自己肯定感が高い人の特徴
幸せな人生を送るためには大切にしなければならないと言われる自己肯定感。自己肯定感というのは、人と比べて判断する相対的なものではなく、自分がこうだと思うという主観的な評価のことです。
そして「自分は価値のある人間である」や「自分は大切な存在である」と思える状態を自己肯定感が高いといいます。つまり、誰とも比較をせず、自分が自分であることを愛することができるかというのが大切なのです。
そんな自己肯定感ですが、実は日本人は世界の中でも自己肯定感が低いとされています。方法を知っていれば高めることができる自己肯定感。まずはどんな人が自己肯定感が高いのかをご紹介しましょう。
常に自分を高める努力をしている
自己肯定感が高い人の特徴、「常に自分を高める努力をしている」というのがまず挙げられます。自己肯定感が高い人は自分に自信があるので、新しいことにも貪欲に取り組むだけの意志があります。
そして、上昇志向が強く、色んな角度から自分を高める努力を怠りません。そうやって新しい知識や経験を積み重ねていくことでさらに自信が付き、自己肯定感が高まるというよい循環の中にいるのが自己肯定感の高い人の大きな特徴です。
失敗を恐れない
自己肯定感の高い人の特徴、「失敗を恐れない」というのもよく見られる特徴です。自己肯定感が高い人は、自分のことに自信があるのでしっかりと自分の長所や短所に向き合うことができています。
したがって、何か新しいことにチャレンジする時でも、どのぐらいの確率で成功するのか、また失敗したとしてもそこから何かを学び取る方法を冷静に判断する力が備わっています。
むしろ少しぐらい失敗してもそこからリカバリーできるだけの自信もあるので、何事にも失敗を恐れずにチャレンジし、自分を高めることができるのです。
気持ちの切り替えが上手い
自己肯定感の高い人の特徴、「気持ちの切り替えが上手い」人も多いです。特に失敗をしてしまった時には誰でも落ち込んでしまうものですが、自己肯定感の高い人は失敗から何か学び取れないだろうかと前向きな気持ちへ切り替えるのが上手です。
これは失敗をしたとしても、自分にはそこから何かを学び取る力があるという自信があることの表れです。また、成功した時にもその成功に奢ることなく、気持ちを切り替えて次のチャレンジへと進み、自分を更に高めることができます。
プラス思考
自己肯定感の高い人の特徴、「プラス思考」の持ち主であるというのも特筆すべき特徴です。生活をしていれば誰しも毎日いろんな出来事に遭遇しますが、それをどのように捉えるかは自分次第です。
例えば、乗りたい電車に乗れなかったという出来事をネガティブに捉えて落ち込むだけにするのか、次の電車を待つまでに本屋をチェックする時間ができたとポジティブに捉えることができるのかで自己肯定感が異なってきます。
このようにプラス思考を積み重ね、探していた本が見つかったといった成功体験が加わることで自己肯定感を更に高めることができるのです。
成功体験が多い
自己肯定感の高い人の特徴、最後にご紹介するのは「成功体験が多い」ということです。自己肯定感をあえて高める必要もなくすでに自己肯定感が高い人は存在します。それはどこで培われたかというと、子どものうちから成功体験を積み重ねているのです。
成功体験といっても受験などの大きなイベントだけでなく、日常の些細な成功でも構いません。そんな成功体験が多いと自分に自信が付き、自己肯定感も高まるというわけです。
自己肯定感が低い人の特徴
自己肯定感が高い人の反対は自己肯定感の低い人です。自己肯定感というものは、自分のアプローチの方法次第で高めることもできますし、低いままにとどまることもあります。
ここからは自己肯定感の低い人の特徴をご紹介します。自分に当てはまることがあれば、そこから改善するのが自己肯定感を高める第一歩となるでしょう。
自分には無理だと諦めてしまう
自己肯定感が低い人の特徴、まずは「自分には無理だと諦めてしまう」というのがあります。誰しも失敗すると落ち込んでしまいますが、そこで失敗を失敗のままにしておくと、自分への自信がなくなってきます。
そして、また新しいチャンスが舞い込んできても前の失敗を思い出し、自分には無理だと取り組む前から諦めてしまうのです。取り組むこともしないと自分を高めるチャンスがありませんから、自己肯定感も低いままになってしまいます。
周囲にどう思われているかを気にしている
自己肯定感が低い人の特徴、「周囲にどう思われているかを気にしている」という点も挙げられます。自己肯定感というのは他人と比較するのではなく、主観的なものです。
