梅の収穫時期はいつ頃?花の開花や色などの特徴でタイミングをチェック!

梅の収穫時期はいつ頃?花の開花や色などの特徴でタイミングをチェック!

梅は日本を代表する植物の一つと言えます。でも、意外と花の色や梅の実の収穫時期などは、知らないという人もいるようです。梅にはどんな特徴があるのでしょうか。また花を咲かせる時期や実の収穫時期は、関東と関西で違うのでしょうか。調べてみましょう。

記事の目次

  1. 1.梅の収穫時期っていつなの?
  2. 2.梅の時期
  3. 3.梅の実の色と特徴
  4. 4.梅の収穫時期はいつ?
  5. 5.梅の成熟度と使用目的
  6. 6.梅の収穫時期は使う目的で違う

梅の収穫時期っていつなの?

Photo bymonika1607

日本を代表する植物はたくさんあります。その中でも有名な木の一つが梅でしょう。実際、日本中、どこに行っても梅の木を見ることができます。梅干しや梅酒、梅ジャムなど梅の実の加工品も多く、多くの人に愛されている果実の一つともいえます。

梅の花が咲く時期に梅の花を愛でに行く人や、日常生活の中で木になっている梅の実を見たことがあるという人は、少なくありません。それでも、梅の実の収穫時期がいつなのかは、知らない人も少なくありません。梅の花が咲く時期、そして梅の実の収穫時期を見てみましょう。

梅の時期

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梅の時期は大きく分けて3段階に分けることができます。梅の花が咲く時期と梅の実がなる時期、また、梅の実の収穫時期です。

梅の実の収穫時期は地方によっても少しずつずれがあります。また、梅の実は、収穫時期によって梅の実の特徴が変わるので、おすすめの加工の仕方も大きく変わってきます。

梅の実は収穫可能な初期段階から、完熟していく間にどのように変化していくのでしょうか。使用目的別に、どのタイミングがベストなのかも押さえておきましょう。

梅の花が咲く時期

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梅の花が咲く時期は、地域や花の種類によって若干異なりますが、だいたい1月から3月ごろに開花します。その時期には各地で梅まつりが行われています。

桜の花が咲くと春だなと感じるようですが、梅の花は、桜が咲く前に一足早く咲きます。桜が春の訪れを告げるように、梅の花は冬の終わりを教えてくれる花と言えるでしょう。

桜は満開の時期が一番綺麗で見ごろになりますが、梅の花は二分咲きから三分咲きごろが見ごろと言われています。

咲き始めのころは、花が密集していないので、花そのものをしっかりと見ることができます。梅の花を楽しむためには、梅の花が咲き始めたら、早めに見に行くことをおすすめします。

梅の実がなる時期

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梅の実がなるのは5月ごろです。この時期には、綺麗な青梅になっており、7月ごろにかけてどんどん熟し黄色へと変化していきます。

梅雨という言葉に梅という字が入っているように、梅の実は梅雨時期に最盛期を迎えます。5月から7月の間でも、最も収穫ができる時期は6月です。また、関西と関東では気候が違うので収穫時期も少しずつずれています。

梅の実は青梅から黄色い梅に色が変化していく間に、硬さも変化していきます。最初、青梅の時期は実も硬く完熟していくにつれて柔らかくなっていきます。青梅の時期から加工すれば食べることも可能です。

梅の実の色と特徴

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梅の実は最初は綺麗な緑をしていて、それが熟していくにつれ黄色へと変化していきます。そして色が変化していく過程で硬さや見た目、成分まで変わっていくという特徴があります。

では、青梅の時期から完熟の黄色い実の時期のそれぞれに、どのような特徴があるのでしょうか。色だけでなく硬さや成分を詳しくみていきましょう。

青い梅

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青梅の特徴は、まず表面が硬いことです。食感がカリカリしていて、酸味が強く風味も強いという特徴があります。梅酒にするにはこの青梅の時期が最適です。

見た目にも特徴があり、最初、表面に細かい毛が生えています。この時期はまだ収穫には早い状態です。しかし、この表面の毛がだんだんと減り、表面がツルツルになっていきます。色自体には変化はなく青い状態ですが、表面がツルツルになる段階まで来ると、ようやく収穫を始めることができます。

次は成分の特徴です。青梅にはアミグダリンという成分があります。この成分は青酸配糖体とも呼ばれており、加工せずに摂取すると中毒症状を引き起こしたり下痢をする原因となります。

青梅は採りたての状態で食べてしまうと、身体に悪影響があるため収穫してすぐに食べるのは避けましょう。もちろん、しっかりと加工すれば食べることは可能です。青梅を収穫して食べる際にはきちんと加工し、美味しく食べてください。

黄色い梅

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次は黄色い梅の特徴です。完熟すると青梅に有った強い酸味が無くなり、実も柔らかくなるので、梅干しやジャムを作るのに適しています。また、青梅に有った人体に害のあるアミグダリンがしっかりと分解されているのも特徴です。

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梅の収穫時期はいつ?

