ベゴニアの育て方や栽培のコツを覚えよう!
あなたは花を育てるのは好きですか?庭にいろいろな花を咲かせたり、ベランダにお気に入りの花を育てている人もいるでしょう。しかし花は育てるのが難しいものも多く、育て方を間違えると枯れてしまうこともあります。育て方が簡単で、綺麗な花はないものでしょうか?
そういった人に、ベゴニアは最適な花と言えるでしょう。ベゴニアは多くの種類があり、どれも美しい花を咲かせます。ベゴニアの花言葉は、「幸福な日々」「親切」「愛の告白」「片思い」といったものです。ベゴニアの葉は左右非対称の少し歪んだハート型をしています。
そんな葉の形状から「片思い」や「愛の告白」といった花言葉が生まれてきたのでしょう。ベゴニアは愛する人へ捧げる言葉として素敵な花言葉を持った花です。ベゴニアを鉢で育てて、気になっている相手にプレゼントするのもいいのではないでしょうか?
ベゴニアの花言葉は花の色によっても違います。赤いベゴニアは「公平」が花言葉です。赤いベゴニアは淡い色の多いベゴニアの中で、ひときわ目を引きます。何が起きても曲げない信念や意思の強さを感じさせます。分け隔てなく接してくれる上司に贈る花にもぴったりです。
ピンク色のベゴニアの花言葉は「親切」と「丁寧」です。愛らしいピンクの花が咲いている姿を見ると、心が洗われます。日頃、丁寧な親切さを示してくれる人に感謝の気持ちを込めて、ピンクのベゴニアを贈ると気持ちが伝わるのではないでしょうか?
白いベゴニアの花言葉はピンクのベゴニアと同じ「親切」です。オレンジ色のベゴニアと黄色のベゴニアは「繁栄」と「永遠の栄え」が花言葉です。オレンジと黄色の寄せ植えもいいでしょう。これらのベゴニアを寄せ植えして贈ると喜ばれるでしょう。
自分で育てた花を贈る習慣というのはいいものです。もし庭がある家なら、鉢植えだけでなく地植えをしてもいいでしょう。ベゴニアは「雌雄異花」という特徴があります。雄しべのつく八重咲の雄花と、めしべのつく一重咲き雌花が別々に咲きます。
この個性的なベゴニアの育て方を覚えていきましょう。べゴニアの育て方にはコツがあります。ベゴニアは多年草なので、冬越しをします。どうやって冬越しし、次の年も綺麗な花を咲かせるかといった育て方のコツを知っておきましょう。
冬越しを経験させ、切り戻しや植え替えをして見事に成長させたなら、その他の植物と寄せ植えしてみましょう。ベゴニアとの寄せ植えに相性のいい植物はどんなものがあるのでしょうか?ベゴニアは寄せ植えすることで華やかにすることができます。
種から育てた苗を植え替えたり、鉢植えを地面に植え替えたりする時にどういったコツがあるのでしょうか?またベゴニアの種類の中には1年通して切り戻しができるものがあります。混み合った茎や葉を切り戻しして整理してあげ、冬越しさせましょう。
切り戻しをしたり、植え替えをしたり、冬越しさせて愛情込めた育て方をすると、ベゴニアはあなたの愛情に応えるように美しい花を咲かせてくれます。ベゴニアには多くの種類があるので、寄せ植えするのも楽しいものです。
丹精込めた育て方をしたベゴニアを花言葉に合わせて寄せ植えし、大切な人に贈りましょう。冬越しの仕方、切り戻しの仕方を教えてあげれば、長く楽しんでもらえます。贈られた人の家で冬越しし、切り戻しによって花を何年も咲かせ続けることができたら、幸せなことです。
ベゴニアの特徴
ベゴニアは冬越しをしたり、切り戻しをしたりして育てていきます。綺麗に咲いたベゴニアを寄せ植えすると、とても華やかに楽しむことができます。そうしたベゴニアの育て方を知る前に、まず、ベコニアという花の特徴について見ていきましょう。
シュウカイドウ科ベゴニア属の多年草
