フェルトでかわいいお守りを手作りしよう!
合格祈願や安産祈願、家内安全など、神社やお寺で願いを込めてお守りを購入したことがある人は多いでしょう。お守りは購入するものというイメージが強いかもしれませんが、簡単に手作りすることができます。神社やお寺で購入できるような立派な生地を用意しなくても、フェルトでかわいいお守りを作ることができます。
特別な材料を用意するは必要ありません。すべて100均ショップで揃うものばかりです。ミシンがない人でも手縫いで大丈夫です。お守りの簡単な作り方や必要な材料、作り方の注意点やポイントなどを紹介します。気持ちを込めてかわいいお守りを手作りし、プレゼントしましょう。
かわいいお守りの作り方【材料】
お守りの作り方の前に、かわいいお守りを作るために、まずは材料を揃えましょう。必要な材料や道具は、袋となる生地とカットするはハサミ、袋の中に入れる綿やお札など、袋を縛る紐です。お守りは、ミシンでも手縫いでも作ることができます。紐を通すための穴を開けるために、目打ちがあると便利です。
ここからは、かわいいお守りを作るための材料を詳しく紹介します。お守りを作るための材料の選び方や注意点、ポイントなども参考にしてください。
袋となる布やフェルト
かわいいお守りの袋となる生地は、布やフェルト、ちりめん、着物の古着など、好きなものを用意しましょう。思い入れのある生地を使ってお守りを作るのもおすすめです。お守りの大きさは自由ですが、一般的なサイズは縦15cm×横5cmが目安となります。神社やお寺などで購入するお守りは、縫い目が見えないようになっています。
この場合のお守りの袋の作り方は、両脇を0.5cmの縫い代で縫った生地を裏返します。横幅が左右合わせて1cm弱小さくなることを考慮してサイズを計算しましょう。ブランケットステッチで縫う場合はサイズが小さくなることはないため、出来上がりのサイズをイメージして生地のサイズを決めましょう。
中身を入れると膨らみみより若干小さく感じる可能性もあるので、考慮しましょう。お守りの形は、一般的な縦長の長方形の上辺左右をカットした六角形の形にこだわる必要はありません。縁起の良いだるまの形や気持ちを込めたハートの形、部活の必勝祈願としてユニフォームの形など、願いを込めた作りたいお守りの形に合わせて布のサイズを決めましょう。
綿(キルト芯でも可能)
神社やお寺などで購入するお守りは、立体感のあるものもあります。お守りを手作りする場合も、中身に綿(わた)をいれることで、よりかわいいぷっくりとした出来になります。もちろん、必ず入れる必要はありません。中身に綿などを入れることでお守りの形をキープすることができ、そのほか中身に入れる物を大切に守る役目も果たしてくれます。
綿は100均ショップや手芸センターなどで購入することができますがさまざまな種類があります。お守りの中身におすすめな綿は、キルト芯です。「キルト芯」はキルト綿と呼ばれることもあり、綿が布や紙などのようにシートになっています。厚みが均等で必要なサイズにカットして使うことができます。そのほか、手芸綿や粒綿などの形状があります。
「手芸綿」は、適量を手でちぎってぬいぐるみやクッションなどに使います。厚みを均一にすることが難しいです。「粒綿」は、綿が小さい粒になったものです。ぬいぐるみの手足や耳など、細かい部分に立体感を出すために使用します。
お守りの中に入れる綿にはあまり関係がありませんが、ボリュームを維持することができるポリエステルやふんわり仕上がる綿(めん)や絹などの綿(わた)素材もあります。オーガニック素材や抗菌・防臭加工がされている綿などもあるので、気になる人はチェックして選びましょう。下敷きや段ボール、厚紙などをカットして綿の代用に使う方法もあります。
袋を縛る紐
お守りの袋を縛る紐は、ある程度しっかりした素材のものを選びましょう。太さの目安は2mmほどです。お守りの袋を縛る紐は、太さや結び方、色などでお守りの印象が違ってきます。縫い糸と違って必ず外側につけるため、紐の色も慎重に選び見た目にこだわりましょう。
