オキシクリーンとは酸素系漂白剤の一種
TwitterやInstagramなどのSNSには役立つ知恵やアイディアや情報がたくさんあります。その中から「掃除が楽になった」「すごく便利」と、話題になっている面りなアイテムがあります。それが、コストコなどで販売されている「オキシクリーン」です。
油汚れ・雑菌・黄ばみ・黒ずみに効果的
オキシクリーンは、衣類のシミや黄ばみ、黒ずみをキレイにしてくれる酸素系漂白剤の一つですが、さらに、キッチンやトイレ、お風呂場など家のあらゆるところのお掃除に使うことができるすぐれものです。
今回は、オキシクリーンの優れた効果をより高めてくれる使い方「オキシ漬け」のやり方や注意点、さらに活用のアイデアをご紹介していきます。
オキシ漬けの準備のやり方
まずは、オキシ漬けで汚れが落ちやすくなるメカニズムをおさえておきましょう。オキシクリーンは、お湯に溶かすことで「酸素の泡」が大量に発生します。その泡が汚れにくっついて浮かしてくれます。
それでは、その原理を最大限に引き出す「オキシ漬けの準備のやり方」のポイントを見ていきましょう。
40℃~60℃のお湯に洗剤を溶かす
オキシ漬けの効果を上げるための最初のポイントは「お湯の温度」です。オキシクリーンのメカニズムでも触れましたが、お湯と反応をして大量の酸素の泡が発生します。そのため40℃から60℃のお湯を準備して、その中にオキシクリーンを入れてオキシ漬けに使用する「オキシ液」をつくります。
作り置きはできない
せっかくオキシ漬け用の「オキシ液」を作るのだったら、大量につくっておいて、それを掃除のたびに使いたいと考えるかもしれませんが、オキシ液は作り置きができません。粉の状態であれば保存が可能ですが、一度、お湯に溶かしてしまうと約6時間で効果がなくなってしまいます。
オキシ漬けができるものか確認する
いろいろな汚れを落としてくれるオキシ漬けですが、すべてのものに使えるわけではありません。例えば、水洗いできないものやウール製品や革製品。宝石や大理石や金属類は、素材そのものにダメージを与えてしまうため、オキシ漬けはもちろん、オキシクリーンも使うことができません。
オキシ漬けの注意点
オキシ漬けできるものであっても、効果的に汚れをおとすために、いくつかの注意点があります。間違って使用すると、キレイにしたかったものを痛めてしまったり、思わぬ事故やケガの原因になることもあります。
キレイにしたいものが「オキシ漬けができるものなのか」の確認と合わせて、オキシ漬けの注意点もしっかりおさえておきましょう。
オキシ漬けする容器に注意する
オキシ漬けの注意点1つ目は「容器」です。特に小さい子どもがいる家庭などでは、オキシ漬けをしている間に、子どもが、間違ってこぼしたり、オキシ液の中に手などを入れたりしないように、フタをしたくなるかもしれません。
しかし、密閉されるフタをしてしまうと、中で発生する酸素のために、容器が爆発するなどの危険性があります。また、容器そのものもオキシクリーンを使用できない素材でないことを確認しましょう。
素手で作業しない
オキシ漬けの注意点2つ目は「素手で作業をしない」です。オキシ漬けに使うオキシクリーンは、環境や人体に無害とされています。
それでも、アルカリ性の性質をもっていて、手を守っている油分も分解してしまい、肌がカサカサになってしまいます。オキシ漬けのときに限らず、洗剤にふれる作業をするときには、しっかり手袋をするようにしましょう。
お湯の温度に注意する
オキシ漬けの注意点3つ目は「お湯の温度」です。キレイにしたいものによって、一番効果がでる適正な温度があります。
お湯の温度が高ければ高いほど効果が上がりそうに思えるかもしれませんが、キレイにしたいものを痛めてしまったり、反対にお湯を準備するのを面倒くさくなり、低い温度で使うと十分に効果を発揮してくれません。
つけおきしすぎない
オキシ漬けの注意点3つ目は「つけおきしすぎない」です。環境や人体に影響がない洗剤とはいえ、頑固な汚れを落とすだけの力をもっています。そのれだけ、長い時間オキシ漬けにしたままにしておくと、キレイにしたいものへのダメージも大きくなってしまうので、適正時間を守るようにしましょう。
オキシ漬けの品物別おすすめの時間・温度・量
オキシ漬けの効果を十分に引き出すために、お湯の温度や、つけ置きをする時間が重要なことがわかりました。ここからは、さらに「キレイにしたい品物」に合わせた、お湯の温度と、つけ置きの時間。そして量をそれぞれ紹介していきます。
洗面台・キッチンのシンクのおすすめ時間・温度・量
洗面台やキッチンのシンクの素材が、オキシ漬けをしても大丈夫であることを最初に確認しましょう。特にシンクは、ステンレスであれば大丈夫ですが、特殊なコーティングがされていると、そのコーティングが剥がれてしまうということもあるようです。
