パワーポイントで自己紹介スライドを作るメリット
会社に入社した際、部署等を異動した際等、社会人になっても最初に行うのは自己紹介です。その自己紹介をパワーポイントのスライドを使用して行ってみましょう。何故簡単な挨拶程度の自己紹介ではなく、パワーポイントのスライドを使った自己紹介が良いのか、まずはメリットを紹介します。
多くの社員に自分を知ってもらえる
スライドを使った自己紹介をするメリットの一つ目は、社内や同じ部署の人達に自分のことを覚えてもらいやすくなる点です。自己紹介は簡単な挨拶程度で済まされることがほとんどですが、パワーポイントでスライドを使って自己紹介するということで印象にも残ります。
自分との共通点を見つけてもらえる
自己紹介をスライドで行うメリットの二つ目は、自分との共通点を見つけてもらえるという点です。スライドにすると、耳からだけではなく目からも情報を入れられ、その分共通点も印象に残ります。又、細かなことも付け足しておける為、より共通点も見つけやすいと言えます。
プレゼン前の前座・アイスブレイクに友好
スライドで自己紹介を行う三つ目のメリットは、プレゼン前の前座に有効だという点です。プレゼン前は話す側だけではなく聴く側も緊張します。
その緊張をほぐす為にも、プレゼン前の自己紹介スライドは有効的と言えます。お互いの緊張をほぐし、相手に親近感を与えることでプレゼンの時間もよりリラックスして過ごすことができます。又、自己紹介スライドを加えることで、プレゼン内容も込み込みで印象に残りやすくなります。
ただし、プレゼン前に自己紹介スライドを入れる際には本来のプレゼン内容の終わりまでがきっちり時間内に収まるように時間配分は考えなければいけません。自己紹介スライドにあまり時間をかけすぎて、本来のプレゼン内容が入りきらないようでは本末転倒です。
パワーポイントで自己紹介スライドを作る方法・基本項目
ではここからは具体的にパワーポイントを使った自己紹介スライドの作り方や、自己紹介スライドに加えた方が良い項目について紹介します。この基本的な作り方によって自己紹介スライドは簡単に作れます。又、この方法をアレンジすることでオリジナリティー溢れるスライドができます。
作り方①全体デザイン・構成を決める
まずは自己紹介スライド全体のデザインや構成を決めましょう。会社によって何かしらの指定がある場合を除いては、基本的には構成もデザインも自由です。
一般的には、まず自分の基本的な情報を書き、副次的情報つまり基本的な情報の付属情報を書き、最後にこれまでの実績を述べるものです。新入社員の方等で自己紹介スライド内に志望動機や自己PRを書きたくなるかもしれませんが、それは入社後の自己紹介では必要がない為、省きます。
以上の構成が一般的な物ではありますが、自己紹介スライドで一番重要なことは簡潔にという点です。自分を知ってもらう為にたくさんの情報を盛り込んで必死にプレゼンをしたい気持ちは分かりますが、長々とした自己紹介とならないようにポイントを絞って作るようにしましょう。
作り方②自己紹介の項目を見やすくまとめる
自己紹介スライドを作る際にまず述べる自分自身の基本的な情報は、自分の名前、出身地、出身校、趣味、特技、性格等が挙げられます。
これらをパワーポイントのスライドに書き込む際には、だらだらとした説明は付けず、単純に名前なら名前だけ、出身校なら出身校名だけといった形で箇条書きのように記していきましょう。この基本情報の付属となるような情報はスライドには書き込まず口頭で述べるようにします。
例えば、学校生活の中で行った部活動やサークル活動、ボランティア活動等、これらのことは実際にプレゼンをする際に口頭で簡潔に述べます。スライドは簡潔に、そして話す内容は長くならないように注意しながらも付属情報を元に話にストーリー性を持たせると効果的です。
作り方③写真・画像を取り入れる
自己紹介スライドには適切な場所に適度に写真や画像等をアイキャッチとして用いましょう。文字ばかりのスライドでは読むのが大変な上、読み手を飽きさせてしまいます。又、パワーポイントを上手く使いこなせていないと判断されかねません。視覚の情報を楽しくさせるのもポイントです。
作り方④配置を整える
自己紹介スライドはただ文字を打ち込み、写真等を入れるだけで終わってはいけません。最後にはそれらの配置を整えることが重要です。文字は左右、中央どこに揃えるのか、画像もそれぞれバラバラな場所に貼るのではなく、統一性を持たせて貼り、見やすいスライドにしましょう。
作り方⑤アニメーションを盛り込む
パワーポイントで自己紹介スライドを作る際には、パワーポイントの特性とも言えるアニメーションを付けてみましょう。文字や画像を出す際等に様々な動きを付けることで、見る人を目を引くことができます。しかし、アニメーションの付け過ぎはうるさく感じられる為、あくまで適度にが重要です。
パワーポイントで自己紹介スライドを作る時におすすめの項目
