スリーサイズとは
昔からセクハラ上司などが女性社員に「スリーサイズ教えてよ」などと聞くことがありますが、実際自分のスリーサイズを正確に把握している女性は少ないでしょう。
モデルさんなどは自分のスリーサイズを把握していますが、一般的な女性の場合は自分のスリーサイズはしっかり把握していないため、気づけば下着がワンサイズ上がっているなどということもあります。
下着は使用して洗濯することを繰り返しているうちに繊維が伸びてきて元々のサイズより大きくなってしまうため、自分のサイズの変化に気づかない人は意外に多く、知らない間にショーツがMサイズからLサイズになる人もいます。
いつまでもきれいでいたい女性なら自分のスリーサイズを常に把握しておくべきですが、そもそもスリーサイズとは何なのかについてまずはご紹介しましょう。
バスト・ウエスト・ヒップの3サイズ
スリーサイズとはバストとウエストとヒップの3サイズのことだというのは、女性だけではなく男性でも知っている人は多いでしょう。男性の場合は女性のバストをチェストと言いますが、他は女性と同じです。
実はスリーサイズという言葉は英語ではなく和製英語です。英語ではスリーサイズなどという言い方をせず、きちんと「Bust or chest/waist/hip measurements」というようにバストとウエストとヒップを三つ並べます。
スタイルの基準となる
スリーサイズとはバストとウエストとヒップの3サイズのことですが、これは女性にとってスタイルの基準となる大切な数値になります。男性でももちろんスタイルを気にするならスリーサイズを気にすべきですが、特に気にするのは女性の方です。
胸の小さな女性は胸が大きくなりたいと思いますし、ウエストが太い女性はウエストを細くしたいと思いますが、これはスリーサイズのバランスが悪いと感じているためです。
自分のスリーサイズが平均値と比べるとどのぐらい差があるのかを知れば、理想とするサイズを知ることができますので、自分のスタイルを理想に近づけるためにはまずスリーサイズの平均値を知る必要があると言えます。
スリーサイズの平均値
それではスリーサイズの平均値についてご紹介していきます。スリーサイズと言っても欧米の女性と日本の女性とではかなり大きな差がありますので、欧米の女性の平均値では全く話になりません。
日本人の女性のスリーサイズの平均値も実は算出されていて、インターネット界隈のあちこちに日本女性のスリーサイズの平均値というものが公開されていますので、その気になればスリーサイズの平均値はいつでも知ることができます。
ですが日本女性のスリーサイズの平均値はサイトによって古いデータのものもありますので、比較的新しい2018年の女性のスリーサイズの平均値をご紹介しましょう。
年齢によってスタイルは変わる
スリーサイズの平均値についてご紹介しますが、男性も女性も年齢によってスタイルは変わります。年を取るにつれて筋力が衰えて地球の重力に負けるようになるのでスタイルが変わるのは当然のことだと言えます。
スリーサイズは若い頃とちょっと年齢を重ねた後とでは平均値が異なってきますので、自分の現在の年齢層の平均値と自分のスリーサイズを比較することが大切です。
ただスリーサイズの平均値は身長と体重の平均値と共に挙げられています。日本女性の身長の平均は158cmで体重は50kgなので、これらの平均値から外れている人は平均値より高くても低くてもOKです。
それでは年代別のスリーサイズの平均値とはいったいどのぐらいなのか、年代別のスリーサイズの平均値についてご紹介しましょう。
年代別の女性のバストの平均値
年代別のスリーサイズの平均値の一つ目は、年代別の女性のバストの平均値です。まず20代の日本人の女性のバストの平均値は83.1cmです。日本人の女性は欧米の女性に比べると胸がやや小さく、張りのある20代でもこのぐらいです。
また30代の日本女性のバストの平均値も83.1cmで、30代ではまだそう衰えない人が多いと言えます。ただ20代のころに比べるとバストの張りがなくなる人が多いので、サイズは同じでも見た目はやや違うということです。
次に40代の日本女性のバストの平均値ですが、こちらは少し増えて83.6cmです。これは胸が大きくなったのではなく、背中に余分な脂肪がついてきたことが原因で、年代別の平均値の差はこのような点にあると言えます。
年代別の女性のウエストの平均値