一般的にはお守りに飾り紐を付けますが、必ずつける必要があるわけではありません。飾り紐の代わりにボタンやビーズで飾りをつけてもかわいいお守りになります。そのほか、飾りはなしでキーホルダーのようにチェーンを付けたりミサンガや糸を直接縫い付ける、紐ではなく安全ピンでとめるタイプにする方法もあります。
針と糸
お守りの袋を縫う針は、使う糸の太さに合わせて決めましょう。糸の太さは、お守りに使う袋の生地に合わせて選びましょう。糸の色は、お守りの作り方で変わってきます。神社やお寺などで購入するお守りと同じように糸が見えない作り方の場合は、糸の色にこだわる必要はありません。
ただし、お守りの袋の生地の色に近い糸は、見づらく縫いにくい可能性があります。手作り感のあるブランケットステッチで縫う場合は、糸を見せる縫い方になります。お守りの袋の生地とのバランスを考え糸の色を選びましょう。フェルト生地には刺繍糸で縫うと手作り感のあるかわいい仕上がりになります。
かわいいお守りの作り方【ステップ1】
かわいいお守りの作り方を紹介するにあたり、大きく3ステップに分けます。かわいいお守りの作り方のステップ1は「お守りの袋となる生地をカットして縫う」、作り方ステップ2は「お守りの袋の中身を詰める」、作り方ステップ3は「紐を結んで取り付け」です。
それぞれのステップでかわいいお守りの作り方やポイント、注意点があるので要チェックです。ここからは、かわいいお守りの作り方ステップ1「生地をカットして縫う」を紹介します。
作り方:生地をカットして縫う
かわいいお守りの作り方ステップ1では、お守りの袋となるサイズを決めます。縫い目を見せない場合は、袋の生地となる布やフェルトを表に返します。縫い幅分内側に入るため、小さくなります。0.5mmほどの縫い代で縫うため、横幅が1cmほど狭くなることを考えましょう。お守りの袋は、生地の折り山を底にして半分に折ると底は縫う必要がなくなります。
表と裏の2枚分の大きさを合わせて生地の布やフェルトをハサミでカットします。カットした布やフェルトを半分に折り、お好みで上部1/3から1/4ほどのの両端部分を斜めにハサミでカットします。次に、お守りの生地を縫います。縫い目を見せない場合は、左右両端を0.5cmの縫い代で縫い、表に返します。
表に返したあと、形を固定するためにアイロンを使うと作りやすいです。縫い目を見せる場合も、0.5cmほど内側を縫います。縫い目を見せる場合のおすすめの縫い方は、ブランケットステッチです。糸の色は、布やフェルトなどの生地と同系色にすると馴染みますが、映える色を使うと糸もデザインの一部としてかわいく仕上げることができます。
お守りの袋に刺繍を入れる場合は、両端を縫う前に行いましょう。縫ったあとで刺繍をするのは難しいです。ボタンやビーズなどで装飾したい場合も同じです。両端を縫う前に行いましょう。アップリケの場合は、ボンドで付けることをおすすめします。
かわいいお守りの作り方【ステップ2】
お守りの袋となる生地の布やフェルトをカットして縫い終わったら、ステップ2ではお守りの袋の中身を仕上げていきます。こからは、かわいいお守りの作り方ステップ2「綿(わた)を詰める」について紹介します。お守りの中に入れる物についても、いくつかおすすめをピックアップしましたので見ていきましょう。
作り方:綿を詰める
かわいいお守りの作り方ステップ2では、お守りの袋の中に綿(わた)を入れます。お守りに使う綿は材料の項で紹介したようにさまざまあります。好きな綿を使いましょう。キルト芯を使う場合は、お守りよりひとまわり小さいサイズにカットしましょう。お守りの中身を包むように2枚重ねて入れてもよいでしょう。
お守りの中に入れる物は、決まりがありません。願いを込めたメッセージカードや手紙、写真などお好きなものを入れましょう。ここからは、手作りのお守りの中に入れる物について紹介します。手作りのお守りの中に何を入れたらいいか分からない、迷ってる人などは、参考にしてください。
好みで中に物を入れてみよう!
