柔軟剤を入れるタイミングに悩む人は多い
洗濯物を柔らかくしたり、香りをつけて衣類を良い香りにしたり、防臭効果などがあったりと、柔軟剤には様々な効果があります。洗濯をする際に、柔軟剤を入れるだけなので、使い方は非常に簡単ですが、柔軟剤を入れるタイミングがいつなのか迷う人もいるでしょう。
今回は、洗濯の際に柔軟剤を入れるタイミングや、柔軟剤の正しい使い方、柔軟剤の役割について紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。
柔軟剤とは
洗濯洗剤と柔軟剤はセットで使う方がほとんどかもしれませんが、柔軟剤の役割は、衣類をやわらかくさせたり、良い香りを衣類に残すことだけではありません。柔軟剤が、衣類にどのような効果をもたらしているのかを、いくつか紹介していきます。
衣類を柔らかく仕上げてくれる
柔軟剤とは、衣類を柔らかく、滑らかに仕上げてくれる仕上げ剤のことを言います。柔軟剤のほかにも、「柔軟仕上げ剤」や「ソフナー」、「ファブリックコンディショナー」などの呼び方をされています。
柔軟剤には、柔軟成分が配合されていて、衣類の繊維をコーティングします。コーティングの効果で繊維の表面がなめらかになり、肌触りがふんわりと優しくなります。
静電気を防止する
柔軟剤の使い方は非常に簡単で、使うだけで衣類の摩擦を防いで、静電気を起こりにくくします。柔軟剤が衣類の繊維をコーティングするので、衣類同士の摩擦が起こりにくくなって、静電気の発生を抑制します。また、静電気には、花粉を吸着する原因にもなります。
花粉を除去する
あまり知られていないかもしれませんが、柔軟剤を使うと花粉の除去や、付きにくくなる効果があります。柔軟剤が静電気を抑制してくれるため、衣類の静電気が花粉を引き寄せて、くっつくのを防いでくれます。春先などの花粉が多い時期に、柔軟剤はとても役立つので、おすすめです。
香りをつける
柔軟剤のいちばんの魅力は、衣類に良い香りを残せるところです。最近では、香りメインの柔軟剤が多くドラッグストアに並んでいます。たくさんの柔軟剤の中から、自分のお気に入りの香りの柔軟剤を見つけることができます。
においを予防する
柔軟剤は、良い香りを衣類に残すだけではなく、消臭効果もあります。ほとんどの柔軟剤には、臭いの原因である雑菌を防ぐ効果があります。汗の臭いやタバコの臭い、イヤな部屋干しの臭いも消臭して、つきにくくしてくれます。
梅雨の時期は、なかなか外に干せずに部屋干しの臭いが気になりますが、柔軟剤を使うことで、イヤな臭いから解放されます。梅雨の時期にはとくに、柔軟剤の使用をおすすめします。
柔軟剤を入れるおすすめのタイミング
柔軟剤を洗濯の時に使う時に、どのタイミングで柔軟剤を入れるのが良いのか迷ってしまいます。入れるタイミングが間違っていると、柔軟剤の効果が発揮されず、だた柔軟剤を入れただけになってしまいます。
洗濯機ごとに柔軟剤を入れるタイミングが違っているので、お使いの洗濯機では、どのタイミングで柔軟剤を入れるのかを確認してください。
全自動洗濯機の場合の入れるタイミング
一般的な縦型の全自動洗濯機で洗濯をする際の、柔軟剤を入れるタイミングについて解説します。洗濯を開始する時に、柔軟剤自動投入口に柔軟剤をあらかじめ入れて洗濯を開始します。ここに柔軟剤を入れると、最適なタイミングで柔軟剤が投入されるようになっています。
ほとんどの全自動洗濯機に、柔軟剤自動投入口が付いています。柔軟剤自動投入口の位置や使い方は、洗濯機によって違うので、お使いの洗濯機を確認してください。
柔軟剤自動投入口に入れずに柔軟剤を入れる場合は、2回目のすすぎの時に洗濯槽へ、水と一緒に柔軟剤を入れると良いです。柔軟剤自動投入口に柔軟剤を入れ続けると、柔軟剤の固まりが出来て汚れたり、定期的な掃除が必要になります。汚れが気になる方には、こちらの方法もおすすめです。
二層式洗濯機の場合の入れるタイミング
二層式洗濯機とは、洗濯槽と脱水する層が別れている洗濯機のことを言います。あまり見かけなくなりましたが、汚れがよく落ちるので根強い人気のある洗濯機です。二層式洗濯機の柔軟剤を入れるタイミングは、2回目のすすぎの時に、水と一緒に柔軟剤を洗濯槽へ投入してください。