パワーポイントを使った自己紹介スライドの基本的な作り方が分かった所で、ここからは自己紹介スライドを作る際にスライド内に入れると良いおすすめの項目を紹介します。スライドにどういった項目があればより自分自身を効果的に紹介できるのか、その参考にしてください。
基本的な自己紹介
パワーポイントで自己紹介を作る際にはこれまでにも紹介した通り、まずは自分の基本的な自己紹介から入ります。その基本的な自己紹介の中に含めることをおすすめする項目は、先述したスライドの作り方の中でも少し紹介しましたが、更にそれらを掘り下げて紹介しましょう。
基本項目例①名前・出身地
まず、パワーポイントで自己紹介スライドを作る際に最も重要な項目は名前です。スライドの最初に名前がなければ自己紹介の意味がありません。
これまでにも紹介している通り、スライドでプレゼンのように名前を述べ、自己紹介することで顔と名前を覚えてもらいやすくなるという効果があります。通常の口頭だけの自己紹介であれば中々名前を覚えてもらえない時も、スライドを使いプレゼン形式にするそれだけでも印象に残ります。
そして、自分の名前と一緒に出身地を入れるようにしましょう。出身地には都道府県名だけではなく、市町村ぐらいまでのある程度の細かい部分まで記載すると、同郷の方等に親近感を持ってもらえることがあります。出身都道府県が同じと言うだけでもその後の会話が弾みます。
基本項目例②出身校・職歴
次に自己紹介スライドには出身校、職歴を入れることをおすすめします。出身校を入れることによって得られる効果は先程の出身地と同じです。
出身校が同じ人や出身校の近所に住んでいる方にとっては、同郷と同じくらいに親近感を持ってもらえます。自己紹介後に出身校の話題、そこから学部の話題、学内あるある、教授や先生の話題等、話が広がります。出身校を書く際には学校の写真等を付けるのも効果的です。
そして職歴を入れることで、自分自身にどのようなスキルがあるのか、又これまでどのような経験を積んできているのかを知ってもらえます。そのことにより今後の仕事内容にも影響を及ぼす可能性があります。その人のこれまでの経験が、これからの仕事にどう活かせるのか見極めてもらえます。
基本項目例③趣味・特技・資格
次に自己紹介スライドには趣味や特技、そして資格を入れてみましょう。資格に関しては、職歴と同じくその人の能力を知ることができます。趣味や特技は見た目だけではわかりにくい部分です。その為スライドに加えると、その人の意外な一面を知ることができ印象に残りやすくなります。
これからの目標
そして自己紹介スライドには、自分が今後仕事をしていく上での目標を入れてみましょう。今後の目標を入れることで、仕事に対して意欲的な人だという良い印象を与えることができます。又、その目標に対してアドバイスをくれたりと、目標達成の助けになってくれる人が現れる場合もあります。
肩書き風の自己紹介
自己紹介スライドを作る上で、少しユニークなスタイルを用いた作り方をすることで、より印象に残りやすい自己紹介を作ることができます。
その一例が、名前の前にアイドルのように肩書きのようなものを入れるという方法です。自分の好きな物、趣味、特技、人から言われた自分の性格等を元に一息で言えるような文章を付け加えます。その文章を付け加えた上で、「○○の山田太郎です」等という形で名前を述べます。
この肩書きのような文章は例えば、パン好きの人であれば「3食パンでも大丈夫な山田太郎です」、筋トレが趣味の人であれば「疲れていても毎日筋トレは欠かせない山田太郎です」等といったものです。たったこれだけの短い文章でも、人に与える印象は大きくなる為、例を参考に作ってみましょう。
意外な性格・特技の紹介
又、人から見て意外だと感じられるような性格や特技を入れるのも効果的です。例えば、一見するとスポーツが苦手そうな女性が毎日筋トレしているといったことや、がっしりとした男らしい人が大のスイーツ好きだといったこと等、人から見て意外だな感じられる一面を述べると印象に残ります。
身近な出来事の紹介
この他にも、自分の身の回りで起こった身近な出来事を述べることも、印象的な自己紹介スライドにする一つの方法です。これはほんの些細なことでも良く、「手編みのセーターを3日で仕上げました」や「母がダンスコンテストで優勝しました」等、趣味や特技、家族のことを元に述べてみましょう。
これまでの成功談・失敗談
自己紹介スライドを作る上で、自分がその会社に入るまでの成功談、失敗談を入れることもおすすめです。成功談だけでは自慢ととられることもある為、笑えるような失敗談も交えながら、自分のこれまでのエピソードを素直に述べることで聴く人からの信頼も厚くなります。
パワーポイントで自己紹介スライドを作る注意点
ではここで自己紹介スライドを作る上での注意点について紹介します。自己紹介スライドの基本的な構成、印象に残りやすい項目を上手くスライド内に収められても、これから紹介するような注意点を見逃していると、せっかくの自己紹介スライドも効果を成しません。
似たような写真を複数使わない
