お風呂の床掃除の黒ずみはどう落とす?
お風呂はほとんどの方が毎日入るものですが、気づくと床に黒ずみが発生してしまっていることがあります。お風呂に入って床を見るたびに黒ずみが気にはなるものの、掃除をしてもなかなかきれいにならないので、掃除をするのも面倒になることも多いものです。
そこで今回は、お風呂の床に発生する黒ずみの原因や掃除の仕方、おすすめの洗剤やクエン酸を使って黒ずみをきれいに掃除するための方法を紹介します。
お風呂の床に発生する黒ずみ掃除が面倒な事に変わりはないかもしれませんが、効率的・効果的に掃除する方法を覚えておくと、いざ掃除するときに少しは簡単にきれいにすることが出来ますので、是非、この機会に覚えておきましょう。
お風呂の床の掃除したい黒ずみの原因
お風呂の床に発生する黒ずみ掃除の方法について紹介しますが、まずは掃除対象である黒ずみの正体について簡単に紹介しておきましょう。
お風呂の床に発生する黒ずみは、大きく4つの原因によって発生します。1つめが水垢、2つめがカビ、3つめが皮脂、4つ目が油脂です。
これらが単体で黒ずみになることもありますし、いくつかの原因が複合して黒ずみになることもあります。まずはこの4つの黒ずみの原因について、簡単に解説しましょう。
水垢
お風呂の床に発生する黒ずみの原因1つめは水垢です。お風呂のシャワー等から出ているのは水道水ですが、水道水にはカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が含まれています。
そして、お風呂を使った後、床に残った水分からミネラル分が蒸発して残ってしまったものが水垢になります。床に残ってしまった水垢はアルカリ性の汚れです。そのため、酸性の洗剤を使うことで掃除が簡単に出来るようになります。
カビ
お風呂の床に残る黒ずみの原因、2つめはカビです。お風呂場はカビが繁殖しやすい空間です。そもそも家庭内でも温度も湿度も高いというのが1つめの要因ですが、更にカビの大好物である皮脂や石鹸カスなどが多くあることも大きな要因なのです。
先ほどの水垢はアルカリ性でしたが、カビは酸性の汚れです。そのため、カビを掃除できれいにしたい場合はアルカリ性の洗剤や重曹が効果的です。
皮脂
お風呂の床に発生する黒ずみの原因、3つめは皮脂です。カビの大好物でもある皮脂は、カビの繁殖を手伝うだけでなく、単体で黒ずみの原因にもなってしまいます。
皮脂汚れは、人間の体から出ている油分や垢などの汚れのことを指しています。湯船につかっているだけでも湯船に皮脂汚れが浮かんでいることがありますので、どのようなものかはご存知かもしれません。皮脂汚れにもアルカリ性洗剤や重曹が効果的です。
油脂
お風呂の床に発生する黒ずみの原因、4つ目は油脂です。油脂はわかりやすく言い換えると石鹸カスのことを指しています。シャンプーやボディソープなどを使って体を洗い、シャワー等で洗い流しますが、しっかり床まで洗い流したと思っても残ってしまっているのが油脂です。
皮脂も油脂も目に見えないところで蓄積されてしまっているのが厄介ですが、油脂汚れについても、掃除にはアルカリ性洗剤や重曹が効果的です。
この様な4つの物質を原因とした黒ずみですが、目に見えるようになってからの掃除は非常に大変になりますし、なかなか落ちないことにイライラもするものです。アルカリ性洗剤や重曹を中心に、こまめな掃除を心掛けるようにしましょう。
お風呂の床の黒ずみ掃除用おすすめ洗剤
それではここから、お風呂の床に発生する黒ずみを掃除するときに便利な洗剤を紹介していきましょう。市販の大手メーカーのお風呂用洗剤も便利ですし、重曹やクエン酸といった昔ながらの掃除用品も併せて紹介していきますので、汚れの原因に合わせて選んでください。
酸性・クエン酸系
まずは酸性・クエン酸系の洗剤について紹介しましょう。汚れを落とす洗剤には、酸性、アルカリ性、中性などの種類があり、汚れの性質と反対の性質の洗剤を使うことで汚れは落ちやすくなります。
例えば酸性・クエン酸系の洗剤については、アルカリ性の汚れを原因とした黒ずみ掃除に適してるということになります。クエン酸については、市販の洗剤では刺激がつよ、またはよりナチュラルな洗剤でお風呂掃除をしたいという方におすすめです。
無水クエン酸1kg(お風呂の床の黒ずみ)
お風呂の床に発生する黒ずみ掃除に適しているのがクエン酸です。クエン酸には、結晶クエン酸と無水クエン酸の二種類があり、お風呂掃除にももちろん使えますが、料理や飲み物に加えて使うこともできます。
