簡単なレモンピールの作り方&アレンジも紹介!
ミカン科ミカン属の常緑低木に実をつける柑橘類の一種のレモンは、香酸柑橘類という香りや酸味が楽しめる果実です。レモンには、ビタミンやミネラルといった栄養価の高い成分が含まれています。
そんなレモンの皮には、食物繊維やビタミン・ミネラルや抗酸化作用のあるポリフェノールなどが含まれています。この様にレモンには、爽やかな果実の香りと栄養素が沢山含まれています。
ところが、皮は捨ててしまうという人が多くいます。そんなレモンの皮と皮の栄養素を効果的に活用してつくるレモンピールがあります。そこで、レモンピールの作り方とアレンジについてまとめて紹介します。
レモンピールとは
香酸柑橘類というレモンは、料理の香りづけや果汁にするなど様々なジャンルで活躍する果実です。そんなレモンの皮を使ってこしらえるレモンピールです。
そのレモンピールとは、レモンの皮を砂糖で煮詰めて乾燥させたドライフルーツのことを言います。このレモンピールそのものは、爽やか酸味と苦みが共存したちょっぴり苦みのある味が楽しめます。
そんなレモンピールですから、料理やスイーツなどの香りつけにはベストな食材でもあるのです。レモンピールは、意外に簡単にこしらえることができます。ある意味レモンピールは万能な食材でもあります。
レモンの皮にも栄養がいっぱい
レモンは、四季咲きという性質のある果実と言うことでも知られています。品種の違いこそあれ、レモンは四季それぞれに実を成らすという、一年中栽培され収穫ができる果実です。
そんなレモンには、エネルギー・炭水化物・脂肪・タンパク質・ビタミンやミネラルと言った栄養素が沢山含まれています。もちろんレモンの皮にも、前の項でも触れた様に、たっぷりの栄養素が含まれています。
食物繊維・ビタミン・ミネラルや抗酸化作用があるポルフェノールなどの栄養素がいっぱい含まれています。レモンの皮の栄養素を逃さずドライフルーツにしたレモンピールは、栄養価の高い食材です。
レモンピールの基本の作り方
レモンは、実から皮までビタミン・ミネラルなどたっぷりの栄養素が含まれています。そんなレモンには、食用としての使い方や栄養補給源としての利用の仕方など様々あります。
他の果実の様に実を食べるというのではなく、皮つきのレモンそのままや果汁にして使うなどの方法が主な使い方です。そして、使い終わったレモンの皮は捨ててしまうというのが一般的の様です。
そんなレモンの皮を上手に使う方法が、レモンピールにして食材にしたり、香りづけやスイーツにしたりと、レモンの皮に含まれる栄養素を逃がさず使う方法です。レモンピールの基本の作り方を紹介します。
レモンの洗い方
レモンピールの作り方の基本は、レモンの洗い方にポイントがあります。レモンピールは、レモンの皮だけを使いますから、しっかり洗う必要があります。
レモンの皮には、栽培の過程で農薬などが散布されて、その農薬などの汚れが付着していることが多くあります。国産レモンは安全管理が徹底されていることもあり、安全性は高いのですが、外国産は要注意です。
ここで注意したいのは、スーパーや青果店の店頭に並ぶレモンの大部分が輸入物で、国産物が少ないという事です。美味しいレモンピールを安全に食べるには、国産のレモンを使うことをおすすめします。
そもそもレモンピールは、口に入れるものですから余計にきれいな状態のレモンを使うことが必須です。そうすることで、食の安全性が保たれ、しいては美味しい料理やスイーツが楽しめるというものです。
そんなレモンの洗い方は、まずレモンに塩をつけてこすり洗いして、水で洗い流します。そして、鍋にたっぷりの水を入れて沸騰させます。その鍋に洗い終わったレモンを入れて30秒ほど茹でて取り出します。
こうすることで、レモンに付着した農薬などの汚れを取り除くことができます。レモンピールの作り方の最も基本となるレモンの洗い方ですから、手を抜かずにしっかり洗うことです。
レモンピールの材料・作り方
レモンピールとは、レモンの皮を材料にしたドライフルーツという事は、最初の項で紹介しました。ここからは具体的に、レモンピールはどのような作り方をするのか、必要な材料とともに作り方を紹介します。
