2020年新型の250ccビッグスクーターからお気に入りを探そう!
市街地走行やツーリングで格好よく乗りこなせる250ccビッグスクーターですが、さまざまな製品があります。どれを選べばいいか迷う場面もありそうですが、今回は2020年の新型車種をピックアップしてみます。この中からよさそうなものを選んでください。
250ccのビッグスクーターのメリット
250ccビッグスクーターのメリットがどこにあるのか考えてみましょう。実用性に優れた250ccビッグスクーターは最近人気の車種ですが、購入して乗り回すことで楽しい思いもできます。その250ccビッグスクーターの具体的メリットを検証してみます。
種類豊富
250ccビッグスクーターの人気おすすめ製品については後程紹介しますが、それを見るまでもなく、種類が実に多いです。個性的なものもあり、その種類選びだけでも楽しいでしょう。選択肢がいろいろあるということは、自分に合ったデザインや形式のものを探せるということです。
ツーリングに快適
250ccビッグスクーターはツーリングにも最適な車種です。走行性能も高く、どこでも快適に利用ができます。また、ツーリングに行く時はいろいろな荷物を持っていくでしょうが、250ccビッグスクーターはその積載性も高く、使いやすいです。
ツーリング以外にも、買い物や通勤・通学にも使えるのが250ccビッグスクーターです。いろいろな用途に利用できて、とても便利な存在です。
オートマチック車である
250ccのビッグスクーターだけの特徴ではなく、すべてのビッグスクーターに言えますが、オートマチック車となっています。そのため、クラッチ操作やギアチェンジなどは必要ありません。だれもが簡単に扱えるのがビッグスクーターのいいところです。
高速道路を走行できる
高速道路での運行が許されているのは、125cc以上の排気量のバイクやスクーターです。しかし、125ccクラスだと、時速100km以上で進む周囲の自動車に負けずに走るのは結構大変です。パワーや風の抵抗という点で、あまりおすすめできません。
その点、250ccのビッグスクーターなら、それらの問題をクリアできます。快適な走行も可能で、高速道路での運転にもおすすめできます。ただ、250ccビッグスクーターでの高速道路運転にはいくつか注意点がありますが、そのことについては後程触れます。
車検が不要
自動車やバイクを利用している人は、その状態をチェックするための車検を受けなければいけません。車検の有効期間は2年で、2年ごとに検査を受けなおします。この車検に合格しないか、車検自体を受けない自動車やバイクは公道を走れません。
ところが、250ccビッグスクーターの場合、車検を受ける必要はありません。ということは、面倒な手続きが不要ということでもあるし、車検費用の節約にもなります。つまり、維持費に掛ける費用が少なくて済むのです。
シート下にトランクがある
ビッグスクーターのシート下にはトランクがあります。ある程度の荷物なら収納ができます。250ccビッグスクーターはツーリングに最適と書きましたが、それはこのトランクがあるからでもあります。遠出をした時に必要な物は揃えておけるでしょう。
トランクのほかに、リアボックスも装着できます。これなら、かなりの荷物の収納ができ、ツーリングもより楽しめるようになります。これはオートマチック車であるビッグスクーターのメリットの一つでもあります。
これ以外にもフロント部分にコンソールボックスが付いている場合があります。ロック機能もあり、大切な小物の収納にはおすすめの場所です。駐車券を収納するのにもちょうどいいです。
長距離運転しても疲れない
250ccのビッグスクーターだけではありませんが、長距離運転をしても疲れないようになっています。その理由は、大型バックレストにあります。この大型バックレストのおかげで、座り位置が取りやすくなるのと寄り掛かれるのとで、体が楽になります。
そのため、ビッグスクーターに乗る方が通常のバイク乗りよりも腰への負担は抑えられます。ビッグスクーターに乗るようになって、腰痛がよくなったという人もいます。
タンデム走行もしやすい
250ccビッグスクターは、タンデム走行に向いています。タンデムとは、バイクの2人乗りのことですが、バックレスト部分にもう一人乗せても快適な走行が可能です。後ろに乗った人も乗り心地が非常にいいでしょう。
意外と遅くない
ビッグスクーターは遅い乗り物と思われがちですが、意外に遅くはありません。ただ、同じ排気量のバイクと比較した場合は、加速スピードがかなり遅くなります。そのため、スピード重視ということなら、ほかの乗り物を利用した方がいいでしょう。
250ccのビッグスクーターの人気おすすめ車種5選【HONDA】
