういった炊き方があるかご存じでしょうか?上記で紹介した炊飯器での炊き方に加えて、美味しく玄米を圧力鍋で炊く炊き方をご紹介します。
一般的な炊飯器での炊き方と同じように、米を洗い、水に浸し、圧力鍋で米を炊き、蒸らすといった手順となっています。もちろん圧力鍋を使って炊いていくので、細かい水の量や浸水時間に違いがあると言ってもいいかもしれません。
米を洗う
上記でも紹介したように、玄米はそこまで洗米する必要はないので、ササっと玄米を洗っていきましょう。もちろん1、2回洗うことによって、浮いてくるゴミや玄米を取り除くことができるので、美味しい玄米だけ選別することができます。
水に浸す
基本的に玄米は水に浸すのが、美味しさのコツと言ってもいいので、たっぷりと浸水時間を取る必要があります。もしかしたら朝に玄米をいただきたい人もいるかもしれませんが、前日の内に準備しておくと、美味しい玄米を食べることができます。
上記でも軽く触れましたが、おおよそ8時間浸けることによって、ふっくらとした玄米の炊きあがりになるのです。玄米は、白米よりも水の吸収性が悪いので、8時間もの時間がかかると言ってもいいかもしれません。
もちろん玄米と水で炊くだけでも十分に美味しくはなるものの、2合の玄米を炊くときは、小さじ1/2の塩を加えることをおすすめします。塩を加えることによって、より柔らかくなるので、ぜひ炊くときの参考にしてみてください。
高圧で強火にかける
ここまでは炊飯器の炊き方と同じですが、圧力鍋を使っていくので、しっかりと水の量や玄米の量を調節することが大切です。浸水させた2合程度の玄米であれば、水の量は400mlが適切となっています。
圧力鍋は、完全に蒸気が漏れ出すことはないので、少量の水で事足りると言ってもいいかもしれません。もちろん使っている圧力鍋によって、おすすめの水の量は変わってくるので、適切な量を見極めていきましょう。
浸水させた玄米、水、塩を圧力鍋に加え、高圧に設定し、強火で熱していきます。圧力がかかったことを確認出来たら、弱火で20分程度炊くことによって、ふっくらとした玄米に仕上がります。
蒸らす
基本的に炊飯器や圧力鍋に関係なく、しっかりと蒸らすことによって、玄米の芯を無くすことができます。炊きたての玄米を食べたい気持ちを抑えて、火から外した圧力鍋を、たっぷりと10分間放置していきましょう。
余熱で玄米を蒸らしたら、圧力が抜けていることを確認し、さっくりと玄米をかき混ぜることによって完成となります。ここまで圧力鍋での玄米の炊き方を取り上げてきましたが、炊飯器と同様に、水の量や浸水時間がコツと言ってもいいかもしれません。
玄米の炊き方で重要なこと
ここまで炊飯器や圧力鍋での、一般的な玄米の炊き方を紹介してきました。上記で軽く触れましたが、浸水時間や水の量を気にすることによって、ふっくらとした炊きあがりになり、初心者でも美味しい玄米をいただくことができます。
そこでこの項目からは、玄米の炊き方で重要なことをご紹介します。簡潔に言えば、これまで紹介してきた水の量や浸水時間に加えて、大切になってくる塩の量について取り上げていきます。
玄米の炊き方に慣れてきてこういった項目を省くと、かたい玄米になってしまうと言ってもいいかもしれません。
浸水時間
白米よりも断然玄米の水の吸収率は悪いので、ふっくらとした炊きあがり方にならないことが多いのです。ぼそぼそとした玄米になってしまう人の多くは、十分な浸水時間を取っておらず、中まで水が入りきっていないことが原因となっています。
2合程度の玄米をいただくときは、たっぷりと8時間浸けることによって、中まで浸水させることができます。8時間は長時間なので、朝に玄米が食べたいときは、夜のうちに準備しておきましょう。
特に冬場は、水の吸収率がさらに悪くなるので、もう1、2時間ほど浸けておいてもいいかもしれません。歯ごたえのある玄米が食べたいときは、短めに3、4時間浸けることによって、食べ応えのある玄米に炊き上がります。
塩
白米を炊くときは、シンプルに白米と水だけで事足りますが、玄米は塩の量が大切になってきます。玄米1合に対して、0.8g~1g程度の塩を加えることによって、糠や胚芽の臭みを取ることができます。