しかし、自己肯定感が低い人には自分に自信がなく、自分を評価する物差しを持っていません。ですから、ついつい他人との比較で自分を評価してしまいます。
すると他人の行動や言葉を必要以上に気にすることになったり、他人からの評価を高めるのに夢中で自分は本当にどうしたいのかを見失ってしまうのです。
人から認めてほしい気持ちが強すぎる
自己肯定感が低い人の特徴、前の項目と似ている特徴ですが「人から認めてほしい気持ちが強すぎる」という点も挙げられます。
自己肯定感が低いと自分で自分のことを肯定することができません。するとどうなるかというと、他人に自分を肯定してもらいたくなるのです。
自分のする行動が他人から肯定してもらえるかどうかが判断の基準になってしまい、本当に自分がやりたいことには意識が向かなくなってしまいます。
努力を認めてもらったことがない
自己肯定感が低い人の特徴、「努力を認めてもらったことがない」というのも大きな特徴です。生まれつき自己肯定感が高い人というのは存在せず、育っていく中で人から認められ、必要とされるという体験をしてはじめて自分が大切な存在であると自覚することができます。
しかし、自己肯定感が低い人はそのような体験をしてこなかったので、自分がいかに唯一無二の価値のある存在なのかに残念ながら気づくことがなく、自己肯定感を高めることができなかったのです。
失敗・挫折がトラウマになっている
自己肯定感が低い人の特徴、「失敗・挫折がトラウマになっている」というのもあります。失敗や挫折を経験したことがないという人はいないでしょうが、その経験がトラウマになるほどの深い傷を残すものであった場合は別です。
失敗や挫折が大きすぎ、なかなかそこから回復できないような時には次の一歩を踏み出すことができず、自己肯定感も低くなってしまいます。
マイナスに物事を考える
自己肯定感が低い人の特徴、最後に挙げるのは「マイナスに物事を考える」という特徴です。自己肯定感が低いということは、自分に自信がないということです。
すると、例え誰かに頼られたとしても「どうせ他に頼る人がいなかったからだ」などというようにマイナスに捉えてしまうのです。
このように物事を捉えていると、いくら自分を高めるチャンスがあっとしても気持ちの面で負けてしまい、最終的にはチャレンジもしなくなってしまいかねません。自己肯定感を高めるチャンスを常に逃してしまっています。
自己肯定感を高める考え方
自己肯定感を高める第一歩として大切なのが、物事に対する考え方です。自己肯定感が高い人の特徴にはプラス思考、自己肯定感が低い人の特徴にはマイナス思考があったように、考え方や言葉ひとつで失敗からも多くのことを学ぶことができます。
自分の強みを見つける
自己肯定感を高める考え方としてまずご紹介するのは「自分の強みを見つける」ということです。自己肯定感が高い人の特徴として自分に確固たる自信があるというのが挙げられます。
そこに一歩でも近づくためには、自分の強みを見つけるというのが必要です。ここで大切なのは決して他人と比べて判断するのではなく、自分が思う強みを見つけるという点です。
履歴書に書けるような立派な強みでなくても構いません。例えば綺麗好きというのも立派な強みです。このように自分基準の強みを見つけていくことで、少しずつ自分に自信がつき、ひいては自己肯定感が高まるのです。
自分の短所・弱点を責めない
自己肯定感を高める考え方、「自分の短所・弱点を責めない」というのも大切な考え方です。自己肯定感が低い人の考え方としてよくあるのが、他人と自分を比較して落ち込んでしまうというのがあります。
自分の短所や弱点を克服しようと努力するのも大切なことですが、自己肯定感を高めるためにはその弱点も含めて自分であると受け入れる考え方も必要です。そうすることでありのままの自分を認めることができるのです。
人から「してもらったこと」を意識する
自己肯定感を高める考え方、「人からしてもらったことを意識する」というのも大切です。自己肯定感が低い人はとにかく物事をネガティブに捉えがちです。
例え誰かが親切にしてくれたとしても「この人はしてくれたのに、あの人は何もしてくれなかった」と「してくれなかった」ことにばかり目が向いて落ち込んでしまいます。
そうするのではなく「してもらった」ことに素直に感謝をすることで物事をポジティブに捉えることができ、意識も前向きになってくるのです。
自己肯定感を高める習慣
自己肯定感を高めるといっても、一朝一夕に自己肯定感は高めることができるわけではありません。少しずつ考え方を変えていき、行動を変えていくことで少しずつ高まるものです。
