イヤリングの台紙の作り方やセット方法を覚えよう!
イヤリングの台紙を手作りする利点はたくさんあります。台紙があれば、イヤリングをそのまま袋に入れるラッピングよりもずっと見栄えがよくなり、また固定することで破損しにくくなります。
さらに手作りのイヤリング用台紙なら、自由自在に自分だけのトレードマークやブランドネームを入れることができます。
オリジナルの台紙は、プレゼント用のラッピングとしても、フリーマーケットやハンドメイドイベントに出店する際のディスプレイとしても大活躍間違いなし。覚えておいて損はないテクニックです。
さっそくイヤリングの台紙の作り方とセット方法を覚えて、自分のイメージに合ったイヤリングの台紙を手作りしてみましょう。
イヤリングのおしゃれな台紙の作り方
作り方には大きくわけて、手書きで(あるいはパソコンを利用して)ハンドメイドで一から作る方法と、ネット印刷で注文する方法、市販の台紙を利用する方法があります。それぞれのメリットとデメリットをよく考え、最適な方法を選ぶことが大切です。
手作りする
手作り台紙のいちばんシンプルな作り方は、四角く切った厚紙に手書きで文字やイラストを書き込むという方法です。
ほかにも好きな紙や布をコラージュする、マスキングテープでふちどりするなど工夫次第でいろいろなイヤリングの台紙が作れます。バザーに出品するなど、一度にたくさん作りたいときには、スタンプを利用すると手書きよりも早く楽にできます。
また、パソコンを使っても自由度の高いオリジナル台紙ができます。パソコンなら、思い通りのイラストを描くことができない方も大丈夫。フリー素材集や個人で素材を配布しているサイトを利用してイメージ通りの台紙を作ることができます。
最後に、台紙にイヤリングを固定するための穴を2つ開ければ完成です。穴あけについてはまた後の項で詳しく解説します。
ネット印刷を利用する
プリンターを持っていない、デザインに自信がないなど、手作りにちょっと不安がある方ならネット印刷を利用するという手もあります。
ネット印刷とは、ネット上から注文すると完成品を指定の場所に送付してくれる便利なプリントサービスです。
ネット印刷では、準備されているテンプレートの中から好きなものを選ぶスタイルが一般的です。用途に合わせてさまざまなデザインが用意されているので、イメージに合ったものを選びましょう。
また、印刷会社によっては、カスタマイズに柔軟に対応してくれる場合も。サイズや形など「ここがもう少しこうだったら…」という小さな不満も解消されます。
市販のイヤリング用台紙の利用も◎
初心者さんにおすすめなのが、最初からイヤリングの台紙として市販されているものを使う方法です。市販のイヤリング用の台紙には、イヤリングをセットするための穴や切り込みがすでに入っているので、誰でも失敗なくラッピングを楽しむことができます。
台紙の構造やセット方法がわかってきたら、それを踏まえてオリジナルの台紙作りにチャレンジしてみるのがよいでしょう。
イヤリング用の台紙は、大きな手芸店やラッピング用品の専門店で扱っているほか、通信販売でも入手することができます。
簡単なイヤリングの台紙のセット方法
お気に入りの台紙ができあがったら、次はイヤリングをセットしましょう。市販の用紙を利用した場合は最初からイヤリングを固定するための仕組みができあがっていますが、一から手作りした台紙には、イヤリングをセットしやすい形を自分で工夫して作る必要があります。
まずご紹介するのは、切り込みを入れてイヤリングを差し込みセットする方法です。簡単にできてきれいに見えるので、最初はこの方法がおすすめです。
穴を開けて切り込みを入れる方法
イヤリングはピアスと違い、台紙に穴を開けるだけではうまくセットできません。イヤリングをきれいに穴の位置に挟み込むためには、台紙に切り込みを入れるのがおすすめです。