塩を加えると、水の吸収率が良くなるので、手早く玄米を食べたいときに加えてみるといいかもしれません。どうしても8時間もの浸水時間が確保できない時は、少し多めに塩を入れて、水の吸水性を良くしておきましょう。
もちろん塩は味にも関係してくるのですが、玄米に含まれているカリウムは苦いので、塩のナトリウムで中和することができます。ふっくらとした玄米を食べるためにも、味を高めてくれるような塩を加えてみてください。
水の量
基本的に2合程度の玄米を炊くときは、600mlの水を加えることによって、ふっくらと炊き上げることができます。もちろん炊飯器や玄米の種類が変わると、適切な水の量は変わってくるので、しっかりと吟味しながら水の量を調節することをおすすめします。
玄米の炊き方アレンジ例
ここまで玄米をふっくらと炊き上げるコツを取り上げてきましたが、もしかしたらシンプルに食べるだけでは物足りない人もいるかもしれません。そこでこの項目からは、玄米をより一層美味しくいただくことのできるような、玄米の炊き方アレンジ例をご紹介します。
簡潔に言えば、白米と混ぜて炊く食べ方や、リゾット、ドリア、カレーといった食べ方を取り上げていきます。どれも玄米の食感を生かすような食べ方となっているので、ぜひ自分好みの食べ方を試してみてください。
白米と混ぜて炊く
玄米と白米を混ぜて炊くことによって、玄米独特の風味が打ち消されるので、子供でも食べやすくなると言ってもいいかもしれません。何かとほろほろとしてしまう玄米も、白米と合わさると、もっちりとした食感に仕上がります。
玄米だけのおにぎりを作ると、まとまりがなくなってしまうので、白米と混ぜて炊くことをおすすめします。食べ応えのある白米と、玄米の香りのバランスがいいので、気になる人はぜひ参考にしてみてください。
リゾットにする
次に取り上げていきたいおすすめの食べ方は、リゾットとなっていて、玄米の風味を最大限生かすことができます。ここ最近では、ブルーチーズとクルミの玄米リゾットが流行していて、生の玄米を煮ていきます。
シンプルに煮ている玄米に、ブルーチーズとクルミを加えるだけで事足りるので、そこまで手間をかけたくない時にいいかもしれません。カリカリとしたクルミと、ふっくらとした玄米のバランスがいいので、ワンランク上の食べ方をしたい人におすすめです。
ミートシチュードリア
玄米とシチューを合わせることによって、シンプルにドリアは作ることができ、玄米の独特の風味を楽しむことができます。お皿に炊いた玄米をたっぷりと敷いておき、白菜などの野菜を敷き詰め、その上にシチューを乗せていきます。
最後にお好みで、チーズなどをかけることによって、香ばしいミートシチュードリアに仕上がります。220度に予熱しておいたオーブンで、たっぷりと20分焼くことが大切です。追加で250度で熱すると、チーズがこんがりするのでおすすめとなっています。
カレー
さっぱりとした味わいの玄米は、辛い料理とよく合うので、カレーと合わせるのもおすすめです。一般的なカレーから、ドライカレーまで合うので、自分好みの合わせ方を見つけてみるといいかもしれません。
香辛料が効いているカレーと合わせることによって、独特の臭みを消すことができるので、子供にもぴったりです。玄米はとてもヘルシーなので、ぜひ子供にも食べさせてみてください。
パエリア
玄米の美味しい食べ方を取り上げてきましたが、最後に玄米のパエリアについてご紹介します。噛み応えのある玄米と、魚介の風味のバランスがいいので、白米よりも美味しいと言っても過言ではありません。
たっぷりと醤油を入れることによって、独特の風味も消えるので、玄米が苦手な人にもおすすめできます。ここまで様々な玄米の食べ方を取り上げてきましたが、どのようなお米料理にも合うので、ぜひ玄米を使ってみてください。
玄米の美味しい炊き方に挑戦しよう
この記事では、玄米の美味しくて簡単な炊き方を紹介してきました。水の量や浸水時間を気にすることによって、ふっくらとした玄米に炊き上げることができます。
合わせて、玄米の炊き方アレンジ例を取り上げてきました。中でも、パエリアやリゾットは人気のあるアレンジ方法です。ふっくらとした玄米を炊き上げて、ぜひ美味しい食べ方を試してみてください。