生活費の平均金額とは
これから大学に入って一人暮らしを始める人や就職して一人暮らしを始める人にとって、生活費の平均金額はどのぐらいなのかが気になるところでしょう。親元から離れたことのない人には生活費というものは全く未知のものと言ってもいいものです。生活費の平均金額とはいくらぐらいなのでしょうか。
生活費の平均金額は生活パターンによって異なる
生活費の平均金額は実は人それぞれかなり異なります。同じ一人暮らしであっても生活パターンが違えば生活費の額は違います。また、結婚などで家族が増えると生活費の額は変わっていきます。生活パターンなどによって異なる生活費の平均金額は、シミュレーションしてみればわかりやすくなります。
生活費の平均シミュレーション【一人暮らし編】
それでは早速、生活費の平均シミュレーションをしてみましょう。まずは一人暮らしの生活費の平均シミュレーションからです。地元ではなく離れた所の大学に行くことになった人や、就職先が遠く離れた所になった人は親元から離れて一人暮らしをしなければなりません。一人暮らしには大体どのぐらいの生活費がかかるのかシミュレーションしましょう。
一人暮らしの生活モデルと内訳
一人暮らしにはどのぐらい生活費がかかるのか、シミュレーションするには一人暮らしの生活モデルと内訳を知ることが必要です。まず絶対にかかるのは家賃で、大体60,000円程度です。他に水道光熱費10,000円電気代4,000円水道代2,000円ガス代4,000円食費30,000円通信費10,000円交際費30,000円雑費10,000円の、合計160,000円程度です。
これを12倍すれば1年間の生活費になりますが、交際費などはこんなにかからない人も多いので、実際に生活費はもう少し抑えられるでしょう。
生活費の平均シミュレーション【二人暮らし編】
次に、二人暮らしの場合の生活費の平均シミュレーションをしてみましょう。一人暮らしだった人が結婚するなどして二人暮らしになると、生活費の平均金額も変わってきます。二人暮らしになると一人暮らしだった頃に比べて倹約するという人も多く、一人暮らしに比べて二人暮らしの方が生活費が安くなることもあります。
二人暮らしの場合年齢で生活費に違いがある
一人暮らしのシミュレーションでは、一人の割に生活費がかなりかかっていましたが、二人暮らしになると年齢によって生活費に違いが出てきます。10代の二人暮らしは学生の同棲というケースが多いことなどから、年齢によって生活費はかなり変わってきます。それでは、年齢で違ってくる生活費のシミュレーションをしてみましょう。
生活シミュレーション【10代】
まず、10代の二人暮らしの生活シミュレーションです。10代の二人暮らしは大学生の同棲という場合が多いため、収入はほぼ親からの仕送りです。そのため元々どちらかが暮らしていた部屋にどちらかが同居する形になりますので、部屋代は変わりません。収入が少ないなりに楽しく生きる10代の二人暮らしをシミュレーションしましょう。
10代の二人暮らしのモデルと内訳
10代の二人暮らしにはどのぐらいお金がかかるかをシミュレーションします。家賃は一人暮らしと変わらず60,000円、食費24,000円水道代2,500円電気代3,000円ガス代3,000円交際費20,000円通信費24,000円雑費10,000円で合計146,500円となります。一人暮らしのぜいたくを抑えた、10代の慎ましい倹約生活が見て取れるシミュレーションです。
生活シミュレーション【20代】
次に20代の生活シミュレーションをしてみましょう。20代の二人暮らしとなると社会人同士になりますので、10代に比べるとかなり生活費の金額も変わってきます。年齢が違うということは社会での立場が変わるということなので、年齢によって生活費の金額も変わってくるということです。
20代の二人暮らしのモデルと内訳
それでは20代の二人暮らしにはどのぐらいの生活費がかかるかのシミュレートをしましょう。家賃80,000円に食費48,000円、水道代4,000円電気代3,000円ガス代4,500円交際費15,000円通信費24,000円雑費20,000円で合計198,500円となります。10代の二人暮らしに比べると広い部屋に住んでいるため、家賃が上がっています。
生活シミュレーション【30代】
