カラーサンドを使ったサンドアートが流行中!
女性の間で今、カラーサンドを使ったグラスサンドアートが人気になっているのをご存知ですか。材料は全て100均で揃えることが出来ますし、季節に応じた自分だけのおしゃれなインテリアを想像しながら作ることができるのが人気の秘訣です。
作り方も非常に簡単で、お子様がいらっしゃるご家庭では、親子で楽しめる工作として一緒に楽しまれているご家庭もたくさんあるようです。
今回は、カラーサンドを使ったサンドアートやグラスサンドアートについて、中でも人気の高い観葉植物を使ったサンドアートの紹介、簡単なグラスサンドアートの作り方などを詳しく紹介します。
材料は100均ダイソーで揃えられますので、最後まで読んでいただき、興味を持たれたら是非、お近くのダイソーで材料を揃えてみましょう。
カラーサンドって何?
さて、カラーサンド、グラスサンドアートなどと唐突に話を始めてしまいましたが、そもそもカラーサンドとはどのような物で、どの様な使い方をするものなのでしょうか。観葉植物をつかったサンドアート、グラスサンドアートの作り方の前に基本を押さえておきましょう。
まず、カラーサンドとは何なのかを説明しましょう。カラーサンドとは、鉱物やガラスなどを細かく砕いたもの(小石や砂状になります)に色をつけたものです。小さい観葉植物などに入れてインテリアとして活用されることがあり、どこかで見たことがあるのではないでしょうか。
小石や砂状のカラーサンドですが、カラーサンドの種類の中には、バラバラにならずに固定されるタイプのものもありますので、自分のアイデアが詰まった模様を崩さずに残しておくこともできます。そんなカラーサンドを使って観葉植物などをおしゃれに見せることが出来るのです。
土の代わりになるカラフルな砂
様々な色のカラーサンドを使い、アイデアを表現できることが魅力のカラーサンドですが、それ以外の特徴についても紹介しましょう。
1つめの特徴ですが、カラーサンドは観葉植物などを育てる際、土の代わりに使うことができます。土を使わないで植物を育てることができるということは、土があることで発生する雑菌、土に寄ってくる虫の発生を防止することができ、更に手入れも簡単になります。
また、土を使う場合、通気性などを考慮して穴の開いた鉢を使うことが多いのですが、カラーサンドは適度な保湿力を持ちながらも通気性が良いため、容器の制限がないという特徴があります。そのため、カラーサンドの魅力を最大限生かせる透明のグラスなどでも使用可能なのです。
カラーサンドの魅力
カラーサンドの魅力ですが、やはり一番の魅力はそのカラーバリエーションの豊富さと扱いやすさです。カラーバリエーションは、市販のカラーサンドだけでも数百種類あるほどです。
それらの色を使い分け、模様や柄などを表現するのがカラーサンドの楽しみ方であり魅力でもあります。そして先ほど紹介したように、手入れが土よりも簡単という魅力もあります。
ここで改めて、カラーサンドの機能面を含めた魅力について再確認しておきましょう。ご自宅で観葉植物を育てている方、DIYとまではいかなくても自作のインテリアの作り方を知りたいという方は、是非この特徴を参考に、カラーサンドでのインテリアづくりに挑戦してください。
無臭・無菌
カラーサンドの特徴1つめは、無臭であり無菌であるということです。カラーサンドの多くは石やガラスを砕いて砂状にしたものなので、雑菌や虫の繁殖が発生してしまうことはほとんどありません。
土を使って植物を栽培していると、どうしても雑菌や虫が繁殖しやすくなってしまいますので、それに比べると非常に手軽である点が特徴といえます。
なお、ゼオライトやハイドロボール(人工土)を使用しているカラーサンドに関しては無菌&無臭であるため、現時点で最も衛生的で、室内での観葉植物栽培に適しています。
通気性がいい
カラーサンドの特徴2つめは、劣化が無いという事です。土の場合は劣化による植え替えが発生しますが、カラーサンドの場合は、劣化が起こりにくいので植え替えの必要がほとんどないのです。
もし水をやりすぎてしまった場合、土の場合はカビが発生することがあります。しかしカラーサンドの場合、洗い流して乾かすことで再利用できるようになります。先ほども紹介しましたが、カラーサンドは保水性と通気性が良いため、長時間劣化しにくい特徴があります。
どんな容器でも使える
そして、先ほども紹介したようにどんな容器でも使えることも特徴の1つになります。土で観葉植物等を栽培する場合は、穴の空いたプランターや鉢を使うことがほとんどです。