いよいよビッグスクーターの人気おすすめ車種の新型版を紹介します。まずは、HONDAの製品からです。HONDAはオートバイの販売台数は世界1位ですが、ビッグスクーターについてはどのような製品があるのかチェックしてみましょう。
①フュージョン/SE/X
フュージョン/SE/Xのフュージョンとは融合のことですが、何を融合したのかというと、スクーターとアメリカンのフォルムです。新型車種としての登場は1984年で、その後いったん生産が中止されました。
ところが、ビッグスクーターブームの再来を受け、2003年に再び人気車種として生産が開始されました。さらに2005年には、フュージョンSEがフュージョンタイプXをもとにモデル変更となり、2006年に誕生20周年記念発売となって、これが最新型の車種となっています。
発売当時発光ダイオードと呼ばれていたハイマウントストラップランプは、最新型車種では現在の呼称のLEDとなっています。サイズは、全長226.5、全幅80.5、シート高66.5、ホイールベース162.5cmで、車両重量は172kgです。
②PS250
次に紹介する人気おすすめ250cc新型ビッグスクーターは、PS250です。PS250のPSとは、ピックアップスクーターの略語ですが、ピックアップトラックに似ていることからこのような名称が付けられました。
どこがピックアップトラックに似ているのかというと、後方のタンデムシートの作りにあります。ここを起こすと、大きな荷台が表れ、荷物の収納が可能になるからです。逆に言うと、タンデムシートの状態のままでは、荷物の収納はできません。
PS250のユニークな特徴は形とデザインにあります。全体の外装を取り払い、解放感のあるスッキリした作りになっています。他のビッグスクーターとはちょっと違った感じです。サイズは、全長208.5、全幅79.5、シート高72.5、ホイールベースが145.5cmで、重量は172kgです。
③フォルツァ/X/Z
HONDAからフォルツァXとZという人気おすすめの250ccビッグスクーターが発売されています。XとZの違いの一つは、それぞれの車種の発売時期が異なっていますが、それだけでなく、XにはSマチックが付いていなく、Zには付いています。
では、Sマチックとは何かというと、HONDAが開発した新型トランスミッションの名称です。Sマチックが搭載されていると、オートマチックモードとシーケンシャルモードの両方を利用できます。シーケンシャルモードとは、マニュアルミッションモードのことです。
フォルツァZのSマチックには、オートマチックモードとしてDモードとSモード、マニュアルモードとして6速変換ができます。どれも自由に選択でき、快適で楽しい走行が可能になっています。燃費もXよりZの方が少しいいです。
④フォルツァsi
フォルツァsiの初登場は2013年と新型の車種となります。フォルツァの品質は非常によく、人気もあったのですが、価格が高くなりがちでした。そこで、タイの工場へ生産を移管し、価格を抑えて、シンプルな250ccビッグスクーターの生産を始めたのです。
単純に価格を比較すると、2011年のフォルツァZは66万円(税抜き)、2013年のフォルツァsiは51.4万円(税抜き)となっています。価格が安くなると、性能が落ちるのかと思いきや、フォルツァシリーズの利便性を受け継ぎ、さらに進化させています。
いくつか250ccフォルツァsiにはおすすめ点がありますが、まず他のシリーズとは違うユニットエンジンを搭載し、新型のスチールフレームに取り付けています。また、シート下のトランク容量は53lもあるほか、フロントパネルの両側にもトランクが備え付けられています。
⑤フェイズ/ABS
HONDAの250ccビッグスクーター、フォルツァシリーズも人気は上々でしたが、それの大幅な仕様変更を加えて、さらに使いやすいおすすめタイプとなったのが250ccフェイズ/ABSです。2009年7月発売の新型車種で、いろいろな優れた特徴があります。
まず、車種名のもとになった前・後輪連動ABSは、左ブレーキレバーを握るだけで前後輪が連動するのと、ABS(アンチ・ブロック・ブレーキシステム)とのコンビのことを言います。これにより、滑りやすい路面上でも効率的にブレーキシステムが作動します。
基本的には左右のブレーキレバーを一緒に握ってほしいとのことですが、もし左側しか握れなくても、このブレーキシステムにより、250ccビッグスクーターは停車します。走行性能も優秀で、高速道路でもスムーズで快適な運転ができます。
250ccフェイズ/ABSはフォルツァシリーズよりも、軽量化・小型化されています。車両重量は180kgで、加速、旋回、減速においてその軽さを実感できます。シート高も4cmほど低く、コンパクトな感じがします。トランクの収納量は50lです。
250ccのビッグスクーターの人気おすすめ車種3選【YAMAHA】
