ビリヤード上達のコツは?基本フォームを覚えよう!
布を張った専用の競技台の上に、カラーボールと手球を置いてキューで撞くビリヤード。日本語では、球撞きとも呼ばれています。
ポケットに球を入れる「ポケットビリヤード」の他、英語圏では、通常のビリヤード台の2倍の大きさがある台を使って競技する「スヌーカー」なども盛んです。競技人口も多く、世界大会も開催されています。
とてもシンプルに見えるビリヤードですが、球をポケットに入れるのは非常に難しく、上達するには、コツがいります!今回は、ビリヤード上達のコツやおすすめのフォームなど、基本テクニックをまとめます。
ビリヤード上達の基本
年齢を問わず誰でもプレイできる室内競技であることから、世界中に愛好家がいるスポーツです。日本では、球をキューで打ってポケットに落とすポケットビリヤードが盛んです。
バーやクラブ、あるいはビリヤード場など、ほとんどの場合は、ナイトスポットにビリヤード台が設置されており、大人の社交ゲームとして、ビール片手にプレイを楽しむ方も多いようです。
シンプルに見えて、とても奥深いビリヤードの世界。上達するためのコツは、基本のフォームをしっかりと身につけることです。
正しいフォーム・ストロークを覚える
ビリヤードで使う球撞き用の棒のことを「キュー」と呼びます。うまくポケットに入れるためのコツは、このキューを正しいフォームで持つことが重要です。
ビリヤードで必要とされるスキルは、キューを正確に振ることで、球を狙った方向に狙った速度で撞くことです。単純明快なテクニックですが、実際には、キューを水平に保つだけでも案外難しいことが分かります。
また、ビリヤードでキューをうまくコントロールするには、キューの振り方にもコツがあります。上達するためには、基本のフォームを覚えることが先決です。
シュートの練習
ビリヤードで、加点されるのは、球がポケットに入ったときです。キューの持ち方や基本フォームが安定するようになったら、今度はポケットを狙えるように練習します。
球を打つときの距離、球にキューを当てる位置、そして、キューを振るストロークの長さと、様々なことを計算しながら打たなければ、自分の手球まで、ポケットに一緒に落ちてしまいます。
ビリヤードで得点をあげるのコツは、狙った球を正確に狙ったポケットに入れつつ、自分の手球は落とさないということです。基本に忠実に、何度もシュート練習を重ねて確実に入れられるようにするのが上達のコツです。
ビリヤード上達のコツ・キューの握り方
ビリヤード上達のコツは、2つ。一つは、キューの持ち方や振り方の基本フォームを身につけることです。
そして、もう一つの上達のコツは、狙ったポケットを確実にしとめるシュート練習を積み重ねるということでした。
ここからは、ビリヤード上達のためにできる基本テクニックをご紹介していきます。まずは、一番初めに使うキューの持ち方についてです。
キューの握り方には決まりがない
では、ビリヤードのキューの持ち方には、どんなフォームや決まりがあるのでしょうか?実は、ビリヤードのキューには、決まった持ち方がありません。
手のひら全体でキューをグリップしても良いですし、親指、人差し指、中指の3本の指で持って残りの指は軽く添える程度でも構いません。
基本的には、利き手でキューを持ち、反対の手をテーブルに置いて、キューを支えるというフォームが一般的です。利き手が右利きの場合は、右手でキューを持ってください、
プロが実践する握り方
ビリヤードのキューは、どんな風に持っても構いません。自分の利き手で持つこと以外に、特別なルールもないのが実状です。
そうは言ってもどのように握ればよいのか分からないという方は、プロが実践しているフォームを真似してみるのがおすすめ。
プロのビリヤードプレイヤーは、人差し指と中指でキューを支えるようにして、残りの三本の指は軽く添えた状態でキューを握るというフォームを使っています。
キューを握る位置
これを基本のフォームとし、球を突いた瞬間に、残りの指全部を使ってキューを握るパターンが主流です。
続いては、キューを握る位置についてです。ビリヤードでは、てこの原理を利用して、球をうまく撞く必要があります。そのため、キューを握る位置によって、球への力のかかり方や、打つ際のスピードが微妙に変わってきます。
ビリヤード上達のコツとして、キューを持つ位置は、やや重心を後ろにすると、球を撞くときに安定します。キューがブレにくく、また、キューを出しやすい基本の位置は後ろ重心と覚えておきましょう。
