罪悪感の種類と原因
何かがあった時に罪悪感を感じて悩んでしまうという人は意外に多く、そのため長い間罪悪感という名のトンネルから抜けられず、悩み続ける人も少なくありません。
罪悪感というと一種類しかなさそうですが、実は罪悪感には種類があってそれぞれ罪悪感を持つようになった原因も違います。
罪悪感を感じるようになった原因と、自分が現在陥っている罪悪感の種類を知れば自分自身の気持ちと上手く付き合うことができるようになりますので、まずは罪悪感の種類と原因についてご紹介しましょう。
行動しなかったことへの罪悪感
罪悪感の種類と原因の一つ目は、行動しなかったことへの罪悪感です。罪悪感の種類は二つあって、一つ目はやるべきだったことをしなかったせいで事態を悪化させたことによる罪悪感です。
恋愛関係などで「あの時ちゃんと話をすれば良かった」というように行動しなかったことに後悔して罪悪感を持つことはかなり多く、行動しなかったせいで恋愛が破綻してしまうことは意外に多いです。
また恋愛関係に限らず親子関係や職場の人間関係などにおいても、「褒めてあげれば良かった」「もっとちゃんと説明すれば良かった」というように、行動しなかったことへの罪悪感を持ってしまうことは結構多いと言えます。
行動したことへの罪悪感
罪悪感の種類と原因の二つ目は、行動したことへの罪悪感です。行動しなかったことへの罪悪感とは逆に、余計なことをしたり言ってはいけないことを言ったしまったなど、行動したことに対して罪悪感を抱くこともあります。
恋愛関係で彼氏にひどい言い方をして怒ってしまった後に「もうちょっといい言い方をすれば良かった」などと思うのは、行動したことへの罪悪感を抱いているということになります。
また親子関係や職場などの人間関係においても「あんなにひどい言い方をしなければ良かった」「あの言い方は余計なお世話だった」というように、行動したことへの罪悪感を持つことは結構あると言えます。
罪悪感を感じるときの心理と理由
罪悪感の種類と原因についてご紹介しましたので、次は罪悪感を感じるときの心理と理由についてご紹介します。人間が罪悪感を感じるときには共通する心理や理由などがあり、それが原因で罪悪感を感じることが多いと言えます。
罪悪感を感じるときの心理や理由には外的なものや内的なものがあり、それぞれによって感じなくても良い罪悪感を強く感じてしまう人もいます。
人間が罪悪感を感じるのはどのような理由でどのような心理状態なのか、罪悪感を感じるときの心理と理由についてご紹介しましょう。
後悔して罪滅ぼしがしたいと考えている
罪悪感を感じるときの心理と理由の一つ目は、後悔して罪滅ぼしがしたいと考えているという心理です。自分が何かしてしまったりやるべきことをやらなかったために罪悪感を感じると、まず自分自身の行いを後悔することが多いです。
こういう時には相手に嫌な思いをさせたり相手を傷つけたりしたことを後悔して、何か罪滅ぼしがしたいと考える人はかなり多いでしょう。
誰かに対して罪悪感を感じるという人は基本的に悪い人ではないので、何らかの形で償いたいと思うのは当然のこととも言えます。
相手に責められる前に自分を責めたい
罪悪感を感じるときの心理と理由の二つ目は、相手に責められる前に自分を責めたいという心理です。人に対して罪悪感を持つという人には悪い人はいないため、相手に責められる前に自分のことを責めたいという考えを持っています。
こういう人は自分で自分を責めた後、相手に責められることも仕方がないという考え方なので、自分自身を責めた後でちゃんと相手にも大人しく責められます。
こういうタイプの人は相手から責められることを嫌がらず、むしろ責められないと罪悪感がぬぐえないというケースも多いです。
誰かに支配されている
罪悪感を感じるときの心理と理由の三つ目は、誰かに支配されているということです。恋愛面で罪悪感を感じたり家族に対して罪悪感を感じたりする場合には、恋愛なら恋人から、家庭なら家族から支配されているというケースもあります。
恋愛面で相手に対して罪悪感を感じるという人は、恋人から過度に縛られているなどのケースもあり、こういう場合には「自分が悪い」と思い込まされることがあります。
また家族に対して罪悪感を感じる場合にも「自分が悪い、悪いのは自分」と思い込まされることがありますが、こちらも家族に支配されていることが理由になっていると言えます。
誰かの期待に過剰に応えようとしている
