初心者注目!梅の木の剪定方法や時期について紹介!
梅は花を見て楽しむこともできますし、実を楽しむことができる樹でもあります。今回は、初心者の方にも分かりやすい梅の木の剪定方法や剪定時期について詳しく解説していきます。梅の木の剪定時期には、それぞれの季節によって適した剪定方法があるので、最後まで読んでいきましょう。
また、剪定する時に必ず用意してもらいたいおすすめの道具についてもご紹介していきます。梅の木の剪定の道具は、ホームセンターや100均などで購入できるものもあります。ただ、梅の木はとても硬く、切った後はかなり尖っていて鋭くなっています。
梅の木の剪定に適した道具を揃える必要があるので、しっかりとチェックしてみてください。それでは、梅の木の基礎知識でもある種類と特徴についてからご説明していきましょう。
梅の木の種類と特徴
「塩梅」「梅雨」といった言葉がある「梅」は、昔から日本人の生活に親しまれてきました。梅の花は美しく、実も楽しめるとあって日本の気候にマッチした栽培しやすい果樹です。梅といってもいろいろな品種があって、丈夫に育てるためには、梅の種類や特徴を把握しておく必要があります。
初心者にも分かりやすく、梅の木の種類と特徴についてまとめていきましょう。いつも見ている梅はどんな種類なのか思い起こしながら確認してみてください。
花梅
世界には1,000種類以上とされる梅の品種があるとされています。「花梅」は、梅の花を観賞する目的の品種です。花の色は、赤色やピンク色、白色といろいろあって、花の形も一重咲きや八重咲きまでたくさんあります。
開花時期
開花時期も幅があるので、それぞれの品種によって違います。1月から3月くらいに開花するとされていて、果実は小さくて、実があまりつきません。日本には、だいたい400種類あるとされていて、代表的な品種として「思いのまま」「鹿児島紅」といったものがあります。
花梅は、花色が幅広くて、絞りであったり、覆輪が入るのは二色咲きのものです。華やかな八重咲きのものなども美しく魅力的な花が楽しめます。
実梅
次に「実梅」についてご説明していきます。この品種は、実を食用として収穫する品種のことをいいます。花の色は、ピンク色や白色があります。花の形も基本的にシンプルで一重咲きが多くなります。花後に大きい実や品質がいい実を付けるのが特徴です。
開花時期
開花時期は、2月から3月になっています。日本には、だいたい100種類あるとされていて、「南高」「白加賀」「豊後」といった品種が有名です。シンプルですが、可愛らしい花が楽しめるのが特徴です。梅の実の収穫を楽しみたいのであれば、こちらの品種を選ぶといいでしょう。
梅の木の剪定に必要な道具
それでは、初心者の方におすすめの梅の木の剪定に必要な道具をご紹介していきます。梅の木の剪定に必要な道具は、ホームセンターなどで手に入るものばかりです。
ここでご紹介する道具は、初心者の方でも必要最低限梅の木の剪定に必要になってくるので、道具を用意しておくようにしてください。ただ、梅の木はとても硬いので力を加えないといけないものであれば、難しい場合もあります。
選ぶポイントについてもご紹介していくので、梅の木を剪定する前に必ずチェックしてから、購入するようにしてください。
剪定バサミ
剪定をする専用の道具である剪定バサミです。初心者の方なら、直径2cmくらいまでの枝を切ることができるのがおすすめです。剪定で使う時は、普通のハサミを道具として使うのはおすすめできません。
初心者の方が普通のハサミを使って無理に切ろうとすると、危険なこともあるので、梅の木の剪定をする場合は、剪定専用バサミを道具として用意しておくようにしてください。注意点として、剪定バサミは切れ味が良い物を選ぶようしましょう。
もしも、切れ味が悪い剪定バサミでは、切り口がつぶれて樹木のダメージのもとになってしまいます。また、無理な力を加えてきれないといけないため、怪我の原因になってしまうことも考えられます。
ただ、切れ味がいいはさみでは、手を切ってしまうこともあるので、取り扱いの際は十分注意するようにしましょう。剪定で使ったあとは、適切なお手入れをしてから片付けるのもお忘れなく!こうしておくことで切れ味が長持ちすることになります。
注意点についても説明書に書いてあるので、しっかりと確認してから剪定のときに使うようにしましょう。注意点を怠ると大変危険です。