しかしカラーサンドの場合、保水性が良く通気性も良いので、それらの容器に限定されることがないのです。おしゃれな形状のグラスやシャンパングラスなどを使って小ぶりの観葉植物を栽培することも出来るため、アイデアを最大限表現したインテリアを作ることが出来るのです。
手入れが楽
そして、カラーサンドの保水力の高さにより、栽培における手間が省けるという特徴も持っています。カラーサンドを使った植物には、毎日の水やりの必要がありません。
カラーサンドの種類や植物の種類、季節によっても変動はありますが、小さめの観葉植物であれば週1回程度、20CC程度の少量の水を入れるだけで大丈夫です。見た目におしゃれで手間も省ける、そして作り方も簡単という事で人気が出ていると言えます。
カラーサンドでの栽培に適した観葉植物と注意点
ここまで、カラーサンドの優れた点を紹介してきました。土との比較で、容器を選ばないことでインテリア性が高まる点や、手入れが楽などの点が特に優れた点であることがご理解いただけたのではないでしょうか。
このように、カラーサンドのインテリア性の高さは紹介した通りなのですが、特に観葉植物とカラーサンドを一緒に使うことで、その魅力が一層際立つのです。
グリーンが多く、ナチュラルな印象の強い観葉植物に様々な色のカラーサンドが加わることで、より華やかでアート感の強いオブジェに変化させることができるのです。
たくさんある色の中から、ピンクなどを選べばかわいらしい印象に、ブルーなど涼しげな色は夏に最適な印象になります。では、そんなカラーサンドと相性の良い植物はどのようなものか、そして注意点についても紹介しておきましょう。
小さめの観葉植物
カラーサンドには良い点がたくさんありますが、当然ながら土に劣る点もあるのです。それらを注意点としてこの後に解説しますが、それらの注意点があることから、全ての植物の栽培にカラーサンドが適しているというわけではないのです。
そのため、特にカラーサンドでの栽培に向いている植物というのも限られてくるため、ここではどのような植物がカラーサンドでの栽培に向いているのかを簡単に説明します。
まずは、室内用の小さな観葉植物がカラーサンドとの相性が良い植物です。例えば、小さいサイズのガジュマル、パキラ、シェフレラなどがおすすめです。
多肉植物
それ以外のおすすめはサボテンなどの多肉植物もおすすめです。良く市販されているカラーサンドに植わって売られているのもサボテンを最も多く目にする機会があるのではないでしょうか。サボテンは環境に適応しやすく、生命力が強いことから、カラーサンドでの栽培に向いているのです。
水やりのし過ぎに注意
ではここで、カラーサンドでの栽培による注意点を解説しましょう。まず最初の注意点は「水のやりすぎ」です。水を上げすぎることで根腐れを起こす可能性がある点には注意しましょう。
先ほど紹介したように、カラーサンドは保水力に優れていますので、そもそも水やりの回数や量も少なめで良いので、それを守っていれば、そこまで心配することはありません。
一般的に植物は根から老廃物を排出しているのですが、土の場合は土に含まれる微生物が老廃物を分解してくれますが、カラーサンドは自力で分解することができません。
そのため、老廃物が蓄積してしまうという欠点があります。しかし、微生物の代わりとなる「根腐れ防止剤」等を使うことで補うことは出来ますので、このことに注意しておくと良いでしょう。
もう1点の注意点は、栄養価です。カラーサンドそのものは、石やガラスを細かくしたものであることを紹介しましたが、つまりカラーサンドそのものには栄養価がほとんど無いというのが注意点の2つめです。
カラーサンドを使った観葉植物等は、主に観賞用として売られていることが多いので、大きく育てることを前提にしていないことも多いのです。
つまり、仮に観賞用としてではなく、植物を大きく育てたいと考えている場合、カラーサンドでの栽培には限界があるということです。その場合は、ある程度成長した植物を土へと植え替えする必要が出てくるケースもある点には注意しましょう。
カラーサンドを使ったグラスサンドアートの作り方
それではここからは、カラーサンドを使ったグラスサンドアートの作り方の基本を紹介します。ここではグラスサンドアートの作り方の中でも、基本中の基本と言えることを紹介します。
まずは、この基本の作り方を実践していただくことで最初のトレーニングとしてください。カラーサンドを使ったグラスサンドアートは非常に人気がありますので、様々なサイトで、様々なテクニックやアイデアを紹介しています。
基本の作り方に慣れた後は、それらのサイトを参考にしていただき、カラーサンドの世界にどっぷり使っていただき、ご自身のアイデアを形にできるよう、何度も練習してみましょう。
