珪藻土マットのカビの原因は?落とし方を教えて!
お風呂マットとして使われることが多い、珪藻土マット。この珪藻土マットにカビが生えてしまった、ということはありませんか。この記事では、珪藻土マットにカビが生えてしまう原因や、カビが生えてしまった際の落とし方、又カビの予防法、手入れの方法について紹介します。
珪藻土マットとは
珪藻土マットのカビについて紹介する前に、まずは珪藻土マットとはどのような物なのか、その特徴や寿命について紹介します。そもそも珪藻土マットに使われている珪藻土とは、何なのでしょうか。どのような便利機能がそこにはあるのか、またその機能を維持できる寿命はどれほどなのでしょうか。
速乾吸水性が高い便利アイテム
まず珪藻土マットは、速乾吸水性に優れたマットです。そもそも珪藻土とは、珪藻という淡水や海水で生まれる藻類の殻が化石化したプランクトンです。
これには肉眼では見えないたくさんの穴があり、その穴によって水分の乾燥ができます。珪藻土は乾燥をするだけではなく、空気が乾燥してくると穴に吸収した水分を外へ出し、潤いも与えられます。その為、ただ乾燥しているだけではなく調湿といった形で、湿度を調整しているということです。
自らこうして湿気を感じ取れば素早く乾燥させ、湿気が少なくなればすぐ湿気を出すという性質から、珪藻土の速乾性に繋がっています。この調湿力は備長炭や炭よりも4倍から6倍以上に優れている為、バスマット以外にもコースターや、塩等の調味料入れにも重宝されています。
珪藻土マットの寿命はどれくらい?
この珪藻土マットの寿命は、一般的に約2年程度が寿命とされています。ただこの2年の寿命に限らず、吸水性等が落ちてしまうと珪藻土マットの寿命がきたということになります。
手入れの仕方や、使用後の置き方等によってはその寿命が早まってしまう可能性が高まります。カビ等が生えて吸水、速乾性が落ちてしまい、2年の寿命を待たずして使えなくなることは避けたい所です。せめて2年の寿命を保たせる為に、カビの予防法、カビが生えた時の落とし方を学びましょう。
珪藻土マットのカビの原因
珪藻土マットに生えたカビの落とし方や、カビの予防法を知る前に、まずはどうして珪藻土マットにカビが生えてしまうのか、その原因について知っておきましょう。珪藻土マットにカビが生えてしまう原因を知っておくことは、結果的に珪藻土マットのカビ予防にも繋がります。
湿気が多い場所に置いていた
珪藻土マットにカビが生える一つ目の原因は、湿気の多い所に置いているからです。カビは湿気が大好きな生き物の為、お風呂上がりにバスマットとして使った後に、そのままお風呂場に放置していては、お風呂場に溜まった湿気によってカビの繁殖をどんどん進めてしまいます。
ずっと湿気が多い多湿の状態が続くと、せっかくの珪藻土マットの速乾性が中々機能せず、生乾きの状態が続いてしまいます。それが原因となり、珪藻土マットのカビを招いてしまいます。珪藻土マットを使用した後は、多湿になるような場所にずっと置いておかないようにしましょう。
洗濯できず蓄積した汚れにカビが発生
珪藻土マットにカビが生える二つ目の原因は、珪藻土マット自体に蓄積してしまった汚れからです。珪藻土マットは吸湿はしてくれますが、汚れの除去はしてくれません。
そのままにしておくと、布製のマットと同じように汚れはどんどん蓄積されていきます。ただ、布製のマットであれば洗濯をすることで汚れを除去できますが、珪藻土マットは洗濯ができません。その為手入れをしなければ、カビの原因となる汚れがずっとマット内に残り、カビの発生に繋がります。
珪藻土マットのカビの落とし方
ではここからは、あらゆる原因で生えてしまった珪藻土マットのカビの落とし方を紹介します。珪藻土マットのカビは、生えないにこしたことはありませんが、どうしても生えてしまった場合は自分で落とすことができます。カビの落とし方を知り、せめて寿命分は使えるようにしましょう。
漂白剤を使った落とし方
珪藻土マットに生えたカビの落とし方の一つ目の方法は、漂白剤を使った落とし方です。珪藻土マットに漂白剤を使っても大丈夫なのか、と心配になるかもしれませんが、問題ありません。又、漂白剤を水で薄めた物でも、原液のままで使っても、どちらでも構いません。
