自己紹介の内容に困る人は多い
新しい学校や職場、面接など様々な場面で、自己紹介をすることがあります。自己紹介は初めて会った相手に自分のことを知ってもらうための大切な機会です。それだけに、自己紹介ではどれだけ相手に自分の人となりを伝えられるかが重要です。
自己紹介がうまくいけば相手とのその後のコミュニケーションがとりやすくなったり利点がたくさんあります。良い自己紹介をするためにはアドリブではなく、事前に内容を準備しておかなければなりません。
しかし、いざ自己紹介を内容を考えても何を話せばいいのか、どのくらい話せばいいのか分からず、どんな自己紹介の内容にしようか困る人は多いでしょう。ですので、今回は自己紹介の内容の考え方や例文、印象を良くするためのポイントや注意点を紹介します。
自己紹介の内容でその人の印象は決まる
自己紹介は初めて会う人に自分のことを知ってもらう重要な機会です。それだけに、そのとき話した自己紹介の内容でその人の印象は決まってしまいます。面接などでの印象は合否にも関わってくるものなので、好印象を持ってもらいたいです。
そのためには、自己紹介の内容を良いものにして、かつ相手の記憶に残さなければなりません。しかし、良い内容といっても漠然としすぎていて何を話したらいいのかわからない人が多いでしょう。
ですので、これから具体的に良い内容の自己紹介にするためにはどのようにするべきか、自己紹介の内容の考え方や成功のポイントを紹介します。
自己紹介の内容の考え方や成功のポイント
自己紹介の内容の考え方は基本は自分のことを4つ選んで話すことと聞いていて楽しくなる内容を話すことです。そして、自己紹介の成功のポイントは笑顔で話すことです。これだけではよく分からないと思うので、詳しく説明していきます。
基本は自分のことを4つ選んで話す
自己紹介では自分のことをたくさん知ってほしいと思いますが、基本的に、名前、仕事、趣味、住んでいるところ、地元、面接では経歴、意気込みなどから4つのことを選んで話すようにしましょう。
ポイントとしては一つ一つのことを深掘りしすぎると自己紹介が長くなりすぎてしまうので、自分のことを浅く広く知ってもらえるような構成を意識しましょう。目安としては1分程度、文字数にすると350字を目指しましょう。
聞いていて楽しくなる内容を話す
話したい4つのことが決まったあとの注意点ですが、聞いていて楽しくなる内容を話しましょう。例えば、名前であれば面白いあだ名や趣味であれば何か面白いエピソードなどを付け加えます。
聞いていて楽しくなる内容の自己紹介のほうが、相手に集中して聞いてもらえますし、記憶に残りやすいです。特に、面接などではたくさんの人がいるので、できるだけ面接官の記憶に残った方が有利になります。
笑顔で話す
話すことが決まったら、自己紹介を笑顔ですることが成功のポイントです。無表情で自己紹介をすると怖いと思われて悪印象になってしまいます。緊張で顔がこわばってしまいがちなので意識して笑顔で話すようにしましょう。
笑顔は満面の笑みではなく20%ほどの笑みで問題ありません。笑うときは歯が8本くらい見えるようににっこりと笑いましょう。そうすれば、相手に好印象をもってもらうことができます。
自己紹介の内容に悩んだら例文を参考にしよう
自己紹介をする場面は色々ありますが、今回は一般的な自己紹介例文と面接での自己紹介例文を紹介します。自己紹介の内容に悩んでいる人は自分のケースにあった例文を参考にして考えてみましょう。
一般的な自己紹介例文
私の名前は田中花子です。友人や知り合いからは花ちゃんと呼ばれることが多いです。仕事でプログラマーをしていて、いろいろな医療機器のプログラムを組んでいてとてもやりがいがあります。
住んでいる場所は兵庫の神戸でおいしいお菓子のお店がたくさんあります。特に○○というお店がお気に入りです。趣味は読書で星新一の短編集が好きです。部屋に本が溢れているので今一番欲しいものは本棚です。
面接での自己紹介例文
私の名前は小林隼人です。前職は看護師をしていました。患者さんや患者さんのご家族から「ありがとう」とお礼を言われることがあるととても嬉しくやりがいがありました。
住んでいる場所は大阪の梅田です。安くて美味しい料理屋さんがたくさんあります。これからは、前職での経験を活かしながら頑張っていこうと考えております。よろしくお願いいたします。
