昇進・昇格の挨拶のポイント
同じ会社で長期間働いていると、昇進や昇格を経験する人もいるのではないでしょうか?昇進とは、社内で「等級」が上がることで、等級とは仕事の能力によって決まります。この等級が、給料額の基準にされます。
一方昇格とは、社内で「役職」になることです。昇進や昇格は、法律的に決まった基準はなく、職場によって違います。ですが、一般的には勤続年数や上司の評価などで昇進や昇格が決まっていることが多いです。
そして、この昇進や昇格をした時に、多くの人の前で挨拶としてスピーチをしなくてはいけないことがあります。時には、スピーチで挨拶するだけではなく、メールで挨拶をすることもあります。このスピーチやメールなどで昇進や昇格の挨拶をする時には、ポイントがあります。
スピードに気を付けた話し方
昇進や昇格の挨拶のポイントはいくつかありますが、まず挙げられるのは「スピードに気を付けた話し方」です。
挨拶をする時に、早口や遅すぎるスピードで話していると聞き取りにくく話の内容が入ってきません。挨拶だけではなく、話をする時にも言えることですが「話し方」が重要です。挨拶だからと長々と話をする必要はありませんが、人に伝わりやすい話し方、内容で昇進や昇格の挨拶をします。
挨拶の内容によっては、昇進や昇格の挨拶をしているのに、言いたいことが伝わらないことで何の挨拶をしているのかわからないことがあります。昇進や昇格の挨拶をスピーチでする時には特に、話す時のスピードは速すぎず遅すぎない速度で、聞き取りやすいスピーチをしましょう。
謙虚な気持ちを持つ
昇進や昇格の挨拶をする時のポイントとして、「謙虚な気持ちを持つ」ということも大切です。昇進や昇格は、自分の働き方が評価されできたことではありますが、昇進や昇格ができたのは、評価してくれた人がいたからでもあります。
「昇進や昇格ができたのは自分だけの力だ」と自分の考えばかり挨拶をすると、スピーチで聞いている周りの人やメールで内容を見た人は、嫌な気持ちになります。
そこで、昇進や昇格の挨拶をする場合には、感謝の言葉を入れましょう。昇進や昇格の挨拶の場合にはこれからの目標を入れたり、これからも協力をしてもらえるような話の内容を入れたりすることで周りも聞いていて気持ちの良い挨拶になります。
昇進・昇格の挨拶スピーチ例文
昇進や昇格をした時の話し方や内容などをポイントはわかっていても、実際にどのような内容を挨拶するか考えるのが難しいこともあります。そこで、例文を参考にした挨拶を考えると良いです。
昇進や昇格の挨拶をスピーチでする時には、挨拶なので必要な用件を伝えなくてはいけません。昇進や昇格の挨拶をする時に大事なのは、一言で伝えられる挨拶であるということです。ここではスピーチで昇進や昇格の時の挨拶をする時の例文を紹介します。
一言で伝わる挨拶
昇進や昇格をした時には、職場によっては挨拶をしなくてはいけないことがあります。挨拶では、何分間か話をしなくてはいけないとイメージしがちですが、場面次第ではそこまで時間が取れません。昇進や昇格をした時に挨拶をする時に、一言で伝わる挨拶があります。
一つ例文を紹介すると、「今回、○○に任命されました(名前)です。これも上司を始め皆様のご協力のおかげだと思っております。今後も、ご指導ご鞭撻をよろしくお願いいたします。」というように、簡単な挨拶ができます。
このように、昇進や昇格をした時の挨拶を一言で伝えることができます。紹介した他にも例文はありますが、自分の環境や状況などによって例文を参考に言葉を変えると自分らしい昇進や昇格の挨拶になります。
メールでの昇進・昇格の挨拶
昇進や昇格の挨拶をメールでする場合には、実際に会って挨拶をするわけではないので一言では終わらせることはできません。
例えば、今まで担当していたプロジェクトなどが昇進や昇格したことによって変わるのかそのままなのかは一緒に取引をしている関係者にとっては重要なことです。
新しくなるのであれば引継ぎをしなくてはいけませんし、一から信頼関係を築き、説明しなくてはいけないこともあるからです。そこで、メールで挨拶する時には、昇進や昇格したことだけではなく、昇進や昇格をしたことでこれまでと何が変わるのかを伝えることが大切です。