使う漂白剤は塩素系漂白剤で、液体タイプでも泡タイプの物でもどちらを使ってもカビを落とすことができます。落とし方は、珪藻土マットのカビが生えている部分に、綺麗な布等を使って塩素系漂白剤を塗っていきます。カビが生えている範囲よりも、少し広めに塗っていくのがポイントです。
塩素系漂白剤を塗れたら1分間放置し、流水で漂白剤を流していきます。珪藻土マット内の肉眼では見えない穴の中にも漂白剤は入り込んでいる為、しっかり流します。
特に、塩素系漂白剤を原液のまま使用した場合は、より一層しっかり流しましょう。ある程度流してから、水を含ませた綺麗な布で漂白剤を塗った部分を軽く叩くようにして取り除いても構いません。珪藻土マット内に漂白剤が残ったままになると、使用した際に肌荒れを起こすことがあります。
しっかり塩素系漂白剤を水で流したり、布で取り除けたら、珪藻土マットを陰干しでしっかり乾燥させます。乾燥の作業を忘れては、またカビを生やしてしまう原因になってしまう為、乾燥は必須です。塩素系漂白剤を使うことで、カビの除去や漂白だけではなく、除菌もしてくれます。
珪藻土マットに塩素系漂白剤を付けた際、基本的には1分以上の放置は厳禁です。長時間塩素系漂白剤を付けたまま放置すると、変色や割れの原因になるからです。
ですが、珪藻土マットの広範囲にカビが発生している場合や、汚れが酷い場合は、珪藻土マットが入る程度の容器を用意して、その中に塩素系漂白剤を水で薄めた状態の物を入れて、4時間程度付け置きしましょう。この時は必ず塩素系漂白剤を原液で使うのではなく、水で薄めるのがポイントです。
又、珪藻土マットによっては塩素系漂白剤に弱く、色落ち等をしてしまう物もあります。持っている珪藻土マットに塩素系漂白剤を使っても大丈夫か、カビを落とす作業に入る前に珪藻土マットの角の方に塩素系漂白剤を少し付けてみて、変化がないか検証してから使用するのが無難です。
紙やすりを使った落とし方
珪藻土マットに生えたカビの二つ目の落とし方は、紙やすりを使った落とし方です。紙やすりを使うことで、珪藻土マットに生えたカビや汚れを削り取るだけではなく、カビや汚れで塞がってしまった調湿の為の珪藻土の穴を復活させます。そうすることで、珪藻土マットの機能回復を諮ります。
用意する紙やすりは、それほど大きなカビや汚れでなければ、300〜400番の物で構いません。もし、深く削っていかなければ落とせないようなカビが生えてしまっている場合は、300番よりも数字の小さい紙やすりを用意しましょう。紙やすりは100円ショップでも購入できます。
紙やすりを使った落とし方は、珪藻土マットのカビが生えている部分をなでるように削っていきます。300番台以下の荒い目の紙やすりを使用した場合は、削った後に細かい目のやすりをかけて表面の手触りを整えてあげると、削った後のザラザラ感を抑えることができます。
やすりをかけた後は、乾拭きで珪藻土マット表面に付いた削りカスを取り除きます。削りカスをしっかり取っておかなければ、珪藻土の穴に削りカスが入ったままの状態となり、吸水機能がうまく働かなくなります。削りカスが中々取れない場合は、水を含ませ固く絞った布で拭き取りましょう。
カビが取れない時は除湿剤や消臭剤に
上記の方法を試しても、カビの状態によっては落とすことができず手遅れの状態になってしまうこともあります。その場合、もしカビに冒されていない箇所が少しでも残っているのであれば、そのまま捨ててしまうのではなく、再利用して珪藻土マットを使う方法があります。
それが、除湿剤や消臭剤として珪藻土マットを使うという方法です。珪藻土には消臭効果があり、靴箱や靴の中、ブーツの中に入れておくと消臭効果を見込めます。又、珪藻土の吸湿効果も靴箱や靴の中では役に立つ効果の為、少しでもカビの生えていない所があるのであれば、再利用をしましょう。
珪藻土マットそのままを靴箱の中に入れることは難しい為、除湿剤や消臭剤として再利用する際は、形を小さくしなければいけません。
珪藻土マットを小さくする方法は、新聞紙の上に珪藻土マットを置いて、かなづちで叩くだけです。これだけで簡単に珪藻土マットを割ることができます。割った珪藻土マットからカビの生えた部分は破棄し、カビの生えていない部分を除湿剤、消臭剤として使用してください。
