ココアでダイエットができる?効果や飲み方を紹介!
ココアでダイエットと聞くと、にわかには信じられないと思う人もいるでしょう。普段飲んでいるココアは甘くて何かカロリーが高そうで、とてもダイエットに効果的とは思えないかもしれません。
しかし、ココアの原料であるカカオ豆には、ダイエットに効果的な成分がいろいろと含まれているのです。飲み方によってダイエット効果が得られるなんて、とても魅力的ではないでしょうか。
そこで、ココアにはどのようなダイエットに有効な成分が含まれているのか、そしてココアのダイエットに効果的な飲み方、さらには飲み方についての注意点やアレンジレシピについて解説・紹介します。
ココアのダイエット効果
ココアには、ダイエットに効果的な成分がいろいろと含まれていると紹介しましたが、ここでは、具体的にダイエットに効果的なある成分にはどのようなものがあるのか、そしてそれらがダイエットにどのような効果を与えるのかについて解説します。
これまで嗜好品としてココアを飲んでいた人も、これを見てダイエット飲料として意識する様になれば、好きなココアを飲んでダイエットにつながる、まさに一石二鳥のうれしい情報ではないでしょうか。
カカオポリフェノールが代謝を上げる
聞いたことがある人も多いかもしれませんが、ココアの原料であるカカオ豆には「カカオポリフェノール」という成分が多く含まれています。
ポリフェノールは、植物のほとんどに含まれている成分で、有名なところでは赤ワインやコーヒーなどがあります。もちろんココアと同じ原料のチョコレートにも含まれます。
ポリフェノールという言葉は、いろいろなところで耳にする、健康に良い成分ということは広く知られています。ポリフェノールには、体内で過剰に作られる活性酸素が酸化するのを防ぐ、抑制効果があります。これを抗酸化作用と言います。
抗酸化作用の効果により、過剰な活性酸素が除去されることで血流が良くなり、新陳代謝が増すので基礎代謝も上がり、痩せやすい体になるというダイエット効果があります。また血流が良くなり新陳代謝が増すことで肌にハリがでて、老化の抑制にもつながります。
豊富な食物繊維で便秘を解消
ココアにはまた、「リグニン」という水溶性食物繊維が含まれています。リグニンの働きは体内で水分を吸収してどろどろの状態になり、これが糖分やコレステロールを包み込んで、一度に体内に吸収されるのを防いでくれます。
また、水分を含んで保水してくれるので便が柔らかくなり、お通じが良くなって便秘の解消にも効果があります。
テオブロミンにより食欲が抑えられる
カカオ豆には「テオブロミン」という成分が含まれています。このテオブロミンは、アルカロイドの1種で、カフェインによく似た働き、すなわち低刺激で気持ちを落ち着かせる効果があります。
テオブロミンはまた、血流の量を増やしてくれるので体温を上げ、その結果代謝が活発になることでダイエット効果があります。また、テオブロミンから生成されるセロトニンという成分は、食欲を抑制してくれる働きがあるので、無理をせずに食事の量を減らすこともできます。
ダイエット中のストレスも解消
ダイエット中は食事の量を減らしたり、それによってイライラしたりすることが良くあります。ココアにはそんなストレスを解消してくれる効果があります。
すでに紹介したテオブロミンは、カフェインのように気持ちを落ち着かせる働きがあって、何といってもココアの甘い香りはそれ自体が気持ちを落ち着かせ、ストレスの解消に結びつきます。辛いダイエット中もココア1杯でホッとさせてくれます。
ココアダイエットのやり方・方法
ここまで、ココアに含まれるダイエットに効果のある成分について解説しましたが、ただ飲んでいればダイエットできるというものではありません。正しい飲み方をしていないとダイエット効果は期待できません。
ここでは、今まで紹介したダイエットに効果のある成分を、最大限に生かすためのおすすめなやり方・方法について解説します。おすすめのやり方・方法を知ることで、ダイエットの効果はさらにアップすることでしょう。
ココアの選び方
一般的にココアを買う時には、砂糖やミルクが入っているものを選びがちです。ココアを売っているコーナーでも目につくのは「ミルクココア」や「砂糖入りココア」などです。
