ネクタイの色や柄ってどう選んでる?
社会人には必須のアイテムであるネクタイですが、購入する時に迷うこともあります。そもそも、ネクタイの色や柄を選ぶときに、どうやって選んでいるのでしょうか。
ネクタイの色や柄によっては、人に与える印象は全く違ってきます。どれほどいいスーツを着ていても、ネクタイの色や柄がうまくシーンにマッチしていなければ、ちぐはぐな印象になってしまうでしょう。今回は、ネクタイの色や柄を選ぶ基準や、うまく着こなせる組み合わせを紹介します。
ネクタイの色や柄を選ぶ重要性
ネクタイの色や柄がどれほど重要なのかは、ネクタイ一つで周囲に与える印象がガラッと変わってしまうというところにあります。そのため、いくら好きな色や柄であっても、場にそぐわないネクタイを選ぶことはやめましょう。
また、プライベートなのかビジネスなのかによっても、色や柄の選び方が変わってきます。プライベートであってもビジネスであっても、ネクタイの重要性に変わりはありません。まずは何を基準に選ぶべきなのかを詳しく解説していくので、ネクタイを選ぶときの参考にしてみてください、
周囲への印象を変える
ネクタイの色や柄を選ぶときには、周囲に与える印象をよく考えてから選びましょう。スーツに合うネクタイを選ぶのはもちろんですが、相手に不快感を与えないことが第一です。
スーツにネクタイを合わせた時、色や柄のバランスを良く見ましょう。アンバランスな配置になっていると、いくらスーツに合う色や柄のネクタイを選んだとしても、派手すぎたり軽薄だったりと、マイナスな印象を与えることもあります。
常識やマナーも重要
相手に与える印象のほかに、常識やマナーも重要です。いくらネクタイを印象よく選んで、バランスよく着こなしても時と場合にそぐわなければ、よい印象を与えることはできません。
身に着ける時間や場所、どのような目的で出かけるのかなどを考えてから組み合わせるようにしましょう。相手方の目線でネクタイと服をコーディネイトすることこそが、もっとも重要です。服装の常識やマナーを守ることで、相手方に好印象を残すことができます。
目的に適したネクタイを選ぶ
どれほどいいネクタイを選んでも、目的にふさわしくなければいけません。スーツとマッチしていても、結婚式に真っ赤なネクタイをしていっては、不快な印象を与えてしまいます。
そのようなことにならないためにも、目的は明確にし、どのようなネクタイがいいのかを考えることが重要です。ネクタイ一つで、良くも悪くもインパクトを与えることができます。目的にかなった色や柄で、好印象を得られるようにしましょう。
ネクタイの色別の印象とおすすめシーン
まずは、ネクタイが色別に与える印象やおすすめのシーンを解説していきます。ネクタイは、色によって人に与える印象が違います。そのため、使いどころを選ぶような色もあり、きちんと常識やマナーに合わせた選び方をすることが大切です。
どの色がどのような印象を与え、またどのようなシーンにおすすめなのかを、しっかりと把握しておきましょう。自分でネクタイを締める時だけでなく、人にネクタイをプレゼントする時も知っておくことで、迷わず選ぶことができます。
赤色系
赤色の系統は、情熱の色です。プライベートでも仕事でも、ここぞという時こそ、ふさわしい色といえます。熱い思いを伝えたいときや、負けられない勝負時には、おしゃれな赤色のネクタイを締めるのがおすすめです。
また、相手方に積極的な印象を与えたり、リーダーシップを感じさせる色でもあります。選び方としては、強い自分を演出できるため、チームを引っ張っていきたいときがいいでしょう。そのほか、逃がしたくない商談の時などにもおすすめの色合いといえます。
大人っぽく見せたいなら暗めの赤
赤いネクタイは情熱的ですが、情熱を見せつつ大人っぽく見せたい、という時にはワインレッドのような、少し暗めの赤を用いるといいでしょう。暗めの赤は行動力があると見せつつも、決して軽薄な印象にはなりません。
また、ネクタイの柄を小さめのドット柄や小紋など、上品な柄と組み合わせることで、より大人の余裕を演出できます。赤いネクタイは、プライベートにもビジネスシーンにも使えるため、常に何本か用意しておくと便利です。
ピンク系
ピンク系のネクタイは、やさしい印象を与えます。そのため、特に女性にもてたいときにおすすめです。シーンの選び方は、合コンのときや、デートなどおしゃれに決めたいけど好印象も与えたいときなどがおすすめです。