年代別のスリーサイズの平均値の二つ目は、年代別の女性のウエストの平均値です。20代の女性のウエストの平均値は63.1cmと意外に細く、日本人の女性も若いうちはかなりスタイルがいいと言えます。
次に30代の女性のウエストの平均値は64.5cmと少し増えますが、これは結婚後の妊娠や出産によってウエストが太くなる人が多いことによる年代別の平均値の差です。
40代の女性のウエストの平均値はさらに上がって66.4cmに跳ね上がりますが、これはバストの場合と同じで体の背面の方に余分な脂肪がつき始めるためです。年齢を重ねると体の背面に余分な脂肪がつくためウエストのサイズも大きく変化します。
年代別の女性のヒップの平均値
年代別のスリーサイズの平均値の三つ目は、年代別の女性のヒップの平均値です。20代の女性のヒップの平均値は88.2cmで、まだまだ若いため引き締まったヒップだということがわかります。
次に30代の女性のヒップの平均値は89.1cmで、20代に比べると少し太くなっていますが、こちらも妊娠や出産で体型が変化していることによる年代別の平均値の差だと言えます。
40代の女性のヒップの平均値は90.4cmで、バストやウエスト同様数値が増えています。40代になるとヒップは下がりがちになってくるため平均値はそう上がらないと思う人もいますが、余分な脂肪がつくためヒップが下がっても数値は上がります。
スリーサイズの正しい測り方
年代別のスリーサイズの平均値についてご紹介しましたので、次はスリーサイズの正しい測り方についてご紹介します。スリーサイズの平均値がわかったら、早速自分のスリーサイズを測って平均値と比較してみることが大切です。
正しい測り方でスリーサイズを測って平均値と比較すれば、平均値を上回っているのはどのパーツなのかということや、平均値より数値が低いパーツなどをきちんと把握することができます。
ですがスリーサイズの正しい測り方を知っている人は少なく、間違った測り方をしているために正しいスリーサイズを把握できていない人もいますので、スリーサイズの正しい測り方についてご紹介しましょう。
バストの測り方
スリーサイズの正しい測り方の一つ目は、バストの測り方です。下着売り場に行くとブラジャーを外した状態で店員さんが胸を持ち上げてバストサイズを測ってくれますが、自分一人で測る場合はブラジャーをつけたままで構いません。
自分一人でバストのサイズを測る場合には胸を持ち上げながらという測り方は難しいので、現在使用していてきついと感じないサイズのブラジャーをつけたままメジャーを巻いてサイズを計測しましょう。
バストの測り方は胸囲の測り方とは違い、胸の一番高い位置に沿ってメジャーを巻きつけます。メジャーを体に巻きつける際には背中からメジャーを回すようにして、自分の目の前でサイズを確認できるようにします。
ウエストの測り方
スリーサイズの正しい測り方の二つ目は、ウエストの測り方です。ウエストの場合はバストの測り方と違って一人で簡単にできます。ウエストの一番細い所を探してメジャーを背中側から巻いて測るだけです。
ウエストの間違った測り方として挙げられるのはおへそを中心とした測り方ですが、おへそを中心とした測り方をすると本来のウエストよりも太くなってしまい、若い人であっても簡単に平均値を上回ってしまいます。
おへそはウエストの一番細い所よりも下にありますので、おへそより上のウエストの最も細い所にメジャーを巻いて測りましょう。
ヒップの測り方
スリーサイズの正しい測り方の三つ目は、ヒップの測り方です。ヒップの測り方もとても簡単で、お尻の後ろ側からメジャーを巻いてお尻の一番高い所のサイズを測るだけです。
パッドの入った補正下着などを穿いていると正確な数値が測れませんので、パッドの入っていない普通のショーツを穿いてからヒップのサイズを測りましょう。
このように正しい測り方でスリーサイズを測ったら、女性のスリーサイズの平均値と比較して、自分のスリーサイズが平均値とどのぐらいの差があるのかをしっかりと確認しましょう。
スリーサイズを測る時のコツ
スリーサイズの正しい測り方についてご紹介しましたので、次はスリーサイズを測る時のコツについてご紹介します。スリーサイズの正しい測り方ができていると思っていても、実は正しい測り方ができていない場合もあります。
