ソリティアとは
ソリティアというゲームを知っていますか?あなたの使っているパソコンがマイクロソフトのWindowsなら、「ああ、あのカードゲームね」とピンとくるでしょう。Windowsは初期の段階から、カードゲームのソリティアのソフトを入れています。
マウスの使い方に慣れるために入れたと言われています。そのせいか、ソリティアとはカードゲームのことだと誤解する人も少なくありません。
スマホの時代になり、さまざまなアプリが開発される中、「ソリティア」の名で公開されているゲームはほぼ、Windowsで導入されたカードゲームのソリティアです。
一人で遊べるゲーム
そもそも「ソリティア」とは「一人で遊べるゲーム」のことを指します。フランス語でsolitaireという言葉には、「一人トランプ」「孤独」といった意味があります。ソリテール、ソリテア、ソリテアーと呼ばれることもあります。
ソリティアとは、ボードゲームやカードゲームの中で、一人で遊ぶことができるゲームの総称です。トランプを使ったカードゲームだけがソリティアではありません。
しかしWindowsパソコンで皆が使ううち、日本ではソリティアとはカードゲームだという認識が増えてきています。カードゲーム以外のソリティアでは、麻雀牌を使ったもの、数字が書かれたパネルを動かすものなど、いろいろな種類があります。
ソリティアの種類【ルール】
ソリティアは一人遊びとはいえ、ゲームである以上、ルールが存在します。ソリティアにはまず、トランプカードを使うソリティアと、トランプカードを使わないソリティアがあり、当然のことながらルールは変わってきます。この世界にたくさん存在するソリティアと呼ばれるゲームのルールについて見ていきましょう。
トランプカードを使うソリティア
ソリティアはトランプカードを使うゲームと、トランプカードを使わないゲームがあり、それぞれにルールは異なります。ここではトランプカードを使うソリティアのルールを見ていきましょう。
トランプカードを使うソリティアにもいろいろな種類があります。種類によってルールは変わってきます。ソリティアの種類とルールを覚え、ソリティアを攻略しましょう。
一般的なソリティア
一般的なソリティアといえば、Windowsパソコンにプレインストールされているソリティアと言えるでしょう。このソリティアは正確にはクロンダイクと呼ばれています。簡単にルールを説明しましょう。
カードの黒(スペードとクラブ)と赤(ダイヤとハート)のカードをシャッフルし、左から1枚、2枚、3枚、4枚、5枚、6枚、7枚と裏返しにして7列置きます。このカードを「場札」と呼びます。残ったカードは裏返しにして1つに置きます。
これが「山札」です。山札を1枚ずつ表に返し、場札の一番下のカードより1つ数が少なく、同じマークのカードに重ねていきます。色違いの数字を満たしている場合、カードは山で移動できます。重なるカードがない場合は、山札からまたカードをめくっていきます。
場札の空いた場所にはK(キング)が一番上であれば、移動できます。使用しなかった山札は、繰り返し使用します。ホームセルの一番上のカードは、場札に戻すことができます。
カードをA(エース)から順番にKまで集めて、スペード、クラブ、ダイヤ、ハートと四種類のカード全てが集まったら成功です。
この重なるカードを「組札」と呼びます。ジョーカーを除く52枚のカードを使用し、一人でじっくり考えるというのが、一般的なソリティアのルールとなります。
クロンダイク
Windowsパソコンに入っているソリティアが、クロンダイクと言われるソリティアです。クロンダイクの中でも、カードを一枚ずつ取っていくルールが、一般的なソリティアと言えるでしょう。
いっぽうクロンダイクソリティアでは、3枚めくりルールの方法もあります。3枚めくりルールのソリティアにはコツがありますが、1枚めくりより運の要素が強くなると言われています。コツを知ったからといって、必ず攻略できるわけではありません。
フリーセル
フリーセルのルールは、一般的なソリティアとは違います。ジョーカーを除いた52枚のカードで行います。まずシャッフルし、左から表向きに8列並べます。左4列は7枚ずつ、右4列は6枚ずつになります。
各列の先頭のカードで色が違って数字が1小さいものをカードの上に重ねていきましょう。重ねるカードがない場合、不要なカードを左上のフリーセルに移動します。フリーセルの4か所にはカードが自由に置けるルールです。
必要になったら、また列に戻すことができます。先頭にAがある倍、4か所の右上のホームセルの1つを選び、置いていきましょう。同じマークのAから2、3、と重ねます。52枚のカードを全てホームセルに移すことができたらクリアです。
スパイダー