イヤリングが中心にくるように、台紙の中央に左右対称の穴を2つ開けたら、紙の左右の辺から穴に向かって一直線に切り込みを入れます。このとき、うっかり紙を全部切り離してしまわないように気を付けましょう。
イヤリングのクリップを開き(ネジ式の場合はネジをゆるめるなど、身につけるときと同じようにします)軸を切り込みから入れてスライドさせ、穴の部分で留めればできあがりです。
この方法は、イヤリングの全体が台紙の上に乗るので、額縁に入ったようなとてもきれいな仕上がりになります。耳にぴったり添うような小ぶりのイヤリングに向いています。
穴あけに便利な道具
事務用の穴あけパンチでも、穴あけには十分効果を発揮します。ただ、一般的な穴あけパンチでは同じ大きさの穴しか開けられません。さまざまな大きさの穴を開けられる、ロータリー式の穴あけパンチがあると便利です。
ロータリー式の穴あけパンチは、おもにホームセンターやDIYショップなどの工具を扱うお店で購入できます。
さらに便利な穴あけ道具として、ピアス・イヤリングの台紙作りに特化した専用の穴あけパンチもあります。穴あけと切り込み入れが一度にできる便利なツールですが、一般的なものではないのでお店ではなかなか手に入りません。通信販売で探すのが早道です。
その他イヤリングの台紙のセット方法
台紙に穴を開けて切り込みを入れる方法以外にも、イヤリングの台紙のセット方法にはさまざまなバリエーションがあります。この項では。簡単にきれいにできるテクニックをセレクトしてご紹介します。自分の好みやイヤリングのタイプに合わせて選びましょう。
台紙の裏にスポンジをつける方法
厚紙で作る台紙は簡単にできますが、紙の厚さによってはイヤリングが滑り落ちてしまったり安定しなかったりと不便な面もあります。
そこでおすすめしたいのが、スポンジを使って段差を作ることで安定感を得る方法です。台紙の裏面にスポンジをつけることで、金具がしっかり押さえられ、イヤリングが外れるのを防ぎます。
スポンジは横に細長い小さな四角形に切って用意しておきます。横の幅は2つの穴を両方カバーできるくらい、縦の幅はイヤリングの金具のサイズを超えないように気を付けましょう。
これを両面テープか手芸用のボンドで、あらかじめ開けた穴の上の部分に貼りつけるだけ。スポンジで支えることでイヤリングがずり落ちることなく安定し、見栄えもぐっとよくなります。イヤリングがぴたりとはまるような小さなくぼみを切り抜いておくとさらに安定します。
スポンジ部分は100均商品が便利
イヤリングの台紙に貼る専用のスポンジは、イヤリング固定用スポンジという名前で市販されています。といっても一回に使うぶんが少ないので、専用のものを買うと余ってしまって置き場に困る、ということもあります。費用の面からいっても、できれば身近にあるものを上手に活用したいものです。
ここでおすすめしたいのが、コストパフォーマンスのよい100均商品。イヤリングの台紙用のスポンジは、やわらかくてきめが細かくある程度の強度があるものならなんでも代用できます。食器用スポンジやメイク用のパフ、メラミンスポンジなど、100均に置いてある商品でも十分使えます。
意外なものが使えることも。たとえば家具用の保護シートや隙間ふさぎテープ、防音テープなどDIY品も便利です。片面テープつきでカットするだけで簡単に使えるという利点もあります。
手軽な100均商品なら、失敗を恐れることなく思いついたアイデアをすぐ形にできます。いろいろ試して、使いやすいものを選んでみてください。
台紙を折り曲げてセットする方法
前項では簡単な方法として台紙に穴を開けて切り込みを入れる方法をご紹介しました。とはいえ、せっかく作った台紙に切り込みを入れたくないという方もいるかもしれません。その場合は、台紙の下辺からイヤリングを挟み込むセット方法も可能です。
このセット方法では金具部分だけが台紙の上に乗り、イヤリング本体は台紙からはみ出す形になります。実際に耳につけたときの形に近いので、着用例をイメージしやすくなるという特徴があります。
