恋愛で共依存の関係になっていませんか?
お互いの恋愛感情の中に芽生える相手に対する依存意識があります。この意識が過剰になりすぎると危険信号が出始めます。
「この人がいなければダメ!」「この人がいなければ何にもできない!」などという様にお互いに依存しあう関係性が、異常に強くなりすぎる共依存という心理状態に陥ってしまいます。
そうなると、お互い自分の事しか見えなくなり相手の気持ちなど関係なく、独占欲にもつながり、それが暴力行為に発展するなどの危険性があります。そんな共依存に関してまとめて紹介します。
恋愛の共依存とは
恋愛とは「離れている人がどうしようもなく慕わしくて、切ないほどに心ひかれる様」という様に説明されています。そんな思いが、お互いの心のうちに芽生え恋愛に発展していきます。
しかし人間の心理には、そんな恋愛感情にもお互いが依存し合うという意識が出てきます。この関係が、過度にならず普通に機能している状況では何の問題もないのです。
ところがお互いの恋愛感情の中で、依存するという意識がお互いに過剰になるという心理が現れることがあります。この状況がお互いに強くなりすぎることが恋愛の共依存なのです。
お互いが過剰に依存
絶対という意識が強くなってきます。この人でなければ生きていけない。この人がいつもそばにいなければ何もできない。などと絶対的な意識が異常に強くなってきます。
そして、周囲の状況が見えなくなり自分本位の行動が強くなるという様です。この心理状態が恋愛感情の中で、お互いに過剰になることで無意識に相手を傷つけてしまうという危険性があります。
お互いの中で、頼り頼られるという様に自然な意識のコントロールができると社会生活上でも良い関係が保たれるのですが、お互いが過剰に依存すぎると危険性が伴うという様な状況が出現したりします。
恋愛の共依存は危険
依存するという行為は、様々な状況の中で生じてきます。しかし、その依存意識が過剰に強くなりすぎると、ある意味方向性を失ってしまうという危険性をはらんだ状態にもなりかねません。
片方の依存だけでなく、両方の依存という様にお互いが依存し合うという状況になりやすいシチュエーションが恋愛関係にはあります。
そして、その関係性が過剰になると危険な状態を招いてしまうという心理が、お互いの心の中に芽生えてしまいます。それがDVに発展したりするなど、恋愛の共依存は危険が潜んでいます。
恋愛で共依存する原因
恋愛で共依存する原因は、様々です。共依存の特徴は、お互いに依存するという意識が強すぎるという心理状態に原因があります。
いつの日か恋愛関係ができると、いつもそばにいて欲しい、あの人がいないと何にもできない。などという依存意識が、なぜかしらお互いの心の中に芽生えてきます。
そして、そんな感情がお互いに過剰になり恋愛共依存になってきます。こんな心理状態になる原因の一つに、幼少期の母親との関係が影響しているとも言われています。
幼少期の母親との関係が影響
依存意識の高まりは、幼少期の母親との関係が大きく影響しているというケースが多いと言われています。幼少期には、母親に依存し、受け止めてもらうという意識があります。
そして母親はそれに応えて、子供の依存心を叶えてあげるという、そのことで自分の存在感を確認するという行動があります。稀に幼少期にそのようなことがないまま成長して大人になるという人がいます。
その様な人は、大人になってから母親以外の人に存在価値を見出そうという行動をすることがあります。依存するという意識です。このように幼少期の母親との関係が強く影響しているなどと言われています。
恋愛で共依存するカップルの心理・特徴
恋愛関係の共依存は、心理的にお互いが強い依存感を持つことで、危機感があるということに気づかないという意識があるようです。
依存している相手がいなくなると、自分の存在感に不安を募らせ、不安定な心理状態に陥ってしまう。そんな共依存の特徴があります。そこで、恋愛で共依存するカップルの心理・特徴を紹介します。
常に相手が最優先
社会生活の中で、物事を進めるには優先順位があります。何を先に行うのか、これは後でも良いのではないかなど考えたりします。