自己紹介スライドの作り方で注意すべき点の一つ目が、同じようなテイストの写真を使いすぎないという点です。特に自分の写真を何度も使うことは、ナルシストな人だという印象を与えかねない為辞めましょう。又単純に似たテイストの写真が並ぶとスライドとしての面白みがなくなります。
実績やスキル・資料などは具体的なものを使う
自己紹介スライドの作り方で注意すべき点の二つ目は、実績やスキル、資料等を具体的にするという点です。ぼやかしたような記載の仕方では、実際その人にどのようなスキルがあるのか分かり辛くなります。仕事をする上でも実績やスキルははっきりと具体的にし、知ってもらう努力をしましょう。
色遣いに気を付ける
自己紹介スライドの作り方で注意すべき点の三つ目は、スライド内の色遣いです。楽しいスライドを作る為に色をたくさん使いカラフルにしても、スライドとしては見辛いスライドにしかなりません。パワーポイントの自己紹介スライドには、1つのスライドに3色、全体でも5色を目安にしましょう。
余白は多めで文章は短くまとめる
自己紹介スライドの作り方で注意すべき点の四つ目は、1つのスライドの中に文章や写真をたくさん詰め込みすぎないという点です。
言いたいことがたくさんあっても、スライドいっぱいに詰め込まれた文章や写真は見辛さを感じるだけでなく、重要なことまで見逃されてしまう可能性が高くなります。自己紹介スライドはプレゼン形式で説明をしながら行いましょう。その為、スライド内にたくさん詰め込む必要はありません。
スライド内の文章や写真は最低限のセンテンスに留め、付属情報は口頭で述べるようにしましょう。先述したように、自己紹介に限らず、パワーポイントで作るスライドは「簡潔に」がポイントです。スライド内は適当な文章量、写真の枚数で余白が多めになるように心がけましょう。
パワーポイントで自己紹介スライドのテンプレート
では最後に、パワーポイントで自己紹介スライドを作る際に使えるおすすめのテンプレート例を紹介します。自己紹介スライドのデザインは指定がない限り基本的には自由に設定できます。これから紹介するテンプレート例を参考に、自分らしい自己紹介スライドを作ってみましょう。
マイクロソフト公式自己紹介スライド
自己紹介スライドを作る際のおすすめテンプレートの一つ目は、パワーポイントを開発するマイクロソフトが提供している自己紹介スライドです。
マクロソフトは、自己紹介スライド以外にも、マイクロソフトが開発するワードやエクセルに使用できる様々なテンプレートを、無料で配布しています。自分のパソコン内にパワーポイントがあればマイクロソフトのサイトからテンプレートをダウンロードし、使用することができます。
履歴書をラフにポップにしたようなデザインのテンプレートや、横書きの名刺のような名前や、写真が大きく後の情報は。下に小さめに記入できるようなデザインのテンプレート等があります。どのテンプレートもダウンロード後は、各項目を自分の自己紹介に変更するだけで作ることができます。
ビジネスシーン用テンプレート
二つ目におすすめするテンプレート例は、ビジネスシーン向けのテンプレートです。ビジネスシーン向けということもあり、ブルー系、オレンジ系、グレーの3種類が主としたシンプルな構成で作られています。自己紹介だけではなく、普段のプレゼンでも使用できるテンプレートです。
黒板風テンプレート
三つ目のおすすめテンプレート例は、黒板風のテンプレートです。学校にあるような黒板風の深緑のスライドで、ゆとりを持って各コンテンツを配置できるように、コンテンツ同士のスペースが広く取られています。又、アニメーションの種類が豊富な点も、このテンプレートの特徴です。
ファッション雑誌風テンプレート
四つ目におすすめするテンプレート例は、ファッション雑誌風のテンプレートです。スライドは白い木目調、文字色や背景の色は全て白と黒に設定されている為、スタイリッシュでおしゃれな自己紹介スライドを作ることができます。通常のプレゼンにも使いやすいテンプレートです。
メモ用紙風テンプレート
五つ目におすすめするテンプレート例は、メモ用紙風のテンプレートです。シンプルな印象ながらも、よく見られるパワーポイントの普通のテンプレートに比べると、カジュアルさも感じられます。又、フォントが手書き風に設定されているという点も、このテンプレートのラフさを演出しています。
ポップでかわいいテンプレート
六つ目におすすめするテンプレート例は、ポップでかわいらしい雰囲気のテンプレートです。柔らかい印象のカラフルなパステルカラーが特徴的で、アイスブレイク的要素を持つ自己紹介スライドには使いやすいテンプレートと言えます。カラフルさ故、色遣いには少し注意が必要です。
要点をまとめて見やすい自己紹介スライドを作ろう
自己紹介スライドは基本的には自由に作って構いません。紹介してきた自己紹介スライドにおすすめな項目やテンプレート等を参考に、自由に作成してください。但し自己紹介スライドを作る際には「簡潔に」という点を特に重視し、要点を絞ってまとめ、見やすい自己紹介スライドにしましょう。