結婚式でのお呼ばれアクセサリーのマナー
社会人になると友人などの結婚式にお呼ばれすることも結構ありますが、人生における大切なセレモニーである結婚式には様々なルールやマナーがあります。結婚式にお呼ばれした時のルールやマナーの中で、意外に知られていないのがアクセサリーに関するルールやマナーです。
厳密に「絶対こうでなければならない」というルールはありませんが、ある程度のマナーをわきまえてアクセサリーを選ぶことが大切です。結婚式にお呼ばれした時のアクセサリーのマナーについてご紹介しましょう。
花嫁よりは地味なアクセサリーを選ぶ
結婚式にお呼ばれした時のアクセサリーのマナーの一つ目は、花嫁よりは地味なアクセサリーを選ぶことです。結婚式の主役はあくまでも新郎新婦で、ドレスの華やかさなどのためどちらかと言えば花嫁の方が主役になります。その主役より目立つような大ぶりのアクセサリーは厳禁です。
花嫁のアクセサリーは大き目のコサージュやきらびやかなネックレスなどですので、花嫁のアクセサリーより目立つようなアクセサリーを選んではいけません。
白色のアクセサリーはNG
結婚式にお呼ばれした時のアクセサリーのマナーの二つ目は、白色のアクセサリーはNGだということです。結婚式において花嫁は白いドレスや白っぽいアクセサリーを身にまといます。そのため、花嫁と同じような白色のアクセサリーを選ぶことはマナー違反であると言えます。
例外として、白色であってもパールのアクセサリーなら大丈夫です。パールのアクセサリーは冠婚葬祭いつでも使えるフォーマルなものであると認識されていますので、白色でもパールならマナー違反にはなりません。
シンプルなパールのネックレスなどなら白色でも良いですが、白いコサージュなどはマナー違反になるので注意が必要です。
季節に合わせたデザインを選ぶ
結婚式にお呼ばれした時のアクセサリーのマナーの三つ目は、季節に合わせたデザインを選ぶことです。真冬の結婚式に真夏を感じさせるようなアクセサリーを選んだり、真夏に冬っぽいアクセサリーを選ぶことはマナー違反となります。春には桜のデザインのアクセサリーを選ぶなど、季節感のあるデザインを選ぶことも大切なマナーです。
ヘアアクセサリーにベルベットなどが使用されている場合にも注意しなければなりません。ベルベットは厚手で冬のイメージがある布地ですので、春や夏の結婚式には不向きであると言えます。
季節感のあるアクセサリーを身に着けることは、結婚式の場の雰囲気を大切にすることにもつながりますので、季節に合わせたデザインのアクセサリーを選ぶことが大切になります。
時計はNG
結婚式にお呼ばれした時のアクセサリーのマナーの四つ目は、時計はNGだということです。時計というものは時間を見ることを目的としたものですが、結婚式にお呼ばれした時に腕時計をはめていくと「いつ終わるのか気にしている」などと思われることもあります。そのため、時計はマナー違反ということになります。
結婚式という大切なセレモニーは幸せを皆で分かち合う時間ですので、時計を身に着けないことは「この幸せな時間がずっと続いてほしい」という気持ちを表すという意味にもなります。
ですが、腕時計をつけることが習慣である人にとっては腕時計を外すことは難しいですので、これは絶対にNGというわけではありません。
アニマル柄・毛皮はNG
結婚式にお呼ばれした時のアクセサリーのマナーの五つ目は、アニマル柄や毛皮はNGだということです。アニマル柄や毛皮のアクセサリーは、殺生のイメージがあります。本物の毛皮を使っていないフェイクファーのアクセサリーも同じ理由でマナー違反になりますので、普段アニマル柄やファーを好んでいる人は注意が必要です。
結婚式というおめでたい席にそのようなマイナスイメージのアクセサリーを身につけて行ってはいけません。これも大切なマナーですので覚えておきましょう。
結婚式が昼か夜かでアクセサリーのマナーが違う
結婚式にお呼ばれした時のアクセサリーのマナーは先にご紹介しましたが、実はもっと細かいマナーもあります。それは、結婚式が昼間であるか夜であるかによってアクセサリーの選び方を変えなければならないということです。昼と夜それぞれの結婚式にお呼ばれした時のアクセサリーのマナーについてご紹介しましょう。
昼のお呼ばれアクセサリーのマナー
