加湿器の気になる臭いはどうすればいい?
加湿器をつけると、何かいつもと違った臭いがすることがありませんか?加湿器の臭いは、そのままにしておいてはいけません。今回は、加湿器の臭いは、どうすればいいのか解説していきます。
加湿器の臭いの原因や、もしも臭いをそのままにしておいたら、どうなってしまうのか、詳しく解説していきます。さらに、加湿器の臭いの取り方や対策方法について詳しくご紹介していきましょう。
加湿器にやってはいけない臭い対策についても、詳しくご紹介していくので、加湿器の臭いが気になる方は、最後までしっかりとチェックしてみてください。
加湿器の臭いの原因
それでは、加湿器の臭いの原因には、どんなものがあるのでしょうか。加湿器の臭いの原因について、詳しく解説していきます。加湿器の臭いの原因を知ると、一刻も早く対策をしていく必要があることが分かります。どういった原因で、加湿器が臭うのか確認していきましょう。
カビの繁殖
加湿器の臭いの原因として、カビがあります。加湿器は、水を入れて使う場合、湿度が高い状態に保たれています。そのため、カビが発生しやすい環境となり加湿気の臭いの原因になっているのです。
湿度100パーセントになっていると、カビにとっては、繁殖するのに絶好の環境になっているのです。カビの臭いの原因として、カビが生えやすい部分は、フィルターやタンク、トレイなどが多くなります。
カビが繁殖すると、臭いの原因になるだけでなく、加湿器から出される蒸気にもカビの菌が付着しています。加湿器を作動させることで、カビの菌を部屋中に撒き散らしていることになるので、こまめに加湿器のお手入れをしておく必要があります。
加湿器には、ヒーターによって、お湯を沸かして蒸気を送るスチームタイプや水に空気を送って、部屋の湿度を上げる気化タイプがあります。さらに、水を超音波で、微細の粒子にすることで、加湿する超音波タイプやスチームタイプと気化タイプを組み合わせた加湿器もあります。
特に、気化タイプの加湿器や超音波タイプの加湿器の場合は、こまめに対策をする必要があります。もちろん、気化タイプとスチームタイプが組み合わさった加湿器も、カビが発生しやすくなっているので、対策は必要になります。
特に、カビが好む環境には、湿度と温度と養分が大きく関係しています。カビは、湿度が70パーセント以上になると、カビが繁殖するのに絶好の環境となります。温度は、20度から30度になると、カビが発生するのにベストになってしまいます。
カビに必要な養分には、たんぱく質、炭水化物、アミノ酸になります。この養分がある場所であれば、カビは発生しやすい環境となるので、人間が生きている限り、カビに必要な養分は常にあることになります。
この湿度と温度と養分の3つの要件が揃うと、カビは発生します。加湿器は、カビにとってはとても好環境ということです。そのため、加湿器の臭いが気になる場合は、カビが原因になっていることがあります。カビは除菌する必要があるので、後ほど詳しく解説していきましょう。
雑菌の繁殖
加湿器の臭いの原因として、雑菌の繁殖もあります。カビと同じように、雑菌も加湿器には、繁殖するので好条件の環境になります。雑菌は、加湿器の水を入れるタンクのなかで、大繁殖します。長期間放置された水は、腐りやすくなっていて、雑菌が繁殖する環境になっています。
そのため、加湿器の臭いの原因になってしまうのです。もしも、心当たりがあるのであれば、タンク内の水を全て捨てて、タンクを乾燥させてください。それでも、加湿器の臭いが気になるのであれば、除菌する必要があります。
タバコの臭いを吸収
このごろの加湿器には、加湿機能のほかにも、空気洗浄機能もあるものが多くなっています。そのため、部屋の臭いを吸収して、フィルターに吸着している状態になります。加湿するために、タバコの臭いを吸収して、常にタバコの臭いを循環させている状態になってしまっているのです。
これでは、加湿器は臭いは取ることはできません。加湿器のフィルターを、掃除して臭いを取っていきましょう。特に、タバコの臭いは、加湿器のフィルターに付着しやすくなっています。加湿器の臭いが、タバコの臭いであるのなら、まずは、フィルターを掃除してみてください。
加湿器の臭いをそのままにしてるとどうなる?