剪定ノコギリ
剪定バサミでは、切ることができない太い枝を切るときに使う道具です。剪定バサミでは、どうにもならないと思ったら、剪定ノコギリを道具にプラスしてみてください。ホームセンターなどにも売っているので、手に入りやすいです。
剪定ノコギリの注意点として、目の細かいものでば奥まで切り込みが入らない場合があるので、普通の目のノコギリを使う方がいいでしょう。
高枝切りバサミ
高いところの枝を切るときは、脚立を使って剪定することになるのですが、脚立ではどうしても不安定になってしまいます。脚立では初心者の人であれば、不安な方もいるでしょう。そういう方には、この道具がおすすめです。
柄の部分が長くなっている道具で、高い部分でも簡単に切ることができるので、便利でしょう。高枝切りバサミは手の届きにくい場所を切るのに重宝します。高い枝を切る場合は、足場が悪い場合もあるので、そういったときは迷わず、この道具を使うようにしてください。
持ち上げて使う道具でもあるので、なるべく扱いやすい軽いものを選ぶようにしましょう。剪定バサミと同じように、自分にあった大きさのものを選ぶようにしてください。
脚立
初心者の方が、高い部分の枝を切る場合は、脚立があった方がいいでしょう。脚立を購入するとなると、少し値段が高くなるのですが、剪定用に設計された脚立もあります。剪定するために作られた道具でもあるので、かなり便利でおすすめです。
ホームセンターなどで見かけたらチェックしてみてください。脚立は、安定感を求めるのであれば三脚タイプの脚立がおすすめです。梅の木の高さにあった脚立を選ぶようにしてください。
脚立を使う場合は、しっかりと安定していることを確かめてから安全を確認してから作業をするようにしましょう。ぐらぐらした状態で使うと非常に危険です。
軍手
初心者が剪定バサミや枝を使う場合、自分の手が傷ついてしまう恐れがあります。ですので、梅の木を剪定する場合は、軍手を使うようにしてください。軍手であれば、ホームセンターに行かなくても、100均でも販売しているのでいくつかあると便利です。
しっかりと手を保護できるように、厚みのあるものや頑丈なものを選ぶようにしてください。軍手に滑り止めがついているものであれば、道具を持つ時に滑りにくくなるので安全に作業をすることができます。
ただ、細かい作業をする時には、薄手の軍手の方が手先を自由に使えるので、作業がしやすくなります。用途に合わせて選ぶのもおすすめです。
梅の木の剪定の時期と剪定方法
梅の木の剪定をスムーズにするには、適した季節に適切な枝を切り落とす必要があります。初心者が慣れない道具を使っての剪定作業になるので、難しいと感じることもあるでしょう。
初心者がある程度知識がないまま、梅の木の剪定をしてしまうと、剪定作業中にトラブルになってしまったり失敗する可能性もあります。初心者が大切な梅の剪定を楽しみながら、満足できる仕上がりになるようにしっかりと確認してから行うようにしてください。
春剪定の時期・方法
梅の花が咲き終わってから、春の時期に開花した枝に付いている枝は、3芽から4芽くらいは残して切り戻しをします。4月くらいになるとしっかりとした強い新芽がでてきます。この芽は、徒長枝になりやすくて見た目があまりよくないので摘んでしまってください。
枝が込み合って、見栄えがよくない場合は、間引きをしてすっきりとさせるのが春の時期の剪定方法になります。梅の木の春の剪定の注意的として、切り戻しすぎないことを注意してください。
来年も咲くはずだった芽を切ってしまう可能性があるので、気になる部分だけ切り戻すようにしてください。どれくらい切っていいものか難しいと思ったのであれば、新芽だけを摘んで後は夏の時期まで放置するという方法もあります。樹の形を整える程度で春の時期の剪定は十分でしょう。
夏剪定の時期・方法
梅は、7月から8月の時期に、花芽をつけます。花芽というのは、後から花になる小さい芽のことをいいます。初心者の方は、花芽がついたことをチェックできたら、入らない枝を切って切り戻しを行ってください。枝の3分の1くらいは残すようにしてください。