スパイダーソリティアのルールは、10列並べた場札をKからAまで大きい順に重ねるというものです。スパイダーソリティアも、パソコンのゲームやアプリでたくさん紹介されています。初級のルールではマークが違っても重ねることができます。
中級(2種類)、上級(4種類)になっていくと、同じ種類のカードに重ねることができたらクリアになります。
攻略法としては、カード運に左右されるゲームなので、繰り返し遊んでいればコツを掴むことができるでしょう。単純なゲームなだけに、一度はまってしまうと時間を忘れてしまう、面白いカードゲームです。
ピラミッド
ピラミッドソリティアは、ジョーカーを除いた52枚で行います。カードをピラミッド型に並べて、13になるようにカードを取っていくソリティアです。1段目は1枚、2段目は2枚と、合計28枚のピラミッドを作っていきます。
ルールとしては、まず7段目の7枚のカードのうち、2枚合わせて13になるカードを抜いていきます。K(キング)は単独で取り除けます。7段目にそのようなカードがない場合、山札の1枚目をめくっていきます。13が作れるまで、山札をめくっていきます。
13にならなかった山札は表向きに重ねておきましょう。表向きのカードとピラミッドのカードと捨てた山札のカード1枚目とで13を作ることができたら取り除けます。ピラミッドを全て取り除けたらクリアです。
トランプゲーム以外のソリティア
ソリティアはトランプカードを使うゲームばかりではありません。そもそも「一人遊び」という意味なので、一人で遊べるボードゲームもソリティアと呼ぶことができます。トランプカードを使うソリティア以外には、どんなソリティアがあるのでしょうか?次にトランプカードを使わないソリティアを見ていきましょう。
上海
上海は、麻雀牌を利用したパズルゲームです。英語で「マージャン・ソリティア(Mahjong solitaire)」の名前で知られています。ルールとしては、季節牌4枚、花牌4枚を含む144枚の麻雀牌を積み上げます。牌の山の中から、同じ牌を選んで取り除きます。
しかし左右両方に隣接する牌がある場合、上に牌が乗っている場合は選ぶことができません。144枚全てを取り除くことができるとクリアになります。時間制限があるものや、対戦形式のものもあります。
中国古来の遊びのように思われがちですが、アメリカのアクティビジョン社がコンピューターパズルゲームとして開発したのが始まりです。
ペグ・ソリテール
ペグ・ソリテールはペグソリティアとも呼ばれます。盤上にあるペグ(杭)をルールに従い、取り除いていくというゲームです。ペグの代わりにボールを使うこともあります。その場合はボール・ソリティアと呼ばれます。
ルールは盤上にペグを配置し、縦横に並んでいて隣にペグがない時、他のペグを飛び越えられます。飛び越えられらたペグを取り除きます。
ペグが1つになったらクリアです。このゲームは17世紀のフランスで遊ばれており、その後にイギリスにも渡って、盛んに遊ばれるようになりました。
四川省
四川省も、麻雀牌を使ったパズルゲームです。8列×17列に麻雀牌を並べ、ルールに従って取り除いていきます。二角取りとも呼ばれています。まず縦8列×横17列に並べられた牌の2つずつの牌を取り除いていきます。
取り除ける条件は、同じ種類の2牌が隣接している時、同じ種類の2牌が水平か直線で結んで他の牌がない時です。これを繰り返して、すべての牌を取り除くことができたらクリアになります。
15パズル
15パズルもトランプカードを使わないソリティアです。1から15までの数字が書かれたパネルを移動させて、数字の順番通りに並び替えるというゲームです。15パズルはスライディングブロックパズルの一種です。
4×4のボードに、16から1減らした15の駒があります。空いた部分を利用し、駒を動かしていきます。駒を目的の配置にできたらクリアです。このソリティアは1874年にノイス・チャップマンという人がGEM PUZZLEとして開発したものです。
1878年にこの15パズルを使って「絶対に解けない問題」に1000ドルの賞金をかけたことがきっかけで、中毒になる人が続出したというエピソードもあります。
ラリー
ラリーは自動車を使ったソリティアです。指定されたコースを、ドライバーとナビゲーターの2人1組で走行し、総合タイムの速さを競うというソリティアです。ラリーの場合、順位を決定するのに何を主要素とするかによって違ってきます。
速さを重視するラリー(スペシャルステージラリー)と、走行の正確さを重視するラリー(アベレージラリー)に分かれます。
ソリティアの種類は100以上ある
トランプカードだけでなく、麻雀牌や自動車まで駆使するのがソリティアです。ではソリティアとは何種類のゲームがあるのでしょうか?