レモンピールを作るのに必要な材料は、レモンの皮2個分(約90g)とグラニュー糖をレモンの皮と同量分。更にレモンの絞り汁をレモンの皮の3分の1(約30g)と適量の水を材料に使います。
作り方は次に紹介しますが、材料の他には鍋にたっぷりの水を使いますから、大き目の鍋をあらかじめ用意しておくことが必要です。ここまで揃うと、レモンピールの具体的作り方になります。
作り方①
それでは、レモンピールの作り方のレシピを紹介します。まずレモンを湯通しします。そしてレモンを半分に切り、果汁を絞り(この果汁は、後で使います。)絞った後のレモンの実と白い皮をそぎ取ります。
ここで、レモンの皮を計量します。そして同量のグラニュー糖と3分の1量のレモンの絞り汁を用意します。用意ができたところで、レモンの皮を大体4分の1大にカットします。カットした皮を鍋で茹でます。
これを3回ほど繰り返してから、皮がかぶるくらいの水を入れてから、皮が柔らかくなるまで弱火で煮込みます。そして、グラニュー糖を入れて10分ほど煮込んでから、粗熱を取りレモン汁を加えて一晩置きます。
作り方②
一晩おいたレモンの皮を鍋に戻して、火にかけて水分を飛ばしてから、粗熱を取り鍋から皮を取り出します。15分ほど乾かしてから、キッチンペーパーを使ってシロップを拭きとり、1枚づつラップで包みます。
そして密封容器に入れて保存します。保存は、冷凍・冷蔵保存どちらでも良いです。以上で、レモンピールの作り方は全部ですが、利用目的が分かっている場合は、ひと手間加えて保存する方法もあります。
この様にレモンピールをこしらえるのですが、レモンピールの使用目的がはっきりしている様な時は、別な方法で調理を進めることがあります。ここでは、一般的なレモンピールの作り方を紹介しました。
鍋に残ったシロップも楽しもう!
レモンピールの作り方の途中に、グラニュー糖と煮込むところがあります。煮込んだレモンの皮は鍋から取り出します。その際に鍋に煮汁が残ります。この煮汁(シロップ)は、大切に保存すると良いです。
このシロップを瓶などに入れて保存します。レモンの皮から出るだいぶ濃いめのエキスが含まれていますから、水やお湯・炭酸水などで割って飲むと、ほろ苦レモンスカッシュ感覚で楽しめます。
レモンピールの作り方は、鍋に残るシロップも無駄にはできないという事です。レモンの幅広い使い勝手とともにレモンピールの使い勝手は、レモンの特性を最大限に活用できます。
レモンピールのおすすめアレンジレシピ
レモンピールの作り方のレシピを詳細に紹介してきました。これからは、出来上がったレモンピールを使ったおすすめの簡単アレンジレシピを紹介します。
レモンピールは、多少の酸っぱさや苦みもありますが、ドライフルーツ的にそのままでも美味しいレモンピールが楽しめます。そしてレモンピールには、簡単にアレンジして美味しい食べ方があります。
レモンピールを使ったレシピは、簡単なものから手の込んだものと様々です。アレンジの仕方で、レモンピールの存在が脇役から主役に変わってしまう様になります。おすすめの簡単アレンジを紹介します。
輪切りのレモンピール
レモンピールのおすすめの簡単アレンジレシピに「輪切りのレモンピール」を使った簡単レシピがあります。レモンの味そのままに楽しめるお菓子感覚で食べられる輪切りのレモンピールです。
作り方はいたって簡単で、輪切りにしたレモンピールに砂糖と水を加えて、水分がなくなるまで煮詰めるだけのレシピです。あとは、グラニュー糖をまぶして乾燥させると出来上がりです。
この輪切りのレモンピールは、レモンの皮だけを使うレシピとは異なり、最初から輪切りの状態でレモンピールにこしらえるという工夫がされています。その様にレモンピールには、色々な使い方があります。
やわらかいレモンピール
レモンピールのおすすめの簡単アレンジレシピに「やわらかいレモンピール」の簡単レシピがあります。レモンピールをジャムやマーマレード感覚で食べる様で、柔らかくて美味しいレモンピールを楽しめます。
おすすめの簡単レシピは、レモンピールを水なしでコトコト煮込みます。基本マーマレードのレシピと同じですが、時々味見して加糖したりして、透明感が出るまで煮込みます。美味しさが凝縮されたやわらかレモンピールです。