スリーサイズの測り方は簡単ですが、ちょっとした測り方の違いによって大きく数値が変化する場合もあり、スリーサイズを正しく測るにはコツが必要になります。
スリーサイズを自分で測る時にはいったいどのような点に注意すれば良いのか、スリーサイズを測る時のコツについてもご紹介しましょう。
地面と水平になるように計る
スリーサイズを測る時のコツの一つ目は、地面と水平になるように計るということです。スリーサイズを測る際には地面と水平になるようにメジャーを巻きつけると、正しい数値を知ることができます。
自分で自分のスリーサイズを測る時に、メジャーを斜めに巻きつけてしまうと実際のスリーサイズの数値より大きくなってしまいます。
特にブラジャーなどは正確な数値を知っていなければ間違ったサイズを購入してしまい、「サイズが合わない」と困ってしまうこともありますので、スリーサイズを測る時には必ず地面と水平になるようにメジャーを巻きつけましょう。
ブラジャーのパットを外して計る
スリーサイズを測る時のコツの二つ目は、ブラジャーのパットを外して計るということです。ブラジャーにはパット入りのものが多いですが、バストサイズを測る際には必ずブラジャーのパットを外しましょう。
ブラジャーに入っているパットには色々なものがあり、2cmもの分厚いパットが入っている場合もあります。この場合パットの堆積がかなり大きくなりますので、バストサイズを水増ししてしまうことになります。
バストサイズを測る際には必ずブラジャーのパットを外すかパットの入っていないブラジャーをつけて計測しましょう。パットを取り外せないブラジャーしか持っていない場合には、測り方が難しいですがブラジャーを外してじかに計測しましょう。
肩の力を抜いて計る
スリーサイズを測る時のコツの三つ目は、肩の力を抜いて計るということです。「肩の力とスリーサイズってどういう関係があるの?」と思う人も多いでしょう。実は肩の力を入れるとバストサイズが変わってしまいます。
乳房は脂肪の塊ですが、その下には大胸筋という大きな筋肉があります。肩に力を入れるとその大胸筋が盛り上がるため、実際よりもバストサイズが大きくなります。
普段ブラジャーをつけている時には肩に力を入れたりすることはほぼありませんので、正しいスリーサイズを計測したい場合には肩に力を入れないように、リラックスした姿勢でサイズを測りましょう。
大きな鏡の前で計る
スリーサイズを測る時のコツの四つ目は、大きな鏡の前で計るということです。スリーサイズを測る際にメジャーを地面と水平になるようにしようとしても、なかなかうまくいかない場合もあります。
全身が映る大きな鏡の前でスリーサイズを測ると、今メジャーがどのような角度で体に巻きついているか、ヒップの一番高い位置はどこなのかなどがちゃんとわかります。
大きな姿見の前でスリーサイズを測るのが理想的ですが、そういった大きな鏡がない場合には洗面台などのやや大き目の鏡の前でもOKです。鏡から少し離れればヒップもちゃんと映るようになりますので、洗面台の鏡の前で計測してみましょう。
スリーサイズの理想とする体型
スリーサイズを測る時のコツについてご紹介しましたので、次はスリーサイズの理想とする体型についてご紹介します。スリーサイズを実際に測ってみて平均値と比較しても遜色ない場合でも、理想の体型とは違う場合もあります。
「もっと胸が大きくなりたい」「もっとウエストを細くしたい」などという理想は女性なら誰しもあるものですが、実はスリーサイズの理想とする体型というものが存在していて、それらの数値に近ければ理想的な体型だと言うことができます。
平均値との比較だけではわからないスリーサイズの理想的な体型とはどのような体型なのか、スリーサイズの理想とする体型についてご紹介しましょう。
スリーサイズには黄金比がある
スリーサイズの理想とする体型の一つ目は、スリーサイズには黄金比があるということです。顔にも黄金比というものがあるように、スリーサイズにも黄金比があります。
スリーサイズの黄金比はウエスト7に対してヒップ10で、この黄金比に近い数値なら理想的な体型だと言えます。例えばウエスト65cmの人ならヒップサイズは92.8cmが理想的サイズで、しっかりとくびれがある体型になります。
バストの理想体型の計算式
スリーサイズの理想とする体型の二つ目は、バストの理想体型の計算式です。スリーサイズの理想の黄金比はウエスト7に対してヒップ10ですが、バストの理想体型は身長から算出することができます。