材料
それではまず、グラスサンドアートの基本ともいえる「波型」を表現するときに必要になるアイテムを紹介しましょう。波型を作るという事でシンプルに色数は3色としています。
アイデアによって準備する色数は変わってきますし、波型を3色以上の色を使って再現することも可能ですので、必要に応じて準備してください。
準備するアイテムは、①グラス(ポット)、②白と好きな色2色(計3色)のカラーサンド(0.2mm粒)、③ゼオライト(細目)、④紙コップや紙皿、⑤観葉植物・多肉植物(サボテンなど)、⑥テープ・はさみ、⑦PPシート(いらないクリアファイルでOK)の7点です。
100均に売っているものが多い
グラスサンドアートを作るのに必要なアイテムは先ほどの7点ですが、ほとんどの物が100均で揃うように感じるかもしれません。現在、100均のダイソーやセリア、キャンドゥなどでは様々なアイテムが取り扱われています。
カラーサンドもダイソーなどの100均で取り扱われるようになっています。もちろん、小ぶりのグラス、テープ、はさみ、紙コップなどは100均ダイソー等で目にしたことがあるはずです。
そしてゼオライトも100均ダイソー、セリア、キャンドゥでも取り扱われていますので、必要なアイテムのほとんど全てが100均で揃えることが出来るということになります。
ただ、ダイソーなどの100均では、小さな観葉植物やサボテンなどの取り扱いもありはするのですが、単体で売られているケースよりも、最初からカラーサンドに入った状態で売られていることも多いようです。単体で探したい場合はホームセンター等で探すのがおすすめです。
波模様の作り方
それではここから、グラスサンドアートの基本である「波型」の作り方を紹介していきます。Stepは全部で9段階ありますが、Stepの数ほどの煩雑さはありませんのでご安心ください。100均アイテムでアイデアを形にする最初の挑戦ですので、あきらめずに頑張りましょう。
①筒を用意する
Step1は「筒を作る」ことから始まります。PPシート(クリアファイルを切って使ってもOKです)で筒を作るのですが、直径は観葉植物が入る大きさで、かつ用意したグラスの直径よりも1cm以上小さい直径になるように丸め、テープでとめて固定します。
この筒の中に植物を入れ、最後のStepでこの筒を抜き取る工程があります。そのため、最後に抜き取りやすいように、筒の高さはグラスの高さよりも高めにしておくのがポイントです。
Step2は「グラスの中に筒を立てる」ことです。まずは、用意したグラスの底にゼオライトを敷きます。そのゼオライトに埋め込むように筒を立てればStep2は完了です。
②白い砂を入れる
続いてStep3に移ります。Step3は「白い砂を入れる」ことです。ここまでで、ゼオライトを敷いたグラスの中央に筒が立っている状態になっていますが、グラスと筒の間の部分に白い砂を敷き詰めるのがStep3です。
この後のStepは、しばらくグラスと筒の間にカラーサンドを積み重ねていく作業になります。白い砂を1周グルっと敷き詰めたら次のStepへと進みましょう。
③カラーサンドを入れる
Step4で、いよいよカラーサンドの登場です。先ほどの白い砂の上から、用意した2色のうちの片方の色の砂を、緩い山形になるように入れます。1周のうちのどこかに、入れた色の山を作るようなイメージで入れてください。山形が出来たら、その山を覆うように薄く白い砂をかけます。
④カラーサンドを重ねる
Step5の作業が一番長い作業になります。まずは先ほどの色とは違う砂を使い、先ほどの山から少しずらしながら同じように山を作り、白い砂で覆います。この工程を、少しずつ山の位置をずらしながら繰り返して、ある程度の高さまで積み上げます。
この後の工程で高さを揃えることになりますが、その工程が終了したら、その高さが最終的な砂面の高さになりますので、終わりを想定しながら高さを調節してください。
⑤白い砂で高さを整える
Step6が、最後の高さを調節する工程です。先ほどまで山を重ねてきているので、表面が平らになっていない状態になっていますので、白い砂を使って表面が平らになるように調整します。この部分の面積は出来る限り小さい方が良いですし、色を調整することで見た目も変わります。
⑥筒に観葉植物を入れて固定する
つづいてのStep7で、いよいよ観葉植物や多肉植物を固定する工程に入ります。この工程の前までで、筒の中身は空洞で、筒周辺はカラーサンドで埋まっている状態になっています。
ここからは筒の中の作業になりますが、まずは植物を取り出して筒の中に入れます。植物と一緒にハイドロコーン(土の様な粒粒です)が入っている場合は一緒に入れます。