続いて、YAMAHAの250cc人気おすすめビッグスクーターを取り上げましょう。YAMAHAというと楽器や音響製品の販売で有名ですが、この二輪部門が独立してYamaha Motor Co., Ltd.(ヤマハ発動機株式会社)が生まれました。ここがビッグスクーターを手掛けています。
①マグザム
YAMAHAマグザムは流れるようなデザインが魅力の250ccビッグスクーターです。まず、そのサイズを確認しておきましょう。全長は236.5、全幅は82.0、シート高は65.5、ホイールベースは161.5cmです。ロー&ロングボディ250ccビッグスクーターで、タンデムもしやすくなっています。
タンデムしても、ゆったりと落ち着いて座れます。現在は高速道路にタンデム走行が認められているので、250ccマグザムはまさにおすすめのビッグスクーターです。エンジンの加速度も快適で、中低速域もパワフルです。
トランクは、前方、後方、シート下に2か所と全部で4か所あり、いろいろなものが収納できます。なお、2017年にYMAHAではマグザムの生産を終了したので、現在入手できるタイプは中古が多くなっています。
②マジェスティ
かつて、ビッグスクーターブームという時代がありましたが、その時代の中心的なけん引役となっていたのがYAMAHAのマジェスティという250ccビッグスクーターです。
もちろん、マジェスティ以外にも250ccビッグスクーターはありましたが、マジェスティなくしてあのビッグスクーターブームは起こりえなかっただろうと言われるほどの存在感を示していました。
マジェスティのサイズは、全長217.5、全幅77.0、シート高70.0、ホイールベース155.0cmです。なお、250ccマジェスティそのものは現在生産終了となっていますが、後継版にマジェスティSがあります。
マジェスティSについて簡単に紹介しておきましょう。こちらは排気量が250ccではなく、155ccで、全長や全幅はやや小さく、シート高は9cm高くなっています。もちろん最新型の車種ということもあり、走行、乗り心地、パフォーマンスすべてにおいて優れています。
③XMAX ABS
YAMAHAの250ccビッグスクーターというと、マグザムとマジェスティに人気がありましたが、最近はXMAX ABSに注目が集まっています。この250ccビッグスクーターはヨーロッパで好評を博していましたが、2018年に新型車種として日本でも発売が開始されました。
そして、2020年3月に最新型の車種が発表されました。その特徴をいくつか拾ってみると、もともとあったカラーにマットブルーとマットグリーニッシュグレーが加わり、5色展開になっています。デザインも個性的で、とても格好がいいです。
また、大型LCDのマルチファンクションディスプレイが配置され、スピードはもちろん、さまざまな確認がしやすくなっています。そのディスプレイ確認だけでも、ドライバーの心が刺激されそうです。
鋭い眼光のような二眼LEDヘッドランプは、ロービーム2灯とハイビームで明るく前方を照らし出します。LEDポジションランプとテールランプは、先進的なデザインとなっています。XMAX ABSは燃費もよく、環境にも優しく、走り心地も抜群のおすすめ250ccビッグスクーターです。
250ccのビッグスクーターの人気おすすめ車種3選【SUZUKI】
最初に400ccや650ccのビッグスクーターを製造したのが日本のメーカーのSUZUKIです。SUZUKIというと自動車販売でおなじみですが、バイクやビッグスクーターも作っています。そのSUZUKIの250ccビッグスクーターにもいいものがあるので、その特徴を覗いてみましょう。
①スカイウェイブ250/リミテッド/タイプM
SUZUKIは、2500cc人気ビッグスクーターを何種類も販売していますが、そのうちスカイウェイブ250リミテッドとスカイウェイブ250タイプMをまず紹介しましょう。まず、リミテッドの方ですが、全長は227、全幅は82.5cmで、これはスカイウェイブ250シリーズでは最大です。
シート高は71.0ですが、全高が138.5cmとこれも最大で、かなり背の高い250ccビッグスクーターです。そのほかの特徴として、指先の寒さを和らげるグリップヒーター、防風効果のあるナックルバイザー、Limitedのエンブレムを装着した大型バックレスト、ロングスクリーンを装備しています。
一方、タイプMには、5つの走行モードを選択できる電子制御式CVTが搭載されています。爽快な走り、きびきびした走り、スポーティーな走りなど、ライダーの好みや状況によりモードを自由に変えられます。
②スカイウェイブ250SS
今度はスカイウェイブ250ssの紹介です。まず、サイズですが、全長が227.0cmで、他のスカイウェイブ250シリーズと全く同じです。全幅は81.0cmで、タイプMよりは幅広く、リミテッドよりも狭いです。シート高は他のスカイウェイブ250シリーズと変わりません。
