冷蔵庫の電源を入れるときの注意点!引っ越し前後の対処法や抜き差しの手順は?

冷蔵庫の電源を入れるときの注意点!引っ越し前後の対処法や抜き差しの手順は?

冷蔵庫は日常的に電源が入っている為、冷蔵庫の電源を落とす際の取り扱いについて、知っている人は多くありません。冷蔵庫は、電源の取り扱い方を間違えると、故障の原因にもなりますので注意が必要なのです。今回は故障の原因にもなりえる冷蔵庫の電源について説明します。

記事の目次

  1. 1.冷蔵庫の電源には入れ方がある!
  2. 2.引っ越し前日には冷蔵庫の電源を早めに切っておこう
  3. 3.引っ越し当日の冷蔵庫の電源の入れ方
  4. 4.冷蔵庫の掃除の際の電源の抜き差し
  5. 5.冷蔵庫の電源に関する注意点
  6. 6.冷蔵庫の電源の取り扱いには注意しよう!

冷蔵庫の電源には入れ方がある!

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引っ越し作業を進める中で、「冷蔵庫を移動する前の作業」があります。「引っ越し業者の方に当日電源を切っておいてくださいと言われたことがあります」とか「何となく知識として引っ越し前に電源をということは知っています」など思う方は多いのではないでしょうか。

普段行わない作業ですから、具体的に作業内容を知らないのは当然です。確かに引っ越しをする際、冷蔵庫を移動させた場合、設置前後で、電源の入れるときの注意点があります。また、さらには電源を切る際もその手順があります。

今回は、引っ越し前後の冷蔵庫の取り扱いや電源を入れる際、切る際の注意点などについてまとめましたのでぜひ、参考にしてください。

引っ越し前日には冷蔵庫の電源を早めに切っておこう

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前述に記した通り「引っ越し前、冷蔵庫は早めに切っておくもの」という知識を知っている方は多いのではないでしょうか。その知識は大正解なのです。実際に冷蔵庫は霜取りや排水を済ます為に早めに電源を切っておく必要があります。

引っ越しとなると様々な手続きや片付け、掃除などたくさんのことを忙しい日常の中でやらなければならず、とても忙しいです。

しかし、冷蔵庫は毎日の食材を保管する大切なものです。しっかり冷蔵庫の引っ越しも行えるよう、具体的にどのくらい早く切っておく必要があるかなど見ていきましょう。

運搬時の水漏れ・トラブル防止

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引っ越し前に冷蔵庫の電源を早めに切っておく理由、それは、水漏れ防止や運搬時の水漏れによるトラブル防止です。早く電源を切っていなかったため、引っ越し当日、冷蔵庫内の水分処理が間に合わず、霜が溶けきれなかった場合、霜が移動中に溶けてしまい、水漏れの原因になることもあります。

また、冷蔵庫内に残っていた水分が漏れ出してしまうこともあります。このような事態が移動の際トラブルになる可能性があるのです。

引っ越し当日までに冷蔵庫の電源を切っておくことで、冷蔵庫移動中の水漏れを防ぐことができるので、引っ越しする際は、冷蔵庫の電源をなるべく早く切っておきましょう。

霜取りと水抜き

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引っ越し前に行わなければならない作業として、「霜取り」と「水抜き」という作業があります。まず、霜取りとは、冷凍庫内にできた霜を溶かすことです。また水抜きとは、蒸発皿にたまった水を捨てることです。

現在は霜が付くのを防いでくれる「霜取り機能」のついた冷蔵庫があります。その機能が付いている冷蔵庫は掃除せず、放置した状態でも冷凍庫にあまり霜が付きにくく、霜取り作業がラクかもしれません。

霜取り作業の手順はとても簡単です。1、冷蔵庫の電源を切る。2、そのまま放置し、霜が溶け、蒸発皿に溜まるのを待つ。3、蒸発皿に溜まった水を捨てる。以上3手順です。

霜取りの場合は15時間前には切る

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冷蔵庫は、冷たい状態を保っているため、電源を切って多少放置したとしても、すぐには霜が溶けません。電源を切ってから霜が溶けきるまで15時間は放置する必要があります。