ビリヤード上達のコツ・ブリッジの作り方
ビリヤード上達のコツ、続いては、キューを支えるブリッジの基本フォームについて見ていきましょう。ブリッジにもいくつかの種類があり、使い分けするのが一般的です。
ビリヤードでは、キューを握る手は利き手が多く、反対の手をビリヤード台の上に置いて、キューを支えるフォームが基本です。
このビリヤード台の上に置く手のことをブリッジと呼びます。ちょうどキューを支える橋桁のように見えることからこう呼ばれています。
ブリッジの種類
ブリッジにも、ビリヤード上達のためのコツがいくつかあり、場面に応じてブリッジのフォームを変えるのがおすすめです。
初心者がまず覚えたい基本のブリッジは、3つ。スタンダードブリッジ、オープンブリッジ、そしてレールブリッジの3種類です。ジャンプショットを打つ際や、台の端に止まったボールを打つ際など、それぞれブリッジを使うシーンは異なります。
他にも、バリエーションがありますが、まずは、この3つのブリッジを覚えて、練習するところから始めていきましょう。ちなみに、ブリッジと呼ばずに、レストと呼ぶプレイヤーもいます。
スタンダードブリッジ
ビリヤードのキューを支えるブリッジには、いくつかの基本フォームがあります。もっとも、オーソドックスなのはスタンダードブリッジ。
スタンダードブリッジは、初心者にもおすすめで、まず、最初に覚えたい基本フォームの一つ。左手をグーの形にしてテーブルに乗せ、そこから親指と人差し指をV字型に開き、指の股にシャフトを載せます。
このブリッジは、最初のブレイクショットや、台の中央に載っている球を撞くときに使えるもっとも汎用性の高いブリッジです。小指と薬指は、ぺったりと台につけて、ブリッジ全体が安定するように組むのがおすすめ。
オープンブリッジ
スタンダードブリッジでは、中指、薬指、小指をしっかりと台の上に寝かせて安定させるのが上達のためのコツです。
続いて覚えたいブリッジの基本フォームは「オープンブリッジ」。手の平を台に置いて、親指を上げ、手の平を窪ませるようにして山を作ってください。キューは、親指と人差し指の付け根に置きます。
オープンブリッジは、球とキューの距離が遠い時や、球筋が読みづらい時などに使用します。基本のスタンダードブリッジに比べて、オープンブリッジは球が見やすく、球筋を確認するときにわかりやすいという特徴があります。
レールブリッジ
ビリヤード上達のコツ、最後にご紹介するブリッジの基本フォームは、レールブリッジです。ビリヤード台の端にあるレール上からのショットで使います。
レールブリッジは、キューを固定するフォームと、固定した手の上にキューを載せる2つのフォームがあります。練習してやりやすい方を見つけてるのがおすすめ。
プロのプレイヤーの中には、レールの上に手のひらを軽くおき、指を軽く曲げて山を作り、人差し指と中指の間の溝にキューを据えるタイプのレールブリッジを使用する人もいます。安定しづらいですが、球筋が見やすいという利点もあります。
ブリッジをしっかり組む
ビリヤード上達のコツは、ブリッジをしっかりと固定させるということです。キューが安定しなければ、狙いを定められません。
また、基本フォームは、球の位置やショットを放つ場所によっても変える必要が出てきます。練習しながら覚えていくのがおすすめ。
あまりにも球とキューの距離がある場合は、補助ブリッジを使用します。両方の手を使うと安定しないので、補助ブリッジは、初心者の場合は、台にペタッと置いた状態で使用しても良いでしょう。
ビリヤード上達のコツ・フォーム
ビリヤード上達のコツ、ここまで、キューの基本的な持ち方と、キューを支えるブリッジのフォームをご紹介しました。
続いては、実際に球を撞く時の体全体のフォームや、キューと球までの距離、そして足の角度について見ていきましょう。
ビリヤードのフォームは、利き手側に重心がよりがちです。しかしながら、こうすると球を安定して打つことができません。初心者ほど、両足にバランスよく重心がかかるように、フォームを調整することが重要です。
①体の向き
ビリヤード上達のコツは、基本フォームをしっかりと身につけることです。まず、体の向きは、球を撞く方に、真正面に向けるのがポイント。
体の向きがずれていると、思った方向に球を撞くことができません。基本に立ち返り、台に対して正対するのがおすすめです。
