フェルトでおままごとセットを作ってみよう!
最近のSNS上には、ドーナツ、ケーキ、ピザなど、フェルトで作ったおままごと用品が鮮やかに投稿されています。中には非常にリアル過ぎて、子供が誤って口に入れてしまいそうな出来映えです。おままごとでは、カフェ、お寿司屋さん、お弁当やさんなど色々な設定から入るのが定番です。
その設定に合わせたフェルトおままごとセットや、部屋の壁紙などを作ってみましょう。作るのも使うのも楽しいフェルトおままごとセットは、現代のおままごとのトレンドです。昔からあるフェルトという素材で、今風のおままごとセットの作り方や遊び方を詳説します。
フェルトのおままごとセットの魅力
何故、今フェルトのおままごとセットが人気なのでしょうか。フェルトのおままごとセットの魅力はたくさんあり、見栄えの良さもSNSで評価されるポイントでしょう。子育てに追われるママが、フェルトおままごと作りに集中していると、ストレスの解消にもなるようです。
すき間時間に作れる
フェルトおままごと作りという作業は、すき間時間に作れる事が魅力です。家事や子育てで忙しくても、ちょっと時間が空けば、途中からでもかかれます。フェルトおままごとは、手縫いですので簡単に始めたり中断したり出来るのが魅力です。季節のイベント準備の壁紙などにも利用できます。
材料費が手ごろ
フェルトおままごとセットは、昔からあるフェルトが材料ですので、今では100均でも定番商品として扱かわれ、材料費が手ごろなのと、色が豊富というのが魅力です。いつでも取りかかれますから、気づいた時にフェルトを買って保存しておいて、思い立った時に簡単に始められます。
また、季節のイベント事にツリーを出したり、ひな壇を飾ったりという準備にも、フェルトで壁紙として飾る事で省けますので、手間と費用が抑えられ、忙しいママは助かります。
フェルトは使いやすい
次の魅力はフェルトは使いやすいという事です。フェルトは軽くて肌触りは優しく、しかし丈夫で簡単には破けませんから、子供のオモチャを作るには最適です。カットしてもほつれませんので、切り口の処理が要りません。非常に扱いやすい素材ですから、手芸の初心者でも簡単に始められます。
フェルトのおままごとセットの簡単な作り方
ここからはフェルトのおままごとセットの簡単な作り方を詳説していきます。一度作り方を覚えると、あとは簡単ですからどんどんアイデアを出して作ってみましょう。ただ、あくまでも基本的な作り方ですので、部屋の壁紙と合わせるなど、ご自分の作りやすい方法で挑戦して下さい。
材料は、フェルトとフェルトの色に合わせた手縫い用の糸か刺繍糸、手芸用の綿、ハサミ、綿を詰める棒状のもの、チャコペンシル、定規、型紙用の紙(ボール紙など厚手の物)です。綿を詰める棒状のものは、割り箸などで構いません。型紙を写す時に使う物は後で消えるタイプが好ましいです。
型紙を作る
型紙は、無くてもできますが、カフェやお店のおままごとグッズを作るなら、同じサイズのものをいくつか作る必要がありますので、型紙があった方がリアルなおままごとになり、統一感が出ます。型紙といってもそれほど難しく考えず、イメージをそのまま紙に移せば良いのです。
型紙とフェルトの大きさは実寸ですから、縫い代も要りません。型紙の大きさに綿などを詰めた状態が、完成の大きさで、作りたいおままごとグッズを自分で描くのも良いですし、ネットのフリー画像を引用するのも良いでしょう。おままごとグッズのポイントは、丸みを付けた方が可愛くなります。
フェルトを切る
型紙に沿ってフェルトを切ります。裁ちばさみでなくても、普段使っている事務用なら、ハサミの先が細い方が切りやすいです。意外と切るのが難しいとよく言われますが、ゆっくりとフェルトを引っ張らずに切るのがコツです。
どうしても上手く切れない時には、セロテープを使います。フェルトの上に型紙を置いて、フェルトとセロテープで貼り付けてしまいます。その状態でフェルトを型紙に沿って切っていきます。セロテープを貼ることで、フェルト自体に張りが出て切りやすくなります。
縫う
型紙に合わせてフェルトが切れたら縫っていきます。縫い方は、出来上がりの物によって異なってきますが、基本的には、「ブランケットステッチ」か「たてまつり」という縫い方です。ブランケットステッチの方が強くて見た目も可愛いでしょう。
