ぬか漬けの塩分量は多いので注意!
昨今健康食品として脚光を浴びつつあるぬか漬けですが、実はぬか漬けの塩分量はかなり多いので注意が必要です。確かにぬか漬けは発酵食品なので体に良い成分もたくさん含まれていますが、塩分も多いため食べ方などには気をつけなければなりません。
特に高血圧気味の人など塩分の取り過ぎに注意するようにと医師から指導されている場合には、ぬか漬けは逆に体に悪い食品になる場合もあります。
ぬか漬けの健康効果を大切にしつつぬか漬けを食べるなら、ぬか漬けの塩分量などについてしっかりと知る必要があるということです。ぬか漬けの塩分量やぬか漬けの上手な食べ方などについてご紹介していきます。
ぬか漬けの塩分量の目安
まずはぬか漬けの塩分量の目安についてご紹介します。美味しくて体にも良いぬか漬けですが、ぬか漬けに含まれている塩分量については詳しく知らないままただぬか漬けを食べているという人はかなり多いと言えます。
ぬか漬けには色々な種類の野菜が使われていますが、どのような野菜をぬか漬けにするかによって含まれる塩分量も違ってきますので、注意しなければなりません。
ぬか漬けに含まれている塩分量は使われている野菜によってどのぐらい違うのか、ぬか漬けの塩分量の目安についてご紹介しましょう。
ぬか漬け100gあたりの塩分
ぬか漬けの塩分量の目安の一つ目は、ぬか漬け100gあたりの塩分についてです。まず一般的なのはキュウリのぬか漬けですが、キュウリのぬか漬け100gに含まれている塩分量は大体5.3gで、ぬか漬けの中ではかなり塩分量が多いと言えます。
次に大根のぬか漬け100gあたりの塩分量は3.8gとキュウリよりやや少なめですが、それでも結構たくさんの塩分が含まれています。カブの葉のぬか漬けを作る人もいますが、こちらは大根のぬか漬けと同じく塩分量3.8gです。
キュウリと同じく一般的によく食べられているナスのぬか漬け100gあたりの塩分量は意外に少なく、2.8gです。カブの根のぬか漬けも良く食べられますが、こちらは2.2gとぬか漬けの中では塩分量は少ない方です。
一日当たりの塩分摂取量の目安
ぬか漬けの塩分量の目安の二つ目は、一日当たりの塩分摂取量の目安についてです。人間の一日当たりの塩分摂取量の目安は、男性の場合8.0gで女性の場合7.0gです。
「そんなに多いなら一日にキュウリのぬか漬け200g食べても大丈夫なんじゃないの?」と言う人もいますがそれは間違いです。ぬか漬けはあくまでもご飯のお供であって主食ではありません。
お味噌汁のお味噌にも塩分は含まれていますし、その他の料理にも必ずと言っていいほど塩分が含まれています。それプラスぬか漬けを食べるとなるとぬか漬けを食べていい量は少なくなりますのでその点では注意が必要です。
食べすぎると高血圧につながる
ぬか漬けの塩分量の目安の三つ目は、食べすぎると高血圧につながるということです。ぬか漬けは最近話題の発酵食品で確かに健康効果がありますが、先にご紹介したように含まれている塩分の量はかなり多いです。
普段から高血圧気味の人などは特に注意が必要で、ぬか漬けの食べすぎによって高血圧症が悪化する可能性はかなり高くなります。
また元々高血圧症ではない人でもぬか漬けの食べすぎによって血圧が上がる可能性もあります。高血圧は色々な病気の原因にもなりますので、血圧のことを考えればぬか漬けは食べ過ぎないよう注意しなければなりません。
ぬか漬けの塩分を抑える方法
ぬか漬けの塩分量の目安についてご紹介しましたので、次はぬか漬けの塩分を抑える方法についてご紹介します。ぬか漬けの塩分は先にもご紹介したようにかなり多いです。
ですがぬか漬けを食べることによって得られる健康効果も捨てられませんので、毎日の食生活の中で程よくぬか漬けを食べて健康効果を得ることが大切になると言えます。
ぬか漬けの健康効果を得ながらぬか漬けの塩分を抑えるにはいったいどのような食べ方をすれば良いのか、ぬか漬けの塩分を抑える方法についてご紹介しましょう。
食べる量を減らす
ぬか漬けの塩分を抑える方法の一つ目は、食べる量を減らすということです。ぬか漬けが健康に良いからといって他のおかずに加えてぬか漬けをばくばくと食べると逆に高血圧などになって不健康になる恐れがあります。