まず、昼のお呼ばれアクセサリーのマナーについてご紹介します。結婚式が昼だった場合、あまりきらきらと光るアクセサリーをつけていってはいけません。結婚式ではたくさんの人が新郎新婦の写真を撮ったりしますが、その際に光るアクセサリーの光の反射で写真に妙な光が入ったりすることがあります。
大切な日の大切な写真が台無しにならないようにするため、昼の結婚式にはあまりきらきらと光るアクセサリーをつけていかないよう、注意が必要です。
夜のお呼ばれアクセサリーのマナー
昼のお呼ばれアクセサリーにはマナーがありますが、夜のお呼ばれアクセサリーには特に夜限定のマナーはありません。基本的な結婚式にお呼ばれした時のアクセサリーのマナーさえちゃんと押さえていれば大丈夫です。夜の結婚式にお呼ばれした時にはシックな大人っぽいアクセサリーをつけると場の雰囲気に合うので、シックなアクセサリーがおすすめです。
結婚式にお呼ばれした時のアクセサリーは、マナーだけではなく「場の雰囲気に合わせる」といったことも大切になります。
また、夜のイメージがあるシックなアクセサリーとは逆に、昼の結婚式にはマナー違反になるような光るタイプのアクセサリーもおすすめです。花嫁より目立たないなら、きらりと光を反射するようなアクセサリーでも夜はマナー違反にはなりません。
結婚式のお呼ばれアクセサリーを選ぶコツ
結婚式にお呼ばれした時のアクセサリーのマナーをいくつかご紹介しましたが、次はアクセサリーの選び方のコツをご紹介していきます。選び方のコツといってもそう難しいものではありません。周囲の人へのちょっとした心配りや場の空気を読むということができれば、ふさわしいアクセサリーを選ぶことができます。
それでは、結婚式にお呼ばれした時のアクセサリーの選び方のコツについていくつかご紹介しましょう。
花嫁・他のゲストの服装に合わせる
結婚式のお呼ばれアクセサリーを選ぶコツの一つ目は、花嫁や他のゲストの服装に合わせるということです。結婚式はその人その人で規模や招待客の年齢層などがかなり違います。友人だけを招待する結婚式などの場合はあまり気にする必要はありませんが、規模が大きく幅広い年齢層の招待客がいる場合は話が変わってきます。
花嫁や花婿の会社の上司や親戚なども参列する場合には、そういった年配者のことも考慮してあまり華美ではないアクセサリーを選ぶことが大切です。
会場の雰囲気に合わせる
結婚式のお呼ばれアクセサリーを選ぶコツの二つ目は、会場の雰囲気に合わせるということです。先にも述べたように、結婚式は人それぞれ大きく違います。大きなホテルで挙式する人もいれば、小さな教会で挙式する人もいます。どのような会場で結婚式が執り行われるのかを把握し、それに合わせたアクセサリーを選びましょう。
慎ましやかな教会などでの結婚式ならちょっとおとなしい感じのアクセサリーを選んだり、豪華なホテルでの結婚式なら少しゴージャスなアクセサリーを選んだりと、会場に応じて選び分けることが大切です。
全体のコーディネートのバランスを取る
結婚式のお呼ばれアクセサリーを選ぶコツの三つ目は、全体のコーディネートのバランスを取るということです。お気に入りのアクセサリーがマナー違反ではない場合であっても、首に耳に腕にとあちこちたくさんつけすぎるとバランスが取れなくなってしまうこともあります。
結婚式の前に、つけたいアクセサリーを実際身につけて鏡に映してみて、全体のコーディネートのバランスをしっかりと見ることが大切です。
結婚式に結婚指輪をしていく場合の注意
結婚式にお呼ばれした時のアクセサリーのマナーとして他には、指輪に関するマナーがあります。友人などの結婚式にお呼ばれするのは、独身の時だけではありません。自分の方が結婚が早く、自分の結婚後に友人の結婚式に招待されることもあります。結婚式に結婚指輪をはめて行って良いのかが気になる人も少なくないはずです。
結婚式にお呼ばれした時の、結婚指輪やその他の指輪に関するマナーについてもご紹介しましょう。
結婚指輪はフォーマルなのでOK
結婚式にお呼ばれした時の指輪に関するマナーですが、まず結婚指輪はフォーマルなものとして分類されますので、マナー違反にはなりません。あまりにきらきらと光るアクセサリーはマナー違反になりますが、結婚指輪に関してはきらきらと光る大きな石などがついていても問題ありません。
ただ、大きなダイヤがついた結婚指輪を見せびらかすなどの行為はマナー違反になります。きらきら光る大きな石がついている結婚指輪であっても、花嫁より目立たないように気をつけることが大切です。
他のリングは派手すぎなければOK
