ポジティブの意味とは
「あの人はポジティブな人だ」といった具合に、ポジティブという言葉はよく使われます。しかし「ポジティブとはどんな意味か?」と問われると、具体的に例を挙げるのが難しくなってきたりしないでしょうか?
「ポジティブな人」といえば、人の性格が積極的だったり、明るい人だったり、何事も肯定的にとらえたりする人を指すことが多いでしょう。これは「ポジティブ」を形容詞として使う使い方です。「ポジティブ」には名詞としても意味があります。
名詞だと「電極の陽」や医学用語で「陽性反応」などがあります。また、カメラの用語でも「ポジティブ」は使われており、「現実世界と同じ色調」を指す言葉でもあります。
ポジティブという言葉を使う時、頭の中には常に「ネガティブ」という言葉もあるのではないでしょうか?「ポジティブな人だ」「ネガティブな奴だ」とよく使う「ポジティブ」という言葉の意味をもう一度考えてみませんか?
意味①積極的
「ポジティブ」の1つ目の意味は、「積極的」です。たとえば人は「未来」についてよく考えるのではないでしょうか?「未来」は不確定なものです。
未来について考える時、未来に良いイメージを持ち、希望を抱いている人が「ポジティブな人」と言えるのではないでしょうか?その結果、未来に向けて、積極的で活動的な状態になりやすいと言えます。
このことから「ポジティブ」な状態を「積極的」や「前向きである」とも言えるでしょう。逆に「ネガティブ」な人は、未来を否定的にとらえます。ネガティブな人は未来を悪くイメージし、希望を抱けない人も多いことでしょう。
ネガティブな人は過去の良かったこと、安心できること、確実なことにすがってしまう傾向にあります。この場合ネガティブな人は前向きなポジティブな人と対照的に「後ろ向きである」と言われることが多いようです。
意味②肯定的
「ポジティブ」の2つ目の意味は、「肯定的」です。「積極的な人」は「前向きに物事をとらえる」といった人を指します。「肯定的」がどんな意味かというと「否定的にならない」ということではないでしょうか?
否定的とはまさに「ネガティブ」なことです。すぐに駄目だと否定してしまうのがネガティブな人を意味していますが、ポジティブな人は何事も否定しません。
具体的な提案をされると「それもあるね」とか「そうしてみようか」と肯定的にとらえ、提案を実践していきます。
逆にネガティブな人は、「そんなことしてもしょうがないよ」となり、何もかも否定的にとらえるのではないでしょうか?
ポジティブの使い方
「ポジティブ」の意味は「積極的」や「肯定的」といった意味です。「ポジティブ」の意味を知ったところで、「ポジティブ」の使い方を見ていきましょう。「ポジティブ」はどういう使い方をすればいいのでしょうか?まず「ポジティブ」は人を褒める使い方をします。
また、自分に自信を持ちたい時などに「ポジティブに行こう!」といった使い方をします。行動力があって、前向きな状態を「ポジティブ」だとアピールする使い方をします。
積極的で明るい様子を表す意味で使用
「ポジティブ」とは積極的で、明るく、肯定的な人や行動を指す使い方をします。「ポジティブ」の意味の項で、「ポジティブ」は「前向き」の意味であるとしました。「ポジティブ」は「前向き」と同様に、考え方や取り組み方が積極的な状態を意味します。
たとえば将来は良くなると、くよくよ心配をしない人は「前向きな人」であり「ポジティブな人」という使い方をします。その他に「行動を起こす意欲に満ちている状態」や「小さいことに悩んでいない状態」の時に「ポジティブ」という使い方をできるでしょう。
「ポジティブ」は日本語としてよく使われる言葉なので「前向き」の使い方とどのように区別したらいいか迷うのではないでしょうか?