ベゴニアは学名が「Begonia」で、シュウカイドウ科(Begoniaea)、ベゴニア属(Begonia)の植物です。原産地はオーストラリア大陸を除いた、ほぼ世界中の熱帯地域や亜熱帯地域で、広く分布しています。日本では西表島から石垣島にかけて、原種が分布しています。
熱帯や亜熱帯に生息しているというと、高温多湿のイメージを想像してしまうかもしれません。しかし実際はジャングルの密林の中でも木陰だったり、高地の涼しい場所に自生しています。年間通して寒暖の差が少ない、穏やかな気候の土地に生息しています。
開花期が長く育てやすい
一般的にベゴニアとは、ガーデニング初心者にも育て方が簡単な花と言われています。ベゴニアは多年草で、冬越しをして、切り戻しをして何年も楽しむことができます。さらに半日陰でも育つ、育ちやすい花です。他の草花と比べても丈夫である上、直射日光を好みます。
暑さにも寒さにも強いのが大きな特徴で、自然にしていても形よく育ってくれます。夏花壇の主役として親しまれています。根茎性ベゴニアの「レックスベゴニア」は観葉植物として、一年を通してずっと利用されています。「エラチオールベゴニア」は鉢植えで一年中開花します。
ベゴニアの種類
開花期が長いベゴニアにもさまざまな種類があります。花の色はピンク、オレンジ、赤、白、黄色、青、紫と多彩です。発芽の適温は20℃から25℃で、生育の適温は18℃から20℃と言われています。茎が上に伸びるタイプや、地面を這うタイプなど種類について見ていきましょう。
四季咲きベゴニア
ベゴニアの種類の1つ目は、四季咲きベゴニアです。四季咲きベゴニアはセンパフローレンスとも呼ばれ、環境次第で年中楽しむことができるベゴニアです。鉢植えでも人気ですが、地植えして花壇の花としての育て方に人気があります。四季咲きベゴニアの多くは、種から育てられます。
丈夫で育て方が楽な点でも人気があり、種類も豊富です。木立性ベゴニアの一種とされることもありますが、最近では独立したタイプとして扱われるようになってきました。春から夏、秋に向けて小ぶりの花をたくさんさかせます。こんもりしたシルエットを作るのも特徴です。
木立性ベゴニア
ベゴニアの種類の2つ目は、木立性ベゴニアです。名前の由来は、茎がまっすぐに立って伸びることから来ています。花が美しいものや、葉が美しいものなど、多彩な品種があります。美しさだけでなく、ベゴニアの中でも育て方が楽で人気のタイプです。
木立性ベゴニアの中でも種類が分かれます。茎が矢竹に似ていて節と節の間が少し長いタイプのベゴニアが「矢竹型」と言われています。茎が柔らかく、枝元から群がるように伸びるタイプのベゴニアが「叢生型」です。四季咲きベゴニアはこの種類に入ります。
細い茎が地面を這うタイプのベゴニアが「つる性型」と言われています。さらに、あまり枝分かれがしない、多肉質の太い茎を持つタイプのベゴニアが「多肉型」と言われています。
根茎性ベゴニア
ベゴニアの種類の3つ目は、根茎性ベゴニアです。根茎性ベゴニアの特徴は、茎が太いことです。地面を這うような育ち方をします。この根茎性ベゴニアは、園芸種の種類がいちばん多いタイプです。根茎の形と大きさによって、さらに分類がされます。
横走根茎型ベゴニア(普通根茎型ベゴニア)、直立根茎型ベゴニア、半木立型ベゴニア、地中根茎型ベゴニアの4種類に分けられます。葉が美しいので有名なレックス・ベゴニアは品種も多いので、独立して扱われることもありますが、基本、この根茎性ベゴニアに分類されます。
球根ベゴニア
ベゴニアの種類の4つ目は、球根ベゴニアです。このベゴニアは、気温が下がると地上に見えている部分が枯れてしまいます。球根は生きていて、冬越しをします。アンデス山脈に生えている原種の6種類から7種類が複雑に交配されて生まれた品種です。