切り戻す枝は、徒長枝、長くなった枝、根っこの方から伸びた枝、梅の木の幹に伸びた枝を行いましょう。交差した梅の枝は元気のない方を切り戻すようにしてください。夏の時期の梅の剪定の注意点として、枝を新芽が生えている部分で切り戻すことを初心者の人は意識してみましょう。
外芽というのは、木の外側に向かって生える芽のことをいいます。外芽の部分で切り戻すことで徒長枝が生えてくるのを少なくすることができます。さらに、夏は害虫がつきやすい時期でもあるので注意点として覚えておきましょう。消毒すると害虫は寄り付きにくくなります。
冬剪定の時期・方法
冬の夏を同じように剪定を行います。徒長枝や長く伸びた枝や根っこから伸びた枝、木の幹に伸びている枝を剪定していきましょう。枯れてしまった枝がある場合も切り戻しておきましょう。込み合っている場所は、間引きをして樹形を整えていくようにしてください。
梅の木を冬に剪定する注意点をまとめていきます。冬の時期も春の時期と同じように、切り戻しすぎには注意するようにしてください。
葉が落ちているため全体が見えやすくなっているので、初心者の方であれば、ついつい切り戻しや間引きがしたくなってしまいます。やり過ぎには注意するようにしましょう。樹形を整えるくらいにしておいてください。
しだれ梅の剪定時期・方法
地植えであるしだれ梅の剪定の時期は、10月から1月の間がいいとされています。梅の枝の状態がよく分かる落葉の後から次に芽吹くまでの休眠期に剪定をするのが適しているといわれているからです。
また、どうしても梅の枝が多すぎるのであれば、6月から7月に軽く樹の形を整えるくらいの剪定をしておくのもおすすめです。適度に間引いて風通しを得してあげることで、害虫や病気の予防に繋げることもできます。鉢植えのしだれ梅の場合は、地植えとは剪定時期が違うのが注意点です。
鉢植えの場合は、花が咲き終わったら剪定をするのが適した時期となります。花がらを取ったら、新しい芽が出てくる前に、枝を切り戻しておきましょう。どれくらいの時期が目安かというと、枝の長さが元の半分くらいか、少し短くなるくらいの時期がいいとされています。
しだれ梅の剪定方法をご説明していきます。硬い枝に対応できるような道具は必要ですし、剪定をする時に知識と思い切りが大切であることは頭に入れておきましょう。地植えのしだれ梅は枝がとても多くて、しなやかそうでとても硬いのが特徴です。
剪定バサミだけでなくノコギリが必要でしょう。切り落とした梅の枝はかなり鋭くなっていて、踏んでしまうと靴の底を突き抜けてしまうことがあるので、靴にも注意が必要です。
しだれ梅の剪定手順は、まず梅の木の全体のバランスの悪い部分や下の方、内側に向かって流れが悪い枝や、込み合っている枝を切り落としていきます。この時に、ひ弱な枝があったのならいっしょに払っておきます。
剪定が甘いと、枝が増えすぎてしまうので、せっかくお手入れをしても害虫と病気の予防の意味を果たさなくなってしまいます。ちょっと切りすぎなか?と思うくらいに剪定してもいいので、思い切っていらない梅の枝を切っていきましょう。
剪定をしておけば、風通しがよくなって幹への日当たりがよくなります。結果株の育成にも繋がるので、しっかりと剪定しておきましょう。
しだれ梅が美しく華やかに剪定するコツは、懐を大きく作ること。これを意識して剪定すると、綺麗に枝が垂れていくので、時期になると見事なシルエットになることでしょう。
梅の木の年数別の剪定方法
梅の木の剪定は、木の状態によっても剪定方法が違ってきます。そして剪定方法は、梅の樹齢によっても違う方法になるので、注意が必要です。例えば、梅の枝を切り詰める切り返し剪定方法は、剪定した後に、新梢が強く伸びやすくなってしまいます。
樹勢が強くなってしまうことがある方法でもあるので、梅の枝が若いうちは、枝元から切る間引き剪定方法を行うようにしてください。老木の場合、切り返し剪定方法を中心に行うことになります。ここで、植えつけた後の樹の年齢にあわせた剪定方法を解説していきます。
1年目
一般的に梅の苗木として流通しているのが、1年から2年の苗です。1年生の苗の場合、まっすぐな枝が1本伸びた棒苗の状態になります。梅の初結実までは3年はかかるとされているので、このような苗の場合は実をつけるまでは時間がかかるでしょう。
ただ、自分の思うような樹形にすることができやすいというメリットもあります。1年生の苗の剪定は、9月から12月くらいに行いましょう。