珪藻土マットの割った割れ目は危ない為、紙やすりを使ってケガをしないように割れ目をなめらかにしておきましょう。そして、不織布素材の服を等に入れて靴箱や靴の中に入れます。珪藻土マットにカビが生えてしまい、たとえ落とせなくなってしまっても、このような使い方で再利用できます。
珪藻土マットのカビを予防する対策
では最後に、珪藻土マットのカビを予防する対策法、手入れの方法を紹介します。そもそも珪藻土マットへのカビは、生えないにこしたことがありません。毎日気持ち良く使用する為にも、せめて寿命の期間分は使用する為にも、カビの予防対策、手入れについてはしっかりと知っておきたい所です。
使用したら陰干し
まず最初の珪藻土マットのカビ対策は、使用した後はしっかりと陰干しで乾燥させるということです。カビは湿気が大好物です。お風呂上がり等に使用し、そのまま放置ということをしていれば、カビの大好物をずっと与え続けることになります。そうするとどんどんカビの繁殖を招いてしまいます。
珪藻土マットを使用した後は、カビ対策の為にしっかりと珪藻土マットに溜まった水分、湿気を乾燥させましょう。乾燥させる時は、陰干しで壁に立てかける等して乾燥させます。天日干ししてしまうと、珪藻土マットの割れ等を引き起こす可能性がある為、基本的には天日干しにします。
表面の汚れは軽く水拭き
次に紹介する、珪藻土マットのカビ対策の為の手入れ方法は、軽い水拭きです。珪藻土マットに付いた汚れも、カビを発生させる原因の一つです。
珪藻土マット表面に付いた汚れは、軽く水拭きをすることで取り除くことができます。汚れが付いた時、使用した後等は水拭きをしてカビ対策、珪藻土マットの手入れに務めましょう。水拭きの際に珪藻土マットに水分を含ませてしまった場合は、必ず乾燥することも忘れてはいけません。
お風呂場の換気を良くする
次に紹介する、珪藻土マットのカビ対策は、お風呂場の換気を良くするということです。珪藻土マットの使用場所のほとんどはお風呂場です。
しかし、お風呂場には珪藻土マットのカビを招く湿気がたくさんある為、あまりそこに放置することはおすすめできません。しかし、お風呂場にたとえ置いておく場合でも、お風呂場の換気をしっかりし、乾燥させるようにしておけば、珪藻土マットのカビ対策にも繋がります。
お風呂場やその付近に珪藻土マットを置いておく場合は、換気扇を回したり、窓がある場合は窓を開けて風を通すことで、その空間丸ごと乾燥させると共に、珪藻土マットの乾燥もしましょう。お風呂場の換気は、珪藻土マットだけではなく、お風呂場そのもののカビ対策にも繋がります。
使用しない時は壁に立てかける
次に紹介する、珪藻土マットのカビ対策法は、使わない時は壁に立てかけておくということです。床に敷いたままにしておくと、床に付いている側の乾燥でがきません。
珪藻土マットの表裏両方を乾燥させる為には、壁に立てかけて乾燥させましょう。但し壁に立てかけると、珪藻土マットの壁や床に接着している部分の乾燥ができない為、他の物と密着する面積が狭い珪藻土マット専用のスタンドを使うことをおすすめします。こちらを使うとより、乾燥できます。
汚れが酷くなる前に紙やすりもおすすめ
珪藻土マットに生えてしまったカビを落とす際に紹介した紙やすりを、カビが生える前や、汚れが酷くなる前に使用することも、カビ対策に繋がる手入れ方法です。
少し汚れてきた、吸水性が少し落ちてきた、と感じ始めた段階で紙やすりを使用すれば、汚れやカビを簡単に除去でき、吸水性も回復します。汚れやカビが軽度の状態であれば、軽く紙やすりをかけるだけでも十分綺麗になります。普段の手入れ方法として、一つ取り入れるのもおすすめです。
汚れは水で流す
日頃使用していての汚れではなく、珪藻土マットの上にジュースや食べ物等をこぼしてしまった場合は、流水でまずは流しましょう。ちょっとこぼしただけだからと放置をしてしまうと、それがカビや吸水性が落ちる原因となる為、物をこぼした際は必ずすぐに水で洗い流し、乾燥させましょう。
日頃の手入れで珪藻土マットのカビを防ごう!
湿気を簡単に吸い取ってくれる珪藻土マットは、とても便利な商品です。そうした便利な珪藻土マットも、手入れを怠るとカビや汚れの原因を簡単に招いてしまいます。珪藻土マットの手入れは紹介したように、どれも簡単な為、日頃からカビ対策の為に手入れを徹底しましょう。