手作りのお守りの願いに添って、お好みで中に物を入れてみましょう。幸せを願うお守りには、四葉のクローバーがおすすめです。乾燥させたあと台紙に貼って中に入れましょう。願い事を書いたメッセージカードや願い事に合った効果のあるパワーストーン、鶴やハートなど願い事に合った形を折り紙で折ったものなども、お守りの中身におすすめです。
神社やお寺などで購入するお守りの中には、願い事に関するお札などが入っています。お札は、木の板や紙、金属などを使用してつくられています。この中身に入れるお札だけを購入できる場所があるようです。手作りのお守りの中にお札を入れたい場合は、神社やお寺などで購入できるか尋ねてみましょう。
かわいいお守りの作り方【ステップ3】
お守りの袋となる生地の布やフェルトに綿など中身を入れ終わったら、ステップ3では飾り紐を作り紐を取り付けます。ここからは、かわいいお守りの作り方ステップ3「紐の取り付け方」について紹介します。お守りの定番「二重叶結びの方法」についても詳しく解説します。
作り方:紐の取り付け
かわいいお守りの作り方ステップ3では、お守りの紐を取り付けていきます。お守りの袋を縛る紐は、材料の項で紹介したように、ある程度しっかりした素材のものを選びましょう。せっかく心を込めて作ったお守りも、紐が切れてしまうと縁起が悪いイメージへと繋がってしまいます。紐は2mmほどの太さのものを使いましょう。
お守りの上辺から1cmほどのところに紐を通す穴を2ヶ所開けます。目打ちを使うと簡単に穴を開けることができます。ステップ1で上部の両端をカットしない場合は、両端を折り込み、一緒に穴を開けてください。飾り結びを付ける場合は、お守りでは「二重叶結び」や「几帳結び」などが一般的です。リボン結びも簡単でかわいいお守りになります。
飾り結びを作り終えたら紐を穴に通し、お守りを裏返して紐を固結びします。お好みの紐の長さにカットし、2本一緒に結びます。飾り結びを作らず紐を通す場合も、裏側で固結びします。穴を通さず紐を直接生地に縫い付けても問題ありません。キーホルダーのように金具を付ける輪を縫いつけてもいいでしょう。
ここからは、お守りの飾り紐の定番「二重叶結び」の結び方を紹介します。難しそうに見えるかもしれませんが、順を追って結んでいけば、初めての人でも簡単に結ぶことができます。
二重叶結びの方法
二重叶結びの方法を順を追って紹介します。まず、紐を60cmほどカットし、2つに折ります。紐の先端を上に、折り曲げた方を下になるように縦に置きます。上の先端部分をAとします。下の折り曲げた部分をBとします。Aから15cmほどのところをまち針でとめ、動かないようにします。右側に輪ができるように縦に置いた紐の上側に折り、Bが左側にきます。
次に、縦に置いた紐の裏側を通って、Bを右側に作った輪の中へ裏側から手前へ通します。通した紐を左側に折り、Bを左側の輪の中へ裏側から手前に通します。Bが上を向いた状態になります。上を向いた状態のBの輪の中へ裏側から手前へAを通し、元の位置に戻します。まち針を外し、左右に作った輪が同じ大きさになるように、引っ張りバランスを整えます。
上下はそのままで、全体を裏返します。裏側の状態で、上を向いた状態のBの輪を、中央の結び目に通します。もう一度、上下はそのままで、全体を表に返して出来上がりです。まち針でとめると結びにくいと感じる人は、使う必要はありません。手に持った状態や机の上に置いた状態など、結びやすい方法で作って下さい。
今回は、二重叶結びの方法を、紐の先端部分を上にし、折り曲げた部分を下において紹介しました。紐の折り曲げた部分を上にし、先端部分を下に置いて結ぶ方法もあります。簡単だと思う方法で、二重叶結びを作ってみて下さい。
お守りの作り方は簡単で様々なアレンジも可能!
お守りは、形や色、付ける飾りなどに決まりはありません。お守りの作り方は、紹介したようにとっても簡単です。布やフェルト、紐など、どれも100円ショップで購入できる材料ばかりです。飾り結びが難しい人は、リボン結びや別の飾りをつける、飾りを省くなどで、より簡単に作ることができます。
フェルトで作るお守りは、手軽で簡単です。受験や試験の合格祈願、商売繁盛祈願、部活の試合必勝祈願、安産祈願、交通祈願など、お守りで伝えられる気持ちはたくさんあります。子供や家族、友人など伝えたい気持ちに合わせて様々なアレンジをし、かわいいお守りを作りプレゼントしましょう。