タラバガニの上手い食べ方が知りたい!
食べ応えが満点のタラバガニは、様々な人から人気があるわけですが、どういった食べ方をするかご存じでしょうか?もしかしたらタラバガニをいただいた人は、なかなか上手な食べ方がわからずに、どう食べたらいいのか分からない人もいるかもしれません。
そこでこの記事では、タラバガニの美味しい食べ方や、上手なさばき方をご紹介します。せっかく手に入ったタラバガニを、存分に味わうためにも、こういった食べ方やさばき方が大切になってきます。
合わせて、タラバガニのゆで方やアレンジレシピも取り上げていきます。そのままでも十分に美味しいタラバガニですが、食べきる自信がない場合は、アレンジすることによって、存分にタラバガニを楽しむことができます。
タラバガニってどんなカニ?
タラバガニという名前を聞いたことがあるものの、他のカニとの違いがあまりわからないという人もいるかもしれません。食用のカニとして人気のある、ズワイガニとが違った種類のカニなので、しっかりと区別することをおすすめします。
簡潔に言えば、有名な美味しいカニとして知られていて、決まっている旬の時期と、様々な食べ方が特徴となっています。もしも、タラバガニについて興味があるのであれば、ぜひチェックしてみてください。
有名な美味しいカニ
有名な美味しいカニとして人気のあるタラバガニですが、エビ目ヤドカリ下目タラバガニ科に属していて、ヤドカリの仲間となっています。白身魚のタラと同じ漁場で捕ることができるので、「タラバガニ」といった名前が付けられました。
主にオホーツク海やベーリング海といった寒い地域でしか取ることができず、日本では、北海道で水揚げをすることができます。もちろん日本国内で水揚げできるものの、95%は輸入品と言ってもいいかもしれません。
タラバガニのほとんどは、ロシア、アメリカ、ノルウェーから輸入されているので、国内のタラバガニは本当に貴重なのです。国内のタラバガニは、食べごたえとボリュームがあるので、様々な人々から人気があります。
旬の時期
上記でも紹介しましたが、タラバガニは、オホーツク海やベーリング海といった寒い地域でしか捕ることができません。何かと気になるタラバガニの旬ですが、実は、タラバガニには2種類の旬が存在します。
簡潔に言えば、4月から5月、11月から2月といった旬に分かれているので、それぞれ違った食感のタラバガニを楽しむことができます。4月から5月は、寒い冬を乗り越えているので、甘みのあるタラバガニに仕上がっています。
とりわけ11月から2月は、脱皮を終えている時期なので、引き締まったタラバガニを捕れるのです。ちょうどこういった時期は、禁漁の時期にあたる漁場もあるのですが、美味しいタラバガニをふんだんに頂くことができると言ってもいいかもしれません。
食べ方がいろいろある
高級レストランや、旅館などで振舞われることの多いタラバガニですが、様々な食べ方があることで知られています。もちろんシンプルに茹でて、身を食べるだけでも美味しいのですが、様々なアレンジが加えられるのです。
とりわけ人気のある食べ方としては、焼きタラバガニや、しゃぶしゃぶ、炊き込みご飯となっています。大量にタラバガニをいただいてしまった時に、決してカニを無駄にすることなく、ふんだんにタラバガニを楽しむことができます。
タラバガニの上手い食べ方・さばき方
この項目からは、タラバガニの上手い食べ方やさばき方をご紹介します。硬いタラバガニを剥くのは、大変に感じるかもしれませんが、コツをつかむことによって、簡単に食べられるようになります。
とりわけタラバガニを剥くにあたって、準備する物や、タラバガニをさばいていく順番を取り上げていきます。せっかくのタラバガニを存分に楽しむためにも、こういった食べ方やさばき方を参考にして、余すことなくタラバガニを楽しんでみてください。
準備物
タラバガニのさばき方を取り上げていく前に、そもそもさばくにあたって、準備する物を取り上げていきます。ズワイガニと違って、大きい胴と、太い脚、硬い殻が特徴的となっているので、さばくのに苦労するかもしれません。