球を打つ方向に体をまっすぐ向けることで、キューの向きが正確になります。ここがずれていると、狙いが外れて、思った方向にキューを出せません。
②スタンス
続いて、構え方のコツですが、足を自分の肩幅よりやや広めにとり、体が安定するように立ちます。この足幅をスタンスと言います。
スタンスが狭いと、ショットを放つ体の重心がぐらつきます。格闘技では、少し重心を下に持ってくるホーススタンスが一番安定すると言われていますので、取り入れるのもおすすめ。
膝は軽く曲げた状態で、体重を移しやすくしておくと、うまく腕を振り抜けるようになります。リラックスしてプレイしましょう。
③足の角度と重心
スタンスが決まったら、自分の利き足となっている方を斜め45度ぐらい外に向かって開いてください。
利き足と反対の足は、半歩ほど前に出し、両足にバランスよく体重がかかるようにします。膝はガチガチにならず、柔らかい状態を保ちましょう。
体の重心はやや低めで、ショットを放った後も、体がブレないようにします。ここが安定することが、正確なキュー出しに一番重要なポイントです。
④キューの持ち方
スタンスが決まったら、上半身を台に塚付けます。右手と偽肘、そして顎がキューの真上に来る位置でキューを持ってください。
球を狙う時は、自分の利き目がキューの真上にくるようにしましょう。顔とキューの位置は10cm前後からもっと近くても構いません。
手球との距離が非常に近い場合は、ポケットに落ちないように、細心の注意が必要です。また、狙いが遠すぎる場合は、球筋が見えにくいのえ、1cm手前ぐらいまで顔を近づけて位置を最終確認するプレイヤーもいます。
1)キューを持つ腕の力を抜く
ビリヤード上達のコツとして、キューを持つ手は、柔らかくするというポイントがあります。腕の力を抜きましょう。
フォームを安定させていれば、キューで球をまっすぐに撞くことができますので、キューを振りやすいように腕の力を抜くのがコツです。
また、キューを引くストロークの長さによっても、キューを持つ位置は微妙に変わります。基本は、真ん中よりやや後ろを握りますが、至近距離からのショットでは、やや前よりにグリップの位置を変更させたりします。
2)脇を締める
ビリヤードで、球を撞く前に狙いを定めたら、キューを持つ手の脇を締めるようにしてください。脇が開いていると、キューが横揺れして、まっすぐに振り抜けません。
脇をしっかりと締めることで、自然とフォームが安定し、キューをまっすぐに撞き抜くことが可能となります。基本中の基本です。
素振りで練習する際にも、きちんと脇を締めているかどうかを確認して見てください。脇が緩んでいるショットは、キューがブレますので、球に当てる位置もブレやすくなります。
3)グリップを脇腹につける
ビリヤード上達のコツとして、フォームで気をつけるポイントがもう一つあります。それはグリップの位置。
脇を締めれば、自然とグリップの位置が近くなりますが、肘から下だけでキューを振りますので、グリップの位置は脇腹と覚えておきましょう。これも基本のフォームです。
ビリヤード上達のコツ・ストローク
ビリヤード上達のコツは、基本フォームをまずはしっかりと覚えることです。プロのプレイヤーなどのフォームを真似して覚えていきましょう。
ビリヤードでは、球の位置によっては、不自然な体勢でショットを放つ場面も出てきます。そこでも、重心、腕の位置など、できるだけ基本フォームに近い形を取れると撞く手が安定します。
ストロークのコツは、台と水平にキューを出すということです。簡単に見えますが、これがなかなか難しいので、繰り返し練習することをおすすめします。
真っ直ぐ撞くことが大事
続いては、ビリヤードで重要なストローク上達のコツをご紹介します。ストロークのポイントは、3つ。
まず、肘から下でキューを振るということ、そしてグリップを握る強さ、最後に、手首のスナップについてです。
①肘から下でキューを振る
ビリヤードで重要なストローク上達のコツですが、まずおすすめしたいのが、キューを振る時は、肘から下だけを動かすということ。
腕全体を動かすのではなく、肘を支点として、腕を振り子にし、まっすぐにキューを振ると、重心がブレずうまくキューを動かせるのでおすすめです。
②グリップの握りは生卵を持つ程度
ビリヤードでストロークを上達させるためのコツですが、次におすすめしたいのが、グリップを握る強さ。
ガチガチにグリップを握っていると、球に当てるときにうまくキューが撞き抜けません。生卵を持つぐらいの軽めのグリップがおすすめです。