ここからは自己肯定感を高めるのに大切な習慣や方法をご紹介しましょう。一気にすべてを取り入れるのは難しいですが、一つずつトライしてみてください。すべてが習慣となったころには自己肯定感が高まっているに違いありません。
自分の気持ちに素直に行動する
自己肯定感を高める習慣としてまずご紹介するのは「自分の気持ちに素直に行動する」ということです。自己肯定感というのは、他人の評価ではなく自分の評価が何よりも大切です。
言葉を発したり行動をしたりする時に他人からどう思われるかを気にすることなく、自分の気持ちを素直に表すことを習慣にしましょう。こうすることで自分の言葉や意見に自信を持つことができるようになり、ひいては自己肯定感が高まるのです。
自意識が高い人と付き合って高める
自己肯定感を高める習慣として次にご紹介するのは「自意識が高い人と付き合って高める」ということです。人というのは無意識のうちに周囲からの影響を受けます。
ですから、自己肯定感を高めるためには、自己肯定感が高い人の近くにいることがおすすめです。すると自己肯定感が高い人の行動や言葉からさまざまなことを学ぶことができ、自分も知らず知らずのうちに自己肯定感が高まるのです。
自分を褒めてくれる・認めてくれる人と付き合って高める
自己肯定感を高める習慣として次にご紹介するのは「自分を褒めてくれる・認めてくれる人と付き合って高める」という方法です。
自己肯定感を高めるためには、自分だけの努力に加えて他者からの評価をうまく利用するのも賢い方法です。もちろん他人の意見ばかりを大切にしてはいけませんが、人から褒められるという体験は自己肯定感を高めるのに大きな影響を及ぼします。
自分が信頼している人で、かつ自分のことを人と比べずに的確に認めてくれる人と一緒に過ごすことを習慣づけましょう。
苛々してしまう人・場所からは距離を置く
そしてそのようなポジティブな影響を及ぼしてくれる人との時間を習慣づけると共に、ネガティブな影響を及ぼしてくる人からは距離を置くのが大切です。
うまく言葉にして説明できなくても、一緒にいると苛々してしまったり、そこに行きたくないと思ってしまう場所はなるべく避けましょう。
小さな目標をクリアすることを繰り返す
自己肯定感を高める習慣として次にご紹介するのは「小さな目標をクリアすることを繰り返す」ということです。
自己肯定感を高めるためには、自分自身に自信を持つことがなによりも大切です。そしてそのためには成功体験を重ねなければなりません。
しかし、大人になると日常生活で大きな成功体験を積むのは難しいのが現実です。そこで、あえて小さな目標を立て、それをクリアしていくことで自己肯定感を高めるのがおすすめの方法です。
5分早く起きる、挨拶をする、お菓子を一つ減らすといった簡単に達成できるような目標を立て、習慣的に成功体験を積み重ねていきましょう。
前向きな言葉を使う
自己肯定感を高める習慣として次にご紹介するのは「前向きな言葉を使う」ということです。ネガティブな言葉ばかりを使っていると、考え方もネガティブになってしまうものです。
ネガティブに考えてしまいそうな場面でも、あえてポジティブで前向きな言葉を習慣的に使うことで考え方も少しずつポジティブになっていきます。
筋トレ・ダイエットなどで理想を実現する
自己肯定感を高める習慣として次に紹介するのは「筋トレ・ダイエットなどで理想を実現する」ということです。自己肯定感を高めるためには成功体験が必要ですが、それがはっきりと目に見えると更に効果が高まります。
そこでおすすめの習慣が筋トレやダイエットです。筋トレやダイエットは、努力すればするだけ見た目にも変化が現れますし、数値として明らかになります。
理想とする体型に近づくために努力をし、それが成し遂げられるというのは自己肯定感を高めるために大きな一歩となるに違いありません。
一日の良かったことを日記に残す
自己肯定感を高める習慣として最後にご紹介するのは「一日の良かったことを日記に残す」という習慣です。自己肯定感を高めるには、自分の行動を振り返るだけでなく、そこからポジティブな気持ちを得ることが大切です。
夜にノートや手帳などにその日の行動で嬉しかったこと、良かったことなどを書き留めておきます。1日に1個でも構いませんし、たくさん見つかる日はそれを全部書き出しましょう。
少し経ってから振り返ると、自分にはこれだけたくさんの良いことが起こっているのだと自信がつくに間違いありません。
自己肯定感を低くする習慣