自然のしぐさの中で、優先順位が決められていきます。そんな物事の運び方があるのですが、共依存の心理状態の人には異なった特徴的な状況があるようです。
恋愛の共依存関係では、何があっても相手が最優先という特徴的考え方があります。身内の大事、仕事の大事など優先事項があっても、常に相手が最優先というカップルの心理は変わらないと言う特徴です。
関係が崩れると日常生活が乱れる
恋愛の共依存の関係にある人の心理は、常に相手との関係が崩れることに神経を使っている様な特徴があります。相手に強い依存をして、相手も同様に依存してという関係性が壊れるときがあります。
恋愛依存の関係にあるカップルは、この時のことを恐れています。この関係性が崩れると、たちまち日常生活まで乱れてしまうという特徴があります。
女性は薬の大量服用、男性はアルコール依存などという最悪の状態にまで崩れてしまいます。心身ともに乱れ体調不良など精神状態にまで影響する程に、関係が崩れると日常生活が乱れるという特徴があります。
親や友達と平気で関係を断つことも
恋愛の共依存関係にあるカップルは、お互いに強い依存関係で結ばれていて、自分たちの事しか見えないくらい視界が狭くなってしまう特徴があります。
そして、自分たちのことが全て最優先になり、周りからの意見にも聞く耳を持たないで、ただ自分たちの関係性の維持に没頭してしまうという特徴があります。
そんな恋愛の共依存カップルの行動は、親や友達でも平気で関係を断ってしまうという特徴や、自分たちの関係を裂こうとする人は、全て敵と言う特徴的な心理状態になってしまいます。
共依存に疲れていてもやめられない
実際、共依存の関係性にあるカップルは疲れていると言います。お互いに依存し合い、異常なまでに関係性の崩れることを恐れ、神経を研ぎ澄ましている状況が続いています。
こんな心理状態でいる限り、精神的にも疲れ果ててしまうというのは分かりきったことです。二人だけの世界観しかない恋愛関係は、共依存の最も陥りやすい特徴です。
そして、疲れ果ててしまいます。普通に恋愛を楽しむという環境から乖離してしまうのです。そんな恋愛の共依存の関係にあるカップルでも、共依存につかれてもやめられないと言います。
恋愛での共依存を克服する方法
恋愛の共依存の関係にあるカップルが、お互いの強い依存関係から抜け出すには、相当に強い意思と決意が必要です。しかし、これもお互いの考え方次第で克服できます。
共依存の原因がどこにあるのか、そして何が原因でそうなったのかなど原因を探り、克服策を講じていくというものです。そして、共依存の克服にはメンタルな部分にも影響してきます。
自信をつける
恋愛での共依存を克服するには、自分に自信をつけることです。この人がいなければ生きていけないなど、相手に依存してばかりいる心理状態を強くするのです。
何かにつけて、自分に自信をつけるということは大切なことです。今まで、他人に頼らなければ何事もできなかったという意識を、自分一人でできるという意識を強くします。
その方法はたくさんありますが、その一つに「目標」を決めて目標達成のための努力を試みます。小さな努力の積み重ねで、一人でもできるという自信をつけるという克服方法です。
一人の時間を増やす
恋愛での共依存を克服するには、自分の時間を自分で作るという方法があります。一人では何にもできない、相手に依存することしか考えられず、つい二人でいる時間が長くなるということがありました。
この時間をなくす考え方です。恋愛は、恋愛で普通に楽しめるのです。今までは、自分一人の時間がなかったのです。一人の時間を過ごすということは、共依存の人には恐怖感なども伴ってくる様です。
しかし、自分一人の時間・空間をつくることで、その恐怖感から抜け出す努力をするのです。散歩をしたり、ショッピングをしたりと一人の時間を意識的に増やすのです。そうすることの努力で共依存が克服できます。
没頭できる趣味などを見つける
恋愛での共依存を克服する方法で、没頭できる趣味などを見つける方法があります。趣味に集中するということは、相手のことを考える時間が無くなるという考え方です。
共依存の最大の原因は、相手に強い依存をしてしまうため、一人では何もできないという心理状態になってしまうことです。趣味を見つけることは、誰にも邪魔をされない自分空間がつくれることです。
