ネクタイの種類ってどんなものがある?
ビジネスシーンやフォーマルシーンで付けることの多い、ネクタイに様々な種類があることをご存じでしたか?基本的にネクタイ一つ変えるだけで、コーデの印象もまるで変わってくるので、しっかりとこだわることをおすすめします。
ひとえにネクタイと言っても、様々な種類のネクタイの形状や素材が存在することによって、何を選んだらいいのか悩んでしまう人もいるかもしれません。そこでこの記事では、ネクタイの形や、生地、柄の種類をご紹介します。
何かとネクタイと聞くと、先端が三角形のタイプを想像する人も多いものの、本当にネクタイの種類は多岐にわたっているのです。次の項目からでは、ネクタイの形状の種類について解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
ネクタイの形状の種類
スーツの印象を変えてくれるネクタイは、シンプルに三角形の形状だけでなく、様々な種類があることをご存じでしたか?基本的にネクタイの形状は、ベースとも言い換えることができるので、しっかりと把握しておくことをおすすめします。
もちろん時代と共に、使われなくなったネクタイのタイプもあるものの、この項目では現代で使われているネクタイの形状をご紹介します。それぞれおすすめの使用シーンが異なってくるので、シチュエーションも考えておくといいかもしれません。
簡潔に言えば、レギュラータイや、ナロータイ、アスコットタイ、ボウタイ、リボンタイといった種類のネクタイの形状が一般的です。次の項目から、それぞれのネクタイの形状の特徴について解説していきます。
レギュラータイ
一般的にネクタイと聞いて、ほとんどの人が想像するような三角形のネクタイは、ダービータイとされています。こういったダービータイのネクタイの中でも、ネクタイの先端部分の幅が広いタイプを、レギュラータイと呼んでいます。
さらに詳しく説明していくと、ネクタイの先端部分が7~8cmのものを指していて、ベーシックなタイプと言ってもいいかもしれません。汎用性が抜群なので、どういったビジネススーツにも合わせることができます。
ネクタイの先端部分がさらに広くなった、10cmタイプのものは、ワイドタイと呼ばれるようになります。よりクラシカルな雰囲気が足されるので、重厚感のあるコーデに仕上げたいときにぴったりです。
ナロータイ
基本的にネクタイの形状は、ネクタイの先端部分のサイズによって決まります。レギュラータイがネクタイの先端部分が7~8cmなのに対して、ナロータイはネクタイの先端部分が4~6cmとされています。
ナローを訳すと、「幅が狭い」といった意味を持つ言葉なので、まさしく先端部分が狭めのネクタイと言えます。全体的にレギュラータイと比べて、カジュアルな雰囲気を持っているので、スーツで決めたいシーンには向いていません。
ナロータイがおすすめなシーンは、ビジカジスタイルや、パーティーシーンとなっていて、一気にコーデをおしゃれにしてくれます。さらにおしゃれにコーデを組み合わせたい人は、細めのジャケットの襟や、シャツの襟を選ぶことをおすすめします。
アスコットタイ
次に紹介していきたいネクタイの形状は、アスコットタイとなっていて、あまりなじみのない形のネクタイかもしれません。簡潔に言えば、モーニングコートや、ディレクターズスーツに合わせるネクタイとして知られています。
まるでスカーフのような、幅広のネクタイなので、他のネクタイよりもフォーマルな雰囲気がにじみ出てしまいます。そのままアスコットタイをコーデに合わせると、胸元にボリューム感を演出することができ、おしゃれな雰囲気を求めている人におすすめです。
基本的にパーティーシーンなどで使われることの多いものの、カジュアルなシーンで使うこともできます。あまり普段使いに向いていないので、ビジネスシーンで使うことはおすすめできません。
ボウタイ・リボンタイ
ここまでいくつかのネクタイの形状を紹介してきましたが、最後にボウタイやリボンタイと呼ばれているネクタイについて説明していきます。名前からわかるように、リボンの形をしているネクタイとなっていて、フォーマルな雰囲気を持っています。
こういったボウタイは、リボンタイだけでなく、蝶ネクタイや、バタフライとも呼ばれています。主に結婚式などのフォーマルシーンで使わることが多いのですが、カジュアルなシーンで使うこともできます。