ぬか漬けには多くの塩分が含まれていますので、食べる量を減らしてぬか漬けの健康効果だけを得られるようにしましょう。
食べる量を加減すれば発酵食品としてのぬか漬けの健康効果を得ながら、高血圧予防に役立てることができるようになりますので、ぬか漬けは食べ過ぎないように注意して食べる量を抑えるのがおすすめです。
塩抜きをして減塩する
ぬか漬けの塩分を抑える方法の二つ目は、塩抜きをして減塩するということです。ぬか漬けを食べる際にはぬかをしっかりと落としますが、それだけではなく塩抜きをするとぬか漬けを減塩することができます。
ぬか漬けは水に浸しておくと塩分が抜けて減塩ぬか漬けにすることができますので、ぬか漬けの塩分が気になる場合には塩抜きをしましょう。
塩抜きをすると減塩はできますが、水に浸すとぬか漬けは水っぽくなってしまいます。ぬか漬けが水っぽくならない塩抜きの方法については後でご紹介します。
減塩タイプのぬか漬けを買う
ぬか漬けの塩分を抑える方法の三つ目は、減塩タイプのぬか漬けを買うということです。自宅でぬか漬けを作るのは難しいという人の場合、市販のぬか漬けを購入して食べている人も多いですが、この際減塩タイプのぬか漬けを買うのもおすすめです。
ぬか漬けの塩分は通常10%から20%程度ですが、これを少し減らした減塩のぬか漬けというものもあります。減塩のぬか漬けを自宅で作ると腐らせてしまったりすることもありますが、市販品なら安心です。
自分でぬか漬けを作るのが難しいので市販のぬか漬けを購入して食べているという人には、減塩タイプの市販のぬか漬けを購入することをおすすめします。
減塩ぬか漬けを作る
ぬか漬けの塩分を抑える方法の四つ目は、減塩ぬか漬けを作るということです。先に少し触れましたが、ぬか漬けの塩分量は大体10%から12%です。これを少し減らすと、自分で減塩ぬか漬けを作ることができます。
元々のぬか漬けの塩分量が多いのは、暑い時期などに糠床が腐ることを防ぐためで、これがぬか漬けの減塩の難しさにつながっています。
ですがぬか漬けを自分で作れる人なら減塩のぬか漬けを作ることもそう難しくはありません。毎日ちゃんと糠床をかき混ぜて糠床を腐らせないようにできる人なら、美味しい減塩のぬか漬けを作ることができます。
減塩ぬか漬けの作り方
減塩ぬか漬けの作り方は、通常ならぬかの10%から12%にするべき塩分量を7%程度に抑えるだけです。「なんだ簡単じゃない」と言う人もいますが、実は3%から5%塩分量を控えるだけでぬか漬けの難易度は跳ね上がります。
ぬか漬けの糠床の塩分量は糠床が腐ることを防ぐための最低限の量なので、これをさらに減らすと糠床はかなり腐りやすくなります。
ですが冬などの気温が低い時期なら、糠床の塩分量を7%まで下げても毎日きちんとかき混ぜることによって糠床が腐らないよう上手にぬか漬けを作ることができますので、寒い冬には減塩の糠床を試してみましょう。
ぬか漬けの塩分を上手に減らす方法
ぬか漬けの塩分を抑える方法についてご紹介しましたので、次はぬか漬けの塩分量を上手に減らす方法についてご紹介します。ぬか漬けの塩分量はかなり多いため、血圧高めの人などには塩分量を減らして食べる必要があります。
ですが普通に水に浸してぬか漬けの塩抜きをすると、水っぽくなってしまってぬか漬けの美味しさが損なわれてしまうことになるため、塩分が多いとわかっていても塩抜きをしないで食べてしまう人もいます。
塩分が多いぬか漬けをどのように処理すれば美味しいままで食べられるのか、ぬか漬けの塩分量を上手に減らす方法についてもご紹介しましょう。
必要な材料
ぬか漬けの塩分量を上手に減らす方法の一つ目は、ぬか漬けの塩分量を上手に減らすための材料です。塩分の多いぬか漬けの塩分量を減らすためには水に浸して塩抜きをする必要がありますが、水以外に塩も用意しましょう。
ぬか漬けの塩分量を減らすのに塩を使うのは矛盾があると考える人は多いでしょう。ですが塩水に浸すことによって、ぬか漬けの美味しさをキープしたまま塩抜きをすることができます。