そしてゼオライトを加えることで、筒の中のゼオライトの高さと、筒の外の砂の面の高さが合うように調整してください。植物はゼオライトで固定された状態です。
⑦筒を外す
Step8で「筒を取り外す」工程に移ります。この工程は、カラーサンドとゼオライトに挟まれている筒を静かに抜いていく作業です。筒の中がしっかりゼオライトで埋まっていれば、筒を抜いても模様が崩れることはありません。
Step9は完成に向けた仕上げの工程です。表面に薄くゼオライトを敷き、ならしたら完成です。表面を固めてしまいたい場合は、ゼオライトの代わりに水で固めることの出来るカラーサンドを使うと良いでしょう。こちらも100均ダイソーで購入可能です。
カラーサンドを使ったグラスサンドアートのアイデア
それでは最後に、カラーサンドを使って作るグラスサンドアートのアイデアを紹介しましょう。カラーサンドにはたくさんの種類のカラーバリエーションがありますので、季節に応じて色を使い分け、インテリアで季節感を表現するアイデアを実現することができます。
例えば暑い夏の季節には、涼感のあるインテリアイテムが欲しくなります。そこで、涼感と夏という季節感を表現するアイデアとして、カラーサンドを用いて海を表現することができます。
他にも、冬にはクリスマスを表現してみたりと、様々なアイデアを表現することができます。1年中、アイデアの題材は多々ありますので、是非そのアイデアをカラーサンドで表現してみてください。
ダイソー商品を使って価格を抑える
これらのアイデアを表現するために便利なのは、やはりダイソーなどの100均です。ダイソーに売られているグラスサンドアートに必要なアイテムだけではなく、例えば子供向けのおもちゃコーナーなどに置かれているアイテムを使うことも考えられます。
ダイソーもセリア、キャンドゥも、どの100均でも季節に応じた様々な商品が毎年入れ替わって扱われています。グラスサンドアート作りにおいて、季節は重要なアイデアの源泉になります。その他、ダイソー等を訪れて商品を見ることで色々なアイデアが湧く可能性もあります。
アイテムを揃えるという目的だけでなく、アイデアのネタを探すという意味でも、ある程度の頻度でダイソー等を訪れてみてはいかがでしょうか。
違う色の砂を使って並べる
さて、では実際にグラスサンドアートに活用できるアイデアを紹介しましょう。先ほどの波型を表現するよりも簡単かもしれませんが、色選びのセンスが重要になってくるストライプの作り方です。
まずは、グラスに細かいカラーサンドを、色が交互になるように入れていきます。グラスが7割ほど埋まったところで、上から重しになるようなイメージで、粒が大きい白い砂を入れます。平らになったら、その上にオブジェとなるような物を配置すれば完成です。
フィギュアを並べる
グラスサンドアート作りのアイデアに活用できるのがフィギュアです。100均ダイソー等でもたくさんの種類のフィギュアが売られています。動物のフィギュアやキャラクターもののフィギュアなど、様々なフィギュアが売られていますので、それらを活用しましょう。
サボテンなど、かわいらしいものの、少し武骨な感じがする植物であっても、フィギュアを横に置くことでまったく違う印象のグラスサンドアートに変わります。
ダイソーを頻繁に訪れた時にアイデアのネタがあるかもしれないと紹介したのは、これらフィギュアからアイデアを発想するということもあるためです。
カラーサンドを部分使いする
さて、最後のカラーサンドを使ったアイデアの紹介は、カラーサンドを部分使いするというアイデアです。ここまでは容器全体にカラーサンドを敷き詰めるアイデアを中心に紹介してきましたが、部分的に使うのもおすすめです。
カラーバリエーションが豊富なカラーサンドだからこそ、水を表現することも、芝生を表現することもできます。この様な表現を、何らかのインテリアに加えたいときにも、カラーサンドは活躍します。
カラーサンドでおしゃれなインテリアを作ろう
いかがでしたか。カラーサンドの魅力とメリット、デメリット、そしてカラーサンドを使ったグラスサンドアートの作り方を紹介しました。思っているほど難しくもありませんが、多彩なアイデアをうまく表現するためには、やはり慣れとテクニックの習得は必要です。
ただ、材料は100均で揃うものばかりですし、自分のアイデアを自分の手で具現化することの喜びを得ることが出来るのがグラスサンドアートの良いところです。
お子様がいらっしゃる方は、是非、お子様と共にグラスサンドアート作りを楽しんでみてはいかがでしょうか。短ければ15分程度、気軽に取組むことができます。