結婚式にお呼ばれした時の指輪に関するマナーは結婚指輪以外にもあります。指輪が好きでファッションリングをはめているという人も少なくありませんが、ファッションリングの場合はあまり派手なデザインのものはマナー違反になります。大きな宝石がついているものや大ぶりのデザインのものは避けましょう。
ファッションリングなどの指輪をはめること自体はマナー違反にはなりませんので、あまり目立たない地味なデザインのものなら大丈夫です。
結婚式のお呼ばれアクセサリーのおすすめデザイン
それでは次に、結婚式にお呼ばれした時のアクセサリーのおすすめデザインについてご紹介します。マナーについてはここまでにご紹介してきましたので、そのマナーを踏まえればアクセサリー選びは簡単です。ですが、マナーがわかっても実際どのようなアクセサリーを選べばよいかわからないという人もいるでしょう。
アクセサリー選びに迷う人のために、結婚式にお呼ばれした時のアクセサリーとしておすすめのアクセサリーをいくつかご紹介しましょう。
パールを使ったアクセサリー
結婚式のお呼ばれアクセサリーのおすすめデザインの一つ目は、パールを使ったアクセサリーです。結婚式にお呼ばれした時のアクセサリーのマナーの中で、「白色のアクセサリーはいけないがパールは大丈夫」ということをご紹介しました。パールは冠婚葬祭いつでも使えるフォーマルなアクセサリー素材です。
なので、パールを使ったネックレスやピアスなどがおすすめデザインとして真っ先に挙げられますが、フォーマルなアクセサリー素材であるという理由以外にも、パールを使ったアクセサリーをおすすめする理由があります。
パールは清楚なイメージがありますので、新郎新婦の親戚など年配の人が多い席でも安心して身に着けることができ、おすすめのアクセサリーと言えます。
小ぶり・華奢なデザインのアクセサリー
結婚式のお呼ばれアクセサリーのおすすめデザインの二つ目は、小ぶりなデザインや華奢なデザインのアクセサリーです。結婚式にお呼ばれした時のアクセサリーのマナーの中に、「花嫁より地味なアクセサリーを選ぶ」というものがあります。大ぶりなデザインのものはそのマナーに違反することになります。
なので、小ぶりなペンダントや華奢なデザインのネックレスなど、出来る限り目立たないデザインのアクセサリーを選ぶことをおすすめします。
シルバーのアクセサリー
結婚式のお呼ばれアクセサリーのおすすめデザインの三つ目は、シルバーのアクセサリーです。結婚式にお呼ばれした時のアクセサリーは、花嫁より目立つようなアクセサリーやあまりにもきらきら光るものはマナー違反になります。なのできらきらと輝く金色のアクセサリーより、渋い輝きのシルバーアクセサリーをおすすめします。
シルバーアクセサリーはそう派手ではなく落ち着いたイメージがありますが、それでもサイズは小さめで石なども派手ではないものを選びましょう。
結婚式のお呼ばれアクセサリーおすすめアイテム
次に結婚式のお呼ばれアクセサリーとしておすすめのものを、もう少し具体的にご紹介していきます。おすすめアクセサリーとしてパールを使ったものや小ぶりで華奢なもの、シルバーアクセサリーを例として挙げましたが、ネックレスはどのようなものを選ぶと良いか、ヘアアクセサリーはどのようなものが良いかなど、さらに具体的にご紹介しましょう。
おすすめのネックレス
結婚式のお呼ばれアクセサリーおすすめアイテムの一つ目はネックレスです。ネックレスにも色々ありますが、まずパールのシンプルなネックレスがおすすめです。パールにも色々な色のものがありますので、ピンクパールやブラックパールなど、当日着ていく服の色に合わせて選ぶこともできます。
同じパールを使っていてもすべてパールのネックレスではなく、鎖の長さがネックレス全体の長さの半分位を占めていて、胸元にのみかわいらしいパールの飾りがついているというタイプのネックレスもおすすめです。
襟元が大きく開いた服の場合ネックレスなどをつけないと寂しい印象になりますので、そういった服を選ぶ場合には是非ネックレスをつけましょう。
おすすめのヘアアクセサリー
結婚式のお呼ばれアクセサリーおすすめアイテムの二つ目は、ヘアアクセサリーです。ワンピースやドレスを着る際に髪をアップスタイルにする場合、ヘアアクセサリーにも注意が必要です。結婚式のヘアアクセサリーには、あまり大きくも小さくもなく適度に髪を彩ってくれるバレッタタイプがおすすめです。