トランプゲームのソリティアは、クロンダイク、フリーセル、スパイダーソリティア、ピラミッド、四葉のクローバーなどがあります。トランプゲーム以外のソリティアには、上海、四川省、ラリー、トライアスロン、ゴルフといったものがあります。
普段何気なく一人で遊んでいるゲームもソリティアである場合もあり、ソリティアは総勢100種類以上あるとも言われています。
ソリティアのコツ・攻略法【一般的なソリティア編】
一人遊びとはいえ、ゲームをするからにはクリアしたいものではないでしょうか?コンピューターゲームのソリティアをクリアすると、カードが美しく舞い、ファンファーレが鳴って、気分がいいものです。
コツや攻略法がわかれば、クリアする確率も上がり、ますます楽しくなるでしょう。一般的なソリティアとして有名なクロンダイクの1枚めくりをクリアするには、どういったコツや攻略法があるのでしょうか?
裏向きのカードを減らしていく
ソリティア攻略のコツ、1つ目は裏向きのカードを減らしていくことです。場札に並んでいるカードをうまく生かして、表向きのカードをどんどん増やしていきましょう。ホームセルには一番少ない数字A(エース)から置いていかなければならないので、裏向きのカードの中のどこに4つのAが隠れているかを見つけるのが攻略法となるでしょう。
場札の特定の列にこだわらない
ソリティア攻略のコツ、2つ目は、場札の特定の列にはこだわらないことです。これはソリティア初心者に特に効果的な方法であり、コツでもあります。場札全体を見回すようにしましょう。
特に初心者は、動かせそうなカードがあると、ついつい山札ばかり気にしてしまう傾向にあります。そうして自分が動かしたいと考えているカードばかりに集中してしまい、他の列を見るのをおろそかにしてしまいがちです。
山札をめくる前に、見ておかなければならないのに、スルーしてしまい、チャンスを逃す場合もあるでしょう。ここにソリティアのコツがあります。山札をめくり、スルーしたカードは、あなたの目的の列でないところで重ねることができたカードかもしれないのです。
ホームセルに収まっている組札に注意を払う
山札を全部めくり終えたとします。手元にはまだカードが残っています。初心者にありがちですが、ここで諦めてしまっていないでしょうか?1度目に山札をめくり終えたら、2巡目に入りましょう。これがソリティア攻略3つ目です。
場札に動きがあれば、2巡目にチャンスが巡って来るでしょう。ソリティアの攻略法は、カードの回遊性を増やすことにあります。また、ホームセルに収まっている組札に注意を払うことも、初心者向けソリティア攻略のコツと言えるでしょう。
ソリティアのコツ・攻略法【クロンダイク編】
ここまで、一般的なソリティアと言われる、クロンダイクの1枚めくりの攻略法やコツを紹介してきました。クロンダイクの1枚めくりは、とてもポピュラーで、スマホのアプリでも多くが開発されています。ただ、クロンダイクには1枚めくりの他、3枚めくりという遊び方があります。この3枚めくりの遊び方にコツや攻略法があるのでしょうか?
3枚めくりの方が速くクリアできる
3枚めくりソリティアは、山札から3枚ずつ表にしていきます。一般的な1枚めくり方式より、3枚めくり方式のほうが難易度が上がります。また、運の要素も増えてきます。ただ、3枚めくり方式のほうが、早くクリアすると言われています。早くクリアしたい人は、3枚めくり方式で遊んでみてはいかがでしょうか?
操作ミスに注意
3枚めくり方式のソリティアを早くクリアするコツとして、操作を間違えてはいけません。操作を間違えてしまうと、それだけ時間がかかってしまいます。操作の間違えといっても、いくつか種類があります。
カードを移動させる途中で手から離れてしまうと、元の列に戻ってしまいます。そうなると移動したことにならないので、もう一度移動させなければならなくなります。スピード対戦をしている時には特に、操作ミスは致命的になりかねません。
ソリティアのコツ・攻略法【麻雀ソリティア編】
麻雀牌を使ったソリティアを、「麻雀ソリティア」と言います。上海と呼ばれる遊び方になります。カードを重ねていくゲームではなく、同じ麻雀牌を2枚1組にして消していきます。144の麻雀牌を消していくことができればクリアです。麻雀ソリティアのコツや攻略法はあるのでしょうか?