もしも、加湿器の臭いをそのままにしていたら、どうなるのでしょうか。ここでは、加湿器をそのままにしていた場合、どうなるのかについてご紹介していきます。少し、衝撃な事実な部分もありますが、今で知らんふりしていた方は、要チェックです。加湿器の臭いに対して、対策は必要です。
空気中の雑菌やカビを吸い込んでしまう
加湿器の臭いの原因でもある雑菌やカビは、加湿器によって、部屋中にまき散らかされていることになります。カビや雑菌は、目では見ることができないので、知らないうちに吸い込んでしまっているのです。
昔、特別養護老人ホームで、加湿器にお手入れがされていなかったために、レジオネラ菌に集団感染したというニュースがありました。レジオネラ菌に感染することは、珍しいことではありますが、加湿器の臭いをそのままにしておくことは、大変危険であることは確かです。
加湿器から排出される、カビを吸い込むことで、アレルギー症状、気管支炎などのリスクがあります。ですので、加湿器から臭いが発生しているのであれば、臭いを取っていく必要があるのです。
高齢者や赤ちゃんは特に注意
カビは、感染力がそこまで強くないので、健康体の人であれば、そこまで心配する必要はありません。ただ、赤ちゃんや小さい子供、高齢者がいる家庭であれば、加湿器の臭いに対してしっかりを取る必要がありますし、対策をする必要があります。
赤ちゃんや高齢者は、抵抗力が弱く、カビの菌に対しても耐性が低くなっています。しっかりとしたお手入れが必要になってきます。また、いつもなら大丈夫であっても、抵抗力が低くなってしまっている場合や、免疫力が低くなっている場合も注意する必要があります。
過敏性肺臓炎(加湿器病)を発症することも
これの原因には、トリコスポロンというカビが原因であるとされています。このトリコスポロンが、肺に侵入することで咳、息切れ、微熱、倦怠感といった症状が現れます。
湿気が多い場所を好むので、加湿器以外にも、キッチンの水周りなどの腐った木材やじゅうたんなどを敷いた畳なども絶好の環境になります。このカビの胞子は、とても小さくなっているので、エアコンなどで風を出していると、部屋中を浮遊することとなります。
長時間家にいる、専業主婦の方に多い症状でもあります。男性と比べるとなんと2倍にもなっています。さらに、この症状は、家から離れると症状が改善するといった特徴があります。他に、加湿器の臭いをそのままにしておいた場合、気管支喘息や肺アスペルギルス症などの原因にもなることがあります。
加湿器の臭いの取り方
加湿器の臭いが気になる場合、どうやって臭いを取っていけばいいのでしょうか。加湿器の臭いの取り方について、具体的にご紹介していきます。加湿器の臭いの取り方について、重曹や台所洗剤を使ったものをご紹介していきましょう。
さらに、フィルターやクエン酸では臭いを取ることができるのかについて、解説していきましょう。加湿器の臭い対策についてネットで検索すると「クエン酸」を使った対策がでてくることがあります。
果たしてクエン酸は、加湿器の臭いに効果的なのでしょうか?クエン酸での加湿器の臭い取りの効果についても、詳しく解説していきます。加湿器の臭いの取り方とは?