たとえば仕事相手への使い方としては「ポジティブに検討します」という使い方より「前向きに検討します」という「前向き」という言葉の使い方のほうがよいとされているようです。
ポジティブの類語
「ポジティブ」という言葉の意味と使い方がわかったところで、「ポジティブ」の類義語を見ていきましょう。「ポジティブ」にはさまざまな類義語があります。どの類義語も「前向き」のニュアンスがあります。
「ポジティブ」とは「前向き」な思考と言えるでしょう。「ポジティブ」という言葉の意味をよりよく知るためにも、「ポジティブ」の類語について見ていきましょう。
プラス思考
「ポジティブ」の類義語の1つ目は、「プラス思考」です。「プラス思考」の「プラス」とは良い事や良い面という意味で使われています。この「プラス」がついている思考なので、「どんなことも良い方向でとらえる思考」という意味になります。
意識しないでも「プラス思考」ができることが大事です。また、悪いことが起こっても、前向きにとらえる思考のことだと言えるでしょう。
前向き
「ポジティブ」の類義語の2つ目は、「前向き」です。「プラス思考」と同じように「ポジティブ」という言葉に持たれるイメージそのものが「前向き」と言えるのではないでしょうか?「ポジティブ」の類義語ですが「プラス思考」に近い意味があると言えます。
「前向き」という言葉には「物事に対する姿勢や物事をとらえる思考が積極的で発展的である」という意味があります。何かに挑戦しようとする時、「きっと成功する」という思考になるのが「前向き」な状態です。
逆に「どうせ失敗する」や「失敗したらどうしよう」と考えるのが「後ろ向き」の思考と言えるのではないでしょうか?
楽観
「ポジティブ」の類義語の3つ目は、「楽観」です。「プラス思考」や「前向き」といった言葉同様、「ポジティブ」をイメージしやすい言葉です。しかし「プラス思考」や「前向き」とは少々意味が異なります。
「楽観」とは「物事を良い方向に考える」という意味があります。しかし「プラス思考」や「前向き」のように積極的に考えたり、行動したりといった動きが伴いません。あまり深く考えず、気楽に構えるといった意味が強い言葉であると言えるでしょう。
建設的
「ポジティブ」の類義語の4つ目は、「建設的」です。「建設的」とは「今の状態をさらに良くしていくために、積極的に考えたり行動したりする」という意味があります。物事を良い方向にとらえ、さらに一歩進んで積極的に考えたり行動したりすることが伴うので、「プラス思考」や「前向き」より、さらに一歩進んだ意味の言葉だと言えるでしょう。
ポジティブの対義語
「ポジティブ」の意味や使い方、類義語がわかったところで、「ポジティブ」の対義語を見ていきましょう。「ポジティブ」の対義語はずばり、「ネガティブ」です。よく「ネガティブ思考」といった言葉を使うことがあるのではないでしょうか?
また、「あの人はネガティブだ」といった使い方もされます。「ネガティブ」は「ポジティブ」と同じように、複数の意味があることを覚えたおきましょう。どの意味も「ポジティブ」と対をなした意味になります。
ネガティブ
一般に「ネガティブ」は「ポジティブ」の反対語として使われます。たとえば物事をすぐ悪い方向に考えてしまう人は「ネガティブ」と言われてしまうのではないでしょうか?こうした人間の性格の特徴だけが「ネガティブ」の意味ではありません。では「ネガティブ」にはどういった意味があるのでしょうか?
意味①否定的・消極的
「ネガティブ」の1つ目の意味は、否定的な状況や消極的な様子です。「ネガティブ」という言葉を使う時、「否定的」や「消極的」といった意味合いで使う場合がほとんどでしょう。
具体的にはどういうことかというと「物事を悪い方向に考える癖がある」といったことを指します。「マイナス思考」や「後ろ向き」といった意味に近いと言えるでしょう。
そのため「ネガティブ」という言葉には、悪いイメージがついて回ります。しかしネガティブな考え方も悪い事ばかりではありません。慎重な行動につながることが多く、悪いことだとは言い切れません。
意味②写真のネガ
「ネガティブ」の2つ目の意味は、「写真の陰画」です。これも「ポジティブ」と対になった言葉です。「ネガティブ」より「ネガ」という言葉のほうがよく聞くのではないでしょうか?「ネガ」は「ネガティブ」の略語です。
2000年前後まではフィルムとして一般的に使われていました。ネガには実際の情景の通りの色がついていません。色や明暗が全て反転しています。
ネガフィルムは写真屋に持っていき、現像をしてもらう必要がありました。写真に凝った人は自分の家の中に「現像部屋」があったりしました。
意味③電気の陰極
「ネガティブ」の3つ目の意味は、「電気の陰極」です。電気の陰極と言われても、ピンと来ない人が多いのではないでしょうか?電気の陰極とは、電極のうち、電位が低いほうのことです。2点間で電気が移動する時に、必要なエネルギーです。「負の電極」とか「マイナスの電極」とも呼ばれます。
ポジティブで前向きな人の特徴
「ポジティブ」の意味は、なんとなくわかったのではないでしょうか?しかし、具体的に「ポジティブ」とはどんな人のことを指すのか、その特徴がよくわからないかもしれません。
自分はポジティブな人間なのか、知り合いの人物はポジティブなのか、気になる人も少なくないでしょう。ポジティブな人にはどのような特徴があるのでしょうか?
