話が長い人と話すのは疲れる!
人と話をすることは楽しいものです。有益な会話だけでなく、他愛無い会話をした後も気持ちもすっきりするでしょう。しかし、話が長い人と話していると疲れると感じることが多いのではないでしょうか?話が長い人が話し出すと、あなたも含め周囲もうんざりすることでしょう。
「また話し出した。疲れるな」と感じたとしても、取引先の仕事の相手だと、きちんと聞かなければなりません。仕事の上でなくても、話の長い人の話を辛抱強く聞かなければならない場面は多いことでしょう。
そもそも話が長い人は、なぜあれほどは話が長いのか疑問に思う人もいるかもしれません。話が長い人には特有の心理があります。話が長い人の心理や特徴をよく知ると、理解できる部分も増えてきます。話の長い人に対する対処法を学び、上手に長話をかわしていきましょう。
また、自分は話が長い人だと自覚をしている人もいるかもしれません。しかし自分で理解するというのは大きな進歩です。話が長い人が気をつけるべき問題を知り、話が長い人だから苦手だと言われないようにしていきましょう。
話が長い人の特徴【性格】
プライベートで知り合った気の合う人たちとの会話は、特に問題はないでしょう。しかし仕事の上での付き合いの中では、話が長い人と接する機会も少なくないでしょう。話が長い人とまともに付き合っていると、疲れることになります。
ところで、話が長い人はどういう性格をしているのでしょうか?話が長くなりがちの性格があります。そもそもの性格的特徴から、話が長くなっているという場合があります。まず話が長い人の性格的特徴を知っていきましょう。知ることが、対処法を考える上での近道になります。
話すことが好き
話が長い人の性格的特徴の1つ目は、話すのが好きであるということです。こうした性格的特徴を持っている人は、のべつまくなくしゃべっている場合が多いです。よくお喋りな人を「口から生まれた」という表現をします。
この性格的特徴を持った話が長い人は、時間さえあればお喋りしています。そもそも話すことが好きなので、寝ている時以外は、話をしていないと気が済まないという心理なのです。話し相手さえいれば、いつまでも喋っています。
こういう人は、話すのが楽しくて楽しくて、ついつい長話になってしまいます。話を短くしようと気をつけることは少ないです。話すのが苦である人には考えられないことでしょうが、このような性格の人は少なくありません。
聞き手のことを考えていない
話が長い人の性格的特徴の2つ目は、聞き手のことを考えていないというものです。それは話すのにあまりに夢中になっているからです。この場合、会話が成り立っていません。会話とは、両者が話し手と聞き手になって、話をしたり、聞いたりをするものです。
しかし話が長い人は、話し手にはなりますが、聞き手になろうとしません。相手を聞き手にしておいて、聞き手のことを考えずに話しまくります。話を短くしようと気をつけることはしません。
聞き手のことを考えた話し方なら、言葉のキャッチボールができますが、それがありません。話に夢中で周りが見えていないので、仕事場にしろ、友達同士の間でにしろ、話の長い人は浮いた存在になりがちです。
緊張してしまう
話が長い人の性格的特徴の3つ目は、人前で話すと緊張してしまうというものです。言葉のキャッチボール以外に、大勢の人の前で演説をする場合もあります。演説はただでさえ、長く感じるものです。長い演説は嫌われがちです。
「また長い演説が始まった」と疲れる人が多いでしょう。そうした場で話が長い人は、人前で話すと緊張してしまいます。緊張しすぎて、自分が何を話ているかがわからなくなってしまいます。
頭の中が真っ白になってしまって、自分の口から出てくる言葉であっても、それが何なのかわからなくなってしまいます。こういう人はそもそも人前で話すことが苦手です。話を短くしようと気をつける余裕もありません。
あまりに緊張しているので、自分の話が長くなってしまっているのかもわからなくなっているのです。自分が話が長い人であるという自覚すらないケースがあります。そんな意味のない話を聞いていても、こちらは疲れるばかりです。
かまってほしい
話が長い人の性格的特徴の4つ目は、かまって欲しいというものです。話の長い人は、寂しい人が少なくありません。自分の存在を誰かに認めて欲しいという心理があります。寂しがり屋の人も、話が長い人になりがちです。
自分の話し相手になって欲しいいという気持ちが非常に強いのです。そのため話が長くなってしまいがちです。「これも聞いて欲しい」「あれも聞いて欲しい」という心理が強く働きます。