自己紹介の内容に詰まったら頭を整理してみよう
自己紹介の内容を考えていて頭の中がごちゃごちゃしてきたときは、いったん頭を整理してみましょう。そういうときに頭を整理するのにはマインドマップがおすすめです。ですので、今からマインドマップのやり方や注意点を紹介します。
自己紹介の内容整理には「マインドマップ」がおすすめ
マインドマップとは頭の中の情報や思考を可視化するトニー・ブザンが提唱したノート術です。連想ゲームのように思いついた単語から単語へとブランチと呼ばれる線でつないでいくのでアイデアを出しやすいのがマインドマップの良いところです。
また、マインドマップには絵や色を多用するため記憶しやすいという点や一つの大きな図にまとめるため全体像を把握しやすいという利点もあります。また、用意するものが少なく手軽にすることができます。
マインドマップの準備物
マインドマップに必要なものは紙とペンだけです。紙はA4以上の無地のもので、ペンは色鉛筆や色ペンが好ましいです。注意点として、マインドマップは横に伸ばしていくものなので、紙は横長のものにしましょう。
マインドマップのやり方
まず最初に真ん中に内容の中心になるものをかきます。今回は自己紹介についてなので、自分の似顔絵を描きましょう。そこから線を伸ばし、思いついた単語を書いていきます。そして、線を伸ばすことを繰り返していき、似顔絵ー趣味ー読書というふうに増やしていきます。
線は曲線で長さは上に単語をかける長さにすることがポイントです。なぜ曲線かというと、曲線は直線に比べて自由な方向に伸ばせるからです。紙の端まで線がきてしまった場合に、下や上に折り曲げて描くことができます。
注意点としては、線の上に書くのは単語であり、文章などを書いてはいけません。そして、一つのブランチの上には一つの単語を書きましょう。
マインドマップを基本に自己紹介の内容を決める
マインドマップを書き終えたら、それを見て自己紹介の内容を考えます。線をつなげていき思いついたことの中で、話したら相手に楽しいと思ってもらえるようなものを選び、つなぎ合わせていきましょう。
例としては、似顔絵ー趣味ー食べ歩きー中華街ーにくまんのようにブランチつないでいったとすれば、「私の趣味は食べ歩きです。今までで一番美味しかったのは中華街にある○○というお店のにくまんです。」などという風に文ができあがります。
自己紹介の内容を決めたら質問に備えよう
自己紹介の後には質問をされることが多いです。ですので、事前に質問をされたときに備えて答えを考えておきましょう。そうすれば、いきなり質問をされても慌てずに余裕をもって答えることができます。
備えておくと良い質問の答え
一般的な自己紹介での質問であれば、年齢や兄弟はいるか、今までで一番嬉しかったことは何かなどがよく質問にあがります。面接の自己紹介での質問であれば、前職を退職した理由や志望理由などがよく質問にあがります。
名前であれば、両親が名前を決めた理由などが聞かれやすいです。住んでいる場所であれば、観光名所やおすすめの食べ物屋さん、その場所の名物など。仕事であれば、どんな内容か、嬉しかったことやつらかったことはあったかなど。
経歴であれば、学生時代の部活、前職での経験など。趣味であれば、なぜ始めたのか、どんなところが面白いのかなど。自分が相手だったらどんな質問をするか考え、答えを用意しておきましょう。
自己紹介の質問に答える際の注意点
質問に答えるときの注意点として「何もないです」と言わないようにしましょう。何もないと言ってしまうとせっかくの自分のことを知ってもらう機会なのに、相手に何も伝わらずに終わってしまいもったいないです。
そうならないためのポイントとして、名前や住んでいる場所など自分の話す各内容について1分程度話せるように用意しておきましょう。1分程度はなすには350文字程度の量を用意しておけば問題ありません。
内容を整理して好印象な自己紹介をしよう
4つの話したいことを選び、笑顔で相手が聞いていて楽しくなるような自己紹介をしましょう。なかなか自己紹介の内容が決まらないときには、一度マインドマップを使って頭を整理することも大切です。
自己紹介の内容を考えるポイントや注意点をおさえて良い自己紹介の内容を考え、新しい学校や職場、面接などで好印象をもってもらい今後のコミュニケーションを円滑にしたり、面接に合格できるようにしましょう。