しかし、これでは残念ながらダイエットには不向きです。ダイエットに向いているココアを選ぶのなら、砂糖やミルクの入っていないものがおすすめです。
これは誰でも想像がつくでしょう。砂糖やミルクは糖分や脂肪分などカロリーが高いものが含まれているからです。砂糖やミルクの入っていないココアは「ピュアココア」や「純ココア」といわれるもので、砂糖やミルク入りのココアと並んで売っています。
1日に飲むココアの量
ココアがダイエットに効果があると聞いて、たくさん飲めばより効果があると勘違いする人もいるかもしれませんが、それは誤りです。
では、一体どのくらいの量を飲む飲み方が良いのでしょうか。それは1日に2杯程度です。その時の1杯の量はだいたい200㏄くらいが適当です。それ以上飲むと、ダイエットに効果があるといわれる栄養成分の中には、過剰に摂取することでむしろ害になるものもあるので注意が必要です。
ココアを飲むタイミング
ココアの1日あたりに飲む量は2杯程度と言いましたが、その2杯はいったいどのタイミングで飲むのがおすすめなのでしょうか。それはココアに含まれている成分と身体の状態との関係によります。
そのタイミングは「食事前」です。つまり朝食前と夕食前にそれぞれ1杯飲む方法が効果大です。その理由は前に説明したテオブロミンから生成されるセロトニンにより食欲を抑える働きがあり、食べ過ぎを抑えてくれるからです。
朝食前に飲むことのもう一つの効果は、ココアに含まれるリグニンという食物繊維が朝食時の体を目覚めさせる働きがあって、腸の働きを活発にし、便秘解消のがあります。
あと、夕食時には食後に飲むというのも効果があるとされています。その理由はココアに含まれているカカオポリフェノールには、糖代謝やコレステロールへの作用があり、特に食事量が多く、そのあとは寝るだけの状態には血糖値を下げてくれるのが有効なのです。
夕食に関しては、どちらの効果が必要なのかを考えてください。判断の目安はつい食べ過ぎがちな人には食前に、血糖値が高い傾向の人には食後に飲むのが良いでしょう。
ココアダイエットの注意点
ココア自体は、低カロリーでダイエットにも効果的な成分が含まれていますが、飲み方を間違えるとせっかくの努力も効果なしになってしまいます。
ここでは、ココアの間違った飲み方と、ダイエットに有効なおすすめの飲み方について、それぞれの注意点について解説します。
牛乳や砂糖は使用しない
ココアの選び方のところでダイエットのためには、砂糖やミルクの入っていない「ピュアココア」を選ぶことを紹介しましたが、このままでは香りは甘いけど苦くて飲みにくいという人も多いでしょう。
飲みやすいようにと砂糖や牛乳を入れてしまうと、せっかくの低カロリーのココアを買ってきても意味がありません。ダイエットのためにはそのまま飲む方法をおすすめします。慣れてくるとココア本来の苦みも苦にならなくなります。
あるいは、このあとに紹介するココアのアレンジレシピを参考に、ココアの飲み方を工夫してみるという方法も良いでしょう。
甘くしたい場合はオリゴ糖・蜂蜜を使用
それでもどうも苦いのは苦手という人には、カロリーの少ない「オリゴ糖」や「蜂蜜」を入れて飲むことをおすすめします。オリゴ糖なら砂糖を入れるのとあまり違いは感じられず、また、蜂蜜は蜂蜜自体の甘味と風味が加わって、また違うおいしさが味わえます。
カカオ豆の含有量が高いチョコレートがすごく苦いことからも分かるように、もともとカカオ豆は苦いものなので、やはりダイエットのためであればこの苦さにもなれることをおすすめします。
ココアの飲み過ぎにも注意
ココアを飲むタイミングのところでもちょっと触れましたが、ココアには過剰に摂取すると身体に良くない成分も含まれていて、ダイエット効果もあまりない上に、体調にも影響を及ぼしてしまうという注意点があります。
そのひとつには、身体に良いと紹介したカカオポリフェノールですが、これも過剰摂取すると、カカオ豆に含まれている脂質の摂り過ぎになるので注意が必要です。その他ここで紹介したダイエットに有効な成分にも摂り過ぎは逆効果になるものもあります。
そういう観点からも1日2杯を目安に飲むのがダイエット目的だけでなく、健康面からもおすすめの飲み方になります。
ココアダイエットのおすすめレシピ