基本的に、かまって欲しいという心理なので、話を終わらせるという発想がありません。寂しくて、かまって欲しいので、話せるところまで話をしたいと考えています。そのため、聞いていて疲れるような、つまらない話を延々と聞かせることになってしまうのです。
話が長い人の特徴【話し方】
話が長い人には話を長くしようというつもりはありません。ただ、話を短くしようと気をつけることがなく、夢中になって話してしまうので、聞き手は疲れるという状況になってしまいます。そうした話の長い人には特徴的な話し方があります。
話の上手い人は、話の内容をしっかりと組み立てて、簡潔に話を済ませる能力があります。そのため、話の上手い人の話は長くなりません。話が長い人は、要するに話し方が下手だということが言えるでしょう。その具体的な特徴を見ていきましょう。
話の結論がない
話が長い人の話し方の特徴の1つ目は、話の結論がないというものです。話の長い人の話には、起承転結がありません。起承転結がきちんとつけられる話し方をする人は、話が上手い人であり、話の内容が整理されています。
話の長い人は話したいことを、最初から最後まで全部話そうとしがちです。そんな話には結論が用意されていません。話が長い人は、話をしながら、結論を考えています。話をしながら考えているので、話が上手くまとまらないのです。
まずどういった話をするか考え、話のオチをきちんと用意し、そのオチに向かって話を進めていく人の話は長くなりません。話が長い人は行き当たりばったりの見切り発車で話を始めるので、どうしても長くなってしまうのです。
仕事の上で、どうしても話をしなければならないケースも多いことでしょう。しかし仕事相手がそのような人だと疲れる結果になります。対処法を考えないと、仕事もスムーズに進みません。
話に情報を詰め込み過ぎる
話が長い人の話し方の特徴の2つ目は、話に情報を詰め込み過ぎるというものです。話の長い人は、今日朝起きてから、仕事に行き、現在に至るまでの話を最初からしてしまいがちです。
たとえば「昨日の仕事で問題はありましたか?」という要点を指摘しても、「昨日は会社に8時半に到着して、仕事の前に〇〇さんに会ったのですが、風邪をひいておられて」といった具合に話し出します。
質問した話の本題に入るまでに、途方もない時間を費やしてしまうので疲れるのです。話が長い人は、一から十まで話をしようとします。
仕事の問題を聞きたくても、余分な話まで延々と聞かされてしまう顛末になってしまいます。仕事を円滑に進めるための対処法を施さないと、仕事はスムーズに進みません。
話が言い訳がましい
話が長い人の話し方の特徴の3つ目は、話が言い訳がましいというものです。仕事で思うような結果が出なかった時に、「自分は悪くなかった」といった言い訳ばかり話す人がいます。
仕事に成果が出なかったのは、その人だけの責任ではないことぐらい、皆わかっています。しかし、「こういった要因から上手くいかず」とか「仕事の上での連携が取れていなかったため」といった、仕事が上手くいかなかった原因をあれこれと連ねます。
話はいつまでたっても終わりません。こうした話し方だと、問題から話がそれていってしまいます。話の長い人は、自分に都合の悪い問題を避けて、違うことに責任を押し付ける傾向があります。
話に間が空くのが怖い
話が長い人の話し方の特徴の4つ目は、話に間が空くのが怖いというものです。会話をする上で、お互いが理解し合うためには会話の余白というものが必要です。テンポよく話が進むのは、一見したところ上手くいっているようにも思われますが、会話は深まりません。
話に空白があるからこそ、次にどちらが何を話すのかをお互いに判断できます。目と目で合図をして、合意したり、場を切り替えたりすることができます。会話とは、人と人との共同作業です。
しかし話の長い人は、話に空白が生まれると、それは会話が上手くいっていないからだと勘違いしてしまいます。何かをしゃべり続けることが、義務のように感じています。
そうした会話は無駄なお喋りです。次から次へと話を繰り出し、相手に喋らせる隙を与えません。こうした会話をしていると、聞いていると疲れるばかりです。
話が長い人の心理
話が長い人は、ただの話好きから、話が苦手だからこそ長くなってしまう場合まで、さまざまな原因が考えられます。話が長い人の性格や話し方はわかってきたことでしょう。