オキシ漬け液は、お湯の8リットに対して、30グラムのオキシクリーンをいれます。洗面台やシンクの栓をしっかり締めたら、オキシ漬け液を入れて6時間。つけ置きが終わったらこすり洗をしましょう。
トイレ・浴槽のおすすめ時間・温度・量
浴槽もオキシ漬けでキレイになります。バスタブ半分程度のお湯(約90リットル)に対して600グラムのオキシクリーンでオキシン漬け液をつくりますが、事前に40~60℃のお湯でオキシクリーンを溶かしておくのがポイントです。
残り湯でも大丈夫ですが、入浴剤と化学反応を起こす可能性があるため、入浴剤が入っていないのを確認しましょう。そのまま6時間つけ置きして、流したらこすり洗で完了です。追い焚き用の配管にもオキシ漬け液が入っているので注意しましょう。
トイレの床や便器は、4リットルのお湯に30グラムのオキシクリーンを入れて、便器の中に入れてつけ置き。便器の周りや床もオキシ漬け液をペーパーに染み込ませて貼り付けておくと汚れを浮かすことができます、
壁・床のシンクのおすすめ時間・温度・量
壁や床など、オキシ漬け液につけられないものは、オキシ漬け液をキッチンペーパー等に染み込ませて、1時間程度放置した後に、スポンジなどで拭き取ります。このときのつけ液は4リットルのお湯に対して30グラムのオキシクリーンを入れて作ることができます。
洗濯機のおすすめ時間・温度・量
カビがつきやすい洗濯機の洗濯槽にもオキシ漬けが有効です。10リットルのお湯に100グラムのオキシクリーンを入れ、溶かした後に洗濯機に入れます。
高水位の位置まで繰り返してオキシ漬け液を入れたら洗濯機の「槽洗浄」モードをスタートさせます。この後は自動的に洗濯機が掃除をスタートします。
洋服・靴などの布のおすすめ時間・温度・量
洋服や靴などの布製品で使うオキシ漬け液は、お湯4リットルに対して約30グラムのオキシンクリーンを入れてつくります。その中に洋服や靴を入れてつけ置きをしますが、洋服類は3時間、靴類は6時間です。
また、衣類をオキシ漬けにするときは、洗濯表示の確認もお忘れなく。漬け込み後は、洋服であれば通常の洗濯。靴であればこすり洗でキレイにしていきます。
プラスチック製品のおすすめ時間・温度・量
キッチンやお風呂場で使うプラスチック製品をオキシ漬けにする場合、シンクや浴槽をオキシ漬けするときに、一緒に入れてつけ置きするのがおすすめ。
時間は1~2時間で大丈夫ですが、汚れが酷いときには、さらに時間を長くしても大丈夫です。お風呂で使うこものであれば、お風呂のあと、浴槽にオキシクリーンを入れてオキシ漬け液を作って、その中に一晩入れておくというやり方もできます。
オキシ漬けをより活用するアイデア
アイテムごとのオキシ漬けの時間や量を見てきましたが、ここからはさらに、オキシ漬けと組み合わせることで、さらに便利で効果的に汚れを落とす活用アイデアをご紹介していきます。つけ置きしにくいポイントをキレイにするのに便利なアイデアもあります。
ウタマロクリーナーと併用する
家中の汚れを落とすのにウタマロクリーマーは、発売から50年以上愛され続けている中性洗剤です。スプレーをしてから拭くだけで、頑固な汚れもスッキリ落ちます。
それだけでもキレイになりますが、その後さらにオキシ漬けをすることで、頑固な油よこれなどを根こそぎキレイにすることができます。
重曹と合成する
油汚れを擦り落としたいときには、重曹とオキシクリーンを混ぜて研磨ペーストをつくるやり方もおすすめ。分量は、オキシクリーンを1に対して重曹が1。そこにぬるま湯を1です。それらを混ぜればオキシ重曹ペーストが完成します。
クエン酸と使い分ける
万能に思えるオキシ漬けですが、アルカリ性の汚れや、こすり洗が必要なシーンは不得意です。そこを補うのが、クエン酸です。
事前にクエン酸をぬるま湯に溶かしておいてクエン酸液を作っておき、、オキシクリーンできれいした所を、さらに拭き上げることで、オキシクリーンだけでは落ちなかった汚れがきれいになります。
セスキ炭酸ソーダと使い分ける
オキシ漬けより少しキレイにする力は劣りますが、オキシクリーンに比べて水に溶けやすく、デリケートな素材に使うことも可能。
毎日使いするものに、水などに溶かしたものをスプレーしたり、付近などを毎日つけ置きをしておき、汚れがひどくなったらオキシ漬けにするなど、使う頻度に合わせて併用していく使い方がおすすめです。
オキシ漬けで家中をキレイにしよう
掃除に便利な「オキシ漬け」のやり方や活用方法をご紹介してきました。つけておくだけて汚れを浮かせてキレイにしてくれて、家虫がピカピカ。そして、洋服や靴などにも使えるという優れものなので、この機会に是非、家の掃除セットに加えてみるのかいいかがでしょうか。