攻略のコツは牌の場所確認
麻雀ソリティアのコツとして、一番上に配置されている麻雀牌とその横に置かれている麻雀牌を取っていくことから始めることをおすすめします。取れる牌がなくなるとゲームオーバーなので、何も考えずにゲームをしてしまうと、上手くいかなくなります。
この麻雀牌を取ると、どの麻雀牌を取ることができるのかを考えながら取っていきましょう。ただ麻雀ソリティアは運要素が強いゲームです。コツや攻略法を駆使しても、必ずクリアできるとは限りません。麻雀ソリティアでは同じ牌が4つあります。
この4つの牌がどこにあるかを確認しておきましょう。同じ牌が3つあったとします。2つは取れますが、1つは余ってしまいます。最後まで取り除くことができないかもしれません。4つ確認できたものから取り除いていきましょう。
ソリティアのコツ・攻略法【スパイダー・ソリティア編】
スパイダー・ソリティアも、パソコンゲームやスマホゲームとして人気が高いものになります。簡単にできる上、思考力も使うので、ゲーム好きにはうってつけです。難易度が3つあるのも特徴です。攻略するコツは、マークをしっかり見極めることと、なるべく多くの降順のセットを作ることとも言えるでしょう。
攻略は運に左右される
基本は10列に並べられた場札をKからAまで重ねていくという、単純なゲームです。難易度が初級編、中級編、上級編と分けられている点も特徴です。このスパイダーソリティアは、思考力も必要ですが、運に左右されがちなゲームと言えるでしょう。しかしそれだけに単純でハマりやすく、多くのプレーヤーが楽しんでいます。
スパイダーソリティアと一般的なソリティアの違い
スパイダーソリティアと一般的と言われるソリティアとの相違点は何でしょうか?まず、一般的なソリティアはA(エース)からK(キング)まで小さい順にカードを重ねていきます。
いっぽうスパイダーソリティアは、KからAまでと大きい順に重ねていきます。もう1つの大きな違いは、数字の並べ方です。一般的なソリティアは色違いに交互に並べていきます。
しかしスパイダーソリティアは、数字の順番だけが重要で、マークの種類に関係なく重ねることができます。ただし、違う種類の入っている束は移動できません。また、スパイダーソリティアはトランプカードを2組使うことも違いと言えるでしょう。
ソリティアのコツ・攻略法【フリーセル・ソリティア編】
フリーセルソリティアも、一般的と言われるクロンダイクソリティアと違います。名称が違えば、ルールも変わってきます。その結果、攻略法もコツも変わってきます。フリーセルソリティアは考えることをしなくてもクリアできる場合もあります。必ずクリアできるとうコツではないですが、勝率を上げる攻略法はあります。
攻略のコツは先を読むこと
フリーセルソリティアの攻略のコツは、先を見ることです。何も考えずにゲームをしてクリアをすることもあるでしょう。しかし、何も考えないとクリアをできる回数は減ってきます。フリーセルソリティアは運要素の強いゲームなので、コツや攻略法を使えば必ずクリアできるわけではありません。しかし、勝率を上げることはできます。
クリアしにくい列を先にクリアしておく
最初にカードの並び順を確認しておきましょう。まず確認するのは、すべての列の、奥にあるカード4枚です。その4枚の中に同じ色で同じ数字のカードが同列にあると、その列のクリアは難しいと言えるでしょう。
次に全部の列の奥2枚目のカードを見てみましょう。列全体で、同じ数字で同じ色のカードがあるとその2列はクリアが難しくなるでしょう。そうしたクリアしにくい列を見て、そこからクリアしていくことが、フリーセルソリティアのコツとなります。
フリーセルスペースは空けておく
フリーセルソリティアにはフリーセルという、カードを置いておける場所があります。フリーセルにカードを置くと、後に移動させることもできます。フリーセルにカードを置いたら、なるべく早くカードを戻すようにしましょう。
フリーセルを空けておかないと、終盤で手詰まりになることが多くなります。終盤のために空きスペースは確保しておきましょう。空きスペースが半分以下になってしまうと、クリアは難しくなるので注意しましょう。
ソリティアの攻略は奥が深い!
ソリティアはカードゲームだけでなく、一人で遊ぶことができるゲームです。夜の一人の時間をのんびり楽しむ時など、トランプカードゲームのソリティアは身近な遊びとなるでしょう。しかし単純なルールだからといって、簡単なわけではありません。奥が深く、飽きることのないゲームです。あなたも攻略法をマスターして、一人遊びゲームを楽しみましょう。