ただデリケートで、日本の暑さに弱いという性質があり、管理するのもやや難しく、育て方が比較的難しいベゴニアです。ベゴニアの中でも大きな花を咲かせることから、最も華やかなベゴニアの種類だと言えるでしょう。さらに球根ベゴニアの交配で誕生したのがエラチオールベゴニアです。
エラチオールベゴニアは冬に咲く鉢花として有名で、人気があります。四季を問わずに贈り物などによく使われています。ただ、暑さにも寒さにも弱い品種です。20℃前後の環境が最適なので、鉢植えで贈られ、室内で楽しまれている美しいベゴニアです。
ベゴニアの育て方①準備するもの
ベゴニアの種類がわかったところで、ベゴニアの育て方を具体的に見ていきましょう。ベゴニアの育て方の前段階として、どういったものを準備すればいいのでしょうか?まず、種や苗を用意しましょう。鉢植えの場合と、花壇に植える地植えの場合では準備するものが違うので見ていきましょう。
鉢植えの場合
ベゴニアの育て方の準備段階として用意するものの中でも、鉢植えの場合を見ていきましょう。苗や球根の場合は、ホームセンターや園芸店、花屋などで手に入れましょう。また種苗会社のインターネットカタログ販売で苗や球根を手に入れることができます。
次に鉢、または横長のプランターを用意します。鉢底ネット、鉢底石も用意しましょう。その他、土、肥料が必要です。鉢植えの場合、緩効性の化学肥料を元肥にします。追肥は水やりの時にいっしょにやることができる液体肥料を準備しておくと便利でしょう。
種からの育て方の場合、種の他、9センチの素焼き鉢、鉢の受け皿、種まき用の土、6センチサイズのビニールポットが必要です。ベゴニアの種は細かいので、種まき用の土は、調整ビートモスと小粒の赤玉土を1:1で使います。水やりは鉢の受け皿に水を貯める底面給水をとります。
地植えの場合
地植えの場合には、苗、球根の場合と種の状態から育て方の場合と違ってきます。苗、球根の場合に他に必要なのは、土と肥料です。地植えの場合の肥料は、土の中に混ぜ込んで使う、有機質の肥料が適当です。種の場合、鉢で苗にまで育ててから植え替えをします。
ベゴニアの育て方②土作りの仕方
ベゴニアの育て方の次の段階は、土作りです。これはベゴニアの育て方に限らず多くの植物に共通して言えることですが、大切なことは空気を適度に含んでいること、水はけがよくて保水性があること、さらには肥料のもちがいいことです。鉢植えの場合と地植えの場合との違いはあるのでしょうか?
鉢植えの場合
ベゴニアの育て方に最適な土の作り方は、鉢植えの場合と地植えの場合で違ってきます。まずは鉢植えの場合、どのような土作りをしていけばいいのでしょうか?鉢植えの場合、ホームセンターなどで市販されている草花用の培養土でも構いません。
自分で配合する場合は、どうすうればいいのでしょうか?自分で配合するなら、ビートモス5、赤玉土2、腐葉土1、バーライト1の割合を基準にしましょう。この割合をもとに、季節ごとに調節していきます。夏はバーライトを多めに、冬はビートモスを多めにします。
球根を植え付ける場合は、赤玉土7、腐葉土3の割合の配合度にしましょう。種からまく時は小粒の赤玉土と調整ビートモスまたはココビートを同じ割合で混ぜたものを使いましょう。
地植えの場合
鉢植えするのではなく、地植えする場合、どういった土作りをしていけばいいのでしょうか?地植えの場合、基本、庭の土を使います。庭の土の中に腐葉土や、ビートモスを混ぜ込んでおきましょう。そうすることで水はけがよくなるのでベゴニアに向いた酸性の土になります。
ベゴニアの育て方③種・苗・球根
ベゴニアの育て方の次の段階は、土に植えるという作業です。この作業は、種からの育て方をする場合、球根からの育て方をする場合、苗からの育て方をする場合でそれぞれ違ってきます。それぞれの育て方を分けて説明します。