また、ドアを閉めたままであったり、季節や家の環境によっても溶けきるまでの時間は異なります。季節が寒い時期や霜の厚さが厚かったりする場合は15時間よりさらに前に電源を切った方が安心でしょう。

引っ越し当日、冷蔵庫の電源を切り忘れに気付いたという方に霜取りの裏技を一つご紹介します。裏技に使うものはドライヤーです。ドライヤーの風を霜全体に当て、表面を溶かします。

溶けてきたら、一定の場所に集中してドライヤーを当てます。するとそこだけ溶けだすので、へらで霜を剥がします。これは15時間放置する方法より時間は短縮できますが、冷蔵庫内部を傷つけてしまう可能性がありますので要注意です。

冷蔵庫の中身の整理

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引っ越し当日までに電源を切らなければいけないことはわかりました。では、冷蔵庫が使えず、保管場所がなくなった食材はどうすれば良いでしょうか。食材を常温で放置する訳にはいきません。食材消費の計画を立てる時期や、一緒にもっていく食材の注意するものなどご紹介いたします。

食材の整理は、引っ越し当日の1週間前から3日前には始めましょう。水抜き等のことを考えると、引っ越し前日には空にしておきたいところです。食材を使い切る計画を早めに立てましょう。

梱包注意が必要なのはお米です。お米は引っ越しの際、だいたい一緒に持っていく方が多いのではないでしょうか。お米はほかのものの匂いをすぐに吸収してしまいます。そのため、密閉できる袋などに入れ、洗剤など匂いの強いものと一緒に梱包することは避けます。

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また湿気の多いところに放置するとカビが生えてしまいます。段ボールの中に入れ、お米を運んだ際は、その中にずっと入れたまま放置することは避けましょう。

また余った調味料は開封していなければそのまま持っていくことができます。注意が必要なのは、開封後のものです。ガムテープなどでキャップを固定して、発砲スチロールや段ボールなどに入れ、運びましょう。

倒れるとこぼれてしまう可能性があるので、新聞紙など隙間を埋めて縦にしまいましょう。また、クール宅急便を利用すると傷みを気にせずに運ぶことができます。

食材は前日までには使い切っておき、引っ越し前日や当日は外食、スーパーやコンビニなどをうまく使い、乗り切りましょう。

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引っ越し当日の冷蔵庫の電源の入れ方

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引っ越し前に一手間かかることは前述した通りです。続いて、引っ越し当日、新しい場所に冷蔵庫を設置してから電源を入れる際の注意点です。

冷蔵庫に入れてあったものを発泡スチロールに保冷剤を入れる形で持ってきたから、放置せず、早く冷蔵庫にしまいたい。という気持ちを少し抑え、次の注意点を見ていきましょう。

冷蔵庫の設置から1時間程放置してから!

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引っ越し当日、冷蔵庫は設置したら1時間は電源を入れず、そのまま放置しておく必要があります。その理由は冷蔵庫の構造です。冷蔵庫は冷却するための装置が含まれる冷媒が液体です。

そのため、移動中、トラックの中で揺れや衝撃を受けた冷蔵庫は、移動後すぐは中の液体が安定せず、その段階で電源を入れると、故障する可能性があるのです。また、以前この知識を知らず、設置後すぐに電源を入れることが原因で、故障してしまったケースが多く上がりました。

このことにより、現在は対策として、設置後すぐに電源を入れることができる機種の冷蔵庫も世に出ています。我が家の冷蔵庫は設置後すぐに電源を入れることができる機種なのか説明書等で確認する必要があります。

冷蔵庫の掃除の際の電源の抜き差し

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冷蔵庫は私たちが普段、口にする食材や飲料など多くを保管している場所になります。その冷蔵庫内を清潔に保っておくことは大切です。