ただ、全高が114.0cmで、スカイウェイブ250シリーズでは一番低くなっています。サイズだけでなく、装備の特徴もチェックしておきましょう。スクリーンレスエアロマスクを採用し、ライダーを守っています。
また、夜になると、青紫色の発光がブラックパネルに浮き上がり、カラードメーターカバーが輝きます。これは他のスカイウェイブ250シリーズとは異なった発色です。ハンドルにも特徴があり、メッキ仕様で、グリップが太めにできています。そのほかにも特有の装備があります。
③バーグマン200
SUZUKIのバーグマン200は、250ccタイプではなく、200ccエンジン搭載ですが、人気もあり、おすすめ度も高いのでここで取り上げます。実はこの200ccというところがポイントで、150ccエンジンよりも強力で、250ccタイプよりも軽量にできています。
サイズは、全長205.0、全幅74.0、シート高73.5cmで、コンパクト設計ですが、タンデム走行でも快適に乗れます。また、スマートな車体なので、狭い道幅でも走行がスムーズです。シートはフロント部分がスリムにできていて、後方に行くと広がります。そのため、乗り心地はいいです。
2020年の最新型の車種の色は、マット銀、黒、白となっています。シート下のトランクは41lの収納ができ、ヘルメット2個を置いておくことも可能です。また、トランクを開けると、照明が点灯するので、暗い場所でも安心して利用ができます。
250ccのビッグスクーターで高速道路を走る時の注意点
250ccビッグスクターなら高速道路の走行もできますが、その際にはいくつかの注意点があります。高速道路はただ走ればいいというものではなく、注意点を守りながら運転をしなくてはいけないのですが、そのポイントをアドバイスします。
タイヤの外観・空気圧のチェック
高速道路上でタイヤに異常が生じると、かなり厄介です。したがって、外観と空気圧をチェックしておきましょう。そのタイミングですが、タイヤに熱がこもっていない時にします。熱が高いと空気圧が高まり、正常なチェックができないからです。
ガソリンの残量
250ccのビッグスクーターの燃費は低い方ですが、それでも車体が小さいためそれほどのガソリンを積めません。そのため、長距離の高速道路走行では250ccのビッグスクーターのガソリンが不足してしまう場合があります。したがって、ガソリン残量は要チェックです。
服装・天気
250ccのビッグスクーターで高速道路を走行しようという時は、特に服装と天気予報のチェックは欠かせません。その理由ですが、高速道路上では普通停車をできませんから、ずっと運転を続けるからです。そうなると、体がかなり冷える場合があります。
雨や風の強い日などは、よりその影響を受けやすくなります。また、路肩で着替えたり、合羽を着たりもできません。無理やり路肩に停車しようとすれば、できる場合もありますが、時速100km前後の車が行きかう場所は非常に危険です。
料金所
高速道路を走行する時は、料金所で料金を支払いますが、ETC車載機がある250ccビッグスクーターなら注意点は少なく、ETCゲート通過時に徐行し、カードをしっかり入れるだけです。
一方、ETC車載機がない250ccビッグスクーターの場合は、料金所で停車して、料金を支払います。その際、少し面倒で、手袋を外し、財布を取り出さなければいけません。
少しでもその手間を省くためには、料金を事前に確認しておき、フロントの収納ボックスに必要な額を準備しておくといいです。これだけでもスムーズな走行がしやすくなります。
合流時
250ccビッグスクーターで料金所を通過し終わったら、他の車に合流することになりますが、この際にも注意点があります。それは、250ccタイプに限らず、ビッグスクーターのミラーが小さめにできていることです。そのため、死角ができやすいので、十分に目視で前後左右を確認しましょう。
本線走行時
高速道路を250ccビッグスクーターで走行時に特に注意したいのが風です。強い風を受けると、走行に大きな影響があります。前方からの風についてはカウルがある程度防いでくれますが、横からの風は要注意です。
横からの風というと、風の強い日以外にも、トンネルの出入り口、高い橋の上、大型車とのすれ違いざまなどによく発生します。このような時は、より慎重にビッグスクーターを操作してください。
250ccのビッグスクーターで楽しみを増やそう!
ここまで、250ccビッグスクーターのメリット、人気おすすめ車種などを紹介しました。250ccビッグスクーターは、ツーリングに買い物に通勤にといろいろな使い方ができます。したがって、ぜひいい製品を選んで、大いに楽しんでください。