社内宛のメール
社内であれば、直接挨拶ができる機会がありますが、部署や職場が違えば相手によっては会うことができないことがあります。社内宛にメールを送る場合には、「前任者の定年退職に伴い、この度、〇月〇日付で課長に任命されたことをご報告いたします。」と、昇進や昇格したことを伝えます。
「前任者には及ばず、何かと至らぬ点もありますが、ご指導ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。後日、改めてご挨拶にお伺いさせていただきます。まずはご連絡を申し上げます。」というように、これからも協力をお願いする挨拶にします。
取引先宛のメール
取引先に昇進や昇格の挨拶をする時には、今まで一緒にしていた仕事はそのままで良いのか、昇進や昇格をしたことで後任者に引き継ぐのかを知らせなくてはいけません。
例文としては、「お世話になっております。○○株式会社の(名前)です。」と、まずは自分の名前を伝えます。
そして、「この度、〇月〇日付で〇〇課の課長に就任いたしました。前部署では、公私にわたりひとかたならぬご厚情を誠にありがとうございました。」と、いつから昇進や昇格をするのかということと、これまでの感謝の気持ちを述べます。
昇進や昇格してからも、今までの仕事内容が変わらない場合には「現在進行中のプロジェクトの担当は、私で変わりはありませんので今後ともよろしくお願い申し上げます。」と書きます。
後任者がおり、担当が変わるのであれば「課長職に就任しましたので、私の後任として(後任者の名前)が担当いたします。近日中に、私と(後任者の名前)でご挨拶にお伺いします。」と、後任者の名前と挨拶に伺うことを伝えます。
昇進・昇格の挨拶メールを送る際の注意点
昇進や昇格をした時の挨拶には、スピーチだけではありません。社内以外にも取引先などこれまで関りがある人やこれから関りが増える人に昇進や昇格をしたことを伝えなくてはいけません。
そのためにわざわざ取引先の職場へ行くことはできないので、メールで挨拶をします。ですが、昇進や昇格をし、挨拶メールをする時には注意をしなくてはいけないことがあります。それは、メールを送るタイミングとメールの件名です。
メールを送るタイミング
昇進と昇格の挨拶は、取引先や関わりのある人に会いに行き挨拶ができれば良いですが、相手の都合もあるので必ずしも直接挨拶はできないことがあります。直接相手に会わなくても、手軽に昇進や昇格の挨拶ができるのはメールです。
メールは、相手の都合の良い時に確認してもらえるので、タイミングを気にせずに昇進や昇格の挨拶をすることができます。とは言え、いつ送っても良いわけではありません。
仕事に関わることなので、相手には早めに知っておいてもらわなくてはいけません。
昇進や昇格がわかり、決まった時の午前中または遅くても日中の中でできるだけ早いうちにメールを送ります。相手のタイミングで内容を見るのですが、夜中だったり昇進や昇格が決まってしばらく経った後などの事後報告になったりはしないようにしましょう。
メールの件名
メールの件名は、メールの内容を開く前に見る題名です。件名が無題だったり、前回メールを送った時の件名をそのまま使ったりすることはしてはいけません。
取引先や社内に送るメールであれば、件名は「課長就任のご挨拶」上司に送るメールであれば、件名を「課長任命のお礼とご挨拶」とするのがマナーです。件名が書かれていることで、どのような内容のメールなのかわかりやすいです。
昇進・昇格の挨拶はマナーが大切!
どのようなことでもマナーがあるように、昇進や昇格の挨拶をする時にも大切なマナーがあります。昇進や昇進の挨拶をすることが初めてであれば、特にポイントを知っておきましょう。
挨拶なので一言でも構いませんが、昇進や昇格の挨拶をする時には、話し方のスピードだけではなく、内容として感謝の気持ちやこれからの目標、協力をしてもらえるように謙虚さを挨拶に入れましょう。
昇進や昇格の挨拶をする時のスピーチやメールの時の話し方、ポイントを例文もふまえて紹介しました。挨拶をする時には、スピーチなのかメールなのかでポイントが違います。例文を参考に、昇進や昇格の挨拶を考えてみましょう。