③手首のスナップは気にしない
ビリヤードのストロークを上達させるためには、1、2でご紹介した注意点に気をつけてフォームを整えるのが基本です。
たまに、肘から下ではなく、手首のスナップだけでショットを放つプレイヤーがいますが、手首のスナップは気にしないで、基本のフォームに忠実にショットを打つようにしてください。
ビリヤード上達・ショット
ビリヤード上達のコツを、基本フォームに則ってご紹介してきました。キューの持ち方、ストローク上達のコツが分かったら、次はショットの打ち方です。
ビリヤードのショットを上達させるためのコツは、基本となるポイントが2点。そしてそれ以外にもショットの種類ごとにおすすめのやり方があります。
しっかり撞き抜く
まず、ビリヤードで使うすべてのショットの打ち方の基本ですが、キューをしっかりと撞き抜くというのが非常に重要です。
ビリヤードでショットを上達させるためには、球の先をキューでつつくのではなく、球の向こう側に抜けるようなイメージで撞き抜くのがおすすめです。
素振りで慣れる
ビリヤードでは、ショットを正確に打てるかどうかが、加点のポイントになりますので、ショットの練習は非常に重要です。
テーブル上でも、打つ前に何度か素振りすると、ショットを打つ方向や腕の力加減などを確認することができるのでおすすめです。
①フォローショットのコツ
ビリヤードでショットを上達させるコツ、続いては、ショットの種類ごとに、基本となるポイントをご紹介していきます。
まずは、ビリヤードのプレイ中に一番よく見られるフォローショット。フォローショットは、手球の上半分を狙って打つショットです。台と水平にキューを構え、上部を撞き抜くイメージで打ってください。
②ドローショットのコツ
ビリヤードでショットを上達させるためのコツ、続いてのショットは「ドローショット」。ドローショットはバックスピンをかけ、手球を自分の方に戻すショットです。
ドローショットのコツは、球の下半分を狙うということです。長めのストロークでキューを出すのが成功の秘訣。力まないようにすっとキューを出すのがおすすめです。
③ブレイクショットのコツ
最後に、ビリヤードの初めに打つブレイクショット上達のコツですが、ここでのポイントは、キューを球の中心より、やや低めに当てるということです。
ブレイクショットは、どうしても、うわずってしまい、初心者はうまく球が飛び散らないということになりがちです。基本のフォームで構えたら、球のやや下側を狙って打つのがおすすめ。
ビリヤード上達のおすすめ練習方法
ビリヤードの上達のために必要なコツをいろいろとご紹介してきました。基本のフォーム、キューの持ち方、そしてストロークとショットのポイントなど、気をつけるべきポイントがたくさんありました。
実際に、ビリヤードをやってみると分かりますが、頭ではイメージできても、体がそのように動かないという場面がたくさん出てきます。
ビリヤードがうまくなりたかったら、やはり練習を重ねるしかありません。初心者がまず上達させたいのは、手玉をまっすぐに撞くというポイントです。
手玉を真っ直ぐ撞く練習
ビリヤード上達のためにおすすめの練習は、ストップショットで球を正確にまっすぐ撞き抜く練習をするということです。キューを止める時の力加減、肘から下だけを動かすようにする、自分のフォームを確認しながら進めます。
手球を打つ時の、球とキューの距離は10cmから15cmほどが適切です。狙っている軸足、利き目、そして利き手と肘とキューが必ず一直線になるように、基本フォームを体に覚えさせましょう。
球を打った瞬間に、ほとんどのプレイヤーが頭をあげてしまうというくせがあります。こうすると重心がぶれますので、そうならないように、頭を低く保つ癖づけをしてください。
ビリヤード上達のコツは正しいフォームを身に付けること!
ビリヤード上達のコツと、おすすめの基本フォームをご紹介致しました。キューで球を撞く室内スポーツ「ビリヤード」。年齢を問わず、誰でもチャレンジできる非常に楽しいスポーツです。
ビリヤードは、集中力を要するスポーツで、実は、女性にはあまり良いプレイヤーがいません。集中力があり、体幹が安定する男性プレイヤーの方が、世界的に良い成績を収めています。
ビリヤード上達のコツは、とにかく正しいフォームを身につけること。基本に立ち返り、たくさん練習して、ぜひ、ビリヤードをうまく打てるようになりましょう!