ここ最近では、結婚式などでタキシードに細めのナロータイを組み合わせる人が多いものの、一般的にリボンタイの方がふさわしいかもしれません。次の項目から、ネクタイの生地の素材の種類について解説していくので、合わせて参考にしてみてください。
ネクタイの生地の素材の種類
ネクタイには様々な形状があるように、ネクタイの生地の素材も様々な種類に分かれています。基本的にドレスコードを必要とする場面では、ネクタイの生地まで大切になってくるので、しっかりとそれぞれの種類を把握しておくことをおすすめします。
簡潔に言えば、シルクや、リネン、ウール、ニット、フレスコといった生地の種類があります。ビジネスシーンなどで使うネクタイの生地にこだわりたいときは、着用シーズンを気にすることによって、最適なネクタイの生地を選ぶことができます。
シルク
ネクタイには様々な生地の種類があるものの、一番オーソドックスなのが、シルクの素材と言ってもいいかもしれません。滑らかな感触と、おしゃれな光沢感が特徴となっていて、どのような季節にも最適なネクタイの素材なのです。
ここ最近では、シルクに限りなく似ている、ポリエステル素材が使われるようになってきています。おしゃれな見た目をしているシルク素材は、結び目が解けにくいことでも知られていて、ネクタイ初心者の方にもおすすめです。
リネン
男性のシャツや、ジャケットにもよく使われるリネン素材は、透け感のある素材となっていて、どこかカジュアルな雰囲気を持っています。シルク素材と比べると、比較的涼し気な素材なので、春や夏といったシーズンに人気があります。
リネンネクタイはとても使いやすいのですが、連続使用してしまうと、しわになりやすいのがデメリットとなります。春夏に向いているネクタイの素材としては、コットン素材もおすすめなので、ぜひ自分が好きな方を使ってみてください。
ウール
軽やかな素材のリネンと比べて、温かみのある素材として人気のある、ウール素材をご存じでしょうか?よくセーターに用いられる素材なので、まさしく冬向きの、ボリューム感のあるネクタイに仕上がっています。
全体的にカジュアル感のあるウール素材のネクタイは、重量感のある、ツイードやフラノといったジャケットと合わせることをおすすめします。秋冬におすすめの他の素材としては、カシミヤ素材もおすすめなので、ぜひ自分好みのネクタイのタイプを使ってみてください。
ニット
次に紹介していきたいネクタイの生地は、ニット素材となっていて、普段から慣れ親しんでいる人も多いかもしれません。ニット編みならではの、網目の大きめのネクタイ生地となっていて、芯地を必要としないので軽やかな雰囲気が特徴となります。
シルク生地のネクタイと同様に、ビジネスシーンに向いているネクタイの生地なので、どのような人にもおすすめできます。軽やかな雰囲気を持っているニット生地のネクタイは、春夏といったシーズンにぴったりです。
フレスコ
ここまで様々なネクタイの生地について解説してきましたが、最後に紹介するフレスコ生地は、あまりなじみのない人もいるかもしれません。簡潔に言えば、メッシュ状の生地なので、立体感のあるネクタイに仕上がっています。
同じようなスーツを着ていたとしても、涼やかな雰囲気を持っているフレスコ生地のネクタイを合わせるだけで、一気に夏の雰囲気を醸し出すことができます。次の項目では、ネクタイの色の種類について説明していくので、ぜひ参考にしてみてください。
ネクタイの色の種類
スーツコーデにおけるネクタイは、個性を出すためのアイテムなので、しっかりとネクタイの色にこだわることをおすすめします。一般的にビジネスシーンなどでは、着用しているスーツやネクタイで、人柄を判断されることが多いとされています。
シチュエーションにふさわしくないネクタイの色を選んでしまうと、不誠実な人と判断されることもあり、十分に注意することが大切です。次の項目から、ネクタイの色の種類の特徴を解説していくので、ネクタイを買うときの参考にしてみてください。
青系
第一印象を決めるスーツやネクタイは、青系を選んでおくと、一気に信頼のおける人物の印象を与えることができます。青はまさしく誠実な人物の象徴なので、信頼が大切になってくる、ビジネスシーンで必要不可欠な色と言ってもいいかもしれません。