柔軟剤を入れたら2〜3分洗濯機を回して、その後、脱水します。二層式洗濯機には、柔軟剤自動投入口が付いていないので、洗濯槽に直接入れる方法のみになります。タイミングと使用量を間違わなければ、しっかり柔軟剤の効果が発揮されます。
ドラム式洗濯機の場合の入れるタイミング
節水が出来て、衣類乾燥も出来る人気のドラム式洗濯機の柔軟剤を入れるタイミングは、全自動と同じく、洗濯を開始する前に柔軟剤自動投入口に柔軟剤を投入して、洗濯を開始してください。ドラム式の場合は、柔軟剤自動投入口が簡単に取り外せるものが多いので、汚れても洗いやすくなっています。
手洗いの場合の入れるタイミング
洗濯機を使わずに、手洗いで洗った時の柔軟剤を入れるタイミングは、洗濯洗剤をしっかりとすすいだ後、水を入れて柔軟剤を溶かし、その中に衣類を3分ほど浸します。洗剤と柔軟剤が混ざらないように、念入りに衣類をすすぐようにしてください。柔軟剤の使用量を守り、入れすぎないようにします。
柔軟剤の正しい使い方
柔軟剤は、正しく使うことで効果が発揮されるものです。洗濯をする時に、いつも柔軟剤を使っているのに、効果がイマイチ感じられない場合は、柔軟剤の使い方や使用量、洗濯機の設定を再度確認してみてみると良いでしょう。
使用量の目安を守る
柔軟剤の使用量は、ラベルに記載されている使い方や量を守って使用してください。たくさん柔軟剤を入れたからといって、衣類の柔らかさが増したり、香りが強く残るというわけではありません。柔軟剤の入れすぎは、衣類の繊維が傷ついて、服が傷みやすくなる原因になります。
また、洗濯のたびに柔軟剤を入れるのではなく、使い方としては3〜5回に一度くらいの割合で柔軟剤を使うのが、衣類を傷めないためにおすすめです。
洗剤と一緒に入れない
柔軟剤と洗濯洗剤を一緒にいれてしまうと、それぞれの効果を打ち消しあってしまうため、一緒にいれないように注意してください。洗濯洗剤には、衣類の汚れを落とす効果があるので、柔軟剤が混ざることで、汚れが落ちにくくなってしまいます。
柔軟剤も、繊維をコーティングする効果が薄れてしまうと、静電気が起きやすくなったり、香りが残らずに防臭効果が発揮されなくなってしまいます。それぞれの効果を生かすためにも、正しく使ってください。
すすぎは2回に設定する
すすぎ1回で済む洗濯洗剤が多く売られているため、洗濯洗剤に合わせてすすぎ1回に設定して洗濯している方は多くいます。しかし、柔軟剤を使用する時には、すすぎ2回で設定するのがおすすめです。
すすぎ1回では、柔軟剤がきれいに落ちきらずに衣類に残ってしまいます。柔軟剤が残ったままの衣類を干しても、雑菌が繁殖してイヤな匂いが残っていたり、洗濯槽内もカビなどの汚れが繁殖しやすくなります。
柔軟剤を使う際には、洗濯洗剤がすすぎ1回推奨のものでも、必ずすすぎ2回を設定して洗濯するようにしてください。
脱水は軽くに留める
すすぎのあと、脱水をしすぎないように注意してください。脱水をしすぎてしまうと、柔軟剤の効果が脱水とともに薄れていってしまいます。脱水が一度だと、水分がやや残っている状態なので物足りなさや乾きが遅く感じますが、脱水のしすぎは衣類を傷めてしまいます。
洗濯物の量を調整する
洗濯物の量が多すぎると、汚れが落ちにくくなったり、柔軟剤が洗濯物全体に行き渡らずに、ムラになってしまいます。洗濯物が多くても洗濯機は機能してくれるので、できるだけ多く洗濯物を入れてしまいがちです。
洗濯をする時には、少し少ないくらいが衣類にとっても、柔軟剤にとっても最適な量だといえます。詰め込み過ぎないように気をつけてください。
しっかり洗濯してから使う
洗濯洗剤が衣類に残ったまま柔軟剤を投入しても、香りがしなかったり、柔軟剤の効果が発揮されません。落ちきれていない汚れや、汗の匂いに柔軟剤の香りが、消されてしまっていることが原因かもしれません。
柔軟剤を入れる前に、衣類の汚れや洗剤が残らないように、しっかりと洗浄して、すすぐことが大切です。落ちにくい汚れは、つけ置き洗いがおすすめです。
柔軟剤の入れるタイミングを正しく知っておこう!
柔軟剤は、使い方や使用量を守ることで、衣類にとって良い効果をもたらしてくれます。使用量を多めにしても、効果は変わらないので、衣類にとっては逆効果となってしまいます。柔軟剤の入れるタイミングがわかれば、今よりも効果的に柔軟剤を使って、良い香りを楽しみましょう。