また、ピンク色はかわいらしさや無邪気さも演出してくれます。ビジネスシーンでは使い勝手は悪いですが、逆にプライベートでは、しっかり使いどころを見極めることで、個性を強調できます。母性を感じさせる、世話を焼きたいタイプの女性に好意を持ってほしいときには、ぜひ試してみてください。
オレンジ系
オレンジ色は明るく、社交的な印象を与える色です。しかし、どちらかといえばビジネスよりもプライベート向きの色といえます。フレンドリーな印象を与えるため、友人同士の飲み会などにはおすすめです。
また、アクティブな印象もあり、飲み会の感じや、場を盛り上げたいときにはうってつけです。うつうつとした気分の日には、自分を元気づける意味で身に着けるのも、おすすめの使い方です。親しみやすいのが暖色系の特徴なので、カジュアルな場面で使用しましょう。
黄色系
ポジティブで明るい印象を与える黄色は、初対面の人と会う時に緊張をほぐしてくれる色でもあります。また、好奇心旺盛な印象を与えることができるため、使いどころを選びさえすれば、プライベートだけでなく、ビジネスシーンでも活用することができます。
黄色いネクタイは、スーツに合わせるのは難しい色です。しかし、うまくスーツにネクタイを合わせることができれば、親しみやすさを感じさせ、仲良くなるきっかけ作りにもなります。特にプライベートな飲み会などでは活躍できる色です。
内面を表す色
黄色は、好奇心旺盛や面白そうな人といった比較的人の内面を表しやすい色です。そのため、シーンを選ぶ必要はありますが、うまくコーディネイトできれば、人に好印象を与えやすい色でもあります。ぜひ一度、活用してみましょう。
青色系
青色は、特に知的な印象を与える色です。聡明さを表しやすい色であるため、特に頭脳明晰な目上の人と話すときなどには、好印象を与えがちです。ビジネスシーンでも使い勝手のいい色でしょう。
また、青色は誠実や真面目といった印象を与えることができます。商談や会議の時などに使用することで、好印象を与えることができるでしょう。そのほか、さわやかな印象もあるため、とくに新人のフレッシュ感を出すにはおすすめの色です。
夏におすすめの色
さわやかさや涼やかな印象のある青色は、季節でいえば夏におすすめです。清涼感があり、柄をうまく組み合わせれば、初見で好印象を与えることができます。
夏には暑苦しい色や暖かみのある色よりも、涼やかな青色系のネクタイを何本かそろえておくといいでしょう。同じ青色でも淡いものから濃いものまであり、柄もさまざまであるため、プライベート用とビジネス用に分けておくことがおすすめです。
茶色系
茶色は目立つ色ではありませんが、その分大人の余裕を感じさせる色です。特にビジネスシーンでは重宝する伊小呂で、堅実や温厚といった印象を与えることができるために、商談の席にはおすすめの色です。
プライベートでのシーンの選び方としては、子供に父親の仕事姿を見せたいときなどにはおすすめです。努力家な印象を与えることができるため、普段、家にいる時とは違う姿を家族に見せることができます。
秋や冬におすすめ
寒い季節には、温かみのあるネクタイがより好印象を与えます。そのため、ブラウン系のネクタイは、寒くなりだした秋口から冬にかけて着用するのがおすすめです。スーツや小物、靴も茶色系でまとめると統一感もあり、温かみもあるため、ぜひチャレンジしてみてください。
ネクタイの柄別の印象とおすすめシーン
ネクタイの、色別の選び方やおすすめシーンの次は、柄別でも見ていきましょう。ネクタイには色と同じように、さまざまな柄のものがあります。どのような柄がプライベートにおすすめなのか、ビジネスシーンではどの柄を選ぶべきなのかを詳しく見ていきます。
ストライプ柄
ネクタイの定番ともいえるのが、ストライプ柄です。よくある柄のため、プライベートでもビジネスでも使いやすい柄です。さわやかな印象を与えるため、新人であれば会社につけていくのにおすすめです。
また、勤勉な印象を与えることができるため、勉強会や先輩について回るときなどには、好印象を与えることができます。特にビジネスシーンにおいてネクタイの柄に迷ったら、まずはストライプ柄を試してみるのがおすすめです。
チェック柄