次に30代の二人暮らしの生活シミュレーションをしてみましょう。この年齢での二人暮らしとなるとすでに結婚しているケースも多いです。そのため、30代という年齢ではまた生活費の金額が変わってきます。家族が増える事を予想してさらに広い家に引っ越すなどの変化が、生活費の変化にもつながります。
30代の二人暮らしのモデルと内訳
30代の二人暮らしの生活費の金額をシミュレーションしてみましょう。まず家族が増えることを意識して広い家に引っ越しているので家賃は110,000円、食費60,000円水道代4,000円電気代3,000円ガス代6,000円交際費35,000円通信費24,000円雑費25,000円で、合計267,000円となります。給料の手取りが300,000円あれば貯金もできます。
生活費の平均シミュレーション【三人暮らし編】
二人暮らしの生活費の平均金額のシミュレーションをご紹介してきましたが、二人暮らしが続くと次は結婚に至って子供が生まれて三人暮らしになることもあります。子供が生まれるとまた違った費用が色々と必要になってきますので、二人暮らしと同じ年齢であっても生活費は違ってきます。次は三人暮らしでの生活費についてご紹介しましょう。
3人家族の生活費平均は約26万円
3人家族の生活費の平均額は約26万円であると総務省から調査結果が発表されています。あくまでも平均額であって、誰もが同じぐらいの生活費というわけではありません。3人家族の年齢や月収などによってそれぞれ違った生活費の金額になります。ここでは手取り30万円の3人家族の生活費の内訳をご紹介しましょう。
手取り30万円の3人家族の生活費内訳
手取り30万円の3人家族の生活費の内訳は、家賃80,000円に水道光熱費が20,000円、食費40,000円雑費10,000円通信費20,000円保険料25,000円、教育費25,000円娯楽費20,000円に夫のお小遣い20,000円と貯金40,000円で合計300,000円となります。子供の教育費などにお金がかかるようになる分、生活費は変化しています。
3人家族になると貯金も必要
また、3人家族になると将来のために貯金も必要です。先に挙げた3人家族の生活費の内訳は中学生の子供がいる家庭での生活費ですが、中学生が高校生になり大学生になると教育費がさらにたくさんかかるようになります。特に大学生になると入学金や授業料がたくさん必要になりますので、子供の将来のための貯金もとても大切です。
生活費の節約シミュレーション
一人暮らしでも二人暮らしでも三人暮らしでも、それぞれ生活費は結構かかります。ですがちょっとした節約をすることによって、生活費を少なくすることもできます。もちろん年齢によって必要な生活費も変わってきます。ですが年齢にかかわらず節約することが出来る出費もありますので、そのシミュレーションをご紹介しましょう。
資金の見直しをする
生活費の節約シミュレーションの一つ目は、資金の見直しをすることです。これからの生活に必要な資金は本当に今のままで良いのか、見直しをする必要があります。見直して計算してみると、意外に抑えられる出費なども多いと気づくことがあります。まずは生活に必要な資金の見直しをしましょう。
家賃の妥協も大事
生活費の節約シミュレーションの二つ目は、家賃の妥協も大事だということです。きれいな部屋に入りたいなどの理由で安易に部屋を決めると、家賃が高くなる傾向にあります。結構きれいでも年数が経っている家は家賃が安いですので、きれいさや部屋数や年数などを妥協することで家賃を抑えることができます。
自炊をする
生活費の節約シミュレーションの三つ目は、自炊をするということです。外食が増えると食費がかさみ、生活費を圧迫します。スーパーなどで安い食材を購入して来て自分で料理するようにすると、食費はかなり抑えられます。料理が苦手な人でもやってみれば意外に簡単にできますので、自炊をしましょう。
冷暖房を付ける部屋に皆集まる
生活費の節約シミュレーションの四つ目は、冷暖房を付ける部屋に皆集まるということです。マンションなどで各部屋にエアコンがあっても、一部屋に家族全員が集まってそこだけにエアコンをつければ電気代の節約になります。これは、3人以上の家族におすすめの節約方法です。
買い物はまとめ買い
