結婚式で余興なしにするメリット
余興とは、宴会を盛り上げるために行われる演出や出し物のことです。結婚式の披露宴や二次会では歌やダンス、ゲームなどの余興を行うのが定番となっていますが、絶対に余興をしなくてはいけないというわけではありません。最近では余興なしの結婚式を行うカップルも増えています。
この記事では、結婚式は余興なしでも大丈夫なのか、結婚式で余興なしにするメリットとデメリットについてご紹介します。結婚式を余興なしにするときの演出アイデアについても併せてご紹介しますので、自分の結婚式は余興なしにしたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
それでは、まず最初に結婚式で余興なしにするメリットについてご紹介していきましょう。結婚式で余興なしにすることには一体どんなメリットがあるのでしょうか。
ゲストと話す時間をゆっくりとれる
結婚式で余興なしにするメリット、1つ目はゲストと話す時間をゆっくりとれるということです。結婚式当日の新郎新婦は忙しくて、せっかく結婚式に出席してくれたゲストとゆっくりと話すことができません。
けれども、余興なしで結婚式を行えば余興の分の時間をゲストと話したり写真を撮ったりする時間にあてることができ、新郎新婦もゲストもゆっくりと結婚式を楽しめます。
また、結婚式の披露宴の時間をオーバーしてしまうと延長料金が発生してしまいますが、余興なしにすることで予定の時間通りに終わらせやすくなるというメリットもあります。
余興がすべることがない
結婚式で余興なしにするメリット、2つ目は余興がすべることがないということです。結婚式の余興を友人に頼むことも多いですが、友人に頼むと普段通りのノリで内輪ウケの余興を行ってしまうこともあるため、余興がすべったり下品な余興になったりすることもあります。
そうするとその友人に余興を頼んだ新郎新婦まで気まずい思いをすることになりますが、だからといって盛り上げようとしてくれた友人に対して文句を言うわけにもいきません。余興なしで結婚式を行えば、余興がすべったり下品な余興になったりする心配もなくなるのです。
余興の準備負担がない
結婚式で余興なしにするメリット、3つ目は余興の準備負担がないということです。結婚式の余興を頼まれることはゲストにとって光栄なことではありますが、新郎新婦に恥をかかせてはいけないということでプレッシャーもかかります。
余興の内容によっては当日までに入念な準備が必要となり、余興が終わるまでは緊張で食事が喉を通らないということもあるでしょう。余興なしで結婚式を行えば、ゲストの余興の準備負担や緊張がなくなり、ゆっくりと結婚式を楽しんでもらえます。
結婚式で余興なしにするデメリット
続いて、結婚式で余興なしにするデメリットについてご紹介していきましょう。先ほどご紹介しましたように結婚式で余興なしにすることには様々なメリットがありますが、もちろんデメリットもいくつかあります。
せっかくの結婚式ですから、自分たちだけでなくゲストにも喜んでもらえるような結婚式にするのが理想ですが、結婚式で余興なしにすることにはどんなデメリットがあるのでしょうか。余興なしにしたいと考えている方は、メリットだけでなくデメリットもきちんと頭に入れておきましょう。
退屈になる場合がある
結婚式で余興なしにするデメリット、1つ目は退屈になる場合があるということです。結婚式で余興なしにすると落ち着いた結婚式にすることができますが、逆に静かになりすぎてゲストが退屈になってしまう可能性も考えられます。
余興なしを知らない人達が戸惑う
結婚式で余興なしにするデメリット、2つ目は余興なしを知らない人達が戸惑うということです。最近は余興なしの結婚式が増えてきていますが、結婚式には余興があるものと思っているゲストはまだまだいます。
特に年配の方の場合には余興があって当たり前と思っている方は多いため、余興なしの結婚式に出席すると「なんで余興がないの?」と戸惑ってしまうこともあるようです。そのため、ゲスト参加型のゲームを用意するなどして、余興なしでもゲストが退屈しないようにすることが大切になります。
結婚式の余興なしにするときの演出アイデア
ここまでは結婚式で余興なしにすることのメリット・デメリットについてご紹介してきましたが、ここからは結婚式の余興なしにするときの演出アイデアについてご紹介していきましょう。