チェック柄はカジュアルな印象を与えるため、ビジネスシーンよりはプライベート向きの柄といえます。しかし、その色合いは多彩で、選ぶ幅が広いのが特徴でしょう。おしゃれに見せたいときには、おすすめの柄です。
色だけでなく、柄の大きさもさまざまなものがあります。そのため、プライベートでは好きな色や明るい色を選ぶのがおすすめです。柄の大きさもそこまでこだわる必要はないでしょう。ビジネスシーンでは、落ち着いた色を選ぶといいでしょう。
チェック柄は大きい模様のものや、たくさんの色が使われているものなど、多様性に富んだ柄です。その分使うシーン別にうまく柄や色を選ぶ必要があります。色が多いと派手な印象を与えてしまうので、注意が必要です。
ドット柄
ドット柄は、存在感がある柄です。そのため自分の存在を意識してほしいときなどはおすすめです。また、格式が高く、フォーマルにも合う柄なので、ビジネスシーンにもよく合います。おしゃれでありながら落ち着いた印象を与える、上品な柄です。
小さなドット柄のネクタイほどよりフォーマルに合い、上品な印象を与えます。フォーマルな場やビジネスシーンで使用するときには、落ち着いた色合いの、小さな柄のものを選ぶといいでしょう。どのような服装にもシーンにも合わせやすいため、着回しがきく柄です。
アーガイル柄
もともとはスコットランドのあーがオイル地方発祥といわれるアーガイル柄は、今では日本でもよく見かけます。海外でもよく使われる定番の柄で、大切な人と会う時やビジネスシーンでもよく使用されています。
落ち着いた好印象を与えるアーガイル柄は、おしゃれでありながら派手さはなく、どのようなスタイルにも合わせられる定番の柄です。どのような服装にも組み合わせやすいのも、ポイントでしょう。そのため、特に贈り物などをするときには、外すことがなくおすすめです。
幾何学柄模様
幾何学模様には、さまざまな形や色があります。そのため使い勝手がよく、プライベートやビジネスシーンなど、場を選ばず使用できます。どのようなシーンでも何かしらの幾何学模様は合うため、何枚か持っておくのがおすすめです。
選び方としては、プライベートであれば少し大胆な大きな柄のもの、ビジネスシーンでは小さな柄でクラシカルかつ上品に見せられるものがいいでしょう。プレゼントにネクタイを選ぶときにもおすすめできます。幾何学模様のネクタイは、さりげないおしゃれさと上品さを兼ね備えた、万能な柄です。
小紋柄
顧問柄は昔から日本にある柄の一つで、受け入れられやすい柄です。そのため、シーンの選び方も幅広く、プライベートでもビジネスシーンでも問題なく使いこなすことができます。また、柄が不規則に並んだものなどもあるため、さりげないおしゃれを楽しめます。
柄の選び方は、大きめの顧問柄はプライベートやカジュアル向けです。小さくなればなるほど上品さを演出でき、ビジネスシーンでも問題なく使用できるでしょう。使われている色にも注目して、相手に好印象を与えるような着こなしを身につけましょう。
ネクタイの色や柄で好印象を与える選び方【ビジネス編】
ビジネスにおいて、スーツは戦闘服であるともいえます。そんなスーツに合わせて選ぶネクタイは、ちょっとしたアクセントになったり、色や柄でおしゃれさを演出したりできます。
ただし、ビジネスシーンに合わせたネクタイの色や柄の上手な選び方がわからない、という人も多いのではないでしょうか。今回はビジネスシーンでのネクタイの色や柄で、相手に好印象を与えられるような選び方を紹介します。
就職活動
就職活動において、相手に好印象を与えるために必要なものはやる気を伝えることです。そのため、情熱ややる気を表す赤色のネクタイがおすすめです。柄は、定番でもあるストライプがいいでしょう。フレッシュな新人というイメージも与えられます。
そのほか、青色系統のネクタイもおすすめです。青はさわやかさと誠実さを演出できます。就職活動ではストライプ柄と組み合わせる選び方で、フレッシュかつさわやかで、誠実という好印象を与えることができるでしょう。
転職活動
転職活動の場合は、誠実さを表す青色系か、こちらも情熱とやる気を見せるために赤色系を選ぶことをおすすめします。柄の選び方は、おしゃれでも派手に見えるものはやめておきましょう。上品かつクラシカルな小さめのドット柄や小紋柄がおすすめです。
また、選び方で大切なのは、季節にも合わせるということです。夏なら青色系、冬なら暖かみと温厚さを表す茶色系でも好印象を与えられるでしょう。そのほか、ネクタイの生地にもこだわることで、より相手に好印象を与えることができます。