さらには、胴や脚にトゲが付いているので、怪我をしてしまう危険性があります。そこで必要になってくる物は、軍手や、包丁、新聞紙、お皿、まな板となっていて、料理をしている人であれば、持っている物ばかりとなっています。
もちろんさばき方の段階だけでなく、身を取り出す時にも大切なので、余すことなく用意しておきましょう。次の項目からは、実際にタラバガニの食べ方やさばき方を取り上げていくので、気になる人はぜひ参考にしてみてください。
脚と胴体を分ける
そもそもタラバガニは、とても大きなカニとなっているので、はじめに脚と胴体を分けておくことをおすすめします。タラバガニの仕組みを知らない人に向けて、合わせてタラバガニの体の構造を取り上げていきます。
腹部には左右8本の脚が付いているわけですが、柔らかい第一関節に包丁を差し込むことによって、簡単に脚と胴体を切り離すことができます。もちろん硬い関節もあるので、的確に柔らかい関節を探すようにしましょう。
とりわけ柔らかい関節としては、胴体とくっついている第一関節がおすすめとなっていて、容易に取り外すことが可能です。ここまで脚と胴体のさばき方を取り上げてきましたが、次に腹部のさばき方をご紹介します。
腹部を開く
タラバガニの脚と胴体を切り離すことができれば、身の詰まっている腹部を開いていく必要があります。とりわけ脚に挟まれている胴体には、三角の蓋が付いているわけですが、「ふんどし」や「まえかけ」といった名称がつけられています。
まずは、用意したまな板の上に、ひっくり返したタラバガニを置いておきます。次に「ふんどし」を手前に引いて、胴体とくっついている部分をハサミを使うことによって、切り離すことができます。
簡単にタラバガニの腹部を開くことはできますが、切り離した「ふんどし」にも、ふんだんにカニの身が入っています。もちろん簡単に身を取り出すことができるので、そのまま食べることや、料理に使うことをおすすめします。
身を取り出す
まずは、胴体に含まれている身の取り出し方をご紹介します。胴体の身を取るには、しっかりと甲羅を取り外す必要があるのですが、胴体と甲羅に指を差し込むことによって、簡単に胴体と甲羅が切り離されます。
胴体にたっぷりとタラバガニの身は詰まっているのですが、もちろん切り離した脚にも身は含まれているのです。タラバガニの脚に関しては、関節ごとにはさみで切ることで、食べやすくすることができます。
胴体だけでなく、脚にも硬い甲羅が付いているので、しっかりと殻を外していきましょう。どうしても手などで取り外すことができなければ、はさみを差し込むことによって、簡単に殻を外せるので、思う存分タラバガニを楽しんでみてください。
タラバガニの上手い食べ方・ゆで方
ここまでタラバガニのさばき方を取り上げてきましたが、もしかしたらタラバガニのゆで方がわからない人もいるかもしれません。なかなかタラバガニをもらう機会は少ないかもしれませんが、そこまで難しい茹で方ではないので、初心者でもゆでることができます。
はじめに、大きめの鍋と大量の水、大さじ2杯程度の塩を用意しておきましょう。次の項目からは、タラバガニのゆで方を詳しく取り上げていくので、気になる人はぜひ実践してみてください。
お鍋は大きめで
せっかくもらったタラバガニを、無駄にしないためにも、もらった段階ですぐにゆでてしまうことをおすすめします。もちろんすでにゆでられている状態で、タラバガニを渡されるようなことがあれば、わざわざゆで直す必要はありません。
ズワイガニよりも大きいタラバガニですが、できるだけ大きめの鍋を用意することで、余すことなくゆでることができます。もちろんタラバガニが入るような、大きめの鍋が見つからない場合は、先にタラバガニを解体しておくのもおすすめです。
塩の濃度を調整する
ボリュームのあるタラバガニは、シンプルにお湯でゆでればいいわけでなく、しっかりと塩水でゆでることをおすすめします。シンプルな塩の味付けがされていることによって、濃い調味料を使わずに、タラバガニ本来の味わいをふんだん味わえるのです。
とりわけ鍋の塩水の濃度が、おおよそ3%になるように調節すると、良いバランスの塩水に仕上がります。上記では、大さじ2杯の塩が必要だと説明しましたが、おおよそ水1リットルに対して、30gの塩水を入れていきましょう。