ここからご紹介するのは自己肯定感を低くしてしまう習慣です。どれも無意識にしてしまいがちな行動ですが、どれも自己肯定感を高めたいと思っている人には避けたい習慣です。自分の習慣をぜひ振り返ってみてください。
帰宅後も反省会を行う
自己肯定感を低くする習慣、まずは「帰宅後も反省会を行う」です。仕事でいくら失敗をしてしまっても、帰宅後はプライベートの時間と切り替え、ポジティブな気持ちになれることに集中するのがおすすめです。
自宅でいつまで反省をしていても物事は良い方向へと向くことはありませんので、しっかりと切り替え、翌日への気持ちを高めるためにしっかりと体や心を休めましょう。
マイナス思考を引きずる
自己肯定感を低くする習慣、「マイナス思考を引きずる」のもやめたい習慣です。失敗した時や挫折した時は落ち込んでしまうのはしょうがないですが、そのマイナス思考を引きずっていても何も解決できません。
自分のお気に入りの音楽を聴いたり、運動したり、料理に集中したりしてマイナス思考を頭から追い出してしまいましょう。
自分を卑下してしまう
自己肯定感を低くする習慣、「自分を卑下してしまう」のもぜひやめましょう。自己肯定感が低い人はとにかく人と自分を比べ、自分がいかに劣っているかに意識が向きがちです。
そのような時は、自分の強みを思い出したり、良いことを書いた日記を読み返したりして自分というものに集中するのが大切です。
自己肯定感を高める本
最近では、人生を彩りよく楽しく生きるために自己肯定感が大切であることに注目が集まるようになってきました。本屋に行けば、自己肯定感に関する本もたくさん並んでいます。ここからはそんな本の中でも特におすすめの本を6冊ご紹介しましょう。
ちょっとしたストレスを自分ではね返せる子の育て方
自己肯定感を高める本、まず最初にご紹介するのは土井高徳著「ちょっとしたストレスを自分ではね返せる子の育て方」です。
自己肯定感が高い人になるためには育ってきた環境が非常に大切です。この本は現在子育て中の保護者に向けて書かれた本で、どうすれば自己肯定感の高い子に育つかという方法について解説しています。
子育て中でなくても、自分の自己肯定感を高めるのに参考になるような言葉もたくさん詰まった本ですので、幅広い世代におすすめです。
自己肯定感、持っていますか?
自己肯定感を高める本、続いてご紹介するのは精神科医である水島広子著「自己肯定感、持っていますか?」です。
対人関係療法の第一人者として大活躍中の筆者が語るのは、他人のとのつながりを感じて自己肯定感を高める方法です。分かりやすい言葉で解説がされているので、本に苦手意識がある人でも読みやすいと評判です。
自己肯定感からパートナーシップを変える方法
自己肯定感を高める本、続いてご紹介するのは中村あきら著「自己肯定感からパートナーシップを変える方法」です。
中心として書かれているのは恋愛や結婚に悩む女性向けの言葉ですが、大人が人生をどのように捉えるかという点についても多く触れられています。
それでいい。
自己肯定感を高める本、続いてご紹介するのは漫画家である細川貂々とすでにご紹介した「自己肯定感、持っていますか?」の著者でもある水島広子の対談形式の「それでいい。」です。
自他ともに認めるネガティブ思考の持ち主である細川貂々が、精神科医である水島広子に相談するという形になっており、自分を認めるということの大切さをポジティブな言葉で説明しています。
敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法
自己肯定感を高める本、次にご紹介するのは根本裕幸著「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」です。
3か月先まで予約が取れないという大人気心理カウンセラーである著者が書いてる本で、周りの目を気にするのではなく、ありのままの自分を大切にすることを説いている本です。
まずは、自分をまるっと肯定しよう
自己肯定感を高める本、最後にご紹介するのは心理カウンセラーである藤村高志著「まずは、自分をまるっと肯定しよう」です。
どんな時でもまずは自分を肯定することから始めるという内容で、タイトルからも分かるように読んでいるだけでポジティブな気持ちになれるような言葉が並んでいます。
自己肯定感を高めるためには自分の気持ちを大切にしよう
仕事や恋愛だけでなく人生そのものにも大きな影響を与えるほどの自己肯定感。低い自己肯定感を一晩で劇的に高めるような方法はありませんが、習慣を少し変えるだけで少しずつ自信が持てるようになり、ひいては自己肯定感にもつながります。ぜひ自分の生活を見直してみてください。