どの植え方をするにしても、ベゴニアが元気に育つ環境を作りましょう。まず明るさに気をつけることが大事です。強い日差しを受けるとベゴニアの葉は葉焼けを起こしてしまいます。しかし光が弱すぎると葉が変色します。屋外なら日陰に、室内ならカーテン越しの窓辺が適当です。
寒さや暑さにも注意する必要があるでしょう。ベゴニアの上手な育て方に適した温度は20℃前後です。夏は30℃以上になると株の元気がなくなってしまいます。冬は10℃程度でも成長が止まってしまいます。
鉢植えのベゴニアは屋内に移しましょう。多すぎる湿度も、ベゴニアは苦手です。1年を通して風通しのいい状態を保つようにするのが、ベゴニアの上手な育て方のコツと言えるでしょう。
種からの育て方
まずベゴニアの育て方で、種からの育て方について見ていきましょう。ベゴニアの種は鉢植えの場合も、地植えの場合も、最初はビニールポットに入れる育て方をします。ある程度、大きくなったら鉢に植え替えしたり、庭に植え替えしたりしましょう。
種をまく時期
ベゴニアの種からの育て方の場合、まず種をまくことから始めます。四季咲きベゴニアは種からの育て方ができます。種まきに適当な時期というのはあるのでしょうか?失敗せず発芽させるためには、気温が上がり始めた4月から5月にかけて、種まきをしましょう。
種まきの仕方
ベゴニアの種をまく土は、小粒の赤玉土と調整ビートモスまたはココビートを1:1で配合した、清潔な土にしましょう。まず9センチの素焼き鉢に8分目まで土を入れます。表面を平らにしてから、種を均一にまくのがコツです。種が1か所に密集したりしないよう気をつけましょう。
ベゴニアの発芽を促すコツ
ベゴニアが発芽するまで、ドキドキするのではないでしょうか?発芽させるコツのようなものはあるのでしょうか?ベゴニアは発芽時に太陽が必要です。これを好光性種子と呼びます。種をまいた跡、種を土で覆わないようにするのがコツです。
水やりは鉢の受け皿に水を貯めて下から吸わせることもコツです。ベゴニアが発芽するのに適当な温度は25℃前後です。気温が低いと、発芽が遅くなってしまいます。もし気温が下がってしまうようなら、室内で鉢を管理するのもコツと言えるでしょう。
植え替えのタイミング
鉢受け皿に水を入れ、鉢を置きます。2週間ほどで発芽します。ベゴニアが発芽して子葉が出てきたら、底面給水を止め、土が乾いたら水やりをするのがコツです。本葉が数枚出てきたら、1つずつ6センチのビニールポットに植え替えします。土は種まき時と同じ土を使います。
2週間ぐらいかけて、週に1回液肥を与えながら、育てていきます。ビニールポットの内面に沿って、根が伸びていきます。根が伸びてきたら、鉢植え用の鉢に植え替えするか、花壇の庭に植え替えしましょう。
苗からの育て方
次にベゴニアの育て方で、苗からの育て方を見ていきましょう。種から育てる場合は、コツを掴まないとなかなか芽が出ない場合もあります。ホームセンターなどで苗を手に入れて育てる場合、そうした不安はありません。一番安心できるベゴニアの育て方と言えるでしょう。
苗の選び方
どのような苗を選んだらいいのか、苗を選ぶのもコツがあります。元気な苗とは、葉につやがあって、適度な厚みがあるものです。また茎が太くしっかりしている苗です。茎が間伸びしていたり、葉の数が少なかったり、葉の大きさが不ぞろいだったりする苗は、弱っている可能性があります。
逆に底穴から根がたくさん飛び出しているものは、根詰まりしている可能性があります。株元が蒸れていない通気性が良いものを選ぶのがコツです。また手に取った時に根本がぐらぐらしない苗を選ぶのもコツです。葉に黒いシミがあるものは病気の可能性があるので避けましょう。