どのような青系の色でもいいのですが、ネイビーよりも明るめの青を選ぶと、爽やかさをプラスされます。もしかしたらネクタイの色に悩むこともあるかもしれませんが、思い切って青系のネクタイを手に入れてみてください。
黄色系
フレッシュな印象を与える、黄色系のネクタイは、少しだけ上級者向けの色となります。どのようなスーツにも合うわけではなく、あまりフォーマルスーツなどには合わないので、着用シーンに気を付けましょう。
ひとえに黄色系と言っても、ゴールドや、ベージュ、ブラウン系のイエローもあるので、自分好みの黄色系を選ぶことをおすすめします。会社員1年目の方などであれば、フレッシュな印象を与える、淡いイエローを選んでみてください。
モノトーン系
どのようなコーデにおいても、モノトーン系は主張しすぎることもあまりなく、大人っぽい雰囲気を演出したいときにおすすめです。落ち着いた雰囲気のグレーのネクタイは、どのようなコーデにも合うので、一つ持っておくといいかもしれません。
会社で働いていると、目上や上司の方より目立ってはいけないシーンもあるわけですが、そんな時にモノトーン系のネクタイはぴったりなのです。明るめのシルバー系は、フォーマルシーンに最適となっていて、モノトーン系のカラーにもこだわっていきましょう。
赤系
一般的に会社で働いている人は、どのような色のネクタイも着用可能ですが、誰にでもおすすめできるのが赤系のネクタイとなります。情熱ややる気を感じさせる赤系は、まさしくビジネスシーン向きなので、他の色のネクタイと同じように一つ持っておきましょう。
赤よりも優しい雰囲気を持っているピンクは、女性からも人気があり、女性ウケを狙っている人におすすめです。同じ赤系のネクタイだとしても、赤の度合いによって印象も変わってくるので、自分好みのネクタイを選んでおきましょう。
ネクタイの柄の種類
ここまでネクタイの色や生地について解説してきましたが、おしゃれなネクタイを使いたい人は、柄にもこだわることをおすすめします。ここ最近では、奇抜な派手めの柄も販売されているので、本当に幅広いと言ってもいいかもしれません。
一般的なネクタイの柄としては、無地や、ストライプ、ドット、ペイズリー、チェック、小紋が人気があります。それぞれ違った特徴を持っているので、次の項目からは、ネクタイの柄の種類の特徴について説明していきます。
無地
無地のネクタイは、本当にシンプルな雰囲気を持っているので、どのようなスーツにも合わせることができます。もしかしたら柄物のスーツを着用することもあるかもしれませんが、そんな時に無地のネクタイを使うことをおすすめします。
ひとえに無地と言っても、ほのかな織柄の付いているソリッドタイもあるので、おしゃれな雰囲気のネクタイを求めている人におすすめです。ネクタイ選びに悩んでしまう人は、無地を選んでおけば、どのようなシーンに使いまわせます。
ストライプ
ネクタイの定番の柄であるストライプは、ストライプの太さや間隔を気にすることによって、与える印象を変えることができます。基本的に細めのストライプは、堅苦しい印象を持たれることがあり、ビジネスシーン向きとなります。
一方で太めのストライプのネクタイを使うのであれば、華やかな雰囲気を持っているので、結婚式などにぴったりかもしれません。あまり柄物のスーツと合わせることはおすすめできないので、ストライプのネクタイを使うときに、無地のスーツと合わせましょう。
ドット
水玉柄とも呼ばれているドット柄は、他の柄と同様に、人気のある柄となります。ひとえにドットと言っても、マイクロドットや、ポルカドット、コインドットといった種類があり、それぞれ違った特徴や雰囲気を持っています。
一般的にドットが大きくなればなるほど、ポップな雰囲気のネクタイになり、比較的若者向けと言えます。ドットが小さいと、大人っぽい落ち着いた雰囲気を持つようになるので、しっかりとドットの大きさにも注目することをおすすめします。
ペイズリー
ここまで紹介してきたネクタイの柄と違って、細かな柄が散りばめられているペイズリー柄は、大人の男性の方におすすめです。ペイズリー柄は、勾玉や草花モチーフが用いられているので、どこかオリエンタルな雰囲気を持っていることに気が付くかもしれません。
基本的にメーカーによって、ペイズリー柄の細かい部分は変わってきて、細かな図柄が施されているネクタイもあります。せっかくおしゃれなペイズリー柄のネクタイをスーツに合わせるのであれば、自分好みの図柄を選んでみてください。
