オキシ漬けとは?
オキシ漬けとは、『オキシクリーン』という酸素系漂白剤を使ってつけ置き洗いをする掃除法です。オキシクリーンはアメリカで生まれた酸素系の粉末洗剤で、水に溶けると大量の酸素の泡が発生し、その泡の力で汚れを取るというものです。
元々は漂白剤として使用されていましたが、シンプルな原材料に加えて、強い洗浄力が評価され洗剤としても使われることになりました。
オキシ漬けはそのオキシクリーンに漬けておくだけの簡単な掃除方法なので、今注目されています。そんなオキシ漬けの効果とやり方をご紹介します。
オキシ漬けのお風呂での効果
お風呂の掃除で一番気になるのが湯垢です。浴槽の汚れや床のヌルヌル、洗面器の汚れなど全て湯垢の汚れです。そして湯垢に負けず劣らず気になるところといえば床の黒ずみです。その部分をゴシゴシ擦らずきれいにできたら掃除も楽にできるというものです。
オキシ漬けで楽にお風呂の汚れが消えてくれたらどんなにか助かります。早速お風呂の掃除でオキシ漬けの効果を確かめてみましょう。
汚れの漂白
オキシクリーンは漂白剤なので使い込んで黒ずんだタイルなどの汚れを落とすのに最適なのです。普通のお風呂洗剤では取れないようなタイルの黒ずみ、浴槽の黒ずみ、洗面器の汚れなど湯垢の汚れをきれいに取ってくれるのです。
オキシクリーンは酸素の泡を発生させ、黒ずみを漂白して分解してくれます。オキシ漬けで長年使い込んだタイルの黒ずみも以前の白さを取り戻すことができます。
カビの除菌
オキシクリーンは除菌にも優れた効果を持っていますので雑菌が繁殖してできるカビやヌルヌルした汚れにも効果的です。オキシクリーンの持つ弱アルカリの性質と酸素の漂白力で除菌効果も発揮してくれます。
湿っているお風呂は黒やピンクのカビが繁殖しがちです。特に梅雨時になるとカビが増殖してきます。衛生を保つためにもオキシ漬けでカビ退治といきましょう。
床の湯垢を分解
ちょっと油断するとお風呂場の床は湯垢ですぐに汚れます。タイルの目地はすぐに黒くなってしまいます。一度黒くなったタイルの目地の汚れは落とすのに一苦労です。
そんな時にもオキシクリーンは重宝します。オキシクリーンは弱アルカリなので酸性の汚れを落とすのを得意としています。酸性の汚れの特徴は油を含んでいることです。湯垢は皮脂など油分を含んでいる汚れなので簡単に湯垢を分解してくれるのです。
オキシ漬けで掃除をすれば、たわしでゴシゴシ力任せに擦る必要もありません。タイルのヌルヌル汚れもオキシ漬けできれいに落としてお風呂掃除の悩みも解決です。
オキシクリーンは水垢汚れは落とせない
こうしてみるとオキシクリーンは万能洗剤のようですが、残念ながら水垢だけは落とせません。鏡や水道のや蛇口などのくすみの汚れはアルカリ性なので同じアルカリ性のオキシクリーンにはピカピカにすることができないのです。
鏡や蛇口などの水垢汚れには反対の性質を持つクエン酸がきれいにしてくれます。オキシクリーンは鏡や蛇口の汚れはクエン酸に任せて他のお風呂汚れを掃除するのに使いましょう。
お風呂のオキシ漬け掃除【床】
お風呂の床をオキシ漬けで掃除する場合、排水口を塞いで床一面にオキシクリーンの液を溜めれば床全体のオキシ漬けができます。
しばらく待てば床の黒ずみも消えて漂白もでき、お風呂場は新しくなったようなきれいさを取り戻します。まるで魔法のようなオキシ漬けでのお風呂掃除をやってみませんか。お風呂掃除におすすめのオキシ漬けのやり方をご紹介しましょう。
①床にお湯を貯める
お風呂の床にお湯を貯めるためにはまず、排水口に栓をします。栓がなければビニール袋を二重にして目皿(ヘアーキャッチャー)を入れて口を閉じ元に戻します。
そして水を入れて口を閉じたビニール袋を排水口のくぼみにおいて栓にします。水を堰き止める工夫を終えたら床に40度から50度のお湯を貯めます。お湯は1cmほど貯めれば十分です。
②オキシクリーンを溶かす
あらかじめオキシクリーンの洗浄液を作っておきます。洗浄液は洗面器に付属のスプーン1杯のオキシクリーンを入れてできるだけ熱いお湯を入れてよくかき混ぜて作ります。その洗浄液を床に貯めたお湯の中に混ぜます。お風呂の床一面にオキシクリーンの洗浄液が行き渡るようにしておきます。
③3時間オキシ漬け