商談
商談の時のネクタイの色の選び方としては、できるだけ青色のものを選びましょう、それも明るい色のものではなく、ネイビーなどの濃い目の色がおすすめです。そうすることによって、誠実さを演出できます。
柄は無地でもいいですが、おしゃれさも出したい、ということであれば小さめの小紋柄がおすすめです。クラシカルで上品な印象を与える割に、主張しすぎない柄です。色も柄もワンポイントにはなっても主張しすぎないことで、商談もスムーズに行うことができるでしょう。
会議
社内会議などで、自分のアイデアや意見をしっかり通したいときには、赤色がおすすめです。派手になりすぎないように、柄は無地か小さめのドット柄を組み合わせましょう。そうすることによって落ち着きが加わり、相手にも好印象を与えられます。
派手すぎない赤は、情熱ややる気を印象付けてくれる割に、邪魔をしません。ただし、同じ赤とはいっても、明るすぎる色は主張が激しい面があります。ネクタイの選び方としては、上品な印象を与える濃いめの赤色がおすすめです。
ネクタイの色や柄で好印象を与える選び方【オフ編】
プライベートでも、ネクタイの選び方ひとつで大切な相手へ好印象を与えられるかどうかが決まります。どれだけいいスーツを着ても、ネクタイがシーンにマッチしていなければ、がっかりされてしまうこともあります。
そのため、プライベートでもとくに大切な人と会う時には、ぜひおしゃれなネクタイを選ぶようにしましょう。自分や相手の好み以外にも、場にふさわしいネクタイを選びます。今回はシーンに合わせたネクタイの色や柄に選び方を解説していくので、参考にしてみてください。
デート
デートの時には、大胆にピンクのネクタイがおすすめです、おしゃれなうえに女性への受けもよく、母性本能をくすぐる色です。ネクタイがアクセントとなって、相手の女性へ好印象を与えることができるでしょう。
また、さわやかさを表す青色系のネクタイもおすすめです。さわやかであり、誠実さも演出できるため、デート中の女性にも安心感を与えることができます。ネクタイ一つで印象は全く違ってくるため、女性の好みも取り入れながら選ぶといいでしょう。
合コン
合コンの時に選ぶべきネクタイは、青色系がおすすめです。さわやかさを演出することで、がつがつした印象がなくなります。そのため、女性も安心して、話をすることができるでしょう。
また、モテたいならピンク色のネクタイもおすすめです。ネクタイの色は、青もピンクも明るすぎて主張の激しいものでなく、なるべく淡い色を選ぶようにしましょう。そうすることで、女性も親近感がわいて話をしやすくなります。
結婚式
結婚式に出席するときは、ネクタイは定番のシャンパンゴールドか、シルバーグレーがおすすめです。どちらも光沢があり、お祝いの席にはぴったりの色です。とくにお世話になった方や部下の結婚式などには、定番のネクタイでそつなく出席しましょう。
しかし、友人など近しい関係の人の結婚式であれば、淡い色の青や薄いピンクなどがおすすめです。ほっとできる、親近感のわくネクタイでお祝いしましょう。柄はできればない方が好ましいですが、あえて柄の付いたネクタイで行きたいなら、なるべく小さい柄のものにします。
食事会
親しみやすさを前面に出したい食事会では、オレンジや黄色の暖色系のネクタイにしましょう。明るい印象が、話しかけやすい人というイメージを演出してくれます。柄も少し大きめで選ぶといいでしょう。
しかし、フォーマルな場ではオレンジや黄色のネクタイは似つかわしくないため、ほかの色がおすすめです。どちらかといえば上品な印象を与えたい、というときにはワインレッドなどの濃い赤や、暗めの青にして、重厚かつ誠実な印象を演出します。
ネクタイの色や柄を選んでおしゃれになろう!
ネクタイの色や柄を選ぶだけで、人に与える印象が全く違ったものになります。そのため、ネクタイの選び方は、社会人にとって非常に重要です。どの色や柄がどのような印象を与えるのか、またどのようなシーンにふさわしいのかをしっかりと把握しておきましょう。
自分の好みに合う好きな色や柄を選ぶことも大切ですが、常識やマナーを理解して、相手に不快感を与えないようにコーディネイトすることが大切です。うまくネクタイの色や柄を選んで、相手に好印象を与えるようにしましょう。