ポジティブな人がよくする思考の仕方や、よく見せる言動などの特徴を見ていくと、ポジティブの具体的な意味がわかってくるかもしれません。
笑顔が多い
ポジティブな人の特徴の1つ目は、笑顔が多いということです。ポジティブな人は常にプラス思考で考えます。そのため長い期間悩み続けることがないという特徴があります。考え方や行動が前向きであるにとどまらず、いつも明るい笑顔を見せてくれます。
ニコニコと笑っていることが多く、目の前で起きる出来事に恐れることはないと言えるでしょう。また人に対しても恐れて構えることがないので、いつも笑顔でいられると言えるでしょう。
失敗しても深刻に考えない
ポジティブな人の特徴の2つ目は、失敗しても深刻に考えないというものです。人は日々生活をしていれば、ミスや失敗をしてしまうものです。どれだけポジティブな人でも、マイナスな問題は起こります。
しかしポジティブな人は、たとえ失敗しても深刻にならない特徴があります。「今は駄目だったけれど、いつか上手くいくようになるさ」と考えるのが大きな特徴です。
できるだけのことをやったら、あとは考えても仕方のないことだから考えないといった思考回路を持っています。そのため、必要以上に深刻に物事を考えるということをしません。
好奇心旺盛
ポジティブな人の特徴の3つ目は、好奇心旺盛な性格をしていることです。ポジティブな人は新しいものが大好きです。常に刺激を求めている側面があります。
どんなことも「一回はチャレンジしてみたい」といった好奇心旺盛な性格をしているのが特徴なので、いつもワクワクしています。
楽しいことや、やりがいのあることを見つけることも得意です。どんなことも、楽しみながら取り組むというのが特徴と言えるのではないでしょうか?
自分が好き
ポジティブな人の特徴の4つ目は、自分のことが好きということです。ポジティブな人は人懐っこい性格の人が多いです。他人のことも好きな人が多いと言えるでしょう。さらにそれに負けないくらい、自分のことが好きという特徴があります。
まず人を傷つけることをしません。また、自分を責めることもしません。常に前向きな思考を続けることができます。ポジティブな人は決してナルシストではありません。自分を愛しているというより、自分を大事にしているといったことが特徴と言えるでしょう。
自分に自信を持つ
ポジティブな人の特徴の5つ目は、自分に自信を持っているということです。ポジティブな思考をする人は、目の前の問題に自信がある場合、物事をプラス思考で考えることができます。
さらにはパフォーマンスが上がることもよく知っている人が多いと言えるでしょう。そのため、特に成功する根拠がない場合でも、自分を奮い立たせ、強い自信を持とうとするという特徴があります。
そうした思考で出来上がった強い自信が、行動力につながります。そのため多くの成功体験をすることができると言えるでしょう。
楽しみを見出そうとする
ポジティブな人の特徴の6つ目は、どんなことにも楽しみを見出そうとする性格です。たとえば嫌な仕事を押し付けられることもあるでしょう。知らない場所で知らない人に会うこともあるでしょう。それは人によっては苦痛であり、大きなストレスとなります。
しかしポジティブな人は、どんな状況でも楽しもうという傾向があります。また、それを実現できる人も多いと言えるでしょう。知らない人と話をしなければならない時、ポジティブな人は気さくに話しかけます。
すぐに仲良くなり、そこからまた新たな楽しいことを見つけ出そうとします。ポジティブな人はそうやって楽しいことを見出す良い循環ができていると言えるでしょう。
ポジティブになれた要因
ポジティブになる良いことがいろいろあります。しかし、ポジティブになり切れない人は、ポジティブな人がどうしてそんなに前向きな性格になれたのか、気になるのではないでしょうか?
自分もポジティブになりたいと考えている人は、ポジティブな人がどういった原因からポジティブになったのか知りたいのではないでしょうか?自分はネガティブだと感じている人は、意識して取り入れてみましょう。
成功体験
ポジティブになれた要因の1つ目は、成功体験があるということです。人が前向きになったり、ポジティブになったりする一番の要因は「何かを成し遂げた」という記憶なのではないでしょうか?