最初に紹介した様に、このやわらかレモンピールはレモンマーマレードの様で、そのままでも、パンに塗っても、レモンの香りと苦みが楽しめるちょっぴり甘酸っぱいレモンピールにアレンジできます。
ほろ苦いレモンピール
レモンピールのおすすめの簡単アレンジレシピに「ほろ苦いレモンピール」の簡単レシピがあります。この場合、レモンの皮と実の間にある綿がついたレモンピールを使うと良いです。
苦みを残した大人感覚で美味しい食べ方ができるほろ苦いレモンピールです。茹でこぼしや乾かすなどの一連のレシピをこなした出来上がりは、えぐみなどが取れて美味しいお菓子に出来上がります。
ここでは、実と皮の間にある綿を使い苦みを出す工夫がされていますが、これもレモンピールにこしらえるときに皮と綿は残したレモンピールという工夫がされています。レモンの苦みが美味しく感じられます。
レモンピールの美味しい活用方法
レモンピールの美味しい活用方法は、様々です。レモンの香りを思いっきり活用した香りづけとしての使い方や、ジュースやスイーツ・パンなどにアレンジして使う方法など幅広い用途性があります。
そんなレモンピールの美味しい活用方法を紹介します。レモンのおすすめのアレンジは、レモンの栄養素をそのまま残した美味しい食べ物や香りを楽しませてくれます。
レモンピールをチョコレートでコーティング
レモンピールの美味しい活用方法で、レモンピールをチョコレートでコーティングして、チョコレートで食べるアレンジがあります。レモンの苦みを感じるフルーツチョコレートみたいで美味しいです。
ビターチョコレート(板チョコ・割チョコ)を湯煎して溶かして、レモンピールを入れてコーティングします。コーティングしたレモンピール入りのチョコレートは、クッキーなどに美味しいアレンジができます。
炭酸飲料の香り付け
レモンピールの美味しい活用方法で、炭酸飲料の香りづけにアレンジして使う方法があります。もともとレモンの数あるレシピには、香りづけに使うというアレンジ方法が多く紹介されています。
レモンピールもその通りで、レモンの香りをそのまま凝縮しています。そんなレモンピールを炭酸飲料の香りづけに活用します。炭酸飲料が注がれたグラスに、レモンピールを添えるだけで香りが楽しめます。
レモンピールのパン
レモンピールの美味しい活用方法に、レモンピールのパンにアレンジするおすすめの方法があります。レモンピールをパンに混ぜるとレモンのちょっぴりの苦みと爽やかなレモンの香りが漂ってきます。
レモンピールのパンは、朝食やおやつにピッタリのアレンジパンになり、大人・子供の分け隔てなく美味しく食べられます。これに粉糖とレモン汁をかけると味わいは、さらに増してきます。
レモンピールを混ぜ込んだクッキー
レモンピールの美味しい活用方法に、レモンピールを混ぜ込んだクッキーに、アレンジするおすすめの美味しいレシピがあります。クッキーの生地に混ぜ込むだけでレモンの風味が楽しめます。
レモンピールを混ぜ込んだクッキー自体の香りやレモン風味が感じられる爽やかクッキーに仕上がります。これにアーモンドなどの副材をトッピングしたクッキーは、尚更に美味しいクッキーとして楽しめます。
レモンピールを使ったホワイトチョコブラウニー
レモンピールの美味しい活用方法に、レモンピールを使ったホワイトチョコブラウニーにアレンジするおすすめの美味しいレシピがあります。ギフトにも使える様な上品な味に仕上がります。
レモンピールから出るレモン風味とホワイトチョコレートの甘さが、いい具合に絡み合い、美味しいホワイトチョコブラウニーにアレンジできます。しっとりした食感は、大人のチョコレート菓子的に楽しめます。
レモンピールを作っていろいろ活用してみよう!
レモンは、一年中のどの時期にでも手に入れることができます。四季咲きのレモンの特性が、そこにあります。そんなレモンの効果的な使い方に、レモンピールにして料理などに使うという方法があります。
レモンピールの作り方のレシピは、いくらかの手間はかかりますが、マーマレードの感覚でこしらえることができるというものです。そんなレモンピールを作って、いろいろ活用してみませんか。