干し芋の美味しい食べ方って知ってる?
皆さんは、干し芋をどのように召し上がっていますか?干し芋には、ビタミンB1やビタミンC、カリウム、鉄分等、ビタミンやミネラル、食物繊維も豊富と嬉しいことづくめです。砂糖も保存料も使われていない自然食品なので、子どもから大人までぴったりのおやつです。
昔から親しまれた続けた干し芋の歴史は歴史は、200年程前の1824年に静岡県で最初に製造が成功し、そして、保存食として全国に広がっていきました。そんな長い歴史を持つ干し芋に注目し、その種類、定番の食べ方からスイーツレシピのアイディアを加えてご紹介します。
干し芋の種類
干し芋の形状に種類があることをご存知でしたか?干し芋と一口に言っても、その原料となるさつまいもの品種にこだわったものの他に、形状によって食感や味わいが異なってきます。よく目にする4種類の特徴をご紹介いたします。
平干し
昔から目にしてきた干し芋と言ったら平干しという方も多いのではないでしょうか。蒸したさつまいもを薄くスライスして天日干ししたもので、幅が5cm位の細長い板状の形をしています。平干しは、ちょっと白い粉が吹いてきたところが好みの方も多いです。
丸干し
ズバリそのまま丸ごとのさつまいもを干したのが、丸干しです。小さめで細めのさつまいもを蒸して皮を剥き、切ることなく天日干しにします。
丸干しは、平干しに比べて完成するまでに倍の時間がかかります。ひっくり返す作業の回数も平干しより多く、手間がかかる分、お値段が少し高めです。
スティック
スティック形状の干し芋は、蒸したさつまいもを角切りにしたものです。平干しと丸干しの中間をいくようなタイプで、噛み応えがあるせいか食べた感があり、人気があります。
コンビニなどで小さなパケージで販売されているものは、カバンに忍ばせて小腹の空いた時、食べるのにもオススメです。
切れはし
干し芋の切れ端は、原料の干し芋を切った際に出た切れはしを干し芋にしたものを集めたものです。大きさが揃っていない切れ端は、お値段がお得になっています。
大きさはバラバラですが、その時の気分や状況で好きな大きさの干し芋を食べられる利点があります。自宅用として食べるのに向いています。
干し芋の美味しい食べ方
そのままでも美味しい干し芋ですが、開封後の干し芋、保存している干し芋を食べる時、ちょっと一手間かけると、さらに美味しくすることができます。干し芋の形状に合わせた美味しい食べ方を干し芋産地での定番の食べ方とともにご紹介します。
食べ方①温める
保存食でもある干し芋は、特に秋から冬にかけては温めるとホッとする美味しさです。硬くなった干し芋を温めて柔らかくするにも、また、さつまいもの甘い香りも高まるので、秋冬に限らず温める食べ方はオススメです。そこで、干し芋の形状に合わせた温め方をご紹介します。
電子レンジ
電子レンジでの温めるのにおすすめなのは、丸干しです。ラップをして30秒〜1分程度温めます。甘みが増し、丸干し形状ならではのトロ味感も出てきます。ねっとりとしたサツマイモが好きな方には特にオススメです。
オーブントースター
オーブントースターで温めるのにおすすめなのは、平干しです。干し芋の香ばしさを楽しみたい方にオススメの温め方です。焼き加減のこんがり度は好みによりますが、1分から2分程で表面がこんがりします。
電子レンジ&オーブントースター
2度手間になりますが、オススメなのが電子レンジとオーブントースターの2段階式で温める方法です。平干しでも丸干しでも両方に合います。電子レンジで軽く温めて柔らかくした後、オーブントースターで表面を焼きます。表面はカリッと、中は柔らかい食感を楽しめます。
ストーブの上で焼くのも◎
昔懐かしい冬場の定番、ストーブで炙って温める干し芋。石油ストーブ、または、薪ストーブのある場合のみになりますが、ストーブの天板に網の上に置き、ゆっくりとした熱伝導で温める干し芋は食感も香りとともに美味しく仕上がります。平干し、丸干し両方に合います。
食べ方②牛乳と一緒に食べる
干し芋を相性の良い飲み物は、なんと牛乳です。干し芋のほのかな甘みと牛乳の甘みが、良いマッチングです。干し芋は、ビタミンやミネラルが豊富な食べ物ですが、タンパク質はそれほど多くはありません。牛乳を一緒に摂ることで、栄養的にもバランスがよくなります。