たてまつりは、見えない箇所を縫い付ける時に良く使われます。2枚のフェルトを次々と縫い付けるだけですので、均等に縫えば綺麗ですが乱れると処理が雑に見えます。ブランケットステッチも、均等な幅で縫うのがコツです。どちらも「均等」を頭に入れて縫うと、簡単に出来る様になります。
ブランケットステッチの縫い方ですが、縫い始めと縫い終わり、コーナーの縫い方がポイントです。ゆっくり丁寧に縫っていけば綺麗に仕上がります。その際に、かならず幅と長さを統一する事を忘れずに縫います。
縫い始めは2枚のフェルトの手前のフェルトの裏から針を刺して手前に出し、すぐ横の表から入れて、糸の前に2枚まとめた裏に針を出し、引き抜きます。縫った跡がコの字になっていたら成功です。引き抜く時に、あまり強く引っ張るとコの字が崩れますので、引っ張り過ぎに注意しましょう。
コーナーでは、同じ穴に3回針を通します。角に斜めのステッチが出来れば成功です。終わりの一目は、縫い始めの糸の後からすくって後の最後の所に針目を作り、ステッチの間に出し玉留めをして、ステッチの間に隠します。
途中で糸が無くなりかけたら、裏側に出して玉留めをして終わります。続きの縫い始めは留めた反対側の裏から表に出して、その針を手前の最後の糸をすくって引っ張ります。すると、同じステッチが途中から縫えますので、続けます。
フェルトのおままごとセットのアイデア
フェルトをのおままごとセットのアイデアは、子供の好きなものや、やってみたい事を聞き、それに合うピッタリなセットが出来ると喜ばれます。型紙屋さんの型紙を利用してもいいですし、部屋の壁紙との相性などを考えると良いでしょう。おままごとセットのアイデアをいくつか挙げてみます。
お弁当箱風にする
お弁当箱風にするには、弁当箱もフェルトで作るのか、市販のお弁当箱に中身をフェルトで作るのかに分かれます。市販の弁当箱と言っても、100均などで手に入る紙素材が良いでしょう。中身は、おにぎり、卵焼き、ウインナー、唐揚、緑の野菜などです。
フェルトのお弁当箱
お弁当箱の作り方のひとつです。丸いお弁当箱の作り方ですが、四角いお弁当箱なら型紙を四角にすれば同じ方法で出来ます。フェルトの色も、作りたいイメージで選べば良いでしょう。
ここでは苺またはトマトをイメージして作ります。丁寧に作りたいなら、材料を揃えます。A3以上の工作用紙、フェルト、針、糸、コンパス、ホチキスです。型紙は、半径8cmと7.5cmの円形、4×50cmと4×47.5cmの長方形を作り、それぞれ2枚ずつフェルトを用意します。型紙は台紙にもなります。
それぞれの縫い方はまつり縫いです。サイズの大きい方が蓋になりますから、蓋のフェルトは2枚同じ色で土台になる方のフェルトは蓋を開けた時に見えますので、かわいいフェルトが良いでしょう。長方形のパーツは、お弁当箱の高さです。円形も長方形も2枚の間に型紙を挟んで縫い合わせます。
フェルトのお弁当の具
次にお弁当の具を作ります。具は、おにぎり、ハンバーグ、エビフライ、レタス、ブロッコリー、飾りハム、卵焼きの7品です。ブロッコリーと飾りハムは同じパターンなので、実際は6種類の作り方です。材料は、お弁当箱と同じ材料に、具に詰め込む綿とピンセットをプラスします。
型紙は、10×10cmの正方形に縦横2.75cmに印を付け、左上の頂点と印を線で結び、三角形が出来たら3箇所の角に丸みを付けるとおにぎりの型紙が完成です。おにぎりの海苔の型紙は3×8cmの長方形、ハンバーグの型紙は、6×9cmに縦横3cmを中心にコンパスで両サイドに丸みを付けます。
赤いフェルトをケチャップに見立てるために、1cm幅の型紙で長さは縫い付ける時に決めます。2.5×10cmの長方形でエビフライの型紙です。これも両サイドに丸みを付けます。尻尾の部分は適当にサイズを合わせますので型紙は要りません。
10cm四方の型紙にフリーハンドでレタスのイメージで切り取っておきます。10×12cmの型紙がブロッコリーと飾りハムになります。3×50cmと3×10cmの型紙が卵焼きです。以上が型紙の寸法で、縫い方は綿を入れる箇所を空けてまつり縫いし、綿を入れて残りを縫います。