恋愛での共依存の状態にあった時は、相手の事だけしか考えられないという偏重的な行動しかできなかったものが、趣味に没頭することで相手のことを忘れる時間ができるという共依存克服方法です。
相手以外の人とたくさん接する
恋愛での共依存を克服する方法で、多くの人に接するという方法もあります。自分一人の時間を増やす、趣味をつくるなど様々な克服方法を紹介しました。
そして、これらに共通する行動に相手以外の多くの人に接するという機会ができてきます。今まで、共依存という二人っきりの枠組みの中でしか、行動できなかった自分を変えることができます。
共依存になってしまう原因は、視野の狭さにも共通するものがあります。このように不特定多数の、相手以外の多くの人に接する機会が増えることで視野が広まり、共依存を克服する手段にもなります。
自分がなりたい人物像を描く
恋愛での共依存を克服する方法に、自分のなりたい人物像を描くという方法もあります。現実離れした理想は心配材料にもなりますが、自分がなりたい人物像を描くことは、ある意味目標設定にもつながります。
依存し続けることで、いつしか相手の思うままの人間性に変わっていしまっていたことに気づかないのも共依存の原因です。そんな自分を変えることで、共依存を克服します。
自分がなりたい人物像をイメージして、これから先どのようにしていくとイメージに近づけるのかなど、自分一人で考えます。そして、目標設定して自分で目標達成の道を探る共依存を克服する方法です。
DVやパワハラがある場合は専門家に相談
恋愛での共依存を克服するには、乗り越えなければいけない壁もあります。共依存は、依存することで相手寄りの人間になってしまうということがあります。
そして、独占欲的な人間関係に陥ったりもするというのです。そのことがエスカレートするとDVやパワハラまがいの行為につながっていくという最悪のシナリオが考えられます。
実際に、恋愛の共依存によるDVやパワハラという行為が取りざたされて、社会生活に影響を及ぼすなど精神的苦痛を味わったりします。DVやパワハラがある場合には専門家に相談する克服方法もあります。
恋愛での共依存を2人で克服するには?
恋愛での共依存を2人で克服する方法があります。お互いの愛を確認し、楽しい幸せな社会生活を過ごすことを夢見て、交際を続けます。
しかし、異変に気づいたときには共依存の関係に陥っていたというカップルがいます。そして偏重した恋愛関係が続き、その関係を克服しようと努力します。そんな2人で共依存を克服する方法があります。
LINEなどの連絡の回数を減らす
恋愛での共依存を2人で克服する方法を考えてみます。共依存の原因は、偏にいつでも2人でいたい、片時も離れていることはできない。などという様に気持ちの整理が付けられないというところにもあります。
これでは、克服できることもできない相談になってしまいます。そこで2人でできることを少しづつでも、辛抱強く進めろことです。
SNS万能の昨今で、LINEでの連絡手段が主流になってきています。共依存の2人には、絶対的連絡手段です。この回数を意識して減らす努力をするのです。そのことで、共依存克服の道が開けたりします。
同棲を解消する
恋愛での共依存を克服するには、相手の存在を毎日身近に感じていたい。いつも一緒にいないと不安に感じてしまうなどの心理が強くあります。
そして、お互いの存在感を感じるなどの事から同棲することで、お互いの愛を確かめつつも、共依存の状態に陥っていくという悪循環が発生したりします。
2人で共依存の関係を克服するには、同棲を解消する方法もあります。いつも2人でいた空間を、お互いの努力で意識的になくすのです。離れて改めて2人の愛を確認するという克服方法です。
共依存を克服して良い恋愛関係を築こう
恋愛での共依存という、ある意味病的とも思われる偏重した恋愛関係です。しかし、この依存という関係は恋愛に限らず、日常でも起こりうることです。他人に必要以上の依存心は、自分を弱くします。
そんな心理状態にならないように強い心を持つことです。ましてや恋愛関係では、いつも2人でいたいという意識が強くあります。共依存を克服して良い恋愛関係を築く努力をしましょう。