なお、結晶クエン酸と無水クエン酸の違いについては、名前のとおり水分が含まれているか否かの違いになります。結晶クエン酸は、クエン酸分子1個に対して1分子の水が結合しており、結晶クエン酸を100g取り出すと、クエン酸含有は約91gになります。
そして水分が含まれている結晶クエン酸は、塩などの様に固まってしまうことがあります。一方の無水クエン酸は、結晶クエン酸と違って水分が含まれていないため、100gの無水クエン酸に100gのクエン酸が含まれていて、固まりにくい性質を持っています。
バスマジックリン 泡立ちスプレー SUPERCLEAN ニオイ残らない
風呂掃除用の洗剤といえば、花王のバスマジックリンが有名ですが、そのバスマジックリンから出ているSUPER CLEANシリーズのニオイ残りが少ないタイプがこの商品です。
床に残った黒ずみ掃除や、浴槽の掃除に適しています。とにかく泡切れが良いことに特徴があり、浴槽の掃除をした後に洗い流す作業が簡単に終わるというメリットがあります。比較的オーソドックスな洗剤ですので、オールマイティにデイリーユースするのに向いた商品です。
アルカリ性系
アルカリ性の黒ずみ掃除には酸性洗剤を使うことを紹介しましたが、逆に、酸性の黒ずみ汚れにはアルカリ性洗剤を使うということになります。
アルカリ性洗剤の中には、弱アルカリ性の商品もあります。弱アルカリ性洗剤は、どちらかというと中性洗剤に近い性質を持っていることも多いため、汚れ落ちが弱い場合もあります。しっかり汚れを落としたいという方は「アルカリ性洗剤」を選ぶようにしましょう。
ジョンソン スクラビングバブル 激泡バスクリーナーEX
昔から馴染みの深い「バスマジックリン」や「お風呂のルック」に割って入ったのがジョンソンの「スクラビングバブル」です。お風呂やトイレ、キッチンなど、家庭内の様々な場所に適した洗剤が売られています。
使用者の意見では、お風呂の床や浴槽、黒ズミ掃除において、洗浄力、泡の広がり、泡切れの評価が非常に高くコメントされています。
浴槽に関しては、こすらなくても汚れが落ちるので、掃除の手間が省けると好評です。洗浄力の高さも非常に高く評価されていて、お風呂の床の黒ずみ掃除について、時間が経ってしまって気になる黒ずみも落とすことが出来たという評価が多数見られます。
リンレイ ウルトラハードクリーナー バス用
お風呂の床に発生した黒ずみ掃除におすすめなのが、リンレイの「ウルトラハードクリーナー」です。この洗剤は、浴槽だけでなく、洗面台などの掃除にも使うことが出来ます。様々な汚れに対応することができ、風呂床の黒ずみ掃除にも最適です。
強力な洗浄力で風呂床の黒ずみ掃除にも強いのは心強いのですが、唯一の難点は泡切れが悪いこと。この強力な泡だからこそ、風呂床の黒ずみ掃除にも強いのかもしれませんが、流した後に排水溝にたくさんの泡が残ってしまうのはやや残念な点です。
塩素系
最後に紹介する、風呂床の黒ずみ掃除に強い洗剤は、塩素系洗剤です。混ぜるな危険と書かれている、非常に強力な洗剤が、この塩素系洗剤になります。
非常に強力な洗剤であるため、ほとんどの塩素系洗剤は黒ずみ汚れに直接スプレーし、一定時間放置して洗い流すという使い方をします。臭いも強烈であるため、締め切ったお風呂の中で塩素系洗剤を使って、そのまま風呂の中に居続けるのはやめましょう。
カビキラーカビ取り剤(お風呂の床の黒ずみ)
風呂床の黒ずみ掃除として真っ先に思い浮かぶのが、ジョンソンの「カビキラー」ではないでしょうか。この赤いパッケージは、誰でも一度は目にしたことがあるでしょうし、カビを根っこから退治するというテレビCMも、誰でも一度は見たことがあるでしょう。
カビキラーは、風呂床の黒ずみ掃除はもちろんのこと、タイル目地やゴムパッキンに発生しがちな黒ずみ/黒カビに強く、スプレーしてしばらく放置しておくだけできれいにしてくれます。
お風呂の床の黒ずみの掃除方法
いくつかの洗剤も紹介してきましたが、ここでは水垢や頑固な汚れ、カビなどの風呂床の黒ずみ掃除のやり方について詳しく紹介していきます。
ここで紹介する風呂床の黒ずみ掃除の方法については、洗剤そのものも自作で対応できる床掃除方法になります。クエン酸や重曹などのアイテムは必要になりますので、必要なアイテムはホームセンターや100円ショップで揃えるようにしてください。
水垢を掃除する方法
風呂床の黒ずみ掃除の方法として最初に紹介するのは、水垢が原因となった風呂床の黒ずみを取り除くための方法です。軽い黒ずみと重い黒ずみの2種類に分けて掃除方法を紹介します。
まず軽い水垢要因の黒ずみには「クエン酸水」での掃除がおすすめです。スプレー容器を用意し、クエン酸粉末を小さじ1杯、水200mlを入れて溶かすだけです。