植え付けの時には、目標になる仕立ての様子に合わせて30cmから80cmくらいの高さに切り詰めるようにしてください。これで、苗木の生長を促すことができます。
2年目
12月から1月に剪定を行います。少しずつ梅の木らしく成長してくる時期でもあります。幹から3本のみを残して、他の枝は切り落とすようにしてください。
残した枝からは、3本くらい細い枝が生えてくるように、他の枝は切り落としてしまいましょう。残した細い枝も、3分の1くらいの長さに剪定します。
3年目
3年目の剪定は、一般の剪定を同じ方法を行っていきます。この剪定方法をするのは、冬剪定のみで大丈夫です。12月から1月くらいに行いましょう。
伸びた枝の中から、交差している枝や下向きの枝がでてきたら、伸びすぎている場合は枝元から切り落としましょう。枝全体が上向きになるように樹形を整えていくのがポイントです。
4年目以降
4年目の梅の木の剪定は、季節によって違う方法になるので、時期ごとの方法をご紹介していきましょう。春の花後の剪定は、春の4月くらいに新しい枝を芽吹かせるために行う剪定となります。花後とは、花が咲いた後のことをいいます。
1つの枝に新芽が3個から4個残る程度に枝を3分の1くらい剪定していきます。夏の剪定方法は、花芽をつけさせるために行う剪定となります。花芽は、後から花になる小さな芽のことを意味しています。
まず、長く伸びている枝を剪定して、植えに向かって真っ直ぐに伸びる太い枝を剪定、交差している枝、枯れている枝、内側に伸びた枝を剪定してください。冬の剪定は、樹形を整えるために行いましょう。夏の時期の剪定と同じで長く伸びている枝や徒長枝、交差している枝を剪定していきます。
梅の剪定の注意点
それでは、梅の剪定の注意点をまとめていきましょう。梅の剪定は初心者の方にとっては、難しいと感じる部分もあるでしょう。また、注意点をしっかりと守ってやらないと思うぬトラブルになりかねません。注意点をしっかりと頭にいれて梅の剪定を行ってください。
毎年定期的な剪定が必要
梅の木は、成長が早いという特徴があります。そのため梅の木を剪定することなくそのままにしておくと、枝や葉が伸び放題になってしまうことがあります。梅の木の樹形が乱れた状態でいると見た目も悪いですし、日当たりも悪くなってしまいます。
それに、風通しも悪くなり、害虫や病気になってしまう可能性もあるので注意点として覚えておきましょう。梅は花付きのいい美しい姿を楽しみたいのであれば、毎年定期的に剪定を行ってください。初心者の方で剪定をして失敗してしまったとしても、少しであればすぐに枝は伸びてきます。
あまり神経質になる必要はないので、思い切って剪定を楽しみましょう。ちょっと失敗だったかなと思っても、翌年にはまたチャレンジすることができるのも梅の魅力でもあるので毎年の剪定を行っていきましょう。
剪定中のケガに注意!
梅の枝は、かなり硬くて、剪定する場合かなりの力が必要になってきます。梅の剪定には、刃物を扱いますし、枝の切り口は鋭く尖っているので、地面に落ちてしまうことも十分あり得ます。十分に注意しておかないと、大きな怪我をする可能性があるので注意点として覚えておきてください。
梅の剪定作業をするときの服装は、長袖、長ズボン、底が厚い靴を履くようにしてください。そして、必ず軍手をすることを忘れないように注意点としてインプットしておきましょう。
こうしておけば、トラブルが合った場合も大きな怪我を防止できることもあるので必ず服装には注意を払っておいてください。
梅の木を適切な時期に剪定しよう!
梅の木の剪定時期や剪定方法について解説してきました。梅の木は、時期によって剪定の方法が違ってきます。初心者の方にも分かりやすく詳しく解説してきたので参考にしながら、剪定を行ってください。ただ、梅の木を剪定するときは注意点をしっかりと守るようにしましょう。
例えば、服装であれば、もしも枝が肌に直接落ちてきた場合肌を守ることができます。梅の枝はとても鋭く、尖っている場合はとても危険でもあります。また、梅の木の剪定は初心者の方であれば、慣れない道具を使う場面も多くあるでしょう。
脚立などに立って作業するとなるとかなり不安定で転等する危険性もあります。もしもの時のとこと考えて作業するようにして、安全に楽しく梅の木の剪定を行いましょう。