生活費の節約シミュレーションの五つ目は、買い物はまとめ買いするということです。自炊する場合スーパーなどで食材を購入することになりますが、安い野菜や肉などをまとめ買いしてその中でメニューを決めて料理をすると大きな節約になります。節約レシピなどはたくさんありますので、そういったものを参考に食材をまとめ買いしましょう。
電源はなるべく落とす
生活費の節約シミュレーションの六つ目は、電源はなるべく落とすということです。冷蔵庫はコンセントを抜いてはいけませんが、それ以外の家電製品は抜いても大丈夫です。使わない家電のコンセントを差していると待機電力がかかり、それが結構ばかにならない金額ですので、家電のコンセントを抜くことも大切な節約方法になります。
出しっぱなし・つけっぱなしをなくす
生活費の節約シミュレーションの七つ目は、出しっぱなしやつけっぱなしをなくすことです。使っていない部屋にも電灯をつけるという人もいますが、これは大きな出費につながる場合もあります。蛍光灯に比べるとはるかに電気代が節約できるLEDの電灯などであっても、つけっぱなしはもったいないです。水道の出しっぱなしにも注意しましょう。
自分の家庭に合った生活シミュレーション
それでは次に、自分の家庭に合った生活シミュレーションをしてみましょう。一人暮らしにしても二人暮らしにしても、それ以上の人数の暮らしにしても、まず収入がどのぐらいあるかが大切です。その収入に見合った暮らし方をするための生活シミュレーションについてご紹介しましょう。
生活費の平均計算の仕方
自分の生活に合った生活シミュレーションをするには、まず生活費の平均計算をすることが大切です。実際にまだ一人暮らしを始めていない人も、大体の生活費の平均を知ることでシミュレーションすることができます。余程大食だという人でなければ、大体の生活費は大差ありませんので、先にご紹介した生活費の内訳の例を参考に計算してみて下さい。
紙と電卓を用意する
自分の生活に合った生活シミュレーションをするために、紙と電卓を用意しましょう。頭の中だけでは計算しきれませんので、何にどのぐらいかかるかを実際に紙に書いて電卓で計算してみることが大切です。電卓がなければ計算できないというわけではありませんので、PCなどの電卓機能で計算してもOKです。
月に必ずかかるお金を書きだす
自分の生活に合った生活シミュレーションをするにはまず、月に必ずかかるお金を書きだすことが大切です。家賃や光熱費や食費や水道代、そして通信費は必ずかかります。オール電化のマンションなどならガス代はかかりませんし、交際費は自分次第で抑えることもできます。先にご紹介した金額を参考に書きだしてみましょう。
12倍にすれば1年分も分かる
自分の生活に合った生活シミュレーションをする場合、1年分の生活費を把握することも大切です。1ヶ月にどのぐらいの生活費がかかるかをシミュレーションすれば、1年分はその12倍を計算すれば良いということになります。1ヶ月分の生活費を計算したら、1年分の生活費も計算してみましょう。
生活費は住んでいる地方によっても違う
生活費の平均金額などについてご紹介してきましたが、生活費は住んでいる地方によっても違ってきます。東京の都心や京阪神などの主要都市に住む場合、それ以外の地方都市とは生活費の平均金額がかなり違う場合も多いです。生活費は住んでいる地方によってなぜ違うのかということをご紹介しましょう。
住んでいる地方によって物価が違うので生活費も違う
生活費の平均金額が住んでいる地方によって違うのは、家賃や物価の違いによります。地方では土地代が安いため家賃も安いという場合も多いです。その上、農業が盛んな地方などでは野菜が結構安いうえに自宅で野菜を栽培したり、近所の農家の人にたくさんの野菜をもらったりすることもあります。都会に比べると野菜などの物価はとても安いです。
野菜などの他にも、地方では結構物価が安いという場合が多いです。そのため東京都心などと比べると食費や家賃が抑えられ、住んでいる地方によっては生活費の平均金額が安くなることもあります。
シミュレーションをして生活費のスタイルを見直そう
生活費の平均金額がどのぐらいかをシミュレーションする方法などをご紹介してきましたが、如何だったでしょうか。実際まだ一人暮らしをしていないという人は一人暮らしのご参考に、もう一人暮らしや二人暮らしをしている人は現在の生活費のスタイルの見直しのために、シミュレーションを役立ててみて下さい。