次に重い水垢要因の黒ずみ掃除には「クエン酸パック」がおすすめです。風呂にある洗面器に、クエン酸粉末を大さじ1杯、水200mlを入れてキッチンペーパーを浸すだけです。手順として、黒ずみが気になる床をしっかり乾かし、ゴミを取り除いておくことが大切です。
そして、黒ズミが気になる床面に浸したキッチンペーパーを貼り付け半日ほど放置しておきます。クエン酸が黒ずみを浮かび上がらせ、落としやすくしてくれますので、そこをスポンジやブラシを使って擦り掃除すれば終了です。
軽い汚れを掃除する方法
風呂床の黒ずみ掃除の方法、続いては皮脂汚れを原因とした黒ずみの掃除方法を紹介します。皮脂汚れを原因とした風呂床の黒ずみは、なかなか落ちにくく、非常に気になることが多い汚れです。今回は、軽い汚れと重い汚れ、それぞれの掃除方法を紹介します。
まずは、皮脂汚れ要因の軽い黒ずみの掃除方法です。軽い汚れには重曹水スプレーでの掃除がおすすめです。先ほどのクエン酸スプレー同様、スプレー容器に重曹の粉末を入れます。分量は小さじ1杯、水100mlです。クエン酸水よりも濃度が高めです。
あとは、重曹水スプレーを黒ずみが気になる風呂床に吹きかけ、スポンジやブラシで擦り掃除をするだけです。最後に水で洗い流して終了です。
しつこい汚れの落とし方
続いては頑固な風呂床の黒ずみ汚れの掃除方法を紹介しましょう。頑固な風呂床の黒ずみには「重曹ペースト」を作って掃除するのが最適です。重曹ペーストは、洗面器に重曹(g)と水(ml)を2:1の割合で入れて混ぜるだけです。
先ほどのクエン酸パックと掃除手順は同じで、黒ずみが気になる風呂床を乾かし、ゴミを取り除いたうえで重曹ペーストを塗ります。更に定着を狙ってその上にキッチンペーパーを被せ、さらにその上から重曹ペーストを塗ります。
その上からラップで覆ったうえで半日ほど放置しておきます。半日経ったら、スポンジやブラシで擦り掃除をして水で流せば終了です。
カビの落とし方
風呂床のカビを掃除するときには、先ほど紹介した塩素系漂白剤を使うと簡単に掃除できますが、更に「片栗粉」を使うと、より高い効果を発揮することができます。
カビ掃除には漂白剤と片栗粉を1:1の割合で混ぜた「お掃除ペースト」でのお掃除がおすすめです。使い方は、カビが気になる床や壁にペーストを塗りつけ、5~10分ほど置いておきます。
5~10分経過したら、濡れたキッチンペーパー等でペーストを拭き取ってください。拭き取ったらシャワー等の水で洗い流せば掃除完了です。
お風呂の床の黒ずみの予防方法
ここまでは風呂の床等に発生してしまった黒ずみを掃除できれいにするための方法を紹介してきました。もちろん、どんなに気をつけていても、気づくと床や壁に黒ずみは発生してしまうものです。
今回、黒ずみをきれいに掃除する方法を紹介していますが、一度頑張ってお風呂の床などをきれいに掃除した後は、次に黒ずみが発生しにくいように予防することも大事です。
そこで今回最後に、お風呂の床などに黒ずみが発生しないように予防するための手段を紹介しておきましょう。どんなにお風呂掃除の方法を知っていたとしても、できれば掃除回数は減らしたいはずですので、予防方法も併せて覚えておくようにしましょう。
熱めのシャワーをかける
お風呂の黒ずみの発生を抑えるための方法を紹介しますが、いずれも毎日のお風呂使用後、最後にお風呂を使った人が継続的に実行するのが効果的です。まずは、お風呂から出るときに壁や床に温度を高めにしたシャワーをかけることでカビの繁殖を防ぎます。
あまりに熱いシャワーをかけると、特に床にかけているときに自分の足にかかってしまうと思わぬ怪我を招きますので注意しましょう。
水分をふき取る
熱いシャワーを床や壁に掛けた後は、その水分をしっかりと拭き取ることが大切です。全ての水分を拭き取ることは難しいかもしれませんので、ワイパーのような物を浴室に常備しておき、壁は上から下へ、床は排水溝から遠い方から排水溝へと水を流していきましょう。
換気をする
拭き取れなかった水分は、出来るだけ早いタイミングで乾燥させられるように、浴室に窓がある場合は窓を開けておくようにしましょう。マンション等で窓が無い家も多いでしょうから、その場合は浴室換気を回すことで、換気と乾燥を行うようにしましょう。
お風呂の床の黒ずみを対策しよう!
いかがでしたか。今回はお風呂の床に発生してしまう黒ずみの掃除方法や発生原因、黒ずみの発生原因別におすすめの洗剤などを紹介しました。お風呂掃除は面倒なものですし、出来るだけ楽に終われた方が良いものでしょうから、予防も含めて実践してください。