苗を植える時期
ベゴニアを苗からの育て方をする場合、植え替えの時期はいつ頃なのでしょうか?植え替えに最適な時期は、ベゴニアの種類によって変わってきます。基本的に4月から6月、または9月から10月であれば、ベゴニアの苗は問題なく植え替えることができるでしょう。
苗の植え方
ベゴニアの苗からの育て方の場合、どういった植え替え方をしていけばいいのでしょうか?まず苗が入ったビニールポットよりも一回り大きな鉢を用意し、鉢穴を塞ぐように鉢底ネットを入れます。鉢底が隠れるくらい鉢底石を敷いて、肥料を混ぜた土を鉢の4分の1ぐらい入れます。
土を崩さないようにビニールポットから苗を抜き、鉢に植え替えする鉢に置きます。鉢に土を加えて苗を安定させましょう。鉢の上部の2~3センチ程度のところまで土を入れるのがコツです。鉢底から水が流れ出すぐらいたっぷりと水をやりましょう。これは鉢植えにする方法です。
庭に地植えをする時は、腐葉土、ビートモス、有機性肥料を土に混ぜ込み、よく耕しておくのがコツです。苗と苗の間を20センチから25センチ開けて、植え替えていきます。植え替え後はたっぷりと水をやりましょう。
球根からの育て方
最後にベゴニアの育て方で、球根からの育て方を見ていきましょう。園芸店の中にはベゴニアの球根を取り扱っていない場合もあります。その場合は種苗会社のネット通販やカタログ通販で入手しましょう。
芽が出ていない球根は、どちらが上かわかりにくい場合があります。球根を見て、少し凹みがある面が上になります。植え付けする時は、上下を間違えないようにしましょう。
球根を植える時期
球根からの育て方の場合、植え付けの時期はいつ頃なのでしょうか?球根の植え付けは、4月から5月が最適と言われています。球根の場合は、どのぐらいの期間待てば、花を楽しむことができるのでしょうか?順調な育て方ができれば3カ月ほどで花を楽しむことができます。
球根の植え方
球根の植え付けの仕方を見ていきましょう。まず12センチから15センチの鉢を用意して、鉢穴を塞ぐように鉢底ネットを入れ、鉢底石を敷いて土を入れます。土は赤玉土7、腐葉土3の割合の配合土にします。土の中に球根を置き、球根が隠れる程度に土をかけましょう。
この時、深く埋め過ぎずに2センチ程度の土がかぶるようにします。たっぷり水やりをして、明るい日陰に置きましょう。上手な管理の仕方は、土が乾いたら水やりをする程度にします。
ベゴニアの育て方④お手入れの仕方
種から、球根から芽が出て茎が伸びてきたら、あるいは苗から植え付けて根付いて育ってきたら、お手入れをして、さらに大きく生育させていきましょう。花が咲くのはもうすぐです。花が咲いたら咲いたで、お手入れをする必要があります。詳しく見ていきましょう。
水のやり方
ベゴニアのお手入れの仕方の1つ目は、水のやり方です。生育期のベゴニアの鉢植えは、土の表面が乾いたら水をあげましょう。水の量は鉢底から流れるぐらい与えます。
地植えは夏の水やりは早朝に行うようにしましょう。球根ベゴニアは地上部が枯れたら水やりは控えめにして、枯れたら水を与えないようにしましょう。
肥料の与え方
ベゴニアのお手入れの仕方の2つ目は、肥料のやり方です、生育してきた株は5月から10月は2週間に1回程度液肥を与えましょう。気温が30℃を超える夏は元気がない株には肥料を控えましょう。球根ベゴニアは地上部が枯れ始めたら肥料は止めましょう。
茎が伸びるタイプには支柱
ベゴニアのお手入れの仕方の3つ目は、支柱をすることです。これは茎が上に伸びるものです。茎に支柱を立てて、誘引しましょう。その時、根を傷めないよう注意します。茎を支柱に結ぶ時は強く締め付けず、余裕を持って締めるようにしましょう。