パールや少し光る石などがついていても構いませんが、色は控えめなものを選びましょう。ベージュ系やパステルカラーなどは目立ちすぎず華やかに髪を飾ってくれますので、ベージュやパステルカラーをおすすめします。
花嫁より目立ってはいけませんので、大きな花のコサージュがついたようなヘアアクセサリーは厳禁だということも覚えておきましょう。
おすすめのイヤリング・ピアス
結婚式のお呼ばれアクセサリーおすすめアイテムの三つ目は、イヤリングやピアスです。髪をアップスタイルにする場合、耳元のアクセサリーも重要になります。イヤリングやピアスも、派手すぎず華やかなものを選びましょう。ロングタイプのものの場合、長すぎず大きすぎない物がおすすめです。
リングタイプなどもあまり大きすぎると花嫁より目立ってしまいますので、出来る限り小ぶりなものや華奢なものを選ぶことをおすすめします。
ネックレスやヘアアクセサリーをつけてイヤリングやピアスをつけると、首から上にたくさんのアクセサリーが集中することになりますので、バランスが悪くならないかあらかじめ鏡でチェックしておきましょう。
おすすめのブレスレット
結婚式のお呼ばれアクセサリーおすすめアイテムの四つ目は、ブレスレットです。ブレスレットはネックレスなどの頭の近辺につけるアクセサリーとは全く違う所に着けるアクセサリーですので、少し華やかな印象のものをおすすめします。華奢なバングルや淡水パールの細めのブレスレットなどがおすすめです。
赤色などの色石を使っていても小粒ならば目立ちませんので、赤や青の色石を使ったバングルやブレスレットもおすすめします。
ですがあくまでも花嫁より目立つことがあってはならないので、その点には充分注意をしてください。服に合わせて華やかなアクセサリーを身に着けることも、祝いの席を彩る大切な要素ですので、地味すぎず派手すぎない素敵なブレスレットを選びましょう。
結婚式のお呼ばれではアクセサリー以外にも注意が必要
結婚式にお呼ばれした時のアクセサリーについて色々とご紹介してきましたが、結婚式のお呼ばれでは他にも注意が必要なものがあります。結婚式にお呼ばれしたらまず服を選び、次に服に合う靴を選びます。そして服と靴に合ったアクセサリーも選びますが、これで終わりではありません。
ご祝儀やお財布などを入れて持っていくためのバッグが必要ですが、バッグにもアクセサリーと同じように守らなければならないマナーがあります。結婚式にお呼ばれした時のバッグの選び方についてもご紹介しましょう。
結婚式のお呼ばれにはあまり目立たないバッグ
結婚式にお呼ばれした時服や靴には迷っても、意外にバッグに関しては無頓着だという人も多いです。普段からおしゃれなバッグをいくつも持っていて使っているという人は、結婚式にお呼ばれした時に普段使いの派手なバッグを持っていくことがありますが、花嫁より目立つような派手なバッグは絶対に厳禁です。
服やアクセサリーと同じように、バッグも花嫁より目立ってしまうとマナー違反になります。バッグも服や靴に合わせた色にするなどして、あまり派手すぎない色や形を選ぶことが大切です。当然、花嫁の色である白色も厳禁ですので注意しましょう。
あまりきらきらとした光るバッグはNG
結婚式のお呼ばれのバッグは、あまりきらきらと光るものはマナー違反になります。アクセサリーと同じで、目立ちすぎる物は厳禁です。スパンコールが全体にちりばめられたようなバッグや、ラインストーンがたくさんついていてぎらぎらと光るようなバッグは絶対にいけません。
スパンコールやラインストーンがついているバッグがどうしても使いたい場合は、なるべく目立たない程度のものを選びましょう。
ファー素材のバッグも厳禁
結婚式のお呼ばれのバッグには他にもマナーがあります。アクセサリーのマナーの所で「アニマル柄や毛皮はNG」だとご紹介しましたが、バッグのマナーもそれと同じです。アニマル柄や毛皮やワニ革などのバッグはやはり殺生のイメージがあるため、マナー違反となります。
フェイクファーのかわいらしいハンドバッグなどを好む人もいますが、そういうバッグは結婚式のお呼ばれのバッグとしては使えませんので注意しましょう。
結婚式のお呼ばれアクセサリーはマナーに気をつけて選ぶべき
結婚式のお呼ばれのアクセサリーのマナーなどについてご紹介してきましたが、如何だったでしょうか。結婚式は人生の大切なセレモニーの一つです。たったひとつのアクセサリーでその場の雰囲気を台無しにするようなことのないよう、結婚式のお呼ばれのアクセサリーは気をつけて選びましょう。