次に話が長い人の心理について見ていきましょう。どういった心理で長い話をいつまでも延々と続けるのでしょうか?話が長い人の心理を知ると、自然と対処法も見えてきます。
きちんと伝えようと意識しすぎ
話が長い人の心理の1つ目は、きちんと伝えようと意識しすぎているというものです。話が長い人は根が真面目です。自分が伝えたいことを、しっかり相手に伝えたいという心理が働きます。この心理は悪いことではありません。
しかし真面目にしっかり伝えようと意識しすぎるあまり、話の内容とは関係ない問題まで話してしまいます。先述した、話を初めから順々に、一から十まで話してしまう人は、こういう心理をしています。
起こったことを全て離さなければならないという心理から、話が長くなってしまい、「あの人は話が長いから疲れる」と敬遠されてしまったり、仕事に支障が起きてしまったりします。
他人から認められたい
話が長い人の心理の2つ目は、他人から認められたいというものです。話が長い人は、自分の話を延々と話しまくります。これは、自分のことを認めてもらいたいという承認欲求の現れです。
誰でも承認欲求はありますが、話が長い人は、それが特に強い傾向にあります。そういった心理を持つ人は、自分を少しでも良く見せようという意識が高いです。周りの評価を上げたいと考えています。
認められたいという心理が働くと、話は自然と長くなります。話している間は、自分は相手から認められているという心理的満足から、さらに話を加速させてしまいます。
話の内容が正しいか不安
話が長い人の心理の3つ目は、話の内容が正しいか不安に思っているというものです。自分が話している内容が、相手にきちんと伝わっているか自信がない人は、話が長い人になりやすい傾向があります。
自分の話に自信がないため、「こういったことも説明しなければわからないかもしれない」とか「これだけじゃ伝わり切れないから、別の例も出そう」と考えがちです。そうした心理が影響して、話に情報をあれもこれも詰め込んでしまいます。
その結果、話がどんどん長くなります。しかし入れ込んだ情報はだいたいが、あまり必要のない場合が多いです。こういった話をされると、大変疲れるものです。
話が長い人の対処法
話が長い人と付き合うと、疲れる人も多いことでしょう。話が長い人と関りを持たなければいいと指摘する人もいるでしょう。しかし、学校のクラスや仕事の関係の人間の場合は、まったくコミュニケーションを取らなくいいというわけではありません。
話が長い人との付き合いで悩んでいる人は対処法を考えていきましょう。対処法を取れば、話が長い人と上手に付き合うことができます。話が長い人と密に付き合う必要はありません。思考の転換で上手にいなしていきましょう。
忙しいことをアピール
話が長い人の対処法の1つ目は、忙しいことをアピールするものです。仕事場などで話が長い人とばったり会ってしまた場合、「ごめんね、忙しくて」と忙しいアピールをするのが有効な対処法です。
話が長くなるようだったら、「ごめんなさい、この後、人と会う約束があって」とか「今ちょっと電話中で」といった理由を付けましょう。相手が忙しいとわかると、話が長い人も理解を示し、話を切り上げてくれるでしょう。
迷惑であることを伝えると、2人の関係が悪くなります。仕事関係の人間なら、相手が気分を害する心配のない、こうした対処法を取っていきましょう。
話を終わらせるように仕向ける
話が長い人の対処法の2つ目は、話を終わらせるように仕向けるというものです。この話は長くなりそうだなと感じたら、相手にこの話が長くなっていることを気づかせるようにしましょう。対象法はいろいろあります。
たとえば話の途中で、さも今気づいたかのように「あ、お時間は大丈夫ですか?」と問いかけてみましょう。話をしている相手はあなたの言葉で初めて、話が長くなっていることに気づいてくれるでしょう。話を締めの段階に進めてくれます。
また、こういう言い方をすることで、話を聞いているこちら側の時間の余裕がなくなっていることを知らせることができます。仕事相手と話をしている時に使える対処法です。
話が長いことを気づかせる
話が長い人の対処法の4つ目は、話が長いことを気づかせるというものです。これは非常によくある対象法として、時計をちらちらと見るというものです。話が長い人が気づく程度にわかりやすい程度の動作で行いましょう。
あなたが時計をちらちらと見ていることで、「この人はあまり時間がないんだな」と気づかさせることができます。また、話の長さが、あなたが想定していた時間より長くなっていたということにも気づかせることができます。