重曹を使った臭いの取り方
重曹には、臭いを取り除く作用があります。そのため、加湿器の臭いの取り方としておすすめの方法になります。さらに、重曹には、研磨作用もあるので、こすり洗いをすることもできるので、臭いを取る以外にも、水垢の取り方としてもおすすめになっています。
重曹は、100円ショップなどでも、簡単に、しかも安価に手に入れることができるので、加湿器の臭いの取り方として、かなりおすすめの方法です。それでは、加湿器の臭いの取り方として、重曹を使った方法をご紹介していきます。
用意するものは、重曹とぬるま湯1リットル、お鍋になります。まず、加湿器の部品を分解していきましょう。加湿器が汚れやすい部分として、フィルター、タンク、トレイがあるので、この部品は確実に分解しておくようにしてください。
お鍋に水を1リットル入れて、重曹を60グラム入れて沸騰させてください。これで。「沸騰重曹水」のできあがりです。沸騰させ過ぎないようにしてください。沸騰重曹水が、常温まで冷めたら、分解した加湿器の部品を浸けておきましょう。
沸騰重曹水に加湿器の部品を浸けたまま、1時間放置してください。1時間浸けたら、重曹水を水道水などのきれいな水ですすいでいきましょう。じっくりと2分3分程度かけてしっかりと重曹水を洗い流しておくと、効果的な加湿器の臭いの取り方になります。
すすぎ終わったら、水気を切って、乾燥させていきましょう。ここの乾燥の念入りに行いましょう。乾いたら、組み立てて、重曹での加湿器の臭いの取り方の完了です。
重曹であれば、簡単に加湿器の臭いを取ることができる取り方になるので、おすすめの方法です。重曹は、加湿器の臭い取り以外にも、使い道がいろいろあります。
台所用合成洗剤を使った臭いの取り方
加湿器の臭いの取り方として、台所用の合成洗剤を使ったものもあります。基本的には、重曹を同じ方法での、臭いの取り方になります。用意するものは、水2リットルから3リットルと台所用の合成洗剤30グラムです。洗剤は、粉末がおすすめです。
粉末タイプは、液体タイプの洗剤と比べて、強力なアルカリ性です。確実に、加湿器の臭いを取りたいのであれば、粉末タイプがおすすめ。まず、加湿器の部品を分解していきましょう。そして、水と台所用合成洗剤を混ぜ合わせて洗浄液を作っていきます。
部品が入る大きさがない場合は、シンクに水を貯めて洗浄液を作る方法もおすすめです。外した部品を、浸して1時間ほど放置しておきましょう。汚れが浮いてきたら、成功の証です。
最後に、きれいな水でしっかりとすすいでおきます。泡がでてこなくなったら大丈夫です。水気を切って乾燥させておきましょう。もしも重曹を使った加湿器の臭いの取り方を試しても、臭いが取れていないのであれば、台所用の合成洗剤で試してみてください。
長年使っている場合はフィルターの交換もおすすめ
加湿器を長期間使っているのであれば、フィルター自体が汚れてしまっていることが、原因である場合もあります。加湿器のフィルターは、構造が複雑になっているので、素人では完全にきれいにするのは、難しくなっています。
もしも、先ほどご紹介した臭いの取り方でも、臭いが取れないのであれば、フィルターに臭いがしみ込んでしまったいる場合もあります。フィルターを交換することで、対策になる場合もあるので試してみてください。
有名なメーカーの加湿器であれば、フィルターは個別に購入できる場合もあります。価格は、2,000円から3,000円くらいになっているのですが、全部変えることを考えるとお得になるのでおすすめです。
加湿器の取り扱い説明書に、推奨される取替え頻度が記載されているので、確認してみてください。フィルターは、消耗品でもあるので、1度取り替えてみる方法もおすすめです。
クエン酸で臭いは取れないの?
加湿器の臭い対策として、クエン酸を使ったものがあります。クエン酸を使った対策をした場合、水垢や汚れに対しては効果があるとされています。クエン酸が効果を発揮するのは水垢や汚れに対してのみになります。しかし、クエン酸は、雑菌臭に対しては、効果はあまりないとされています。
ですので、クエン酸では、加湿器の臭いを消すことはできません。クエン酸でを使った場合は、見た目ではきれいにはなります。しかし、クエン酸では殺菌できてはいません。クエン酸で、軽い加湿器の臭いの場合は、除去できる可能性もあります。
しかし、カビが生えてしまっているのであれば、クエン酸では殺菌することはできません。クエン酸ではなく、重曹や家庭用合成洗剤を使って対策していくようにしてください。
加湿器の臭いを防ぐ対策
加湿器の臭いを防ぐ対策方法には、どんなものがあるのでしょうか。加湿器の臭いを防ぐ対策について具体的に、ご紹介していきます。
加湿器は機械でもあるので、正しい使い方や対策をしておかないと、不具合が生じる場合があります。加湿器を使うのであれば、知っていて欲しい対策でもあるので、要チェックです。
水道水を使用する