このとき、ぜひ実践していただきたいのが台紙を折り曲げてセットする方法。台紙の下半分から三分の一程度を一度山折りに折り、その下約5ミリ程度をさらに山折りに折ると、ちょうど耳たぶくらいの厚みが出るのでイヤリングをセットしても安定します。
折りにくい厚い紙にはカッターで薄く切れ目を入れるときれいに折ることができます。台紙のデザインは、下のほうを折り込んでしまっても違和感のないものを選ぶようにしてください。
台紙に縫い付けてセットする方法
さらにひと手間かかった、台紙を傷つけずにイヤリング全体を美しく見せる方法もぜひ試してみてください。
まず裁縫用の針と糸を用意します。イヤリングの台紙に、バランスのよい位置を選んで針で穴を開けます。実際にイヤリングを置いてみて、金具がくる位置に印をつけておくのがよいでしょう。
イヤリング1つ(片側)に対して2つ、合計4つの穴を開けます。針に糸を通して台紙の裏から穴に入れ、イヤリングの金具を通して隣の穴の表から裏へ出します。裏で糸をしっかり結んで固定すれば完成です。
細かい作業で手間がかかりますが、できあがりの見栄えのよさは抜群。針を使うのが苦手なら、ラッピング用のビニタイで固定する手もあります。
イヤリングのラッピングのコツ
ここまで、ハンドメイドのイヤリングを台紙にセットする方法を解説しました。この項ではさらに進んで、袋に入れてきれいにラッピングするコツをご紹介します。
ラッピングの素材は、中のものがきれいに見える透明OPP袋がおすすめ。好みでシールやリボンなどデコレーション用品も用意します。
ただ袋に入れて封をするだけ、といっても決してあなどれません。いちばん外側になる部分だからこそ、心を込めて美しくラッピングしたいものです。
台紙がきれいにできても、この最終工程で手を抜いてしまったら台無しです。ハンドメイドのイヤリングがより一層きれいに見えるように、最後まで丁寧に作業しましょう。
台紙より大きいサイズのOPP袋を選ぶ
丈夫で扱いやすく、ラッピングに欠かせないOPP袋ですが、その選び方にもコツがあります。そのコツとは、できあがった台紙よりも一回り大きいサイズのOPP袋を選ぶことです。
台紙の大きさだけを考えてぴったりのサイズを選ぶと、イヤリングの厚みが加わって入らなくなってしまいます。
ぎゅうぎゅうに詰め込んでなんとか入ったとしても、袋にしわができてしまったり、台紙が曲がってしまったりといいことはありません。最悪の場合、強い圧力が加わってイヤリングが破損してしまうことも。
せっかくハンドメイドしたイヤリングが、無理やり詰め込んだために壊れてしまっては元も子もありません。きれいに、そして安全にイヤリングをラッピングするため、OPP袋は台紙より大きいサイズのものを選びましょう。
テープつきOPP袋が便利
ラッピング用品として市販されているOPP袋の中には、口を閉じるためのテープがついているものもあります。
一般的なOPP袋は、ラッピングしたいものを入れた後に口を折り曲げてマスキングテープなどで封をする必要があります。それに対してテープつきのOPP袋は、わざわざテープを用意しなくてもOPP袋についているシールを剥がすだけですぐに封ができます。
テープつきOPP袋の利点は、余分に手を動かすことなく効率的な作業ができることです。一般的なOPP袋では、口を閉じた後に折ったところをおさえながらテープを用意したり、なにかと大変。
テープつきOPP袋はそんなわずらわしさがないので、初心者でも失敗なくきれいに仕上げられるのです。一度にたくさんラッピングしたいときにも、手間が省けてとても重宝する一品です。
ハンドメイドのイヤリングをおしゃれに台紙にセットしよう!
ハンドメイドのイヤリングをラッピングするなら、ぜひ台紙にもこだわってみてください。手作りの台紙なら、イメージに合わせた演出が可能になります。簡単に作れてアイデア次第で使い方はいろいろ。楽しくて便利な手作り台紙の作り方を覚えて、ラッピングをおしゃれに楽しみましょう。