できれば3カ月に1回は冷蔵庫内の掃除を行いたいところです。冷蔵庫の掃除を行うときに気になることが「電源付けたまで掃除をしても良いのか」というところです。

電源を付けたまま冷蔵庫のドアを開けていると電気代はかかってしまうのではないか、引っ越し当日のように、冷蔵庫を移動するのに、注意点があったように掃除の際も注意点があるのではないかなど知識が増えると疑問も増えてきます。その疑問をしていきましょう。

電源は掃除前に抜いてOK!

電源は掃除の直前に抜いて大丈夫です。電源を切ったといって、冷蔵庫内の温度が急に温まり、冷蔵庫内の水が漏れ出すことはないからです。

引っ越しなどで長時間電源を付けない状態にする際には前もっての準備が必要となりますが、掃除など少し電源を切るだけであれば、直前に電源を落としても問題ないので、掃除前には電源を切ることをおすすめします。

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また、冷蔵庫の掃除は電源を付けたまま行っても良いのですが、ずっと冷蔵庫を開けていると、冷蔵庫内に暖かい空気が入ります。その空気で庫内が暖かくなってしまうのを防ぐために冷蔵庫は、中の温度を冷やそうとします。

その時、電気をたくさん使うので、電気代が高くかかってしまいます。コンセントを抜くという一手間で無駄な電気代がかからなくて済むのならば、かからない方がいいです。そのため、掃除の際は、なるべくコンセントを抜いて、冷蔵庫の電源を消すことをおすすめします。

電源を入れる時の注意点

掃除等で短時間でも電源プラグを抜いた際、すぐには差し込まず、10分以上経ったことを確認してから差し込みます。このように抜き差しの間10分の時間をおいく理由は、冷蔵庫のコンプレッサーの負担を軽減するためです。

コンプレッサーとは冷蔵庫の人ポンプ装置において冷媒、圧縮するための部品です。抜き差しの間に時間を設けないことは、コンプレッサーに負担をかけることになり、結果的には、冷蔵庫の故障に繋がってしまいます。

また、コンプレッサーは交換可能ですが、約5万円前後費用が掛かってしまいます。冷蔵庫を大切に長持ちさせるためにも、電源プラグの抜き差し間の10分強は重要です。

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また、急に停電が起こった際、冷蔵庫の電源プラグを抜き差しする必要はありません。しかし、計画停電など停電する時刻等わかっていれば、上記で説明したように抜き差しの時間をしっかり作れるようにするとコンプレッサーへの負担が軽減できるます。

電源プラグを抜いておき、復旧した時刻が、電源プラグを抜いた時刻から10分程経っていれば、そのまま差し込んでおきます。

復旧まで10分経っていなければ10分経ってから電源プラグを差し込みます。このように10分程度の時間が経ってから電源を入れることで、コンプレッサーへの負担が軽減され、冷蔵庫を長持ちさせることができるのです。

冷蔵庫の電源に関する注意点

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普段は食材や飲料の保存のため、付けたままの状態なので、なかなか手を付けることのないの冷蔵庫です。そのためいざ、電源を切るとなると、どこに気を付ければ良いのか意外に知らないものです。ここでは、冷蔵庫の電源に関する注意点を説明していきます。

冷蔵庫を長期間使用しない場合

仕事で半年自宅を開ける、旅行で1週間自宅を開けるなど長期間自宅を開けるため、その間冷蔵庫を使わない期間ができるといったような、長期間冷蔵庫を使用しない場合の対策をお伝えします。

旅行で1週間自宅を開けるなどといった場合のように、冷蔵庫を使用しない期間が1週間程度であれば、コンセントを入れたいつものままの状態で外出して問題ありません。

しかし、仕事で半年自宅を開けるといった1カ月以上の外出の場合は、電源を付けたままの状態で放置することはできません。電源を切ってから外出する必要があります。その手順について説明します。

