100均ダイソーの電池の種類とは?
電池はいろいろなところで使われる、なくてはならないものです。しかし、電気店で有名メーカーの電池を買おうとすると、結構な値段のものが多く、買うのにちょっと躊躇することもあります。
そんなとき100均のダイソーに行くと100円でいろいいろな種類の電池が所狭しと陳列されています。乾電池のサイズも単1から単5とあり、マンガン電池やアルカリ乾電池もあり、9V電池の他にボタン電池、さらには何と充電池まで揃っています。
ここではダイソーで売られている、主に良く使われる乾電池とボタン電池の2種類について、それぞれのサイズとそれらの意味、違いについて紹介します。
乾電池
乾電池とは一次電池を指しますが、一般的には円筒形の細長い電池を指します。ダイソーの乾電池は種類も豊富で、サイズは単1から単5まであり、アルカリ乾電池とマンガン電池の2種類があります。
マンガン電池はあまり使われていないようですが、マンガン電池の特性を知れば、アルカリ電池とマンガン電池をうまく使い分けることができます。
マンガン電池は断続的に使うと回復するという特性があるので、懐中電灯や携帯ラジオなどにはむしろアルカリ乾電池よりも向いています。
ダイソーの乾電池はアルカリ乾電池は単3電池なら5個、単4電池は4個セットで売られているので、1個あたりの価格は20~25円と格安です。マンガン電池は単1電池で4個など、さらにお得です。
ダイソーではこのように、乾電池のサイズの豊富さだけでなく、マンガン電池やアルカリ電池など、電池の種類も豊富にそろっているので、用途に合わせて購入すれば、さらにお得になります。
ボタン電池
ダイソーの電池売り場では乾電池だけでなく、ボタン電池についてもいろいろな種類が揃っていて、欲しいタイプの電池は大体買うことができます。円筒型の乾電池と異なり、ボタン形状の薄い電池はコンパクトで、車のリモコンキーや時計、電卓など、小さい形状のものに使われています。
乾電池は一般的に単1、単2などという名称で区別されていますが、国際規格では単1電池はLR20、単2電池はLR14、単3電池はLR6などとなっています。
これに対してボタン電池はLR41やCR2026などのように表示されています。これらひとつひとつのアルファベットや数字には意味があって、Lはアルカリ、Cは二酸化マンガンリチウム、Rは形状で円筒形であることを示しています。
数値についてはLRのあとの数値は国際規格で定められている寸法、CRのあとの数値は外径と高さのおおよその大きさを示しています。
100均ダイソーの電池の安全性
ダイソーの電池は他の大手メーカーのものより安価なので、性能や安全性に不安を持つ人も多いのではないでしょうか。
しかし、これまでダイソーをはじめとする100均の電池で事故があったというニュースは耳にしません。それは裏返せば100均ダイソーの電池は品質に問題がないということにもなります。
電池を使っていて一番怖いのは液漏れです。液漏れすると、電池がダメになるばかりでなく、電池を入れているリモコンなどの機械も使えなくなってしまうことも。
ここでは一番怖い、そして起こりやすい「液漏れ」について、安価なダイソーの電池についての安全性や使用上の注意について、考えてみたいと思います。
液漏れの有無
液漏れはダイソーの100円電池でなくても起こります。液漏れには段階があって、ちょっとの液漏れであれば、電極部分に溶け出した液体が付着する程度です。
この段階で通電しなくなればすぐに分かるのですが、気づかずにさらに放置しておくと、電池を入れている部分に液体が漏れ出して、使えなくなってしまいます。
リモコンなど電池を入れて使うものは、使えなくなったからといって新たに購入しようとすると、大変高価なので注意が必要です。
液漏れの原因
液漏れの原因はいくつか考えられます。代表的な原因は長期間使用しない機器に電池を入れたままにしておくことです。
長期間使用しなくても電池は自然放電するので、その状態で入れたままにしておくと、電池が残り少なくなり、電池内部に水素が発生します。発生した水素によって破裂が生じますが、それを防ぐために安全弁が開いて中の液体が流れ出してしまうのです。
この他にも新旧電池を混在して使用したり、違う種類やメーカーの電池を混在して使用するのも液漏れの原因になります。電池を交換する際は、同じ種類のものを同時に替えることが大切です。