Photo bymonika1607

梅の実は青梅になる5月ごろから収穫は可能です。それでも、それぞれの段階で梅の実の状態が変わっていきますので、梅の実をどのように加工するかによっても最適な収穫時期が変わってきます。

また、関西と関東など地域によって収穫時期も変わってきます。では、梅の実の収穫時期を調べていきましょう。

使用目的や地域により収穫時期が違う

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梅の実は青梅から完熟していく間に味も硬さもどんどんと変わっていきます。ですから、収穫した梅の実を何に使用するかによって収穫時期が変わってきます。

梅酒を作るのであれば、酸味や風味が強く、実が硬い青梅の時期に収穫するのがおすすめです。また、青梅の時期に収穫したものを甘露煮にするのもおすすめです。

梅酒は大人しか楽しめませんが、甘露煮にして煮詰めたシロップを、水や炭酸で割ってジュースにして飲めば、子供でも楽しむことができます。逆に、梅干しや梅ジャムを作るのであれば、完熟し実が柔らかくなる時期が、おすすめの収穫時期と言えます。

梅干しや梅ジャムは長期保存も可能ですので、梅の実がたくさんなった時にはぜひ、自家製梅干しや梅ジャムにもチャレンジしてみてください。

関西と関東の収穫時期

Photo byadonyig

梅の実は5月から7月ごろにかけて収穫することができます。関西と関東では収穫時期に若干の差が出ます。

まず関西ですが、関西は5月から収穫が始まり、6月に出荷の最盛期を迎えます。梅と言えば和歌山というイメージが強いかもしれませんが、和歌山の梅の収穫時期は6月が最も多くなっています。

関東も5月ごろから収穫を行なうことはできますが、関西に比べると収穫時期は少し遅くなります。関東では6月ごろから7月ごろにかけて収穫を行なうことができます。

また、関東だけではなく、東北でも6月から7月にかけて収穫を行なうことができます。関西と関東で収穫時期に大きな違いはないものの、それでも1ヶ月程度ずれているようです。

梅の成熟度と使用目的

Photo bymunki

梅は成熟度合いに合わせて色や見た目、硬さや味などが変わっていきます。使用目的に合わせて収獲する時期を決めることで、成熟度合いによる梅の特徴を最大限に生かすことができます。梅の成熟していく過程とそれに合わせた加工方法を押さえておきましょう。

青く硬い梅

Photo by Dakiny

青く硬い梅は、成熟度としては、まだ熟していない段階です。この段階は、実が硬く酸味が強い特徴があります。また、風味もしっかりとしています。

この時期の青梅は梅酒や甘露煮にすることがおすすめです。また、実が硬い特徴を活かしてカリカリ梅にするのもおすすめです。

青い梅と完熟の中間の梅

Photo byerwin66as

青い梅と完熟の中間の梅は、両方の良いところを兼ね備えた状態と言えます。酸味や風味が強いだけではなく、だんだんと完熟へ向けて甘みも増していきます。

また、実の硬さは少しずつ柔らかくなっていくので、加工もしやすくなります。梅酒や梅シロップを作ったり、梅ジャムや梅干しにするなど、様々なものに加工することができます。カリカリ梅のような、しっかりとした食感が欲しいもの以外であれば、応用範囲が広いと言えまるでしょう。

黄色く完熟した梅

Photo byglacika56

黄色く完熟した梅は、なんといっても実が柔らかいことが特徴です。とくに、しっかりと熟したものはとても柔らかくなるのでジャムのような実の形が残らないで良いものにおすすめです。

また、形がないものとしては、完熟梅をペーストにしてそれをベースにゼリーにするなどもおすすめです。もちろん、完熟梅で作る自家製梅干しもおすすめです。

梅の収穫時期は使う目的で違う

Photo byKatinkavomWolfenmond

日本を代表する樹木の一つであり、花も実も楽しむことができる梅は、本当に魅力たっぷりの植物と言えまるでしょう。

梅の実は、地域によって若干の違いがあるものの、5月から7月にかけて収穫することができます。梅の実の収穫でポイントとなるのは、使う目的によって収穫時期を決めることです。

青梅の時期は、実が硬く酸味や風味が強いので、梅酒や梅シロップ、カリカリ梅におすすめです。逆に、完熟するにつれて、実が柔らかくなっていくので、梅ジャムや梅干しにおすすめです。

梅は花も綺麗ですし、実も美味しく食べることができるので、長期に渡って楽しめる植物の一つと言えるでしょう。

また、梅干しや梅ジャムなどを作ることも、作ったものを更に加工して、料理やスイーツのレシピを増やすこともできるので、ぜひ色々なものにチャレンジしてみてください。

メイマリ
ライター

メイマリ

夫と小学5年生の息子との3人家族です。仕事に家事に忙しい毎日を癒してくれるのは、我が家のカメや金魚、熱帯魚などの水生生物たちです。学生のころから続けている声楽を今も趣味で楽しみながら充実した毎日を送っています。

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