1、電源プラグを抜き、電源を切る。2、冷蔵庫内の掃除をする。3、ドアを2~3日開け、冷蔵庫内をしっかり乾燥させる。特に給水タンク内のフィルターはよく乾燥させる必要があります。

1カ月以上冷蔵庫を使用せず、保管する場合は、しっかり乾燥させないとカビや悪臭の原因になってしまいます。水分はしっかり取り除き、電源を切ってから長期外出するようにしましょう。

電源の抜き差しは節電にはならない

節電について調べていると、コンセントを使わないときは抜き、使うときに入れるというように、こまめにコンセントを抜き差しすることが節電になるということをよく目にします。

しかし、冷蔵庫の場合、電源プラグを差し込んだ直後、冷えていない冷蔵庫内を十分に冷やそうとするため、電気を多く使います。

そのため、節電の為と考え、こまめに電源プラグを抜き差しても節電には繋がらないのです。逆に、こまめに抜き差しすることで電気の消費量を増やしてしまうかもしれません。

冷蔵庫の電気代を節約するその他の方法

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冷蔵庫の電気代が気になる際は、以下の方法を試してみてください。1、冷蔵庫と壁との間にスペースを作る。2、食材を詰め込みすぎない。3、ドアの開閉回数や時間を最小限にする。4、温かい食材や飲料を温かいまま入れない。

以上4点はいずれも冷蔵庫内の温度を下げない工夫です。冷蔵庫は最適な温度にするために、冷蔵庫内を冷やすことに電気を使います。冷蔵庫内が最適な温度で保たれれば、無駄な電気を消費することを抑えられ、電気代の節約に繋がるのです。

こまめな抜き差しは節電に繋がらない上、手間がかかります。上記の方法は気を付けることで節電になるため、手間にはなりません。ぜひ、参考にしてください。

節電対策に最適な温度設定

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まずは、冷蔵庫内の具体的な最適温度です。冷蔵庫が3~6度、パーシャルが-3~-1度、チルド室が0~2度、冷凍室が-20~18度です。大くのメーカーが様々な工夫をして、冷蔵庫が作られているため、メーカーによって多少温度が異なります。

さて、節電に最も適切な温度は何かというお話です。冷蔵庫には大抵、強、中、弱の設定があります。これを調整することで節電温度に設定していきます。

最も節約になあるとされている方法は、冬は室温が下がるので、冷蔵庫内は弱に設定する。逆に夏は室温が上がるので、冷蔵庫内の設定は中~強に設定するという方法です。

要するに、冷蔵庫は無駄に冷やすと無駄な電気を使ってしまいます。上記に記した冷蔵庫の適切な温度を参考に、無駄に冷やさない節約に適切な温度を保つことで節約に繋がるのです。

冷蔵庫の電源の取り扱いには注意しよう!

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冷蔵庫は日常ではなかなか電源を切る機会がありません。そのため、いざ電源を切るとなるとやり方がわからないなんて経験したことのある方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。

冷蔵庫は日常で欠かせないものですので、引っ越しの間の数日た当日の1日でさえ、冷蔵庫の使えない日があるととても大変です。ましてや、故障してしまって、しばらく冷蔵庫がないとなるととても困ってしまいます。それほど私たちの生活の中で必要なものです。

冷蔵庫は電化製品ですし、決して安い買い物ではありません。できれば、長持ちさせたいものです。電源の取り扱いについて、今回のことをぜひ参考にしていただき、冷蔵庫を大切に使っていきましょう。

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ライター

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普段は介護業界働いており、高齢者の日常生活のお手伝いをさせていただいています。人と関わることが好きなので、毎日楽しく働かせていただいています。休みの日は、映画鑑賞をしたり、時間が取れれば旅行に行ったりしています。ライターのお仕事は、まだ不慣れな点も多いですが、自分の言葉でわかりやすく伝えられるように一生懸命頑張ります。

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