とうもろこしのダイエット効果を徹底調査!
とうもろこしは6月から9月頃までが旬のイネ科の植物です。甘くて主成分が炭水化物のとうもろこしですが、ダイエットに効果があるといわれています。とうもろこしには炭水化物の他にどんな栄養があるのか・とうもろこしダイエットによる効果にはどんなものがあるのでしょうか。
とうもろこしの栄養成分
とうもろこしは15世紀頃にコロンブスがアメリカ大陸で見つけ、スペインへ持ち帰ったことでヨーロッパに広まっていきました。日本には16世紀頃長崎に伝わり、明治時代初期では北海道開拓によって本格的に栽培が始まったと言われています。
とうもろこしの主成分は炭水化物で糖質も多く含まれていますが、ダイエットの手助けとなるナトリウムや疲労回復に効果のあるアスパラギン酸などが含まれています。他にはどんな栄養が含まれているのでしょうか。
食物繊維
とうもろこしの粒皮にはセルロースと呼ばれている不溶性食物繊維が豊富に含まれている栄養で、水分を吸収して大腸で大きく膨らみ腸管を刺激するので便秘の改善やダイエット・大腸ガン予防に効果があるといわれています。
また、とうもろこしに含まれている食物繊維によって便秘を改善する働きによって、お腹がスッキリするためダイエット効果があるといわれています。とうもろこしは良く噛まないと消化に時間がかかり、腸に負担をかけてしまうことがあるので注意しましょう。
ビタミンB1
ビタミンB1は視神経の働きを高めるだけでなく、糖質をエネルギーに変える手助けをしてくれる栄養でダイエットにも効果があるといわれています。
とうもろこしに含まれているビタミンB1は水に溶けやすい水溶性ビタミンの1つで、糖質からエネルギーを作る・皮膚や粘膜の健康を維持させる働きがあるといわれている栄養です。ビタミンB1が不足してしまうと、糖質からエネルギーが作られなくなるため、食欲不振・疲れやすくなってしまいます。
夏はそうめんやアイスクリーム・炭酸飲料などの摂取が多くなり、糖質に摂取量が多くなります。ビタミンB1が不足してしまうと肥満になる可能性があります。とうもろこしに含まれているビタミンB1はダイエットには欠かすことのできない栄養といわれています。
ビタミンE
ビタミンEは自律神経を調節して血管を拡張する働きがあるため、血行が良くなり新陳代謝がたかまるのでダイエットに効果があるといわれています。
とうもろこしに含まれているビタミンEは油に溶けやすい脂溶性ビタミンの1つで、若返りビタミンとも呼ばれている栄養です。抗酸化作用によって、脂質の酸化を防ぎ身体を守ってくれる働きがあるといわれています。
ビタミンEが不足してしまうと、血行が悪くなり肩こりや頭痛になりやすくなるそうです。またダイエットに効果のあるビタミンEですが、過剰に摂りすぎると破骨細胞が活発となり骨粗しょう症になる原因になるので注意する必要があります。
とうもろこしのカロリー・糖質
とうもろこしは他の野菜と比べるとカロリーが高く、糖質も多く含まれているそうです。カロリーと糖質はダイエットをするときには、とても気になる栄養素です。とうもろこしには、どれくらいのカロリーと糖質があるのでしょうか。
カロリー
カロリーとはエネルギーを表す単位のことで、栄養学ではキロカロリーが標準的な単位として使われています。カロリーは身体や脳・内蔵などを動かすために欠かすことのできないもので、ダイエットしているからといって必要以上に減らしてしまうと逆効果になってしまいます。
とうもろこしのカロリーは大きさによって違いがありますが、食べられる部分は1本あたり約150gになるそうです。とうもろこしが生の場合は約140キロカロリー、茹でると約150キロカロリーあるといわれています。
ご飯は100グラムで約170キロカロリーに対し、とうもろこしは100グラムで約90キロカロリーなので、ダイエットに適した食品といえます。
糖質
糖質とは炭水化物から食物繊維を取り除いたもので、穀物や芋類に多く含まれています。ダイエットのために極端に控えてしまうと、栄養バランスが崩れ他の栄養の過剰摂取につながってしまいます。
糖質の種類にはブドウ糖や加糖・ガラクトースなどの単糖類、砂糖や麦芽糖・乳糖などの二糖類、デンプンやデキストリン・グリコーゲンなどの多糖類があります。
とうもろこしに含まれている糖類は多糖類で、甘味が弱く吸収が遅いことが特徴なっています。朝食にとうもろこしを食べるとインスリンの上昇が穏やかになり効率良くエネルギーになるので、ダイエットにおすすめです。
とうもろこしのダイエット効果