沸騰したらお鍋に入れる
せっかく作った塩水の中に、タラバガニを入れていくわけですが、甲羅側を下にすることが大切です。タラバガニが入っている状態で、弱火から中火で、おおよそ30分から40分ゆでることによって、完全に火を通すことができます。
途中で水を入れるような、差し水をしてしまうと、タラバガニが黒ずむ原因になります。こういったゆで方を参考にすると、まるでお店で提供されるような見た目のタラバガニに仕上がるので、タラバガニをいただいたときに試してみてください。
タラバガニの上手い食べ方アレンジレシピ
ここまでタラバガニのさばき方やゆで方を取り上げてきましたが、シンプルに身を食べるだけでは物足りない人もいるかもしれません。そこでこの項目からは、タラバガニの上手な食べ方の中でも、おすすめのアレンジレシピをご紹介します。
簡潔に言えば、しゃぶしゃぶや、お味噌汁、炊き込みご飯、焼きタラバガニといったレシピを取り上げていきます。もちろん初心者でも、簡単に作ることのできるアレンジレシピばかりなので、ぜひ気になるレシピを試してみてください。
しゃぶしゃぶ
まず取り上げていきたいタラバガニのおすすめのアレンジレシピは、「しゃぶしゃぶ」となっています。適量のだし汁、だし汁の10分の1の量のみりんと薄口しょうゆ、少量の酒、塩を鍋で煮立たせておきましょう。
次にタラバガニ以外の、お好みの豆腐、野菜といった具材を、鍋の中に入れていきます。もちろん「しゃぶしゃぶ」なので、主役のタラバガニは、シンプルにだし汁にくぐらせていきましょう。10秒程度鍋に入れることによって、タラバガニにしっかりと火を通すことができます。
お味噌汁
次に取り上げていきたいおすすめのアレンジレシピは、「お味噌汁」となっています。もちろん人によって、「お味噌汁」の作り方のこだわりがあるかもしれませんが、とりわけ大根や豆腐といった具材を入れておくことをおすすめします。
まずは、タラバガニのだし汁を作るために、強火でタラバガニを煮ていきます。アクが出てしまった場合は、しっかりと取り除きましょう。次にカニ以外の大根や豆腐を鍋の中に入れ、味噌を溶くことによって、美味しいタラバガニの「お味噌汁」が出来上がります。
炊き込みご飯
食べ応えのあるアレンジレシピを探しているのであれば、「炊き込みご飯」を試してみることをおすすめします。2人分程度のタラバガニの「炊き込みご飯」であれば、ゆでてある脚を2、3本程度とカニの爪を2本分用意しておきましょう。
「炊き込みご飯」に入れておくしいたけと人参は、しっかりとみじん切りにしておくと、食べ応えのある食感に仕上がります。次に、お米を炊いていくわけですが、1.5合程度のお米に酒や、みりん、薄口しょうゆをそれぞれ大さじ1ずつ加えておきましょう。
少量の塩も加えたら、大切な具材であるしいたけや、人参、ほぐしたタラバガニを上に乗せ、実際に炊飯器で炊いていきます。見栄えのある「炊き込みご飯」にするときは、ぜひタラバガニのはさみと銀杏を盛り付けしてみてください。
焼き
ここまで様々なアレンジレシピを取り上げてきましたが、シンプルな「焼きタラバガニ」といったアレンジレシピもおすすめです。とりわけ「焼きタラバガニ」をするときは、タラバガニの脚を使うことによって、食べ応えのあるカニ料理に仕上がります。
まずは、グリルやトースターにタラバガニの足を乗せ、おおよそ15分程度熱すると、こんがり焼けた「焼きタラバガニ」を食べることができます。そのまま食べるのもいいのですが、柑橘類や醤油を乗せると、より一層美味しくいただけます。
タラバガニの食べ方をマスターして美味しく食べよう!
この記事では、タラバガニの美味しい食べ方や、上手なさばき方を紹介してきました。上手にタラバガニをさばくことによって、ふんだんにタラバガニの身を楽しむことができます。
合わせて、タラバガニの美味しいアレンジレシピを取り上げてきました。しゃぶしゃぶや炊き込みご飯にアレンジすると、より一層タラバガニの風味を味わえるので、気になる人はぜひ試してみてください。