食べ方③天ぷらにして食べる
干し芋産地では、定番の食べ方の一つです。さつまいもの天ぷらと同じく、それを干し芋で作ります。硬くなった干し芋も衣をつけて揚げることで、柔らかく、風味もよくなります。食事の一品としても、お茶うけにも、オススメの食べ方です。
干し芋の保存方法
干し芋は、涼しい季節であれば、常温で冷暗所保存も可能ですが、そもそも干し芋は完全に乾燥されたものではありません。干し芋は、半生です。
最近は、食感を柔らかめにした干し芋もあり、保存料を使用していないためカビが発生する可能性があります。そんな自然食である干し芋を上手に保存する方法と賞味期限をご紹介します。
短期保存の場合
干し芋は、常温で直射日光の当たらない涼しい場所での保存が可能ですが、10℃以下の冷暗所が適切な保存環境と言われています。短期保存であれば、冷蔵庫での保管があっています。しっかりと密封して冷蔵庫に入れ、賞味期限内に食べるようにしましょう。
長期保存の場合
少しでも長く楽しみたい、賞味期限内に食べきれない場合、しっかりビニール袋等で密閉して冷凍するのが良い方法です。一つ一つ干し芋をアルミホイルで包んで冷凍すると風味が失われにくくなります。
冷凍庫による目安の保存期間は半年前後です。その間であれば十分美味しくいただけます。解凍方法は、結露によるカビ発生を防ぐためにも冷蔵庫などの温度の低い所で自然解凍がおすすめです。
干し芋の賞味期限は?
市販の干し芋の賞味期限は、30日〜60日に設定されています。切り落としなどバラ詰めの賞味期限は15日位です。
賞味期限は、未開封状態で記載の保存方法を守った場合に美味しく食べられる期限なので、開封後は早めに食べましょう。賞味期限内に食べ切れない場合は冷凍保存をオススメします。
干し芋に白い粉がふいているものを見かけますが、これはカビではありません。干し芋の糖分が表面に浮き出てきたものです。白カビとの見分けは、粉をはたいたようでなく、もわもわっと盛り上がっているのが特徴です。
保管状態が悪いと半生の干し芋にはカビが生えてしまいます。白カビの他に干し芋に出る青カビ、赤カビなどが上げられますが、こちらは、色ですぐ判断がつきます。上記で紹介したような保存方法で、美味しく干し芋を楽しみましょう。
干し芋を使った美味しいスイーツレシピ
干し芋は、そのまま食べてももちろん美味しいですが、ちょっと趣向を変えて楽しむのもおすすめです。次に、ちょっとした工夫だけで、簡単にできる干し芋をアレンジしたスイーツレシピをご紹介します。おやつにぴったりです。
ロール焼き干し芋
干し芋を巻いて焼くだけの超簡単レシピ。干し芋が固い時は、少し温めてから巻きます。巻いた干し芋をオーブントースターでこんがりする程度まで焼きます。焼き芋のような風味の美味しいスイーツに変身します。巻いた真ん中にお好みでクリームなどを入れるのもおすすめです。
干し芋のサクフワひとくち揚げ
ホットケーキミックスと干し芋で、一口干し芋ドーナツのようなデザート。柔らかめの干し芋を使います。干し芋は一口大に切ります。ホットケーキミックスを水で溶いたものを衣にして、きつね色になるまで揚げれば出来上がりです。
干し芋クレープ
干し芋をクレープで巻いただけの簡単なアレンジスイーツです。干し芋は、平干しの柔らかめのタイプのものが巻きやすいので向いています。
クレープの材料(6〜8枚)は、薄力粉1カップ、砂糖大さじ1、牛乳200cc、たまご1個、バター大さじ1(あらかじめ溶かしバターにしておきます。)
上記の材料を合わせて焼いたクレープに干し芋を乗せて巻きます。干し芋と一緒にチョコレートや果物などを巻いたりすると、更にバラエティーにとんだスイーツに変身します。クレープの生地は、ダマにならないように牛乳は少しずつ入れて混ぜます。
干し芋の美味しい食べ方を試してみよう!
干し芋の美味しい食べ方、いかがでしたか?最近では、季節に限定されずに干し芋も購入できるようになってきています。
小さなお子さんから大人まで、自然食品で栄養価の高い干し芋の色々な食感を、そのまま、または、時々アレンジを加えながら、日常の食生活の一部に取り入れてみてはいかがですか。