余興なしで結婚式を行うことにはメリットだけではなくいくつかのデメリットもあり、ゲストが退屈してしまう場合や物足りなさを感じてしまう場合もあります。けれども、演出のアイデア次第で余興なしでもゲストを楽しませることは可能です。
プロフィールムービー
結婚式の余興なしにするときの演出アイデア、1つ目にご紹介するのは「プロフィールムービー」です。結婚式に出席するからといって、ゲストの全員が新郎新婦の生い立ちや馴れ初めを知っているわけではありません。
結婚式の披露宴でプロフィールムービーを流して、新郎新婦の生い立ちや馴れ初めを詳しく知ってもらえば、ゲストの新郎新婦に対するお祝いの気持ちもより高まるでしょう。ムービーに出席者の紹介も盛り込んでおくと、初対面の出席者同士が打ち解けるきっかけにもなります。
新郎の手紙・両親の手紙
結婚式の余興なしにするときの演出アイデア、2つ目にご紹介するのは「新郎の手紙・両親の手紙」です。結婚式では新婦が両親への手紙を読むのが定番の演出となっていますが、新郎が両親や新婦への手紙を読む演出も増えています。
サプライズで両親や新婦へ新郎が感謝の思いを伝えれば、ゲストにとっても心に残る結婚式になるでしょう。結婚式が終わった後にいつでも読み返すことができるのも手紙の魅力です。さらに、両親が新郎新婦への手紙を読むパターンも増えているようです。
結婚式の余興なしにするときのゲスト参加型のアイデア
続いて、結婚式の余興なしにするときのゲスト参加型の演出アイデアについてご紹介していきましょう。ゲストに一方的に見てもらうだけの演出もよいですが、ゲストに結婚式をもっと楽しんでもらいたい場合にはゲストも一緒に参加できるような演出を用意しておくのもおすすめです。
ゲーム感覚の演出を用意すれば、長丁場の披露宴でもゲストが退屈することなく楽しめるはずです。ゲストの年齢層を考慮したうえで、誰でも気軽に参加できるような演出アイデアを考えておきましょう。
サンクスバイト
結婚式の余興なしにするときのゲスト参加型の演出アイデア、1つ目にご紹介するのは「サンクスバイト」です。結婚式の披露宴の定番演出にはケーキ入刀やケーキを新郎新婦が一切れずつ食べさせ合うファーストバイトがありますが、さらにサンクスバイトを加えるのもおすすめです。
サンクスバイトとは、新郎新婦がお世話になった相手に感謝の気持ちを込めてケーキを食べさせる演出となっています。サンクスバイトで両親に感謝の気持ちを伝えれば、恥ずかしがりながらも喜んでくれることでしょう。
バルーンスパーク
結婚式の余興なしにするときのゲスト参加型の演出アイデア、2つ目にご紹介するのは「バルーンスパーク」です。バルーンスパークとは、大きなバルーンの中に小さなバルーンがたくさん入っていて、大きなバルーンを割ると中から小さなバルーンが飛び出してくるという演出です。
結婚式の終わりに外で行ったり、ゲストの各テーブルにバルーンを設置して新郎新婦が割って回ったりするなど、様々な演出方法があります。ただし、風船が割れる音が苦手なゲストもいるので注意が必要です。特に心臓が悪い年配の方や赤ちゃん連れの方がいる場合には注意しましょう。
キャンドルリレー
結婚式の余興なしにするときのゲスト参加型の演出アイデア、3つ目にご紹介するのは「キャンドルリレー」です。キャンドルリレーとは、新郎新婦とゲストでキャンドルの火をリレーでつないでいく演出です。
「キャンドルの数だけ天使が舞い降りて、火を吹き消すと願い事を閉じ込められる」といわれています。真っ暗な会場にキャンドルの小さな灯りが点り、幻想的な雰囲気が楽しめます。火を消さないようにしながら早く新郎新婦の元に届けることを競うゲームとして楽しむのもおすすめです。
フォトラウンド
結婚式の余興なしにするときのゲスト参加型の演出アイデア、4つ目にご紹介するのは「フォトラウンド」です。フォトラウンドとは、新郎新婦がゲストのテーブルを順番に回り、一緒に写真を撮るという演出です。
確実にゲスト全員と写真が撮れるため、ゲストにも喜んでもらえます。フォトブロップスなどを用意しておけば、より盛り上がります。カメラマンの手配を忘れないようにしましょう。
果実酒作り
結婚式の余興なしにするときのゲスト参加型の演出アイデア、5つ目にご紹介するのは「果実酒作り」です。果実酒作りも最近人気となっている演出の1つです。ゲストにフルーツや角砂糖を瓶に入れてもらい、仕上げとして新郎新婦がお酒を注ぎます。