気づかれなくてはこまりますが、あまりにあからさまに行うと気分を害してしまうので、困った顔をして、チラチラとやりましょう。
仕事の場合は時間制限を作る
話が長い人の対処法の5つ目は、仕事の場合は時間制限を作るというものです。会議などでだらだらと長く話が続くのを避けるためにも、対処法を考えておきましょう。それは1人3分といった、時間制限を設けておくというものです。
時間が思っていたより短いと、人は結論から話し始めるものです。そうなると回りくどい言い方をしなくなります。また、一から十まで話をしなくなります。会議が円滑に進み、長く疲れる時間を過ごさずに済むようになるでしょう。
息継ぎを見逃さない
話が長い人の対処法の6つ目は、息継ぎのタイミングを見逃さないというものです。目上の人が話し始めると、疲れる話でも辛抱強く聞かなければなりません。そんな時は、話し相手の息次のタイミングを計ってみましょう。息継ぎの瞬間、相手は言葉を呑み込みます。
頭の中でまず、予定を作ります。もちろん、実際に用事があるのなら、なおさら効果的な対処法になります。話をしていて、相手が息継ぎに言葉を発しなかった瞬間に、「申し訳ありません、このあと用事がありまして」と言ってみましょう。
そうなると、相手も「しかたがないな」と話を切り上げてくれるでしょう。「またお話聞かせてください」といったフォローもしておきましょう。相手も悪い気はしないはずです。
話が長い人にならないよう気をつけること
話が長い人は、周囲の人に少なからず迷惑をかけています。これまで自分のことは棚に上げて、話が長い人に対する対処法などを見てきました。
しかし、あなた自身が話が長い人だった場合、気をつけるべきことがあるはずです。話が長い人だというレッテルを貼られる前に、気をつけるようにしていきましょう。
結論から話す
話が長い人にならないよう気をつけることの1つ目は、結論から話すということです。話を短くする方法として、話を結論、原因、具体例の順番に話をしていくことをおすすめします。
たとえば、最近残業が忙しくてろくにデートもできないといった話題を話すことにするとしましょう。この時気をつけるのは結論です。時間がなくてデートができないという結論をまず話すことです。
次に原因の残業が多い話をします。最後に、残業を減らすように努力しているという順序で話ましょう。このように気をつけることで、話が脱線することなく、伝えたいことをきちんと伝えることができます。
無駄な言葉をなくす
話が長い人にならないよう気をつけることの2つ目は、無駄な言葉をなくすというものです。無駄な言葉とは、「えっと」や「だから」といったいったものです。「えっと」や「だから」を多用すると、非常に聞きにくいです。
また、「この人はあまり頭がよくないな」といったイメージを相手に植え付けてしまいます。とりあえず「えっと」「だから」といった無駄な言葉を徹底的に省くように気をつけるといいでしょう。
無駄のない簡潔な言葉で話すと、内容がしっかりと伝わります。話もスッキリまとまり、これだけで、聡明な人といった印象を与えます。
相手の質問には簡潔に答える
話が長い人にならないよう気をつけることの3つ目は、相手の質問には簡潔に答えるようにしましょう。まず一聞かれたら、一返すように気をつけるだけで、話は簡潔になります。
少しでも親切に答えようと、詳しく説明してしまうと、話が長くなり、話が長い人の烙印を押されてしまいます。まずは聞かれたことだけに答える癖をつけていきましょう。
少しそっけないかなと感じる場合もあるでしょう。しかし、話は短い方が喜ばれることが多いので、気をつけるようにしましょう。
聞き手を意識する
話が長い人にならないよう気をつけることの4つ目は、聞き手を意識するというものです。聞き手を意識すると話が長くなってしまうのではと不安を覚える人もいるかもしれません。しかし聞き手を意識すると、話はかえって簡潔にまとめることができます。
まず、相手の意見や質問に耳を傾けましょう。そうすることで相手が会話に入る隙が生まれます。聞き手はあなたの話に余計に興味を持ってくれます。その結果、話が簡潔になり、伝わりやすくなります。
話が長い人にならないように注意しよう!
話が長い人がいると、疲れると敬遠してしまいがちになります。なぜ話が長くなるのかを理解し、失礼のないようにうまくいなして、その場から退散するのも対処法の1つです。また、自分が話が長い人であるという自覚がある人は、聞き手の気持ちを考えて気をつけましょう。