ダイソーの電池であれば価格も安いため、気にせずすべての電池を同じ銘柄で全部交換するのに躊躇しなくて済みます。
ダイソーの乾電池の耐久性
はじめに紹介した通り、大手メーカーの電池に比べると、安価なダイソーの電池は安全面はもちろん、安いだけに耐久性に劣っているのではないかと考えている方もいるでしょう。
確かにダイソーの電池は大手メーカーの使用推奨期限がおよそ10年というのに対して短くなっています。しかし、例えばダイソーブランドのDAISO&HWなどは7年という表示がある通り、かなりの期間があります。
電池を購入するタイミングが今まで使っていた電池の寿命が来たためと考えれば、購入後すぐに使うので、これだけの期限があれば、ダイソーの電池でも特に問題ないと言えるでしょう。
100均ダイソーの充電池の特徴
ダイソーにはこの他に充電池もあります。充電池に関しては驚くことに充電器もたったの100円で売っています。充電池と充電器の両方をセットで買っても200円と驚くほどの値段です。
一般的に乾電池に比べると、充電池の価格は高くなります。ダイソーの充電池も乾電池のように4個や5個のセットではなく1個で100円しますが、それでも大手メーカーの電池に比べると格段に安くなっています。
では一般で販売されている充電池と、ダイソーの充電池はどのように異なるのでしょうか。ここでは容量の比較や実際に使用に適した使い方について紹介します。
充電池の容量
通常の乾電池にはありませんが、充電池には例えば1.2V1800mAhなどの表示があります。ダイソーで売っているReVOLTESには1.2V1300mAhと表示されています。
これはその充電池の容量で、ダイソーの充電池の場合は1.2V定格、100mAで使用すると理論上、13時間使用できるということになります。ただし、実際の使用では機器や周りの条件により使用時間は変化します。
使用結果
実際にダイソーの充電池を使ってみた結果、動力関係の機器でなければ、例えばリモコンや小電力の機器に使用する分には問題ありませんでした。
ただし、前の項でも説明した通り、ダイソーの充電池は1300mAhと容量が小さいため、他の大手メーカーの充電池よりは充電の頻度は高くなるのは仕方ありません。
ダイソーの充電池でも寝ている間に充電するなど、ちょっとした工夫をすることでこの問題は解消できるので、価格を考えればダイソーの充電池は十分だと考えます。
100均ダイソーの電池を使う時の注意点
100均ダイソーの電池は大手メーカーの電池に比べると放電時間や使用期限が若干劣るということです。ただし、あくまでも「若干」というレベルであって、通常の使用に関してはダイソーの電池でも全く問題にはなりません。
もう少し詳しく説明すると、電池は使わないで放置していても少しずつ放電します。放電しきってしまうまでの時間を比べると大手メーカーの電池よりダイソーの電池の方が多少短いのですが、使用条件の違いによる寿命などを考慮すると、それほど大きな差は感じられません。
また、ダイソーの電池はこれまで説明した通り、安全性なども特に問題ないので、一般の電池と同じように使い方に注意すれば、100円という低価格でおすすめな商品といえるでしょう。
違う種類の電池を一緒に使用しない!
液漏れのところでも説明しましたが、異なる種類の電池を混在して使うことは液漏れの原因となります。そればかりでなく、それぞれの放電状態が異なるため、機器への電流の供給が不安定になったりして、十分な性能が出せないことにもなります。
電池のパッケージには必ずと言って良いほど、「種類の異なる電池と混ぜて使わないでください」や、「交換時はすべて一度に交換してください」などの注意書きがあります。ダイソーの電池も同じように注意書きがあります。
ダイソーの乾電池は単3電池の場合、5個セットで売っており、実際に使用するのは偶数の場合が多いため、残った1個のみ交換したり、あとから買ってきた違うメーカーや種類のものと混在させて使うと液漏れなどの原因になるため、注意が必要です。
100均ダイソーの電池は安くてコスパが良い!
以上、紹介してきたように、100均ダイソーの電池は大手メーカーの電池と同じく、安全性・耐久性など特に問題がないことがお分かりいただけたと思います。
ダイソーの電池も大手メーカーの電池と同じように、それぞれの機器に合った、それぞれの種類の電池を正しく選んで、注意して使えばコスパの良いダイソー商品の中でも特に優れものの商品です。