花がらはこまめに摘む
ベゴニアのお手入れの仕方の4つ目は、花の盛りが終わった時の対処です、花がらはこまめに摘みましょう。また花茎の付け根で切り落とします。花がらをこまめに摘むことで、よりたくさんの花を咲かせ、長くもたせることができます。
鉢植えは定期的に植え替えをする
ベゴニアのお手入れの仕方の5つ目は、定期的に植え替えをするというものです。鉢植えのベゴニアは育てていくと土が劣化し、栄養や空気が入りにくくなります。鉢底から根が見えてきたり、株と鉢が不釣り合いになってきたら、定期的に植え替えましょう。5月から6月、9月から10月が適当です。
ベゴニアの育て方⑤切り戻しの仕方
ベコニアは成長し過ぎてしまうと、姿形や花つきが悪くなります。それを防ぐために切り戻しをしていきましょう。切り戻しとは、花や茎を切って株を小さくしていくものです。こうすることで、次に花が咲く時、形のいい花を楽しむことができます。上手に切り戻して花を長く楽しみましょう。
切り戻しの時期
ベゴニアは花が終わっても、茎には種がほとんどできないので、切り戻してしまいましょう。木立性ベゴニアと四季咲きベゴニアは1年を通じて切り戻しができます。真夏と冬は、密集してしまった葉や茎を整理する程度の切り戻しに抑えておきましょう。
根茎性ベゴニアは梅雨の時期や真夏などの蒸れやすい時期に、密集してしまった葉や茎を切り戻して整理しましょう。球根ベゴニアは8月上旬から中旬の間に、全体の半分まで茎を切り戻しましょう。切り戻しをすることで秋に形のいい花を楽しめます。
また、花が咲かなくなってしまったベゴニアも、切り戻しを行うことで、新しい花を楽しむことができます。この時、わき芽のある節の少し上を切るという切り戻しの仕方をするのがコツです。
切り戻しの必要性
ベゴニアの切り戻しをすることに、どういった必要性があるのでしょうか?株が古くなると花つきも悪くなります。そんな時、切り戻しをすると育ちがよくなります。植え替えの前に株元からすっぱりと切り戻しをするとよく育ちます。切り戻しで茎や葉を落とすことで花を長く楽しめます。
ベゴニアの育て方⑥冬越しの仕方
ベゴニアは多年生の植物です。熱帯や亜熱帯に生息しているベゴニアは、普通に冬越しできるでしょう。しかし日本には四季があります。生息地域とは違う気候の中で育て、何年も美しい花を楽しむために行うのが、冬越しというものです。冬を越すと春にまた美しい花が咲きます。
ベゴニアは寒さに弱い
ベゴニアは寒さに弱い植物です。日本の冬を越すためには、気を使った冬越しをさせてやる必要があります。春から秋までの間は、外に出して楽しんでいても、冬になったら室内に入れて、冬越しさせましょう。直射日光の当たらない窓辺に置いて冬越しをさせましょう。
休眠期である冬のお手入れ方法
ベゴニアは冬になると、冬眠期に入るので冬越しさせます。ベゴニアの鉢を室内に入れて冬越しさせる場合は、室内の最低温度は7℃以上に保ちましょう。冬越しさせる時は、冬眠期に入っているので、土は乾かし気味にしましょう。球根の場合は水や肥料を与えてはいけません。
ベゴニアの育て方⑦注意したい病気と害虫
ベコニアの育て方で、注意しなければならないのは、害虫と病気の発生です。ベゴニアは病気になってしまうと、最悪の場合枯れてしまいます。また害虫に葉や花を食われても、激しいダメージを受けてしまいます。どちらも早期に発見し、早期に対処していきましょう。
ベゴニアがかかりやすい病気
ベゴニアは適切な生育環境にないと、病気にかかってしまいます。乾燥しすぎたり、逆に湿度が高すぎたりすると、病気にかかりやすくなります。ベゴニアがかかりやすい病気と、病気にならないような育て方を知っておく必要があるでしょう。