ここまでココアダイエットの効果ややり方・方法などいろいろと紹介しましたが、効果を発揮するためには毎日飲むことが必須の条件です。
でも、毎日ただココアをそのまま飲んでいても飽きてしまうという人もいるでしょう。かといってココアをいろいろとアレンジして、飽きが来ない飲み方は思いつかないという人向けに、ココアを使ったおすすめのレシピを2つ紹介します。
これら2つのおすすめレシピには、糖分や脂肪分を含まないばかりか、ダイエットに必要な、筋肉をつけるためのタンパク質や、脂肪の燃焼を促進する栄養素を含む材料を使うので、ダイエット効果はさらに期待できるものです。
これらのおすすめレシピを参考にして、自分なりのお気に入りココアのレシピを試してみるのも楽しいのではないでしょうか。
豆乳ココア
普段はお湯にココアパウダーを溶かして飲みますが、お湯の代わりに豆乳で作ってみてはいかがでしょうか。牛乳では味も良く、たんぱく質も含まれているので良いと思われるかもしれませんが、脂肪分が含まれているので、ダイエットとしてはあまりお勧めできません。
そこで牛乳の代わりに豆乳に溶かしてみるのはいかがでしょう。豆乳は脂肪分が少なく、良質のたんぱく質を含んでいるので、筋肉を増やして基礎代謝を上げる効果も期待でき、ダイエット効果はココアだけの時よりもより大きくなります。
豆乳のダイエットに関する効能
豆乳が身体に良い健康飲料というのは、誰もが知っていることですが、これがダイエットにどうつながるのかということについて、補足しておきます。
ご存知のように豆乳の原料は大豆です。大豆は畑の牛肉と別名を持つほど高タンパクで、肉や牛乳と違って脂肪分が少ないのが特徴です。また、植物性の大豆たんぱく質は水溶性でそのほとんどが豆乳に含まれます。なのでたんぱく質を多く摂ることができるのです。
もう一つ大豆たんぱく質は吸収率が高く吸収速度が遅いため、満腹感が得られるので食事の量も減り、ダイエット効果があります。
その他ダイエットには直接関係はしませんが、大豆イソフラボンは加齢により減少する女性ホルモンの代替として、骨の健康を保つのにも効果があります。
生姜ココア
もう一つのおすすめレシピは「生姜ココア」です。作る方法はレシピというほど手間はなくて、ココアにすりおろした生姜をスプーン1杯ほど加えるだけの方法です。
「生姜ココア」と聞くと、「え、美味しいの?」と思う人も多いかもしれませんが、これが意外と飲めるのです。意外性のあるダイエットレシピですが、試してみてください。
こちらも豆乳と同じく、生姜の栄養成分がダイエットに効果があります。詳しくは次に解説していますので、そちらを参考にしてください。
生姜のダイエット効果
生姜もダイエットに効果があると紹介しましたが、具体的にはどのような効果があるのでしょうか。生の生姜にはジンゲロールが含まれていて、強い殺菌作用があることで知られています。加熱すると、ジンゲロールはショウガオールという成分になります。
ショウガオールは血流をよくして代謝を促進するため、ダイエットに効果的です。その他ショウガオールは胃や腸の状態を整える効果があるので、そういう点においてもダイエットにも有効です。
生姜は生姜ココアとは別にショウガオールを摂取するために、生姜を手軽に食べられるレシピを紹介しておきます。
それは生姜2かけ程度を薄くスライスして耐熱容器に入れ、お酢を生姜が浸るくらいに入れて電子レンジ500Wで2分半ほどかければ出来上がりです。お酢はリンゴ酢などの口当たりが柔らかいものを使うとより食べやすくなります。
ココアをダイエットに取り入れてみよう!
ココアのダイエット効果について解説してきましたがいかがですか。ココアダイエットは激的に効果が表れるものではありませんが、近年よく言われる短期間での無理なダイエットはリバウンドが激しいというところでは、より効果的ではないでしょうか。
効果的な飲み方で紹介したように、食前が好ましいので、食後のコーヒーのようにくつろいで飲むのではないのですが、食欲が抑えられるという点においては無理なくできるダイエット方法としておすすめなのではないでしょうか。
まずはさっそくピュアココアを買ってきて、2~3か月ほどココアダイエットを試してみてはいかがでしょう。運動や食事と合わせるときっと期待するダイエット効果が得られるでしょう。