誰でも簡単に参加できるうえに、おしゃれでフォトジェニックな演出ができるのも魅力です。完成は数か月後になりますが、ゲストを新居に招いて完成した果実酒を振舞うのもおすすめです。
ビール&おつまみサーブ
結婚式の余興なしにするときのゲスト参加型の演出アイデア、6つ目にご紹介するのは「ビール&おつまみサーブ」です。新郎がビールサーバーを担ぎ、2人でゲストのテーブルを回ってビールを注いでいく演出となっています。
新郎新婦がゲストを直接おもてなしできますし、普通に瓶ビールで注いで回るよりもインパクトがあります。ゲストとの時間を大切にしたい方におすすめです。新婦はおつまみを持って回るのが定番です。
ケーキサーブ
結婚式の余興なしにするときのゲスト参加型の演出アイデア、7つ目にご紹介するのは「ケーキサーブ」です。最近の披露宴ではデザートビュッフェが人気となっていますが、ビール&おつまみサーブと同じくゲストを直接おもてなししたいときにおすすめなのがケーキサーブです。
ケーキサーブとは、新郎新婦が入刀を行ったウェディングケーキをゲストに直接配る演出となっています。コース料理の最後に配るケースが多いので、披露宴の後半も盛り上がること間違いなしです。
ドレス色当てクイズゲーム
結婚式の余興なしにするときのゲスト参加型の演出アイデア、8つ目にご紹介するのは「ドレス色当てクイズゲーム」です。ゲストが参加できるゲームを取り入れたいときに一押しのゲームで、ゲストにお色直しのドレスの色を予想してもらうゲームとなっています。
当たった人にはプレゼントを渡すとより盛り上がるでしょう。お色直し後の入場の際に、予想した色のペンライトをゲストに光らせてもらうという演出方法もあります。
ドレス色当てクイズゲーム以外に、新郎新婦エピソードビンゴゲームや新郎新婦の赤ちゃんの頃の写真当てクイズゲームなどもおすすめです。
結婚式の余興なしを選んだカップルの割合と理由
最後に、結婚式の余興なしを選んだカップルの割合と理由もご紹介しておきましょう。自分の結婚式では余興なしにしたいと考えていても、余興なしで本当に大丈夫なのか不安な方は多いはずです。実際はどのくらいのカップルが余興なしの結婚式を選んでいるのでしょうか。
余興実施率は48%との調査結果がある
まずは、結婚式の余興なしを選んだカップルの割合を確認しておきましょう。調査方法によっても異なりますが、余興を行うカップルは意外と少なく、ある調査では余興実施率は48%程度という結果が出ています。つまり、カップルの半分程度は余興なしで結婚式を行っているというわけです。
余興なしを選んだ理由
次に、余興なしを選んだ理由を見ていきましょう。結婚式といえば余興を行うのが一般的というイメージがあります。それにもかかわらず余興なしを選ぶカップルは多いです。では、どういった理由で余興なしの結婚式を選んだのでしょうか。
少人数だった
結婚式で余興なしを選んだ理由、1つ目は少人数だったからです。最近は家族や親族を中心に小人数しか招待しない結婚式を行うカップルも増えています。少人数結婚式の場合には余興を頼める人がいないことも多いため、自然と余興なしを選ぶことになるケースが多いです。
下品な余興が嫌だった
結婚式で余興なしを選んだ理由、2つ目は下品な余興が嫌だったからです。上記でお伝えしましたように、友人に余興を頼むと下品な余興になったりすることもあります。下品な余興をされるのが嫌な場合には、余興そのものを無くしてしまうことで避けられます。
自分たちが目立ちたくなかった
結婚式で余興なしを選んだ理由、3つ目は自分たちが目立ちたくなかったからです。結婚式といえば新郎新婦が主役ですが、できればあまり目立ちたくないと考えているカップルも少なくありません。そういったカップルの場合には、派手な余興を行わずに歓談をメインとした結婚式を選ぶようです。
結婚式は余興なしでも盛り上がる
結婚式で余興なしにするメリット・デメリット、さらに結婚式を余興なしにするときの演出アイデアなどをご紹介しました。
余興なしだと結婚式が退屈になってしまうのではと心配になりますが、余興なしでも結婚式は盛り上がります。演出を工夫して、新郎新婦はもちろんゲストにとっても思い出に残る結婚式にしましょう。