ブロッコリーと飾りハムは、フェルトの縦半分に折り輪の方に5mm間隔で、半分までハサミを入れ、クルクルと巻き最後を縫い止めます。エビフライの尻尾は、綿を詰めた後に合う大きさで作ります。
ケーキ屋さん風にする
フェルトおままごとでケーキやさん風にするには、たくさんのケーキの種類があったほうがそれらしいですが、ホールケーキの作り方を把握すると、ショートケーキにも応用できます。ホールケーキも丸いものを作るのでは無く、カットした苺のショートケーキを丸く組み合わせる作り方です。
材料は、8cmの直径で円を描き、6等分した一つがショートケーキの型紙です。4.5×8cmでケーキのカーブの側面、4.5×16cmでケーキの側面、側面をしっかりさせるためクリアホルダー4×15.5cm、1.5×16cmでケーキの間のクリーム、7cmの直径の円の半分が苺、直径4cmの円を準備します。
型紙に合わせて各1枚ずつフェルトをカットし、側面の1.5cm中にクリームを縫い付けます。縫い方はすべてまつり縫いで、上のクリームと側面を縫い合わせます。両横が縫えたらカーブの側面を、L字に縫いクリアホルダーを輪の方が先になるように入れ、もう1辺を縫い綿を詰め込み仕上げます。
ホイップクリームは、4cmの円形の外側から1.2cm切り込みを8箇所均等に入れます。切り込みを入れた左端に糸を通して隣も左端に通し、全て片側だけに糸を通して1周し、もう一度最初の位置に通して中央に針を通して裏に回し結び留めし、ケーキの表面に3箇所縫い付けます。
苺は、半円のフェルトにランダムに苺の種を玉結びで付けていき、中表に1辺を縫い表に返して口を波縫いで1周します。綿を詰め込み糸を引っ張りながら形を整え、最後に絞り口をまたいで縫い、そのままケーキに縫い付けます。
ピザを作る
フェルトおままごとでピザのトッピングを作ってみましょう。材料は、ベージュ、白、赤、オレンジ、緑、黄緑のフェルト、綿、工作用紙、コンパス、針、糸、段ボール、マキシングテープ、割り箸です。道具はハサミ、定規、カッター、コピー用紙などです。まずピザ生地を置く土台から作ります。
ピザの生地を作る
段ボールに半径11cmの円を描き、円の横に幅4cm×長さ7cmの長方形を足し切り取り2枚く作ります。切り取った段ボールの1枚に取っ手部分から円に掛けて割り箸を乗せ、テープで軽く止め、もう1枚の段ボールを重ね、マキシングテープで外周を留めると土台の完成です。
厚紙とコピー用紙を重ねて、半径10cmの円を描いて切り、コピー用紙を6等分に折ります。これを厚紙に重ねて6等分の位置にカッターで印を付け、厚紙の印同士を対角線上に線を引き、線に沿ってカットすると、ピザのベースになります。
コピー用紙を型紙にし、ピザ生地のフェルトを2枚切り、それも6等分にカットします。1ピースに2枚ずつ使い、直線の箇所を縫います。縫い方はブランケットステッチでもまつり縫いでも構いません。直線が縫えたら厚紙のベースを入れ、残りのカーブの箇所を縫って閉じ、6ピース全て作ります。
次は先ほどのコピー用紙を半径9.5cmに切り直し、赤のフェルトでソース、9cmに型紙を切り直して黄色のフェルトでチーズを作ります。全て6等分してベース生地に重ねるとピザの下地が完成です。
ピザのトッピングを作る
フェルトおままごとでピザのトッピングの作り方です。ピザには定番と言われるピーマン、エビ、サラミ、イカ、トマトの6種類のトッピングです。この他にも、フェルトの色を変えるだけで応用出来る食材もありますので、お試し下さい。
ピーマンは幅5mm×長さ5cmのフェルトを繋ぎ合わせて輪にして表に返します。エビは柿の種の様な形の白のフェルト2枚を合わせ、綿を詰めてオレンジのフェルトを5mm切ってそれに3本巻きます。サラミは半径2cmの円を赤のフェルトで作り、トマト用に多めに作っておきます。
幅5mmの白のフェルトを細かく切って、赤のフェルトに乗せるとサラミになります。トマト用の赤のフェルトを半分に切り、オレンジのフェルトを幅1.5cmにカットしてそれを二等辺三角形にし、底辺にカーブを付けます。半分の赤のフェルトにオレンジの三角を3つ乗せるとトマトです。