チェック
英国風な雰囲気を持っているチェック柄は、ネクタイの柄の中でも人気があり、普段から着用している人も多いのです。ひとえにチェックと言っても、グレンチェックや、タータンチェックといった種類があります。
落ち着いた色合いのチェック柄を選んでおけば、フォーマルシーンにも着用できるので、色と柄の組み合わせを気にすることが大切です。とにかく英国風のネクタイを求めているのであれば、グレンチェックのネクタイがおすすめとなります。
小紋
ここまで様々なネクタイの柄の種類を紹介してきましたが、最後に小紋柄について解説していきます。小さな柄のことを指している小紋は、花や、クレスト、幾何学模様が施されていて、ほんとうにおしゃれなネクタイとして知られています。
柄物のネクタイですが、ストライプのスーツやシャツとも合わせやすいので、普段使いのネクタイの柄として人気があります。紋章とストライプが組み合わさった小紋は、ロイヤルクレストと呼ばれていて、本当におしゃれな小紋柄の一つです。
ネクタイの選び方
一般的に自分好みのネクタイを選ぶことが大切ですが、あまり自信がない方は、ネクタイの選び方を参考にしてみてください。しっかりとネクタイの特徴について把握しておくことによって、シーンに合わせたネクタイ選びが可能となります。
簡潔に言えば、色や柄で選ぶことや、シチュエーションに合わせて選ぶこと、種類の特徴で選ぶこと、おしゃれなデザインで選ぶことがおすすめです。次の項目から、ネクタイの選び方について解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
色や柄で選ぶ
ネクタイの柄や色の種類で解説してきたように、それぞれ違ったイメージを持っているので、シーンに合わせてネクタイを選ぶことが大切です。基本的に社会人になると、TPOに乗っ取ったファッションが大切となっていて、服装だけで人柄を判断されてしまいます。
他の方に不快感を与えないネクタイの色としては、青系、黄色系、赤系、モノトーン系がおすすめとなります。もちろん組み合わせる柄も全体的なコーデの印象を左右するので、細かい部分まで気にしていきましょう。
シチュエーションに合わせて選ぶ
男性がスーツを着用するシーンは多いわけですが、しっかりとシチュエーションに合わせて選ぶことをおすすめします。いくらおしゃれなネクタイを着用していたとしても、ふさわしくないシーンもあるので、十分に注意することが大切です。
結婚式に合うネクタイとしては、白やシルバー、グレーといった色が人気があり、ボウタイやレギュラータイを付ける人が多いとされています。殺生のイメージのあるアニマル柄は、結婚式にふさわしくないので、ストライプやチェックを選んでおきましょう。
種類の特徴で選ぶ
ここまでネクタイの特徴について解説してきましたが、ネクタイには様々な種類があるものの、幅などにも着目していきましょう。レギュラータイとナロータイ、ワイドタイに分類されるネクタイは、ネクタイの先端部分のサイズに左右されるのです。
狭めの先端部分が特徴的なナロータイは、ビジネスシーンに合わず、パーティーやカジュアルに合うとされています。このように特徴によって、おすすめの着用シーンが異なってくるので、ぜひ幅も気にしてみてください。
おしゃれなデザインで選ぶ
基本的にネクタイ選びは、柄や、色、幅といった特徴を気にすることが大切ですが、どうしても使いたいネクタイもあるかもしれません。おしゃれなデザインのネクタイを選ぶのもおすすめなので、よほどふさわしくないシーン以外は、ぜひおしゃれなネクタイを着用してみてください。
もちろんおしゃれなネクタイを持っていたとしても、あまりスーツとあっていないと、全体的なバランスが崩れてしまいます。ここまでおすすめのネクタイ選びの方法について解説してきましたが、ぜひ自分好みのおしゃれなネクタイを手に入れてみてください。
ネクタイの種類と特徴を押さえて選ぼう!
この記事では、ネクタイの形や、生地、柄の種類を紹介してきました。ビジネスシーンで着用することの多いネクタイには、様々な種類があります。
合わせて、ネクタイの選び方について解説してきました。シチュエーションによっておすすめのネクタイが変わってくるので、しっかりと柄や色にこだわることをおすすめします。ぜひネクタイの種類と特徴を押さえて、状況に合うネクタイを選んでみてください。