ウドンコ病
ベゴニアがかかりやすい病気の1つ目は、ウドンコ病です。うどん粉を振りかけたように、葉や茎が白くなってしまいます。見た目の悪さだけが問題ではなく、放置すると葉が褐色になっていき、枯れてしまいます。病気にかかった葉を取り除き、薬剤散布しましょう。
灰色カビ病
ベゴニアがかかりやすい病気の2つ目は、灰色カビ病です。この病気は葉や茎や花に、灰色のカビのようなものがつく病気です。蒸れるとかかってしまう病気で、水のやり過ぎが原因になりがちです。風通しを良くして防ぎ、発症した場合は殺菌剤で治しましょう。
斑点細菌病
ベゴニアがかかりやすい病気の3つ目は、斑点細菌病です。細菌が原因で、葉に斑点が増えて、広がってしまう病気です。菌のついた葉やハサミなどが接触することで感染します。治療法がないため、2次感染を防ぐために葉や茎を取り除きましょう。
ベゴニアにつきやすい害虫
ベゴニアの育て方で注意したいのは害虫です。ベゴニアは害虫がつきにくい植物ではありますが、球根ベゴニアは虫がついて、大きな被害になってしまうことがあります。どんな害虫に注意したらいいのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
ホコリダニ
ベゴニアにつきやすい害虫の1つ目は、ホコリダニです。春から夏にかけて大量発生するホコリダニは、花や葉の汁を吸います。大きな被害になる場合もあるので、対策として、ダニ剤を散布しながら、乾燥をさせないように気をつけましょう。
ヨトウムシ
ベゴニアにつきやすい害虫の2つ目は、ヨトウムシです。春から夏にかけて、新芽や新葉を浸食します。鉢の周りをこまめに確認し、見つけたらすぐに取り除くようにしましょう。予防対策として殺虫剤を散布して、窓は開けないようにしましょう。
アブラムシ
ベゴニアにつきやすい害虫の3つ目は、アブラムシです。2ミリから4ミリの虫で、4月から10月にかけて発生します。茎やつぼみの養分を奪い、ベゴニアの生育を妨げる害虫です。春になって暖かくなったら、殺虫剤を散布して、しっかり予防しましょう。
ベゴニアを寄せ植えする際に相性の良い植物
鉢植えのベゴニアは寄せ植えすることで魅力が倍増します。いくつかの種類のベゴニアを寄せ植えするのもいいでしょう。また寄せ植えに慣れてきたら、ベゴニアと違う植物の寄せ植えに挑戦してみましょう。どの花をどの位置に寄せ植えするかは、あなたの腕の見せ所です。
シダ
ベゴニアを寄せ植えする際に相性の良い植物の1つ目はシダです。シダをベゴニアと寄せ植えする場合、ベゴニアの根本に植えると適度な湿度を保ってくれます。シダは地味な植物ですが、そのおかげでベゴニアの葉なの鮮やかさを、いっそう引き立ててくれます。
コリウス
ベゴニアを寄せ植えする際に相性の良い植物の2つ目はコリウスです。コリウスはシソ科の植物で、美しく色鮮やかな葉が印象的です。コリウスと寄せ植えする時もシダと同様に根元に植えましょう。寄せ植えした鉢の華やかさが増します。コリウスの葉の模様がいいアクセントになります。
セントポーリア
ベゴニアを寄せ植えする際に相性の良い植物の3つ目はセントポーリアです。セントポーリアは適度な湿度があり、明るい日陰でよく生育するという、ベゴニアと生育環境が似ています。開花時期もほぼ同じなので、寄せ植えをするとセントポーリアとベゴニアのコントラストを楽しめます。
ベゴニアを上手に育てて花を楽しもう!
ベゴニアは美しい花を咲かせる、育て甲斐のある観葉植物です。育て方が簡単なので、ガーデニング初心者が種や球根から育て始めることができます。丹精込めて育てたベゴニアには愛おしさを感じるでしょう。ベゴニアなど花のある生活で、日々の潤いを得ていきましょう。