とうもろこしは甘くて主成分が炭水化物となっているので、太るイメージがあるためダイエットには不向きと思われがちですが、実はダイエットに効果があるといわれています。とうもろこしを使ったダイエットにはどんな効果があるのでしょうか。
ダイエット効果①脂肪燃焼効果
とうもろこしにはリパーゼと呼ばれる脂肪分解酵素が含まれています。リパーゼには、体内の中性脂肪を分解してエネルギーに変える働きがあるので、ダイエット食品として食べると脂肪燃焼効果が高くなるといわれているそうです。
また、とうもろこしには新陳代謝を上げるために必要なビタミン・ミネラルが豊富に含まれているので、ダイエットで取り入れると新陳代謝が上がることで脂肪燃焼効果も一緒に上げることができます。
ダイエット効果②便秘改善
間違ったダイエット方法をすると、腸のぜん動運動が低下すると便がスムーズに動かなくなってしまうことが原因で便秘になってしまうといわれているそうです。
とうもろこしをダイエット食品として食べると不溶性食物繊維の働きによって腸が刺激され、ぜん動運動が起こることで排便を促してくれるので便秘が改善されるといわれているそうです。
ダイエット効果③食べ過ぎ防止
頑張ってダイエットしていても、つい気が緩み食べ過ぎてしまいダイエットを失敗してしまったという経験があるのではないでしょうか。
とうもろこしは、ゴボウやセロリよりも不溶性食物繊維が豊富に含まれているといわれているそうです。不溶性食物繊維には、水分を吸収して膨張する働きがあるので満腹感が得られやすくなり食べる量を減らすことができるため、とうもろこしはダイエットに適した食品といえるでしょう。
ダイエットにおすすめのとうもろこしの美味しいレシピ
とうもろこしには脂肪分解酵素や不溶性食物繊維などが豊富に含まれていてダイエットに適した食品ですが、茹でるだけの食べ方では飽きてしまうことがあるのではないでしょうか。とうもろこしダイエットにおすすめのレシピを紹介します。
コーンスープ
支度で忙しい、または食欲がないなどの理由で朝食を抜いてしまうことがあるのではないでしょうか。朝食を抜いてしまうと脳にエネルギーがないため脳の働きが鈍くなるだけでなく、ダイエット失敗の原因にもなります。
トロリとした口当たりのあるコーンスープなら消化が良いので胃に優しく、食欲がなくても短時間で食事をすることができてダイエット効果もあるおすすめメニューです。
コーンスープのレシピは、マグカップにコーンクリーム缶と牛乳を大さじ2ずつと塩少々入れ、ラップをふんわりかけてから電子レンジ500Wで30秒加熱してからパセリを散らして完成となります。
焼きとうもろこし
とうもろこしを茹でて食べるイメージが強いですが、それでは水溶性ビタミンであるカリウムやビタミンB1が流れ出てしまいます。焼きとうもろこしにすると水溶性ビタミンの流出を抑えられ、焼いた醤油の香ばしさも楽しめることができる、とうもろこしダイエットおすすめの食べ方です。
フライパンを使った焼きとうもろこしのレシピは、皮のついたままのとうもろこしを蒸してから、芯近くから削ぐように包丁で切り、刷毛を使って醤油を塗ってから熱したフライパンで焼き目がつくまで焼いたら完成です。
枝豆コーンのおにぎり
枝豆には良質なタンパク質やビタミン類が豊富に含まれているので、疲労回復に効果があるといわれています。とうもろこしの黄色と枝豆の緑色で色鮮やかなおにぎりは、お弁当におすすめです。
また枝豆にはダイエット効果がある鉄分・カリウムが含まれているので、とうもろこしダイエットの効果を高めてくれる食品でもあります。
とうもろこしと枝豆を使ったおにぎりのレシピは、缶詰のとうもろこしの汁気をよく切る・冷凍枝豆は解凍して薄皮まで剥く・温かいご飯を枝豆、とうもろこし、塩、バターと一緒に混ぜて握ったら完成です。ダイエット中でも必要なタンパク質のある粉チーズをとうもろこしと混ぜるレシピもあります。
とうもろこしダイエットを実践してみよう!
とうもろこしは甘味を強く感じるのでダイエットには向いていない食材と思われがちですが、ダイエットに重要な栄養である食物繊維と鉄分が含まれているため、とうもろこしはダイエットに適した食材といえます。
ただし、とうもろこしを茹でてしまうとダイエットに必要な栄養も流れて出てしまいます。とうもろこしは電子レンジや蒸し器などを使って蒸すとダイエット効果が高くなるそうです。
乳製品や肉類・大豆と組み合わせるとダイエット効果があるといわれています。おすすめダイエットレシピを参考にして、とうもろこしダイエットに挑戦してみてはいかがでしょうか。