罪悪感を感じるときの心理と理由の四つ目は、誰かの期待に過剰に応えようとしているということです。これは職場や学校などでもありがちですが、上司や先生などからの期待を感じている人が期待に応えられないため罪悪感を感じることがあります。
「こんなに期待されているのに応えられないなんて自分が駄目なんだ」と自分の出来の悪さを責めてしまい、罪悪感を感じる人も少なくありません。
罪悪感を感じる人に悪い人はいません。むしろ良い人が多いのですが、そのために相手を責めずに自分を責めてしまうということです。
恋愛・親子関係で発生しやすい
誰かの期待に過剰に応えようとして罪悪感を感じるのは、特に恋愛や親子関係で発生しやすいと言えます。職場や学校の人間関係と違って恋愛や親子関係では人間関係がとても濃密になります。
そのため恋愛や親子関係においては相手の期待を裏切りたくないと思う気持ちが強くなり、恋人や家族の期待に過剰に応えようと頑張ってしまいます。
本当は恋愛関係にある相手も家族も自分に対して過度の期待はしていないのに、自分自身が必死になってしまうために罪悪感を抱くということです。
罪悪感と上手く付き合う方法
罪悪感を感じるときの心理と理由についてご紹介しましたので、次は罪悪感と上手く付き合う方法についてご紹介します。
相手に対して罪悪感を感じる人は基本的にはとても良い人なのですが、自分だけに責任を負わせようとする傾向にあるため自分を追い込んでしまいます。ですがいつもいつも罪悪感に苛まれていては自分が辛いだけです。
罪悪感と上手く付き合うことができれば人生は一変しますので、罪悪感と上手く付き合う方法についてもご紹介しましょう。
間違いは次に生かす
罪悪感と上手く付き合う方法の一つ目は、間違いは次に生かすということです。仕事などで何か失敗したり恋愛関係で余計なことを言ったりして罪悪感を感じたりした場合には、罪悪感を感じるよりも間違いは次に生かそうと思いましょう。
確かに相手に対して悪いことをしたと思って罪悪感を感じることは悪いことではありませんが、いつもいつも自分だけを責めていては自分が苦しくなるだけです。
「今回は間違っちゃったから、次はこうならないようにしよう」というように、次はきちんと立ち回ろうと心に決めましょう。
罪悪感は自然な感情だと受け入れる
罪悪感と上手く付き合う方法の二つ目は、罪悪感は自然な感情だと受け入れるということです。人に対して罪悪感を持つ人は基本的に人に優しく、人のことを考えてあげられるとても良い人です。
人のことを考えず自分のことしか考えられない人は、人に対して罪悪感を持つことはありません。罪悪感というものは人のことを考えてあげられる優しい人が持つ自然な感情なので、優しく良い人である自分を受け入れましょう。
罪悪感からプラスのことを学ぶ
罪悪感と上手く付き合う方法の三つ目は、罪悪感からプラスのことを学ぶということです。先にも触れたように、罪悪感というものは悪い人が抱く感情ではなく、自分よりも人のことを考える良い人・優しい人が抱く感情です。
恋人や家族、友人などに対して罪悪感を抱くということは、自分は良い人であるということにつながるのだと気づきましょう。
罪悪感は悪い感情ではなく良い感情なのだということをしっかりと理解しておけば、罪悪感は自分にとってプラスの感情だということを知ることができます。
スピリチュアルな学びもある
実は罪悪感にはスピリチュアルな学びもあります。スピリチュアルなことが苦手な人には興味がないことでしょうが、スピリチュアルなことに興味がある人は罪悪感にはスピリチュアルな学びもあるということを知ると良いでしょう。
やたらと罪悪感に悩まされる人にはスピリチュアル的な原因がある場合もあり、ご先祖様の行いなどといったスピリチュアル的なことが原因で罪悪感を感じやすいケースもあります。
自分自身が悪いのではなくスピリチュアル的な原因で罪悪感を感じやすい人は意外に多く、お墓参りなどをすることで改善する場合もありますので、スピリチュアル的なことが気になるならご先祖様の供養をしてみましょう。
罪悪感を解消するための習慣
罪悪感と上手く付き合う方法についてご紹介しましたので、次は罪悪感を解消するための習慣についてご紹介します。罪悪感を感じやすいせいで悩みがちな人には、罪悪感をうまく解消することも大切です。
日常のちょっとした習慣によって罪悪感を解消することは意外に簡単で、毎日の忙しい生活の中でも続けていくことができる解消方法もいくつかあります。