イカは白のフェルトを幅1.5cm長さ10cmに切り縦半分に縫い合わせ、輪にして裏返すとイカになります。黄緑のフェルトをフリーハンドでバジルの形に切り、全ての具材をピザ生地に乗せれば完成です。サラミやトマトの細かいパーツは、手芸用ボンドで付けましょう。
クレープを作る
フェルトおままごとセットでクレープ屋さんを作るには、機材から用意するとリアルです。クレープ屋さんには、クレープを焼く専用のクレープパンというものがあり、空き箱などを利用すれば簡単に作れます。
材料は、各色のフェルト、刺繍糸、綿、段ボール、蓋付きの空き箱、レンジの表面に貼る布で、道具は、ハサミ、フェルト用のボンド、両面テープです。クレープパンは空き箱の蓋で作ります。用意した布を両面テープで貼り、直径1cm程度の円をスイッチにします。
段ボールでパレットナイフを作りますので、ナイフの大きさに切り、2色のフェルトを巻き付けてかがります。生地用のフェルトを直径16cmに切るだけです。後はクレープの好きな具材を作って生地に巻けば完成です。ホイップクリームの作り方は、ケーキの作り方と同じです。
お店風の壁紙を作る
お店風の壁紙を作るには、壁全体の大きさに合ったデザインを考えるとお店らしくなります。正月、おひな様、こどもの日、七夕、月見、ハロウィン、クリスマスと季節に合わせたアイテムを、フェルトで作って、ガーランドにして壁に飾ると、壁紙のような仕上がりになるでしょう。
クリスマスなどは、ツリーが無くてもフェルトでリースを作ると、壁紙としてインパクトを発揮します。大きめの厚紙などにフェルトで、星空などを作って貼り付けたりすれば、壁紙を貼り替えたりする事もなく、お店の雰囲気を出せるでしょうから、壁紙にも挑戦してみましょう。
フェルトのおままごとセットのおすすめキット
フェルトおままごとセットは、自作でも可能ですが、なかなか忙しいママには難しいです。そこで、市販おおすすめキットをご紹介しましょう。材料は全て切り揃えてあり、縫うだけでかなりリアルなおままごとセットが簡単にできますから、SNSに投稿している方も多いようです。
FELISSIMO Couturierフェルトおもちゃの会
手芸・手作りキットでは有名なフェリシモのフェルトおままごとキットです。1回だけでも注文可能ですが、定期契約もあり、毎月何が届くのか分らないのもワクワクします。親子で楽しめるおままごとセットで、キットもリアルでママの作る料理より美味しそうです。
ホイップなどはまるで本物のようで、絞りたてのクリームが食欲をそそります。フルーツの断面もよく出来ていて、嫌いな食材も好きにかるかも知れません。手芸作家のプロが手がけていますので、お寿司屋さんでもケーキ屋さんでもグレードアップしますのでおすすめです。
ベルメゾン フエルトはカット済み!おままごと手作りキット
こちらのベルメゾンは、大手の通販ショップで有名で、毎月の定期注文も可能です。カトラリーや食器もリアルで、おままごとのグレードがアップします。もちろんピザ屋さん、お寿司屋さんなど、お店のおままごとには最適です。フェルトは全てカット済みで、小さな子供にも優しいキットです。
チョキチクフエルト
こちらのチョキチクフエルトは、おすすめ使っているフェルトがウォッシャブルを使用していますので、洗えます。これは忙しいママには有難い素材です。公式サイトからは、キット一覧から選べ、作り方のレベルも掲載されていますので選びやすいのが特徴です。もちろんキットは全てリアルです。
Creema お魚釣りセット《作製キット》フェルトのままごと
こちらのCreema魚釣りセットは、クリップを縫い付けるだけで魚のパーツができるという超簡単なキットです。魚好きの男の子には大好評のキットで、魚は20匹入っていて釣り竿の完成品と海の中を描いたマットも付いていますので、お家で釣りができる楽しいキットです。
フェルトで作ったおままごとセットで遊ぼう
フェルトは昔からある素材ですが、おままごとのキットを作るのにこれだけ最適だという事がお分かり頂けたでしょう。今はお家で過ごすことが多くなりました。一度作り方を覚えると応用も利きますので、子供と一緒にフェルトでおままごとのパーツを作って楽しみましょう。