オキシ液をお風呂の床に貯めたら3時間はそのまま放置してオキシ漬けをしましょう。オキシ漬けはオキシ液をお湯にとかして放置するだけの簡単掃除です。床の黒ずみもきれいに取れてピカピカなお風呂場になるのを頭に描いて時間が来るのをじっと待ちます。
④スポンジなどで汚れを落とす
オキシ漬けをして3時間ほど経ったら排水口のフタをしていたものを取って、オキシ液を流します。オキシ漬けをしたことで汚れが緩んでいるのでスポンジなどで軽く擦って汚れを落とします。
面白いように汚れがスルスルと落ちていきます。オキシ漬けの効果で力要らずの掃除で驚くほど汚れが取れていきます。
お風呂のオキシ漬け掃除【浴槽】
お風呂のオキシ漬け掃除では浴槽も欠かせません。オキシ漬けで浴槽もピカピカにきれいに掃除してしまいましょう。
浴槽は湯垢の溜まりやすい場所です。特に風呂釜はほとんど掃除しない場所なので汚れが蓄積しています。そんなところもオキシ漬けできれいに掃除できるのです。
①オキシクリーンを入れる
お風呂の残り湯が入っている浴槽にオキシクリーンを入れてオキシ漬けをします。オキシクリーンの量は浴槽半分のお湯に対して付属のスプーンで10杯から15杯ほどの量です。オキシクリーンを入れたら全体に均等に混ざるようにしておきます。
②追い焚きする
浴槽にオキシクリーンを入れたら風呂釜の奥までオキシクリーンが入るように数分間追い焚きをします。オキシ漬けをしている間も時々追い焚きをして温度を45度ほどに調節して冷めないようにするのがポイントです。
③放置してオキシ漬け
そのまま放置してオキシ漬けをします。この時に浴槽の中に洗面器や風呂イス、お風呂の蓋などを入れておけばば同時にオキシ漬けができます。
小物もすべて浴槽に入れてしまいましょう。オキシ漬けでお風呂全体の汚れを落とすことができてきれいさっぱりとしたお風呂になります。2,3時間オキシ漬けしたら一度栓を抜いてお湯を流します。
追い焚きをしてオキシ漬けをすると風呂釜にもオキシクリーンが残ってしまうので、洗い流すためにもう一度水を張って追い焚きします。
④すすぐ
2,3時間ほど放置してオキシ漬けが終了したらお湯を抜き、シャワーで洗い流します。これで浴槽もピカピカになりました。気になるところはスポンジで軽く擦ってあげるだけで汚れが取れていきます。驚くほどきれいに汚れが取れているのがわかるでしょう。
お風呂のオキシ漬け掃除【壁・棚】
掃除しづらいお風呂の壁や天井、棚ですが、放置しておくとカビがお風呂全体に広がってしまいます。カビと一緒にお風呂に入るのは嫌なものです。そうならないためにも壁や天井、棚も月に一度は掃除したいものです。
浴槽や床だけでなくお風呂の壁や天井の掃除もオキシ漬けで掃除できれば完璧です。そこで今度はオキシクリーンを使ったお風呂の壁や棚などの掃除のやり方をご紹介します。
①オキシ漬け液をスポンジを浸す
洗面器に40度ほどのお湯を入れ、オキシクリーンを付属のスプーン1杯分を入れ、よく溶かします。できたオキシ液をスポンジに含ませ、お風呂の壁を洗っていきます。
天井などの高いところはクイックルワイパーなどの長い柄のついたもので拭いていきます。浴槽をオキシ漬けしているときはこの浴槽のオキシ液をスポンジに含ませてもOKです。
②擦り洗う
お風呂の壁の高い所や」天井はオキシ液をスプレーボトルに入れて吹きかけておきます。15分ほどオキシ漬けするとカビや汚れが浮き出て落としやすくなります。長い柄のついたブラシで軽く擦り洗いをすればきれいに汚れが取れて気持ちの良いお風呂になります。
③すすぐ
あとはよくすすいでお風呂掃除は終わりです。オキシ液が残らないようによくすすいでください。天井などの高い所を掃除する時には液が垂れてくるので顔にかからないように気をつけてください。
あればめがねやマスクをつけて作業した方が安全です。手にはゴム手袋を着用して作業をしてください。手が荒れる原因となっても大変です。
オキシ漬けでお風呂の掃除を簡単に!
面倒なお風呂の掃除はオキシ漬けで簡単にしましょう。タイルの黒ずみやカビの除去などに効果を発揮して驚くほどお風呂をピカピカにきれいにしてくれます。
アメリカ生まれのオキシクリーンを使ったオキシ漬けがお風呂の掃除を画期的に変えてくれるのです。つけておくだけの楽々掃除で月に一度はお風呂の大掃除をしてみましょう。