水197mlに対して塩3gを入れた薄い塩水を準備して、その塩水にぬか漬けを浸しておくだけで美味しいままぬか漬けを塩抜きできますので、まずは塩水を準備しましょう。
手順
ぬか漬けの塩分量を上手に減らす方法の二つ目は、塩抜きの手順です。水197mlに3gの塩を入れた塩水を作ったら、ぬかを洗い落としたぬか漬けをその中に10分程度浸しておきましょう。
10分経ったらいったん味見をして、まだ塩分が多いようならあと5分程度塩抜きを延長するのがおすすめです。単なる水にぬか漬けを浸すと塩分が抜ける量は多いですが、美味しさも落ちてしまいます。
塩水を使った塩抜きなら、ぬか漬けの美味しさを損なうことなく上手に塩抜きができますので、塩水を使ってぬか漬けの塩抜きをしましょう。
ぬか漬けの上手な食べ方
ぬか漬けの塩分量を上手に減らす方法についてご紹介しましたので、次はぬか漬けの上手な食べ方についてご紹介します。ぬか漬けは塩分が多いので食べる際には注意が必要ですが、注意点に気をつければ美味しく食べて健康効果も得られます。
漬物好きな人にとってぬか漬けは毎日の食生活に欠かせない食べ物ですが、食べ方に注意をすればちゃんと毎日ぬか漬けを楽しむことができると言えます。
ぬか漬けを毎日美味しく健康的に食べるためにはいったいどのような食べ方をすれば良いのか、ぬか漬けの上手な食べ方についてご紹介しましょう。
一度に食べる量は少し
ぬか漬けの上手な食べ方の一つ目は、一度に食べる量は少しにするということです。ぬか漬けが大好きな人はご飯を食べた後にお茶漬けなどにしながらたくさんのぬか漬けを食べてしまいがちですが、こういった人は食べ方に注意が必要です。
ぬか漬けの塩分量はかなり多いので、塩抜きをして食べるのがおすすめですが、塩抜きをしたからといって大量にぬか漬けを食べてはいけません。
ぬか漬けはおかずではなくあくまでもご飯のお供という存在なので、一度に食べる量は少なくするように注意しましょう。
カリウムを積極的に摂る
ぬか漬けの上手な食べ方の二つ目は、カリウムを積極的に摂るということです。ほとんどの野菜にはカリウムが含まれていますが、このカリウムを摂取することで人間の体は塩分を尿に混ぜてどんどん外に追い出します。
つまりぬか漬けにされた野菜にもカリウムが含まれているため、ぬか漬けを食べることによってカリウムもたくさん摂取できるということですが、ぬか漬けにはそれを上回るほどの塩分が含まれています。
主にぬか漬けにされる野菜はキュウリや大根やナスなどですが、小松菜やほうれん草やセロリにはさらにたくさんのカリウムが含まれていますので、これらのカリウムの多い野菜をぬか漬けにすることをおすすめします。
食べる回数を減らす
ぬか漬けの上手な食べ方の三つ目は、食べる回数を減らすということです。ぬか漬けが大好きな人は一日三食すべての食事でぬか漬けを食べる傾向にありますが、これでは塩分を摂り過ぎてしまう可能性が高くなります。
一日三食ずっとぬか漬けを食べているという人は、ぬか漬けを食べる量を減らすだけではなく、食べる回数も減らす必要があります。
ぬか漬けは確かに発酵食品なので健康に良いですが、それでも食べ過ぎると逆効果になってしまいますので、食べ過ぎないよう食べる回数を減らしましょう。
ぬかをしっかり落とす
ぬか漬けの上手な食べ方の四つ目は、ぬかをしっかり落とすということです。ぬか漬けに限らず漬物はどれも食べる前にさっと水洗いしますが、ぬか漬けの場合はぬか漬けに絡んでいるぬかをしっかり落とす必要があります。
ぬか漬けのぬかにはたくさんの塩分が含まれていますので、ぬか漬け本体より塩分量は多いです。そんなぬかを残したままぬか漬けを食べてしまうと、良く洗ったぬか漬けを食べるより塩分量が多くなってしまいます。
ぬか漬けを食べる際には必ずぬかがしっかり落ちるように水洗いをして、ぬかがぬか漬けに残らないように注意しましょう。
ぬか漬けの塩分には気をつけよう!
ぬか漬けの塩分量やぬか漬けの減塩方法や上手な食べ方などについて色々とご紹介してきましたが、如何だったでしょうか。ぬか漬けは最近流行の発酵食品ですが含まれている塩分量はかなり多いので、ぬか漬けの塩分には気をつけましょう。