バストの理想体型は身長×0.52と言われていますので、身長が160cmの人ならバストは83.2cmになり、身長150cmの人ならバストサイズは78cmとなります。
ウエストの理想体型の計算式
スリーサイズの理想とする体型の三つ目は、ウエストの理想体型の計算式です。ウエストとヒップの黄金比についてご紹介しましたが、ウエストの理想体型もバストと同じで身長から算出することができます。
ウエストの理想体型の計算式は身長×0.37から0.39で、身長が160cmならウエストの理想体型は59.2cmになりますが、とても背が低い人の場合はこの計算式からは外れます。
人間の体の中には生きていくために必要不可欠な内臓がたくさんありますが、それは身長が高くても低くても同じです。なので身長が低くてもウエストが50cm以下になる必要はないということです。
ヒップの理想体型の計算式
スリーサイズの理想とする体型の四つ目は、ヒップの理想体型の計算式です。ヒップの理想体型の計算式もやはり身長が基本になっていて、身長×0.53から0.54という計算式で算出できます。
この計算式に当てはめると身長160cmの人の理想的なヒップのサイズは84.8cmで、150cmの人の理想的なヒップのサイズは79.5cmになります。
スリーサイズの黄金比から自分の理想的な体型を目標にするか、スリーサイズそれぞれの計算式から自分の理想的な体型を目標にするかは自分次第です。
理想のスリーサイズに近づける方法
スリーサイズの理想とする体型についてご紹介しましたので、次は理想のスリーサイズに近づける方法をご紹介します。自分の理想のスリーサイズを設定したら、何とか努力をして理想の体型になりたい人は多いでしょう。
理想のスリーサイズになるにはいったいどのようなことをすれば良いのか、理想のスリーサイズに近づける方法についてもご紹介しましょう。
目標を決める
理想のスリーサイズに近づける方法の一つ目は、目標を決めることです。理想のスリーサイズに近づけるにはまず、理想のスリーサイズを算出することが大切ですが、その中で小さな目標を決めましょう。
最初から大きな目標を立ててしまうとなかなかうまくいきませんが、小さな目標を決めることで少しずつでも自分の理想に近づいているという実感を得ることができます。
運動・筋トレに取り組む
理想のスリーサイズに近づける方法の二つ目は、運動や筋トレに取り組むことです。普段運動不足で体がたるんでいるという人はかなり多いですが、理想のスリーサイズに近づくには運動が大切です。ウォーキングなど軽い運動から始めてみましょう。
ジムに行くのもおすすめ
理想のスリーサイズに近づける方法の三つ目は、ジムに行くことです。ジムに行ってバストアップやウエストのシェイプなどをしたいと言えば、インストラクターがそれぞれに効くトレーニングを指導してくれますのでジムもおすすめです。
正しいサイズの下着でバストアップする
理想のスリーサイズに近づける方法の四つ目は、正しいサイズの下着でバストアップすることです。自分のスリーサイズを計測したら正しいサイズがわかりますので、正しいサイズのブラジャーを購入しに行きましょう。
長い間愛用していたブラジャーなどをずっとつけていると繊維が伸びていますので、正しいサイズを測って自分のサイズに合ったブラジャーを購入してバストアップしましょう。
食生活を見直す
理想のスリーサイズに近づける方法の五つ目は、食生活を見直すことです。食べる物が偏っていることによってウエストやヒップがたるんでいる人も多いので、食生活が乱れているという心当たりがあるならまずは食生活を見直しましょう。
規則正しい生活を送る
理想のスリーサイズに近づける方法の六つ目は、規則正しい生活を送るということです。夜更かしや睡眠不足などによってホルモンバランスが崩れて体形が崩れる人もいますので、早寝早起きして毎日規則正しい生活を送るようにしましょう。
スリーサイズは自分に合ったものが一番!
スリーサイズの正しい測り方などについて色々とご紹介してきましたが、如何だったでしょうか。とにかくウエストを細くしたいなど、人によって理想の体型はそれぞれですが、スリーサイズは自分に合ったものが一番です。
身長が高い人には高い人なりの、低い人には低い人なりの理想のスリーサイズがありますので、自分に合ったスリーサイズになるよう努力して、自分の体形に自信を持てるようにしましょう。