罪悪感を感じやすく悩み込んでしまうことが多い場合にはどのようなことを習慣づければ良いか、罪悪感を解消するための習慣についてご紹介しましょう。
自分の気持ちを書き出す
罪悪感を解消するための習慣の一つ目は、自分の気持ちを書き出すことです。罪悪感を感じた時にはまず、自分がその時どんな気持ちでいるのかをノートなどに書き出すという解消法がおすすめです。
「言い過ぎた」「もっと他に言い方があった」「言わなければよかった」などというような自分の気持ちを箇条書きにして書き出すと反省点が見えてきます。これによって「次は失敗しない」という決意が生まれてくるということです。
感謝の気持ちを口にする
罪悪感を解消するための習慣の二つ目は、感謝の気持ちを口にするということです。言葉が過ぎたり言葉が足りなかったりして罪悪感を感じることが多い人は、まず相手に対して感謝の気持ちを口にするという解消法を習慣づけましょう。
「ありがとう」という言葉を言うだけで相手は自分の気持ちを理解してくれますし、自分も相手に感謝の気持ちを伝えられたということで満足感があります。
また罪悪感にはスピリチュアル的な面もあるとご紹介しましたが、感謝の気持ちを口にするのはスピリチュアル的にも有効な罪悪感の解消法になります。
罪悪感がある相手に謝る
罪悪感を解消するための習慣の三つ目は、罪悪感がある相手に謝るということです。何かをしてしまったり何かをしなかったせいで罪悪感を感じたらすぐに謝りましょう。
罪悪感というものは謝罪の言葉を口にしないせいで大きく膨らんでいく場合もありますので、相手に悪いことをしたと思ったらすぐに素直に謝るというのも良い解消法になります。
罪悪感を解消するための考え方
罪悪感を解消するための習慣についてご紹介しましたので、次は罪悪感を解消するための考え方についてご紹介します。罪悪感を解消するための習慣も大切ですが、まずは考え方から改めることもとても大切です。
罪悪感を解消するためにはいったいどのような考え方をするようにすれば良いのか、罪悪感を解消するための考え方についてもご紹介しましょう。
罪悪感の正体を考える
罪悪感を解消するための考え方の一つ目は、罪悪感の正体を考えることです。「しなかった後悔」「してしまった後悔」などが罪悪感の原因であり正体であるため、自分の抱える罪悪感の具体的な正体を考えることが大切です。
罪悪感を抱く人にはやたら後悔する人が多く、そこまで後悔しなくても良いようなことまで後悔しがちですが、先にも触れたようにスピリチュアル的なことが原因で罪悪感を抱く人もいますので、まず罪悪感の正体を考えましょう。
無理な目標を立てていないか考える
罪悪感を解消するための考え方の二つ目は、無理な目標を立てていないか考えることです。家族などから期待されて良い大学に進み、末は博士か大臣かなどという大仰な目標を立てている人も罪悪感に苛まれがちです。
そういった人は「自分は出来が悪いから期待に応えられない」というような罪悪感を感じることが非常に多くなり、そのせいで悩み苦しむことがあります。無理な目標を立てず、自分にできる範囲で目標を立てるのも大切です。
自分を大切に扱う
罪悪感を解消するための考え方の三つ目は、自分を大切に扱うということです。罪悪感を抱く人は自分より相手を大切にしている人が多く、そのせいで色々な事を後悔して「自分が悪い」と決めつけがちです。
ですが相手は意外に気にしていない場合もありますので、まずは自分を大切に扱うことが大切です。罪悪感は相手を大切にする人が抱きがちな感情ですが、本当は自分自身のことも大切にすることが相手のことも大切にすることにつながると知りましょう。
自己肯定感を上げる
罪悪感を解消するための考え方の四つ目は、自己肯定感を上げるということです。罪悪感を感じやすい人は自己肯定感が低く自己否定しがちですが、罪悪感を抱く人の多くはとても優しい良い人なので自分を否定してはいけません。
人のことを自分のことより大切に考えられる自分は良い人・優しい人なのだということをしっかり理解して自己肯定感を上げれば、後悔ばかりの人生から脱却することも可能です。
罪悪感は上手く付き合うことで怖いものではなくなる!
罪悪感を感じる心理や理由、罪悪感を解消する方法などについて色々とご紹介してきましたが、如何だったでしょうか。
罪悪感は決して悪い感情ではないので、上手く付き合うことで怖いものではなくなります。罪悪感と上手く付き合って新しい自分を見つけましょう。