仕事でいい成績を出したり、好きな人から好かれたといったものもわかりやすい例と言えるでしょう。そうした成功体験を積み重ねていくと、自然と自信がついて、ポジティブな考え方になってくるでしょう。
具体的な例を挙げると、毎朝早く起きるという決めごとをしたとします。それを続けることで「自分でもできるんだ」と自信がついていきます。その結果、ポジティブな性格になっていくでしょう。
前向きな両親
ポジティブになれた要因の2つ目は、前向きな両親に育てられたということです。周囲を楽観的な人に囲まれていたら、うじうじと悩んでいることが馬鹿らしく思えてくるのではないでしょうか?
両親や家族が明るくて、細かいことにくよくよしない人だったら、そこで生活し、成長していく子供もポジティブな性格に育っていく傾向があります。
ポジティブとは意識して作るものではありません。ポジティブに考えることが当たり前だという意識の人が多いと言えるでしょう。
周囲から感謝された
ポジティブになれた要因の3つ目は、周囲から褒められたり、感謝されたりしたことです。自分が行動したことで、他人が幸せになるといった経験をすると、大きな自信になることでしょう。
自然と行動していたのに、思いもかけず周囲から褒められたという経験があるのかもしれません。また、感謝される出来事があったりすると、その人はもっともっと周囲を幸せにしたいと考えるようになります。
自分がこれまでしてきた行動や感じてきた感覚が間違いなかったんだと自覚できるだけで、楽観的な性格になる要因となるでしょう。
ポジティブな人のメリット
こうして見てくると、ポジティブの良さがよくわかります。ポジティブにはさまざまな魅力的な特徴があります。ポジティブな思考でいれば体感できるメリットというものはあるのでしょうか?ポジティブになりたい人は、ポジティブであることのメリットを知り、自分の思考をポジティブに変えていきましょう。
ストレスを感じにくくなる
ポジティブな人のメリットの1つ目は、ストレスをあまり感じなくなるというものです。周りはどう思っているだろうと考えることは大事なことです。しかし必要以上に周囲のことを考えてしまうと、動きが取れなくなります。
その結果、ストレスを感じてしまうこともあるでしょう。ポジティブな人は、自分が起こす行動で周囲は幸せになるといった思考をしています。そのため、周囲に気兼ねすることがなく、無用なストレスをため込むことがありません。
その結果、毎日、楽しいことやドキドキすることだらけな生活を送ることができるというのが、ポジティブな人の最大のメリットでしょう。
どんなことでも上手くいきやすい
ポジティブな人のメリットの2つ目は、どんなことでも上手くいきやすいということです。これは恋愛でも仕事でも言えることでしょう。ポジティブな人はいつも前向きで、明るいため、一緒にいて楽しい人となります。
そのため、異性からモテるといった傾向があるでしょう。さらに異性ばかりではなく、同性からも可愛がられるという特徴もあります。ポジティブな人には誰もが好意的に接してくれるでしょう。
そのため、周囲からサポートしてもらったり、助けてもらったりすることが少なくありません。どんなことでも物事がスムーズに運ぶということがよくあります。
人生が楽しくなる
ポジティブな人のメリットの3つ目は、人生が楽しくなるというものです。いつもポジティブに物事を考えていると、周囲からの助けが得やすくなったり、不思議と幸運に恵まれるといった体験をすることが多いです。
そうしたラッキーな人生を生きていくと、ポジティブな人はますますポジティブになるでしょう。そうなると楽しいことに対する視野も広がっていくでしょう。悩みがない人生というのは、それだけで幸せになれるのではないでしょうか?
ポジティブとは積極的を意味する言葉
ポジティブという言葉の意味から、使い方、ポジティブな人の特徴やメリットなどを見てきました。嫌なことがあると、ついつい引きずってしまっていませんか?悲しい気持ちがなかなか取れない時は、誰にでもあることでしょう。
しかしネガティブなままでいたら、人生を楽しめないのではないでしょうか?また、そんなあなたの周囲にいる人も面白くないでしょう。
ネガティブに生きるより、ポジティブに生きるほうが、自分も周囲の人も幸せになれます。人生を楽しく生きるためには、ポジティブな考え方をしていくことが近道と言えるのではないでしょうか?