加湿器に使う水は、ミネラルウォーターや浄水器の水は適していません。加湿器に使う水は、水道水を使うようにしましょう。加湿器に使う場合は、カルキなどの殺菌する成分がない水を使ってしまうと、腐るのが速くなってしまいます。
浄水器の水は、水自体はきれいなのですが、飲み水としていいということになります。ミネラルウォーターも同じ理由になります。水道水は、汲み置きしておくと1日で殺菌成分である塩素は、なくなってしまいます。
ですので、加湿器に使う水は、水道水を使った場合であっても、タンクの水は1日経過したのであれば、空っぽにしておくことが対策になります。
タンクの水は毎日交換する
加湿器の水を、毎日交換することは対策として効果的です。水道水であれば、カルキなどが入っているのですが、1日も経てば効果がなくなってしまいます。同じものを何日も使っていると、雑菌やカビの繁殖源になってしまいます。
これが、加湿器の臭いの原因になってくるので、1日使ったら継ぎ足すのは、やめておくのも対策になっています。使わない時は、水を捨てて、タンクは空にして乾燥させるようにしておく対策もおすすめです。
使用しない時は乾燥させる
カビがもっとも嫌う環境にすることも対策として、必要になってきます。カビが嫌いな環境は、乾燥です。加湿器は、カビが生えるのには、絶好の環境でもあります。ですので、対策として加湿器を使っていない時に、定期的に加湿器を乾燥させるようにしておきましょう。
ぬめりを防止するグッズを使用する
加湿器の臭いに対する対策として、ぬめりを防止するグッズを使うことができます。もしも、毎回加湿器のタンクがぬめっているのであれば、加湿器に入れておくだけでぬめりを防止してくれるグッズがあります。
例えば、「加湿器キレイ」であれば、銀イオンの力で加湿器の雑菌を退治してくれます。加湿器のタンクに、袋状のパックを入れておくだけと簡単作業でできるので、非常に手軽にできるのでおすすめです。タンク内のカビやぬめりを防止してくれます。
有効期間は、6ヶ月も効果を発揮してくれるので、長期間使えるのも魅力になっています。他には、銅線を加湿器のタンクの中に入れておく方法もあります。この他、加湿器のタンクに水を一緒に入れる、加湿器用除菌液などもあるので、試してみてください。
加湿器を、そもそも菌が繁殖しないようにする方法もあります。除菌アイテムを使うことで、菌を抑制することができれば、より簡単にお手入れをすることができます。例えば、加湿器除菌タイムを使えば、身体無害の、しっとりした成分でできた商品になります。
ネットで「加湿器除菌アイテム」と検索してみると、すぐに出てくるので、お試しください。使い方は、タンクに水を入れる時に、一緒に除菌剤を入れればOKです。タンクの容量にも関係しているのですが、2リットルに対して5ミリリットルとなります。
ピンク色カビやタンクが汚れてしまうのを、防いでくれる効果が期待できます。加湿器のお手入れの頻度を、減らすことができます。タンクをきれいな状態にしてから、この商品を使うようにしてください。
加湿器のやってはいけない臭い対策
実は、加湿器にやってはいけない臭い対策が、あります。加湿器でやってはいけない臭い対策について、詳しく解説していきましょう。もしかすると、気が付かずに臭い対策として、やってしまっていないか確認してみてください。
消臭スプレーを使用する
ファブリーズやリセッシュといった消臭スプレーをすることは、NGです。加湿器の水蒸気は、人間の口から体内に入ってきます。そのため、加湿器が故障してしまう原因になる可能性もありますし、人体にも影響がある場合もあるので、絶対にしないようにしてください。
アロマで臭いをごまかす
アロマで臭いをごまかしても、根本的な解決にはなっていません。そもそも、加湿器の臭いの原因は、カビや雑菌が原因です。アロマでは、その場しのぎの対策になってしまいます。もしも臭いが解消されたとしても、雑菌を撒き散らしていることとなります。
アロマを入れることができる加湿器もありますが、臭い対策はしっかりと行うようにしていきましょう。カビや雑菌が繁殖している加湿器を使うのは、危険です。さらに、クエン酸での臭い対策もできません。今回ご紹介した重曹や台所用洗剤を使って浸け置き洗いをするようにしてください。
正しい方法で加湿器の臭いを取ろう!
加湿器の臭い対策について、ご紹介してきました。加湿器の臭いの原因は、カビや雑菌になっています。臭いが気になるのであれば、重曹や台所用洗剤を使って、浸け置きしてください。そして、臭いがまだ気になるのであれば、加湿器のフィルターを交換する方法もあります。
ただ、クエン酸は、加湿器の臭いには効果がありません。さらに、臭いが取れたのであれば、また菌が繁殖してしまわないように、使っていないときには乾燥させたり、水を毎日交換するなどの対策を施しておきましょう。
加湿器の臭いをそのままにしておくことは、非常に危険行為でもあります。臭いが気になるのであれば、速めに対策をしてください。